四日目です。昨日の記事はこちらです。
[ちょっとだけお金の話編]資本主義社会に生きている私たちですから。
58)失礼ですが、現在、メインでご使用の楽器は、どのランクのものでしょうか? お値段、並びに、エントリー(初心者向け)/ミドル(標準仕様モデル)/ハイアマチュア(標準よりはランクが上のモデル)/プロフェッショナル(プロの演奏が普通に使っているレベル)/アート(骨董品としての価値もある楽器)などの大雑把なランクで教えてください。
声の話をします。声そのものは、素材的には、声に悩んでいるプロの方よりも良い楽器を持っているかもしれません。ただ、声の使い方が極めて下手くそなので、歌は下手ですし、声も美しく聞こえません。せっかく良い楽器を持っているのに、それを使いこなせないとは…ど素人の悲しさです。
フルートで例えると、私の声はゴールドフルートに相当するんじゃないかな? 9K~14Kクラスじゃないの? ただ、そう思えないのは、演奏者があまりに下手くそだからです。例えて言うと、“万年初心者で口だけ達者なジイさんプレイヤーが、9Kのフルート持って、嬉々としている”状態が私の歌ですね。ね、美しくもなんともないでしょ。端から見れば“楽器がもったいない”“楽器が可哀相”“楽器がオーバースペック”的な感じです。
ああ、残念。
59)メインで使用している以外の楽器は何台ありますか? そのランクと一緒に教えてください。
声も楽器のように、サブ楽器とか、音楽ジャンルに合わせて、持ち替えできるとあるといいですね(笑)。少なくとも、ソロ用の声と合唱用の声が、使い分けられたら、いいのになあ…って思います。
60)現在、メインで使用している楽器に、何か不満はありますか?
1)高い音が出せない。
2)音程が悪すぎる。
3)音がデカすぎる。
4)もっと響き豊かで美しい音色が欲しい。
なんか、初心者のラッパみたいですね(爆)。ラッパと言えば、私の声は、弦楽器や木管楽器よりも、金管楽器に近いのかなって、最近思うようになりました。でも、私の理想は弦楽器なんだけれど(爆)。ヴァイオリン(音域的にはチェロ)のような音色で歌えたらいいのに…現実は“初心者のラッパ”です。どうしましょう?
61)楽器を買い換える/買い足す予定はありますか?
声って買えないんですよねえ…。買えるものなら買いたいですね。金で買えないからこそ、貴重な楽器とも言えますが…。
62)一年で、メンテナンスや消耗品購入などにどれほどの費用をかけますか?
健康管理は音楽とは切り離して考えていますので、ノドや声のメンテナンスって考えた事ないです。あえて言えば、漢方薬系ののど飴を舐める程度ですか? 消耗品購入って…それこそ、のど飴? スポーツ飲料? そっち方面での、特別な出費って、たぶん無いです。
63)月々、どのくらいの費用を使ってますか? 団体所属の方は会費を、レッスンの方はレッスン代を、支障のない範囲で教えてください。
一カ月にかかる費用は、4回分のレッスン代と1回分の歌劇団の団費ぐらいですね。いくらぐらいかかっているんだろ? たぶん、かなりお安い金額だと思うけれど、具体的な額は…妻しか知りません(笑)。私、その手の出費には、ノータッチなんですよ。おそらく、コンビニ弁当30食ぐらいじゃないかな? つまり、一カ月の昼食代ぐらい? そんなもんじゃないかな?
[過去への質問編]子どもの頃の話しです。
64)子どもの頃に、音楽関係の習い事をしたり、部活で活動していたという経験はありますか?
無いです。中学三年生の時の担任が音楽教師&吹奏楽部の顧問だったので、よく、吹奏楽部のトラで呼ばれて、大太鼓を叩いてました。中学生の頃から、バンドをやってましたが、それらは習い事でもなければ、部活でもないからなあ…。だいたい、それらは歌関係ではなく、楽器関係だし(笑)。
65)子どもの頃は、音楽の授業とか、好きでしたか?
好きでしたし、得意でしたよ。楽典は結構バッチリだったので、ペーパーテストではいい点取れたので、成績も上位でしたよ。実技の方は…笛が得意でしたよ。歌は…きかんといてください。
66)プロの音楽家を目指そうと思った事、ありますか?
漠然とね。歌に関して言えば、最初の先生についた時に、プロを目指しましょう…みたいなノリでしたね。結局、挫折したんだけれど。
[ライバル編]良き友は良きライバルでもあります。
67)若い時からやっている人を見ると、どんな感想を持ちますか?
うらやましいですね。自分も辞めずにずっとやっていたら、今頃はもっと楽しい人生が送れたかもしれない…って思う事があります。『継続は力なり』ですよ。途中で投げ出した人間には、分け前なんて、無いんですよ。所詮、私は Loser なんです。
どんなに辛くてもシンドくても楽しくなくても、一度始めたら、辞めちゃいけないんですよ。そして、一度辞めたなら、戻ってきちゃいけないんですよ。そういう意味で、私は歌に関しては、二重の失敗をしているわけです。ダメな見本ですよ、私は。
68)同じぐらいの年令で音楽キャリアの違う人と、同じくらいの音楽キャリアで年令の違う人、どちらにライバル心が燃えますか?
基本的に、私はオレ様なので、ライバルはいません。だいたい、他人に興味ないし(笑)。あえて、この二つの中から選ぶなら『同じぐらいの年令で音楽キャリアの違う人』かな? ただし『音楽キャリアが違う』というなら『私よりもキャリアが長くて上手である人』が対象になります。やはり、上手な人には憧れるし、目標にしますし「いつか、乗り越えてやる」とか思いますよ。同じような音楽キャリアだと、実力的にも似たような感じなので、目標にはならないでしょ。
69)自分よりもレイトなのに上手な人を見ると、どんな感想を持ちますか?
そういう人、門下にいますよ。その人に向かって、何か思うって事はないなあ…。単純に『私はダメだな』って思うだけです。『私の方が先に始めているのに、抜かれちゃったよ』と単純に悲しくなりますが、それは自分の力足らずが原因なので、誰のせいでもない事も知ってます。でも、それは純粋に悲しいし、つらいし、無力だなって思うだけです。それこそ、歌を辞めたくなる瞬間でもあります。
70)自分よりもレイトで年配者で頑張っている人(あまり上手ではない)を見ると、どんな感想を持ちますか?
明日の自分の姿です。『がんばれ~』って応援したくなります。
[大人編]悔いのない人生なんてありません。
71)「若い時から始めたかった」と思った事、ありますか? それはどんな場面でですか?
さほど若くはないけれど、二十代で声楽は始めているんですよ。で、色々あって、中断してしまったのだけれど、あの時に中断していなければ…と思わないでもないです。
音楽そのものは、子どもの時から好きだったので、子どもの時に、ちゃんと音楽教育を受ける事ができたら、私の人生、色々と変わっていたと思いますが、私の親は(今でも)音楽が大嫌いなので、それは言っても仕方のない事です。でも、ピアノもフルートも歌も、幼稚園ぐらいの時に「習いたい」と自分から言いだしているんだけれど、親に簡単に拒否されてしまったんですよね。そういう星の元に生まれているんだから、仕方ないです。
72)若い時に、今の年令でその楽器をやっていると思っていましたか?
それ以前に、若い時(高校生ぐらいね)は、今の年まで生きているとは思ってませんでした。何度か書いてますが、私は短命の家系に生まれ、ご先祖様はみなアラフォーで死んでますから、私も当然、アラフォーで死んでしまうと思ってました。実際、三十代の頃は、アラフォーで死んでしまう勢いでしたからね。
四十前後でデトックスをして、思いっきり若返ってしまったので、もうアラフィフなのに、おめおめと生きてます。楽器をやっているうんぬん以前に、生きているとは思っていなかったので、生きている事自体が、儲け物ですよ。
日本人の平均寿命は約80歳ですが『これはすべての日本人が80歳まで生きる』という意味ではなく、すごく乱暴に言ってしまうと『日本人の半分は80歳まで生きられない』って事なんです。私は当然“80歳になれない”側の人間です。遺伝子的に無理だと思います。若い時から、冗談抜きで『人生五十年』と思って生きてきたので、アラフィフまで生きてこられて本望ですよ。もしも、五十年以上生きる事ができたら、それこそ“余生”、つまり“余分な人生”って奴ですね。
余生があったら…いいなあ。余生で何をしよう。本音では“出家”をしたいのだけれど、21世紀なのに“出家”はないな(笑)。
73)「せめてあと○年早く始めたかった…」と思う事ありますか? その時の「○年」って何年ですか?
一応、十年。本当は四十年(笑)。小学校入る前に、歌に限らず、音楽を真面目に始めたかったです。とりあえず、ピアノを習いたかったですよ。やる気はマンマンだったんですし。
74)レイトにも関わらず、ベテランさん(あるいは、指導者)に間違えられた事ってありますか?
いつもです(笑)。だって、私は、見た感じは、とってもエラそうですからね。ホールの下見とか行くと、いつでも『先生扱い』ですよ。ま、アラフィフの初心者なんて、普通いませんものね。私の年なら、普通は指導者ですから、間違えられても当然って事です。
75)ベテランさんに間違えられた時、どうやって誤解を解いてますか?
誤解を解く必要があるなら、相手が誤解する前に予防線を張り、そうでも無い時は、誤解させたままにしています。だって、その方が、何かと便利でしょ(笑)。
76)あなたが考える『オトナが趣味で音楽を続けるために必要なもの』を3つあげてください。
1)経済力
2)家族の協力
3)精神力
まずはオトナの趣味って、本質的に道楽ですから、経済力は必要ですよ。経済力がないのに、趣味を続けるのは至難のわざです。まずは経済力をきちんと確保しておかないと、趣味どころではありません。
家族の協力は絶対に必要です。音楽って、練習にせよ、レッスンにせよ、たくさん時間が必要だし、ある意味、家族を放り出さないとやっていけない部分がありますから、その部分での家族の理解と協力がないと、何もできません。“ミュージック・ウィドウ”なんて作っちゃいけませんよ。
精神力は…ある意味、一番必要かもしれません。オトナってわがままですから、すぐに辞めたくなっちゃうでしょ。でも、音楽の趣味って、辞めたくなってからが本番って部分があると思います。辞めたくなったから辞めちゃうとかではなく、色々あるけれど、とにかく続ける…という事が、とても大切なんじゃないかなって思います。
結局、音楽の趣味って、マゾの要素を持っていないと無理なんじゃないかな? 少なくとも、サド系の人、享楽系の人、唯我独尊系の人には、向かない趣味だと思います。…って、私自身は唯我独尊系のオレ様なんだけれど、それにしては、よく続いているなあと思います。まあ、真面目だからね。音楽の趣味は真面目じゃないとできないと思います。
という事で、明日はいよいよ100質[声楽編]のラストスパートだよ。頑張りますよ。
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