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響声破笛丸(エスエス製薬)が製造中止になっていました

 キング先生に習っていた時と、Y先生に習うようになってから、私の声楽ライフは色々と変わりましたが、一番変わったのは、薬の使用の有無かな? とにかく、キング先生に習っていた時は、ノドをいたずらに痛めつけていたので、よく声嗄れとかを引き起し、ノドを痛めて、レッスンの後は声が出なくなることもしばしばでした。なので、あの頃は、ノド飴とか、うがい薬とか、ノドによく効く漢方薬とか、それは色々と研究して利用していました。

 いわゆる“ヤク漬け”の日々だったわけです。

 ところがY先生に変わって以来、ノドや声を酷使することが無くなり、その手のモノのお世話になる必要が無くなってしまいました。至って健全なモンです。

 今では、ノドが痛くなることはありませんし、声も嗄れる事はありません。だいたい、レッスンの間(小一時間ぐらいです)、ずっと歌いっぱなしでも平気です。まあ、ヘロヘロに体幹が疲れることはありますが、だからと言って、声に障害を生じる事はありません。

 …キング先生に習っていた時は、5分も痛い続ければ、ノドがヒリヒリしていたものですし、10分以上、続けて歌った事などありませんでした…ってか、それは無理でした。

 それはともかく、そんな事をやっていたので、キング先生のレッスンに行った時、特に最後の年は、ほぼ歌うたびに『響声破笛丸(きょうせいはてきがん)』のお世話になっていました。なにしろ、先生がOKをくださる声は、私のノドを痛める方向の発声でしたし、無理を重ねた苦痛極まる発声だったので、すぐにノドを痛くしてしまったからです。

 なので、響声破笛丸です。これって、歌いすぎでノドを痛めて声か出なくなってしまった人向けの特効薬です。腫れが引き、痛みが治まり、声がすんなり出るようになります。本当に、よく効くんです。ジャンルを問わずに、歌手の皆さんが重宝にしている漢方薬です。

 …が、その薬が製造中止になっていました(涙)。

 もちろん、製造中止になってしまったのは、エスエス製薬の響声破笛丸だけで、他社の響声破笛丸は、もちろん販売していますが…問題は、エスエス製薬の響声破笛丸が製造中止になってしまったという事です。と言うのも、なぜかエスエス製薬の響声破笛丸だけが、歌手たちに愛されているからです。だから、エスエス製薬の響声破笛丸が製造中止になってしまった事は、歌手的には、実は大問題なんです。

 でも、私がその事実に長らく気づかなかったのは、響声破笛丸が不要だったから(笑)。そして、今回、肺炎モドキになって、声が出づらくなって、響声破笛丸の事を思い出してググってみて、初めて気づいたから(大笑)。

 まあ、私自身は響声破笛丸の世話になる事は当分無いだろうから、製造中止になっても困ることはないのだけれど、そうもいかない人々は困っている事でしょう。

 もしも今でもキング先生に習っていたら、エスエス製薬の響声破笛丸が製造中止になった段階で、私の歌手生命は終わっていたかもしれません。そういう点では、あの段階で先生が変わってよかったんだと思うし、先生が変わったからこそ、今でも歌えているんだと思います。

 さて、なぜ響声破笛丸はエスエス製薬のものでなければならないのか? おそらくは、半分は信仰のようなモノでしょうね。残りの半分は…漢方薬って、製造メーカーによって、調合が少しずつ違うので、薬効が変わってくるんですよ。一番の違いは、薬の濃さだと言います。エスエス製薬の響声破笛丸は薬が濃いと聞いた事があります(事実かどうかは確認してませんよ)。やはり、緊急事態の時は、濃い薬は薄い薬よりも求められますよね。

 エスエス製薬の響声破笛丸がなくなった今、この薬のお世話になっていた人たちは、今頃どうやってやりくりしているのかしら? 別のよく効く薬に変えたとか? 後学のために、知りたい私でした(ってか、正直に言うと、ちょっと興味のある私でした)。

 今の私に必要なのは、響声破笛丸ではなく、体幹の筋肉を効率よく鍛える道具/方法です。とにかく、体幹の弱さを日々感じている私ですから(涙)。体幹が強くないと、高い声も響く声も長い声も、全部無理だもの。

〈追記〉

 エスエス製薬の響声破笛丸は、もうありませんが「響声破笛丸なら何でもいいから欲しい」という人のために、松浦漢方の響声破笛丸へのリンクを貼っておきます。エスエス製薬のものとは、色々と違いますが、1包で足りなきゃ、2包3包とまとめて飲んだりすれば、多少は違うのではないでしょうか? リンクを張るのは12包のものですが、ここは300包のものもあるので、必要ならドド~ンと飲むのも手ですが…あくまでも自己責任でお願いしますよ。

〈追記2〉

 この記事の続きを「響声破笛丸、続報」として、こちらに書きました。

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