フルートのレッスンに行ってきましたが、遅刻しました(汗)。それも30分以上(汗々)。もちろん、連絡は入れましたが、なんかとても申し訳ないです。遅刻の理由は…仕事です。今、繁忙期でメッチャ忙しいんです。でも「レッスンは遅刻してもいいから、なるべく毎週通いなさい。練習している時間がなかったら、レッスンの時間を練習代わりに使ってもいいから、なるべくレッスンに来なさい」と、先生がおっしゃる言葉を有り難く受け取って、大幅遅刻でしたが、レッスンに行きました。
で、開き直るわけじゃないですが、とっても練習不足なまま、レッスン開始です。
第15課の4章の『Es-durのロングトーン』から始めましたが、このロングトーン課題は、まだまだ気を張っているから、どうにかなりました…がしかし、次の1番「音階準備練習」は手強かったです。
この課題では、シbは正式運指ではなく、ブリチアルディキーを使って演奏するのですが、これが私には難しい(汗)。最初の低音域~中音域は、まあなんとかなりますが、高音域が入り始めると、左親指のブリチアルディキーを外すのですが、このブリチアルディキーを入れたり外したりでヘマをして、その度に叱られます。叱られて、やりなおし。高音域はちょっと気を許すと音がかすれてしまいますが、ちょっとでも音がかすれると叱られます。叱られてやりなおし。また高音域はクロスフィンガリングですから、ちょっと指がモタモタしてしまい、メトロノームのリズムからちょっとズレたりします。ズレと叱られます。叱られてやりなおし。
叱られると言っても、ほぼ怒声です。先生の怒声は、結構迫力あります。おまけに今回のレッスンでは、事情はよく分からないのですが、時々、ドカンドカンと激しく床に響き渡る打撃音が聞こえて、ちょうどその音が私の背中側から振動と共にやってきますので、気が気ではなかったです。私、他人に背後に回られるのが、とってもイヤな人なのですが、その背後から原因不明の打撃音が聞こえたら、もうフルートどころの騒ぎじゃないです。後ろを振り向きたくて振り向きたくて、気もそぞろになりました。で、気もそぞろになると、またつまらないミスをして、先生に叱られます。
課題をやっている最中は、それこそ鬼のような迫力で私を叱り飛ばすH先生ですが、課題が終わるや否や、優しい顔になって、色々とアドヴァイスしてくださいます。まるで、H先生の中に、鬼と仏の両方がいるみたいです。
言われた事は「音がますます良くなった(ので、自信を持ちなさい)」「一度失敗すると、立て直しがなかなか出来ないから、もっと胆を据えてフルートを吹きなさい」「指の動きではなく、音符と運指を頭の中でつなげてから吹く事」です。特に高音域は、頭をカラッポにして、指の動きで覚えてしまっている部分がある(と見透かされました)ので、きちんと1音1音、音符と運指を連動させて吹くように心がけなさいという事なのです。
曲はミニヨン・エチュードの13番です。もう、つまらないミスを連発しました。当然、もう一回です。先生も「全然、吹き込みが足りないね」との事です。はい、私もよく分かってます。
でも「9/8のリズムがきちんと取れています」「ブリチアルディキーをスライドさせる所も、何も言っていないのに、きちんと出来ていました」「(中間部の強拍弱拍が入れ代わる部分も)きちんと正しいリズムで吹けていました」と言われました。誉められた…と思います。でも「最後のアクセントの部分は、しっかりタンギングしてね」と言われました。ああ、アクセント、苦手かも…。それと「時々、1オクターブ間違って吹いているから注意してね」とも言われました。へへへ(汗)。
とにかく大きなミスは無いそうなので、次回までに、しっかり吹き込んでくる事を言われました。きっと、しっかり吹き込んできたら、色々と音楽的な指導が入るんだろうと思います。
さて、15課の方で受けた「指の動きではなく、音符と運指を頭の中でつなげて吹く事」について、先生がレッスン終わりに、再度注意されました。この手のフレーズは、つい、指の動きで覚えてしまいがちだけれど、それでは全く意味がないのだそうです。だから、指の自動運転にならないように気をつけて練習をしてくるように言われました。
フルートを吹く時は、常にしっかり楽譜を見て吹く事。あるいは、暗譜をしているなら、その暗譜した一つ一つの音符をしっかり脳内で唱えて、それを確認しながら吹く癖をつける事。これが大切なんだそうです。
そうしないと、結局フルートを自由に吹けるようにならないのだそうです。
ちなみに、先生は楽譜さえあれば、どんな曲でも吹けるのだそうです(プロなら当然なのかもしれません)。でも、そこには一つ問題があるそうです。それは、かなり以前の最近から(笑)楽譜が見れなくなったのだそうです。はい、老眼って奴です。
楽譜さえきちんと見る事ができるなら、どんな曲も初見で吹けるけれど、楽譜をみても、その音がレなのかミなのか分からなくなってしまったのだそうです。「私にとっては、楽譜は単なるインクのシミなんですよ。もうほとんど見えません」だそうです。
私も程度の差はあっても、似たようなもので、元々読譜力は低いのに、最近は判読できない事も多く、ますます楽譜が苦手になってます。
ちなみに、先生と私の共通点は、若い時はすごく視力が良かった事と、乱視を持っている事…です。だから、先生の悩みは、私の遠くない将来の悩みであって、そのつらさは今でもほんのり感じることはできます。
目は大切だね。音楽家には、目は大切だと思いました。
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コメント
レッスン記事にしていただいてありがとうございます。
音符と運指を連動させて吹く
そうだ。これを求められていました。
漠然とわかってはいましたが、このことでした。
感謝です。
わかさん
>音符と運指を連動させて吹く
そう、これが大切なんだそうです。「吹けりゃあ、何でもいいじゃん」とつい考えがちな私(笑)ですが、結局、指の動きで覚えてしまうと、その曲なりその課題なりは吹けるようになったとしても、別の曲や課題は、また新しいモノとしてイチから暗記しなおさないと吹けるようにならないわけで、指の動きで練習している限り、全然積み重ねと言うのが生まれないんですよ。
結局、我々(とりわけクラシック系の演奏者)は楽譜を見て演奏しているわけですから、楽譜を見て、即座に演奏できる事が、とりあえずの目標でしょ。そのためにも、楽譜の音符と運指が連動している事が最低条件で、それが出来て始めて、次の段階(音楽表現やらなんやら)に行けるんだと思います。
とは言え、その始めの段階が難しいんだよね。特に練習を重ねてしまうと、ついつい指の動きで覚えてしまいがちですから、そこは胆に命じておかないとね。
鬼と仏…ですかぁ^^
私の先生方も、オフでは、穏やかで笑顔の紳士、少年の心の様な可愛いヒト、ですが、音楽になると豹変しますね。
それだけ真剣で、あの時代のあの大学にいただけでも凄いことなんだから仕方ないんじゃない?…と他の方々に慰められるくらいに「怖い」ですよ(笑)
まぁ、その厳しさの中にも優しさを感じられるほど慣れましたが…^^ゞ
怖さは…たぶん…愛情表現の一側面なんじゃないかな?って思ってます。
H先生に入門したばかりの頃は、私は叱ってもらえなかったんですよ。ミスをしても、優しく諭されるばかりでした。この先生はこういう人なのかなって思っていたら、私の前後でレッスンされる姉様たちは、そりゃあもう、こっぴどい叱られ方をしてました。その時は、私はまだまだ心を許してもらえていない、まだ生徒としても“仮”の扱いなんだなって思ったものです。
今は、叱られると、ちょっとビビりますが(これでも気は弱い人です、私)、でも、ようやく叱られるほどに心を許してもらえているんだなあって思ってます。
>まぁ、その厳しさの中にも優しさを感じられるほど慣れましたが…^^ゞ
そこまで来ると、師弟関係も本格的なつながりになってくるのでしょうね。ちょっと、憧れます。
確かに視力が落ちてくると楽譜読むのも億劫になってくるし、
視力低下が進行していくと、楽譜を読む事もままならなくなってしまうから
辛いですよね(^_^;)
特にクラシック系は楽譜ありきのものですし、
初見演奏と言うジャンルもあるくらいですから
視力も大事な要素ですよね。
私は今のところ両目とも1.5ですが、
もう少しで40ですし、老眼がやってくると思うので、
今の視力がどの位の間維持出来るか気になるところです。
指の自動運転を指摘されるとはなかなか奥の深い所に入ってますね。
普通に・・・何度も繰り返して指が自動的に動くまで練習を・・・
と言われるくらいですから、せっかく指が自然に動くようになって
注意を受けるとは・・・やはり奥が深いです。
指が自然に動く状態に上で初めてメロディーに表情を
入れる事が出来るのでしょうから、自然に動くようになった時点で
しっかり曲想を意識するのが大事なのでしょうね。
神楽坂さん
私は三十代半ばで立派な老眼になりましたよ。今では、裸眼では本も楽譜も読むのに苦労しています。
>初見演奏と言うジャンルもあるくらいですから
そうなんですよね…。クラシックではもうどうにもなりません(し、力量もないです)。ジャズの時は、よく分かんないところは作曲しながら演奏します(爆)。
>指の自動運転を指摘されるとはなかなか奥の深い所に入ってますね。
ですね。おっしゃる通り『指が自動的に動くまで練習を…』ですが、今度は自動で動くようになったらなったで『音符と指を意識的に一致させろ』なんて言われると、じゃあ、どうすればいいの? って思ってしまいます。答えは“両方を両立させろ”なんでしょうね。 ああ、難しい。