なぜ今まで利用しなかったのかと、自分自身に問い質したいくらいに、最近では、姿見先生とベッタリな私です。
姿見先生とは、大きなスタンドミラーの事です。
この姿見先生が、我が家に来て以来、毎日、先生のお世話になっている私です。
声楽の時は、立ち姿をチェックします。姿見先生には全身が映りますので、変なカッコで立っているとすぐ分かります。アゴが飛び出していたり、背中が丸まっていたりしたら、すぐに修正です。しかめっ面して歌っていると、とても印象が悪いです。基本的に笑顔で歌わないとダメでしょう。さらに、クチビルが横開きになっているとすぐに分かるので、縦開きに修正します。支えが足りず、お腹がたるんでいても、すぐに分かります。機関車をやっても、ちゃんとやれていないと胸が動かないのですが、胸が動いたか動かなかったも、すぐに分かります。実に注意深くて、細かい先生です。
フルートの時も姿勢の矯正のために見ますが…フルートでは、姿見先生が活躍する場面はあまりありません。
しかし、ヴァイオリンだと、かなり手厳しいですよ(汗)。とにかく、私のボウイングにダメ出しの嵐です。で、このダメ出しが厳しくって、鏡写しになっているものだから、曲がっているのを直そうとすると、余計に曲げてしまったりしちゃいます。そこんとこは、ちょっとクルシいかもしれません(笑)。
このように、姿勢とかフォームとかのチェックに、とても厳しい姿見先生ですが、使ってみて、思わぬ効用も発見しました。それは『姿見先生は音の反響板』としても、なかなか優秀なんてす。
歌の練習では、録音を使うのが一番確実と言われていますが、録音機は面倒だし、リアルタイムじゃないので、ついつい使うのが面倒になってしまいます。でも、録音機を使わないと、自分の声はあっちこっちに散ってしまうし、部屋の中では乱反射して、これぞという感じで聞くことができませんでしたが、姿見先生に向かって歌うようになって、先生から自分の歌声が返ってくるのを感じるようになりました。録音機ほどではありませんが、自分の声が聞こえるってのは、ナカナカ良いです。おまけに、こっちはリアルタイムに聞けるわけだしね。これはこれで、結構使えます。
それと、姿見先生とレッスンするようになって、無駄な動きが減りましたね…ってより、歌でもフルートでもヴァイオリンでも、私はなんかクネクネしながら演奏していたのですが、そういうクネクネ姿ってカッコ悪いじゃないですか? そのカッコ悪さが姿見先生越しに見えるので、そのクネクネがだいぶ減りました。これも良いことです。
姿見先生が来てから、困った事は一つもなく、助かっている事ばかりです。ならば、もっと早くから姿見先生のお世話になっていれば良かったなあと今更ながら、ちょっと悔やんでいる私です。
鏡を見ながらの練習は、なかなかに効果的なんですよ。まだの方は、お薦めしますし、最近では安価な姿見鏡も流通しているようだし、いいですよ。
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