フルートのレッスンに行ってきました。
私がお教室に入った時には、なぜか先生のコンサートが開かれていました(笑)。どうやら、妹殿と選曲をしていたようです。
なんでも、妹殿は、今年の秋のどこかで、人前でフルートを吹かなければいけないようなのです。それで、そこでどんな曲を演奏するべきか、H先生と相談していたわけです。
例によって、妹殿は山のようにフルートの楽譜を持ってきました。すごいねえ。私なんて、フルートの楽譜、たぶん、片手の指で足りるくらいしか持っていないのに…。
とにかく、たくさんある楽譜の中から、CD伴奏のついている楽譜をいくつか選んで、その中から先生が簡単そうな曲を見つけては、その伴奏CDに合わせて模範演奏をしていたのです。
ですから、演奏している曲は、初心者向きのとっても簡単なアレンジの曲ばかりなのですが、先生が演奏すると、そんな簡単なアレンジとは思えず、ちゃんとしたアンコール・ピースになっているわけです。
結局、演奏って、曲の難易度で聴かせるんじゃないんだな。簡単な曲でも、演奏者の腕次第では立派な音楽になるわけです。すごいすごい。
いいものを聞かせてもらいました。
とにかく、先生が2曲選び(いずれもディズニー系の曲です)、それを次のレッスンまでに練習しておくことになったようです。ただし、伴奏のCDは使わずに、無伴奏で練習してくるのが条件のようです。それと合わせて、頭部管練習もしてくるように言われていました。
さて、私のレッスンです。最初はロングトーン練習ですが、今回は、なんかもうヘトヘトで、いい調子で脱力できていたようで、前回のような吹きすぎ状態になりませんでしたが…ちょっと音程がぶら下がっていたかもしれません。やっぱり、音楽は演奏者の状態がダイレクトに音になっちゃうんだよね。
さて、エルステユーブンゲンの18番は、ようやく合格です。ふう。とにかく、エルステユーブンゲンの曲は、初見でも吹ける程度の難易度の曲なので、要は暗譜できれば合格なのです。次回は19番と20番が課題です。
プチエチュードは、15番です…が、いやあ、まだまだ難しいです。どうにか、リズム的には正しく吹けるようになりましたが、まだまだミスブローは多いし、テンポが全然遅いのです。先生曰く「まだまだ、お話にならないね」との事で、合格不合格どころの話ではないようです。どうも、まだスタートラインにも立っていないようです。
いやあ、それくらい15番って、難しいってわけよ。
今回特に注意されたのは、短めのフレーズが連続している箇所の吹き方です。私は、フレーズを明確にするために、フレーズが終わるごとに「フレーズが終わりましたよ」感のある演奏をしているのですが、ここは、いくつものフレーズが連続して、一つの大きなフレーズを作っている(つまり、アーティキュレーションをどう感じるかって話ね)のだから、フレーズが終わっても、息はまっすぐ前に吹いて、タンギングのみで、フレーズを切っていくようにしなさいって言われました。
タンギングのみ…って奴が案外難しいんだよね。私、たぶん、タンギングが下手なんだと思う。だから、無意識にタンギングを回避して、腹筋で息を切って演奏している…みたいです。でも、それじゃあ、いくらなんでも大げさな演奏なわけで、タンギングのみでフレーズを切っていく演奏にしましょうって事なのです。
さあ、練習してくるか。
今回の雑談は「馬蹄形型の音楽ホールは、なんか嫌い」という話です。馬蹄形型の音楽ホールって、日本にはあまりありません。日本のホールは、基本的にシューボックス型か、ぶどう畑型なんですよ。と言うのも、馬蹄形型の音楽ホールって、歌劇場のスタイルなんです。日本には歌劇場スタイルのホールって…ごくごく少数だからね。
でも、少数とは言え、確実にいくつかの音楽ホールは馬蹄形型をしているのです。
H先生は、そんな馬蹄形型のホールがイヤなんだそうです。
その話を最初に聞いた時は、馬蹄形型のホールって天井が無闇に高くて、音がよく響くので、その過剰な反響が嫌いなのかと思ったのですが、実はそうではなく、馬蹄形型のホールって、客席の大半がステージよりも高い位置にあって、客は演奏者を上から見下ろすカタチになるわけなんだけれど、先生的にはそれがイヤなんだそうです。
お客さんから見下されるのがイヤ?
「それは、なぜですか? 別にお客が上にいようが下にいようが関係ないじゃないですか!」と尋ねたら、上から見下されると、頭頂部が見られるわけで、それがイヤなんだそうです。
つまり、H先生も私同様に、カッパさんだって話なのです。
ああ、その気持ちは、よく分かる私でした。
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