スポンサーリンク

二度目のピアノ合わせに行ってきました

 ピアノ合わせはキング先生のご自宅で行われます。我が家からだと、電車を乗り継いで行くのですが、幸先が悪く、乗っていた電車が止まってしまいました。誰かが線路に置き石をしたそうで、その点検のために、電車が止まってしまいました。

 実はこの日、前日に予定されていた、息子君の運動会が雨天順延となり、この日の昼間行われました。もちろん、運動会が雨天順延になるなんて考えていなかったので“運動会 -> ピアノ合わせ”というナイスな日程になってしまいましたが、そこはなんとかすり合わせをして、万障繰り合わせて行くつもりでしたが、電車が止まるなんて、予定外って奴です。

 正直、ピアノ合わせには行きたくないのが本音の私ですから、そんな私に電車も反応したのかな?

 とにかく、家を出るのが、予定より少々遅くなった上に、電車が止まってしまって、おまけに乗換もうまくいかなくなって、先生のお宅の最寄りの駅についた時は、時間的に、かなりヤバイ状態でした。

 駅から先生のご自宅まで、遠い遠い…。おまけに終始上り坂だし、バス無いし…。仕方ないから、歩いて行くのだけれど、途中で、私たちの1時間前にピアノ合わせだった人とすれ違いました。ピアノ合わせは一人30分だし、先生のお宅まで徒歩15分程度だから……、おお、ピアノ合わせの進行が遅れ気味? ラッキー! …なんて安心して歩いてたら、30分前の人(つまり私たちの直前の人)ともすれ違いました。おお?って事は、すでに私たちのピアノ合わせの順番になっているじゃないの? それなのに、まだ私たちは、道を歩いているよ(呆)。ちょっとマズくない?

 結局、ピアノ合わせに遅刻してしまいました。理由はなんであれ、遅刻は遅刻です。最悪だね。
 
 
 さて、ピアノ合わせそのものは、本番ピアニストさんと妻の、女性二人を中心に進行しました。

 前回、テンポ確認ができなかった、妻のソロ曲“Think of me”と、妻から歌いだすので彼女がテンポを決める曲“The phantom of the Opera”のテンポ確認をしたら、最初から一度、ざっと通して歌ってみました。

 ピアノ合わせなんて、テンポとかタイミングとかを計るためのリハーサルの一つだし、プロだって、リハーサルでは本気を出さない事があるけれど、私は一応、ガチで歌ってみました。

 ただし、ガチとは言え、私はここ数日、ノドが痛くて、声がちゃんと出せないし、先生のご自宅のレッスン室は(民家ですから)あまり広くないという事もあって、無意識に声を抑えて、フルヴォイスを無意識に避けてしまったかもしれません。

 とにかく、ここ最近では、最低レベルの歌を披露してしまいました。うーん、本番が思いやられる…。

 ノドが痛いのは事実ですが、それを理由にするには、あまりにヒドイ出来でした。おまけに歌っているうちに、だんだん痛みが増し、最後は歌うのを放棄してしまおうかと思うほどでした。歌う事その事で、ノドを痛めつけている感じです。

 妻が言うには「歌えば歌うほど、声がダメになってきている。発声が全体的に浅くなっているし、それじゃあ、ノドが壊れるよね…」との事です。つまり、発声がヒドイので、その発声のおかげでノドがダメになっているって事です。まあ、私自身の見立てと一致してます。

 発声がヒドくなっている兆候は、だいぶ前から現れていました。「ブログを読んで、鏡を見て、自分で直せ」と先生に習っている時から言われていたし、今は実際、歌は独学状態ですから、自分でアレコレ考えて直しているのだけれど、素人がああでもない、こうでもないと、アレコレ試行錯誤するものだから、結果がどうも、裏目裏目に出ているのが現状のようです。

 やっぱり、発声は独学じゃ無理かもね。ブログを読んで鏡を見たって、ダメなものはダメだよ。生兵法怪我の元…だね。

 と言うわけで、そんな、ヒドい声で歌ったので、当然、高い方の音は出るはずもなく、中音も低音も音程なんかありゃしないわけで、いわゆる、あっちこっちで撃沈をしたわけだし『痛かったノド』は『すごく痛いノド』へと、バージョンアップをしました。おめでとう。

 まあ、今回はテンポ合わせを目的にしたピアノ合わせですから、歌が撃沈しても、かまわないって言えば、かまわないわけですが…

 まあ、ピアノ合わせで、ちゃんと歌えなかったのは悔しいですが、やってしまった事はどうにもなりません。あとは本番まで、どうやって調整していくかって事だけです。今こそ“助け”が必要だけれど…キング先生のところに行けば、大ゲンカしかしないから、行くだけ無駄、いやむしろ有害。でも、現状のままでは、声がロクに出ないんだから、このままでは、撃沈どころの騒ぎじゃないです。ほんと、このままでは、どうにもならないよねえ…。

 八方塞がりの絶体絶命のピンチだね(涙)。

 テレビドラマなら、主人公がピンチのまま「次週、乞ご期待!」って、絶好のヒキの状況でワクテカなんだろうけれど、リアルライフじゃ“絶好のヒキ”どころか“最悪のピンチ”じゃん(汗)。ワクテカどころか、ドンヨリドロドロだよね。

 そんなピンチな私が、本番どう歌うか、あるいはどんなふうにオオゴケするか、興味のある方は、ぜひ、ガラコンサートにいらしゃってくださいね、もしかすると、とんでもない事になっちゃうかもしれませんよ(自虐)。
 
 
 ま、とにかく、後は、私が本番で頑張るだけです。

 本番で頑張る…以前の私なら、高音を力任せに出そうとした事でしょうが、今の私は違います。そんな事をしても、高音が出ない事を知っています。高音を出すには、声のポジションを早めに上げて、声を張らずに、声を当てて歌っていく事が肝心です。この事を知っていますので、後はそれを実行するだけです…が、分かっている事と、できる事は別ですし、ノドは大きく開けるだけで痛むのですから、厄介です、へへ。

 まあ、とにかく今は、下手に練習などせず(練習を重ねて、下手が定着しちゃうのが一番ダメ)に、ノドを休め、痛みを取り除くのが優先です。

 しかし「まだ医者に行っていないの?」って思う方がいらっしゃるでしょうが…それは図星です。

 いやあ~、実は近所の耳鼻科に行こうと思ったのだけれど、妻から「あそこはヤブだから、行くだけお金の無駄」って言われて、行くの止めちゃいました。言われてみれば、妻の声帯結節を見つけられなかった医者だからなあ…。全然、信頼できません。

 おまけに、私のノドの痛みは、発声がマズくて痛んでいるだけなので、発声を直せば、痛みも取れるわけだから、医者に行く暇があったら、発声練習でもしてたらいいじゃないの…って事です。ま、そうかも。

 問題は、自己流の発声練習しか出来ないし、それじゃあ、ちっとも発声は良くならないって事です。時間があれば、サイダ先生のところに行って、治療を受けて、正しい発声を教えてもらえばいいのだろうけれど、なかなか時間と体力の都合がつきません。

 本番まで、本当にわずか数日だし、今からでは短期のヴォイストレーナーだって頼むわけにはいきません。ま、後は、野となれ山となれです。

 しかし、声って、ここまで壊れるもんだねえ(泣笑)。私は声帯が強いのが自慢なんだけれど、この持ち前の強い声帯のおかげで、この程度の故障で踏みとどまっているんだろうなあ。これ、たぶん、普通の人なら、とっくに歌えなくなっているレベルかも…しれないよねえ。

 姿見先生、ヘルプミ、プリーズ。とにかく、ブログを何度も読み返さないと…。
 
 
 しかし、今回のピアノ合わせは“音楽作り”と言うよりも「ピアノ、合わせました」という“アリバイ作り”っぽい感じがしました。でも、それが悪いというわけではなく、実は本番ピアニストさんは、歌手がどんな歌い方をしても、即座にそれに反応して、しっかりついてきてくださる、凄腕ピアニストさんなんです。それに、私たちが本番になると、練習とは大きく変わる歌手だと言うことも知っているので「一応、ピアノ合わせはしたけれど、舞台はナマモノだし、ピアノはきちんと歌についていくので、頑張って歌ってください」とおっしゃってくださいました。よし、ガンバルゾ。

 ちなみに、キング先生とは、何もありませんでした。私の目には先生の姿が見えず、先生の目には私が見えずって感じで、結果的には、お互い、意識しながら無視しました。今はそれで良いと思います。少なくとも、下手に口をきいて、口論となって、いがみ合う事と比べれば、数万倍、賢いやり方だと思いました。
 
 
 帰りの乗り換えの駅付近の道に、雀が虫の息で倒れていました。可哀相だなって思いました。でも、何もできません。次にそこを通り掛かった時には、その雀が誰かに踏まれて、哀れな姿で絶命していました。それを近所のお店のお姉さんが泣きながら始末していました。なんとも、胸がふさがるような気分になりました。どのみち雀は、その日のうちに死んでしまっただろうけれど、その最期が“人間に踏まれる”では、ちょっとばかり悲しい死に方だなって思いました。

 終わり方って、自分では選べないんだなって思いました。これは、雀も人間も一緒だよね。
 
 
P.S. ガラコンサートの日、私はコンサートが終了したら、すぐに某ジャズレストランにに移動して、夜はひさしぶりにジャズフルーティストになります。沖縄から一時帰郷している笛先生(懐かしい~)に呼ばれているんです。そっちの準備もやんなきゃいけないから、声が出ないって事は、音楽の神様が「歌の練習はもういいから、フルートの練習をしなさい」って言っているのかもしれないなあって思いました。その日は、昼は歌、夜はフルートで頑張りますよ。さて、当日は何を吹こうかな~(まだ、決めてない:爆)。

↓拍手の代わりにクリックしていただけたら感謝です。
にほんブログ村 クラシックブログ 声楽へ
にほんブログ村

コメント

  1. ネオワン より:

    ピアノ合わせも終わって、後は本番を待つばかりですね。
    のどの調子が万全ならよいのですが、そうもいかないようですが、当日まであまり無理をされないで本番を迎えてください。
    姿見先生がファントムになって、すとんさんが本番で凄腕ピアニストさんが驚くくらい豹変していることを期待しています。
    とはいっても、くれぐれも無理をなされませぬように、、、

  2. すとん より:

    ネオワンさん

     ノドの調子は歌わなければ快調なので、本番に向けて、ノド(と声)を温存する方向[つまり練習しない:笑]でいますので、そっちの方の心配はたぶん大丈夫でしょう。問題は、まだ根本的な練習が色々と不足しているので、気持ちが焦っている事でしょ。「練習はしたい、だけれど練習しない方がいい…」というジレンマですね。

    >姿見先生がファントムになって、すとんさんが本番で凄腕ピアニストさんが驚くくらい豹変していることを期待しています。

     正直、姿見先生は、なかなかの凄腕教師である事は事実です。まあ、今は彼女(勝手に女性化してます:笑)の指摘に従って、調整する方向で考えてます…って、歌わずに姿見先生とレッスンってのも、難しいね(爆)。

タイトルとURLをコピーしました