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一発合格&音符負けしちゃダメだよ

 フルートのレッスンに行ってきました。

 実は、H先生にフルートを習い始めて、1年ちょっとが過ぎたわけですが、なんと、今回、始めて、一発で合格をいただきました~!! パチパチパチ~!

 はい、その曲は、ミニヨン・エチュードの12番です。これが宿題に出たのが先々週。で、先週は仕事の都合でレッスンを休んでしまったので、今回は12番を初めて先生の前で吹いたわけですが、先生がおっしゃるに「すごい、ちゃんと出来ています!」との事。ちゃんと音符どおり吹けているのは当然として、音楽的な解釈も合っているそうです。ちゃんとタメるところはタメているし、抜くところは抜けているそうです。アーティキュレーションも正しく吹けているし、テンポ設定はやや遅めだけれど、このくらいなら許容範囲なんだそうです。

 なんか、ベタボメされて、嘘みたい。

 「この曲を、初めてのレッスンで、これだけ吹けるようになるとは…あなたが、きちんと上達しているという事ですよ。…前の曲はだいぶ時間がかかったけれど(笑)」って言われました。まあ、11番には苦戦しましたが、その分、12番は一発合格ですからね。11番での苦労が、しっかり12番で花咲いた…と思うことにしました。

 あるいは、最近は声楽で苦労してますから…音楽の神様が、声楽でつらい思いをしている分、フルートで喜ばせてくれているのかもしれません。どっちにせよ、うれしいです。

 今まで、ドリル的なフレーズ(15課の練習課題のようなもの)は一発合格の経験がありますが、曲を一発合格した事は…H先生はおろか、笛先生の頃から、たぶん無かったと思います。曲はどうしても仕上がりまでに数週間かかっていましたが、今回の12番は一発合格だったんですよ。うれしいです。

 でも、一発合格だったので「次の曲に行っていいけれど、この曲(12番)も家に帰ったら、もう一回練習してね」と言われました。ふふ、でも合格だもんね。家で一回吹いたら、すぐに13番の練習をしようっと。

 で、次の宿題ですが、第15課の4章のEs-durのロングトーンと、1番「音階準備練習」です。それと、ミニヨン・エチュードは13番です。13番は、日本人なら誰もが苦手な9/8ですね。おまけに、なんか楽譜が黒いです。

 先生が13番の模範演奏をしてくださいました。

 「13番は楽譜が黒いし、スラーのみならず、タイもあっちこっちにあって、リズムがよく分かりません。十六分音符もたくさんあるし、なんか吹ける気がしません」と弱音を吐いたところ「12番を一発合格できる力が、今のあなたにはあるんですよ。13番もそんなに難しい曲ではありませんよ。音符負けしないで、ゆっくり丁寧に吹いてくれば、必ず吹けるようになります」と言われました。

 音符負け? そう、音符負けをしちゃダメだよって事です。

 音符負けと言うのは、譜面が黒かったり、旗の多い音符が並んでいると、それだけで「わあ~、難しそう」と思って、苦手意識を持ってしまい、気持ちが負けて演奏できなくなる事なんだそうです。

 「楽譜の黒さと音楽の難しさは全然違うんですよ」と先生はおっしゃいました。「音符の旗がたとえ多くても、曲全体の速さで、それらの音符の速さは変わるんですよ。だから、十六分音符が必ずしも速いわけじゃないですよ。曲のテンポがゆっくりとした十六分音符よりも、曲のテンポが速い四分音符の方が、実は速い音符だったりする事だってあるんです。それに、譜面上で簡単に見えても、吹いてみると、エラく難しい曲だってあるんです」と言って、先生はいきなり、ベートーヴェンの交響曲第7番第1楽章のヴィヴァーチェのフレーズを吹き始めました。「この曲なんて、譜面でみると、とても簡単そうに書いてありますが、実際に吹いてみると、実に吹きづらくて難しいんですよ」との事です。

 つまり、9/8とか、十六分音符とか、タイとか、スラーとか、アウフタクトとか、そんなのに負けないで、じっくりと曲に取り組んできなさいと言うことと、今の私なら、13番はちゃんと吹けるから、自信を持ちなさいってことなんです。

 まあ、たしかに、H先生に習うようになって、クラシックフルートの腕前はみるみると上達していると感じます。うん、うれしいです。

 声楽は(本番が近いのに)座礁中なので、せめてフルートぐらいは頑張ろうっと。

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コメント

  1. やこ より:

    1発合格、おめでとうございます(^^)
    私まで嬉しくなりました♪

    楽譜負け…かぁ。
    私は楽譜の黒さよりも、♭とか♯の数に負けるタイプです 笑
    5つ以上付くと、敵前逃亡したくなります。
    単純に、訓練不足ですね~。頑張らねば☆

  2. すとん より:

    やこさん ありがとう。

    >5つ以上付くと、敵前逃亡したくなります。

     そんな強敵、出会った事ない! 私的ルールでは『音楽で使って良いのは、#もbも三つまで』という取り決めがあります。なので、5つ? わけ分かりません。敵前逃亡どころか、きっとすぐに楽譜を閉じて、見なかったことにすると思います(笑)。

  3. めいぷる より:

    音符負け…[E:coldsweats01] 読んでて苦笑しちゃいました。
    まさに「敵前逃亡」します、ワタクシ。

    16分音符の嵐は、真っ黒い楽譜or毛深い音符、と言って忌み嫌いますが、、、
    32分音符まで行くと、「速いはずがない、装飾の分解系か?」と理性が働きます。
    不思議に、16分音符までは塊のイメージ(分散和音的な)で認識してしまうので(←絶対にやらないこと!です。)さらうのも嫌いです。 駄目じゃん (-_-;)

  4. すとん より:

    めいぷるさん

     毛深い音符…確かに毛深いかも(笑)。

     十六分音符を塊のイメージ…なんて持っていないので、ご安心ください。いやあ、読譜が苦手なので、律儀に一つ一つ確認する癖が付いてます。もっと、さらっと、それこそ初見である程度吹けるようになると“塊のイメージで…”なんて事になってくるのだと思いますが、私は、その世界に足を入れるにはまだまだ時間がかかりそうです。

     でも、八分音符とか、十六分音符とか、たまに三十二分音符とかが、連符になっていたり、タイでつながっていたりすると、絶望的な思いがします。こういう毛深い音符(笑)は速いだけでなく、リズムを複雑にするので…音符負けしちゃいます。

     はあ、もっと楽に楽譜を読めるようになりたいものだ…努力なしで(笑)。

  5. 星花 より:

    こんばんは。
    仕事おつかれさまです。
    最近のブログ、心配でした。
    でも1発合格うれしいですねっ!おめでとうございます(*^^*)♪
    20番まであるエチュード、後ろの方になると 本当複雑に見えます(*_*)
    またガリボルディさんは 指示が細かいし…
    少しずつでも上達できるよう、地道にですね(>_<)
    お忙しいと思いますが、体も心も少しでも休まりますように。

  6. すとん より:

    星花さん

     以前から思っていましたが、私って、ほんと、ストレスに弱い人間なんですね。今回はそれをきっちり思い知らされました。で、それだからこそ、音楽の神様は、ご褒美をくれたのだと思います。

     でも、あくまでご褒美であって…13番は、吹ける気がしません(爆)。ああ、やっぱり、12番一発合格は、ご褒美だったんだなあって、今、13番を練習しながら、ジリジリしてます。

    >お忙しいと思いますが、体も心も少しでも休まりますように。

     ありがとうございます。今、仕事も趣味も正念場なので、カラダがつらいなんて文句言っている暇ないんですよ。気合と根性で頑張ります、昭和生まれの昭和育ちだもん(笑)。

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