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リズムを取る時、カラダのどこでリズムを取る?

 実は、前回、フルートのレッスンをお休みしました。いや、お休みになりました…が正解かな。私は元気でピンピンしていたし、仕事も定時に終えて、意欲満々で帰宅したところ、お教室の方から「先生が風邪ひいて倒れちゃったので、レッスンはお休みです」という連絡が入りました。ううむ、残念。そして、先生、大丈夫ですか? 山に行って風邪ひいちゃったのかな? お大事にしてください。一日も早いご回復をお祈りしています。

 さて、レッスンが無かった時は、音楽雑談をするのが、ここのブログの特徴です(笑)。今回の音楽雑談は、標題どおり「リズムを取る時、カラダのどこでリズムを取る?」で考えみたいと思います。

 みなさん、リズムを取る時、カラダのどこでリズムを取ってますか? これって、案外、個人差があって、個性とか好みとかが出ませんか?

 音楽に合わせて、カラダでリズムを取る。音楽を聞いている時でもいいし、ライブに参加している時でもいいし、歌うとき、演奏するときでもいいです、あなたは、カラダのどこでどんなふうにリズムを取ってますか?

 指揮者のように構えて、手を振りますか?
 手拍子ですか? あるい、腰のあたりを叩いてリズムを取りますか?
 指を鳴らしてリズムを取る人は、ちょっとカッコいいですね。
 ロックだと、縦ノリって事もあって、首とかアゴとかでリズムを取る人、多いですね。
 腰でリズムを取って、踊りだしちゃう人もいますね。

 でも、やっぱり、一番多いのは、足ですか? 足でリズムを取る人が一番多いかな? で、足なら、足のどこでリズムを取りますか? カカトをしっかり地面につけて、つま先でリズムを取る人が大半かな?

 実は私は、足でリズムを取る人ですが、つま先ではなく、カカトでリズムを取ります。つまり、カカト派。つま先を地面につけたまま、足首を動かして、カカトで足踏みをしてリズムを取ります。ちょっと珍しいでしょ。

 本当は、私もつま先でリズムを取りたいんですが(笑)、足首の関節を子どもの時に壊してしまった(高いところから飛び下りるのが好きだったので、二階とか三階の窓から飛び下りるってのを繰り返して、足首を壊しちゃったのね:笑)ので、足首を伸ばす事はできるけれど、曲げる事がほとんどできないんですね。足首が曲がらないと、つま先でリズムって取れないでしょ。でも、足首が伸ばせれば、カカトでリズムが取れるわけで、そんな足首の都合で、カカトでリズムな人を長年やってます。

 カカトでリズム…まあ、一種の足踏みですね。これは、自分のためにリズムを取る時に使う、いわば私用リズムの時の方法です。

 当然、私用があれば、公用があるわけで(笑)。

 では、他人とリズムを合わせる時、どうやって相手にリズムを伝えますか?

 他人とリズムを合わせる…と言うと、真っ先に思い浮かべるのが、発表会などで伴奏ピアニストさんに、自分の好みのテンポを伝える方法。歌であれ、ピアノであれ、たいていの場合、まずピアニストさんが先に前奏を奏で、それに後から私が加わるケースが多いので、自分好みのテンポをピアニストさんに伝えるのは、とても大切な事です。

 私の場合は…歌の時は、リハーサルでは腰をバンバン手で叩いて、さらに一節歌ってみて伝えます。フルートの時は両手が塞がっているので、いきなり笛吹きます。これで大抵、伝わります。

 問題は…本番ですね。歌は…ピアニストさんに任せます。もし、好みのテンポでなかったら、ピアノをガン無視して歌います。歌っているうちに、ピアノが歌に合わせてくれますので、大抵の場合はOKです。フルートの場合は…私の笛ではピアノをリードする事ができないので、事前にお客さんに見えないように小さく指揮をしてテンポを知らせます。もし、好みのテンポでなかったら、泣きながらピアニストさんのテンポでフルートを吹き続けます。

 レッスンの時は…結構アバウトだな。H先生とは合奏をした事がないので、どうなるか分かりませが、笛先生は私とテンポ感が似ていたのか、そのあたりで困った事はありません。キング先生とは……なかなか気が合いません(笑)。いつも速いか遅いかのどちらかですが、力関係的にこちらが弱いので、先生のテンポに乗っかって歌うことが多いです。

 リズムは自分が示すばかりでなく、別の人が示したリズムに合わせるってケースもあります。一般的に言えば「指揮を見て歌う/演奏する」って奴。

 私はこれ、割と得意です。私は一応、普通に指揮が読める人です。でも、世の中には、指揮が読めない人とか、指揮を見れない人っていますね。ああいう人って、実にもったいないって思います。大抵の指揮者って、親切だから、テンポ指示以外にも、演奏中にたくさんの手助けをしてくれるのですが、指揮を見れない人は、そういう手助けの恩恵に預かれないわけで、実にもったいないと思います。

 室内楽とかバンドのセッションだと、指揮者がいません。演奏者で何となくリズムを合わせていきます。そういう時って、まさに“息を合わせる”んですよね。耳を開いて息を合わせる…結構スリリングで楽しい瞬間ですね。

 しかし、バンドのセッションだと、音楽に合わせて、カラダでリズムを取るのは、全然OKですが、室内楽などのクラシック系の音楽の時に、音楽に合わせてカラダでリズムを取るのは…ちょっとダメっぽいですね。クラシックでは、その手の無駄な動きをすると“うるさく”見えるんですよね。片方はOKで、片方が“うるさい”というのも、おもしろい事です。

 観客だってそう。ポピュラー系の音楽だと、観客はリズムに合わせてノリノリの方がいいのに、クラシック系の演奏会で、ノリノリになって聞いていたら、たぶん会場からつまみ出されるでしょう。そういう意味では、ポピュラー音楽って本能的だけれど、クラシック音楽は行儀作法がうるさい…って感じがします。個人的には…実は私は本能が弱い人間なので、クラシック系のコンサートでじっと大人しくしている方が楽だったりします。

 いやあ、ポピュラー系の“スタンドでノリノリ”なんて、私の辞書にはないもの(笑)。

コメント

  1. 私は体でリズムを取るのがなんだか気恥ずかしかったりとかで、
    頭の中でだけで取っているつもりでしたが、
    フルートのレッスンで先生に頭を上下させてリズムを取っていると
    指摘されました。

    リズムを取るのは悪いことでないのですが、フルートの場合は
    頭の上下が演奏にモロに影響するので好ましくないとの事でした。

    絶対に唇とフルートの位置関係が変わらない自信があるのなら
    それはそれで良いけれど、初心者ですからまずそれはありえないので、
    無難に足とかでリズムを取ったほうが良いと教えられました。

    ホント・・・癖って自分で気が付きませんが、
    無意識に頭の上下(ウンウン頷く感じですね)で
    リズムを取っていたなんて意外でした。

    先生はつま先でリズムを取っていらしたので、
    今のところは私もそれに倣ってつま先で取るように心がけています。

    そうそう・・・ピアノは両手両足(左足はあまり使いませんが)を使うので、
    足でもリズムは取れないので、休符の間に頭をコックリしてカウントしていたら
    ピアノの先生に「あまり格好良くないので頭の中でリズムを取るように」的な
    事を言われた記憶があります。

  2. しんじ より:

    リズムを身体のどこでとるのかですが
    私は 当初は つま先でとっていましたが
    アンサンブルのリーダーから、プロで「足で取る人は誰もいないでしょ、
    足でとるのはやめなさい」、「練習は必ずメトロノームを使って」と言われ
    今は忠実に守っています
    確かに プロの舞台演奏では足で取っている人は殆どいない
    (一人だけ見たことがありますが)
    プロの練習風景は見たことがないですが、レッスンの先生は練習の仕方の見本を
    吹くときは、1小節ごとの頭で韻を踏むように足を鳴らします 
    これは 練習方法(1小節またはボックスごと暗譜してから吹くことの)強調のためと思います

    レッスンでは先生が、ピアノ伴奏をしながら教えて下さるので
    間違えれば、注意されます
    楽団では、足でリズムをとることは厳禁されています
    指揮棒がたよりです ありがたいことに 私はサードですので
    目の前で指揮棒が振られています

    レッスンの先生は、小さい頃から習っている人は
    音符の並び方とリズムを ボックスで 1つの単語のように
    理解しているから 初見でも吹ける けっしってリズムが
    狂うことが無いといわれました
    当初の練習方法伝達も 
    ① 拍の頭の音だけを吹く練習
    ② その次に1拍目のボックス だけをつけるなどして練習させる
      アンビシャをボックスの中で変化させない(低音~高音の場合は別)
    ③ 曲を分解して フレーズを勉強する 歌であることを理解させる
      ここでも フレーズの中でのアンビシャ変化やブレスが注意されます
    この練習方法だと確かに①・②の段階ができれば あとはメトロノームを使った練習で
    足を使うことなく リズムを身体でおぼえてしまいます

    足を使うなとどこでも言われて 最近は使わなくなりましたが
    時々 難しいものにでくわすと 足が動いてしまいます

  3. すとん より:

    神楽坂雪華さん

     無くて七癖…と、昔の人は言いましたが、どんな人にも癖があるし、自分で分かっていない癖もいっぱいありますね。私も先生方に色々と注意されて「おぉ、私はそんな事をしていたのか!」と思う事、たくさんあります。癖って厄介ですね。

     フルートの場合、頭でリズムをとって、クチビルとフルートの位置関係が変わってしまうのはダメですね。私は、どんな体勢になっても、クチビルとフルートの位置関係を変えない様に指導されました。当然、ブンブン振りながらフルートを吹くのはOKだったし、そういう練習もしました(笑)。カラダを動かしながらフルートを吹く練習というのも散々やりましたよぉ。

     演奏していて、カラダの中からリズムが出てくると、リズムを取るのも簡単なんですが、演奏のためにカウントしているリズムだと、なかなかリズムを取るのが難しいです。

     ピアノって、両手を使っていますから、その絡みで、わざわざリズムを取らなくても、演奏できそうな気がしますが、そうでもないのでしょうか? ジャズピアニストさんの中には、よく左足で足踏みしながらリズムを取っているがいますね。中には、バンバン床を叩いている人もいます(笑)。あれはあれで、かっこいいなあって、私は思いますよ。

  4. すとん より:

    しんじさん

     しんじさんはクラシック系の方なんですね。おっしゃる通り、クラシックの人って、演奏者がリズムを取るのはNGみたいですね。私の場合、フルートも今のH先生に変わってからは、リズムを取るのは厳禁になりました。いや、リズムを取るどころか、カウントしている事が分かるだけでアウトです。よく練習の時に「今の音符を数えていたでしょう。ダメです」と言われます。リズムは取ったりカウントするものではなく、感じるものなんだそうです。

     まあ、アンサンブルなどで指揮者がいれば、指揮者の指示どおりに吹けばいいのですから、問題ないですし、共演者がいれば、その人との絡みでリズムが分かりますからいいのですが、完全なソロ曲ではカウントしたいです。でないと、分かんなくなっちゃいますから。

     プロでカウントしている人…クラシックではやはり皆無ですね。もしそんな奏者がいたらかっこ悪いかも(笑)。でも、ポピュラー系はみなさんノリノリですから、むしろカラダを動かしていない方が変です。そのあたりは音楽ジャンルで様々みたいですね。

     リズムをボックスで理解する…やっぱり子どもの時からやっている人は違いますね。私はボックスではなくて、リズムはビートで理解するように指導されました。で、その1ビートをどういうカタチで分けていくかで、それには9つのパターンがあるのですが、これを繰り返しやらされました。その9つのリズムパターンにタイを加えれば、ほとんどのリズムが分かる様になります。まだまだ未熟ですが、ビートでリズムを理解するようにしてから、多少、楽譜の初見能力が向上したような気がします(当社比ですが)。

     でも、やっぱりリズムって難しいですね。よくオンチという言葉あって、通常は音程オンチの事をさしてオンチというのですが、実は根深いのは、リズムオンチの方らしいですね。音程オンチは訓練すれば直るけれど、リズムオンチはなかなか厳しいという話を聞いた事があります。

     私が子どもの頃は、プロの演歌歌手の中に、明らかにリズムオンチだと思われる人だまだまだ大勢いました。そんな人でも歌手になれたわけで、おおらかに時代だったのだと思います。

  5. グレッチェン より:

    実は私オンチなんです。音程もリズムも… そこだけ取り出してやると出来るのです。でもその前から来ると ほぉら 引っ掛かった[E:impact] そういうのはなるべく選ばないようにしてますけど皆無じゃないで今回も数ヶ所…どうしましょう、もう時間がないんです。だから一番のネックは最後のカデンツァじゃなくて[E:coldsweats02]その前の☆※◆◎§…

  6. 音羽 響 より:

    私、体でリズム取れません…
    ピアノは独奏メインですが、テンポは最初に入るときに感じれば最後まで基本体に染み付くので演奏中はカウントしてませんし、フルートは合奏がメインなので、やはり指揮者を見ますね。私は吹奏楽ですが、上手い指揮者は、空気で指揮をしているのでその空気を感じていれば体で数える必要がありませんし、寧ろその空気を邪魔されて嫌です…
    あと、昔音楽の授業で合唱練習をしていた際に、あからさまにテンポを取ると音がぶれて良い演奏にならないと恩師が言っていました。音質や音色にうるさいクラシックでだめなのはこの理由が関係しているのかなとも思います
    お陰で体でテンポを取る習慣がないのでその手のノリノリ音楽は苦手です(T_T)

  7. すとん より:

    グレッチェンさん

     歌って、みんな程度の差こそあれオンチですよ。特にオトナになって始めた人の場合は、どうしても音程やらリズムやらが、そんなに正確ではないです。

     だから、レッスン受けるんだし、練習するんです。音程もリズムもバッチリで美声の持ち主だったら…レッスンなんて受けないで、さっさとプロデビューしちゃえばいいんです(笑)。でしょ。

    >皆無じゃないで今回も数ヶ所…どうしましょう、

     いやあ、切羽詰まってますねえ…。でも、みんなそんなモノですよ。発表会直前になって「よく、私は完璧。大丈夫」なんて思ってしまうと、思わぬ失敗があるものです。「あそこが心配、ここが不安」って思っているから、熱心に練習して準備するわけだし、本番舞台でも気を張っていられるんですよ。

     そこはある意味、開き直って「今の精一杯がこれなんです!」って気持ちで『当たって○○○!』の精神で言っちゃいましょう。……楽しみにしてます(ぼそっ)。

  8. すとん より:

    音羽響さん

    >あからさまにテンポを取ると音がぶれて良い演奏にならないと恩師が言っていました。

     これはクラシック系の音楽では、テンポって伸び縮みするもので、それを指揮者が指示するわけだけれど、歌手たちがそれぞれの自分勝手なテンポで歌い始めると、ヅレるって事なのかな?

    >お陰で体でテンポを取る習慣がないので

     ポピュラー系の「その気はなくても、自然とカラダが動いちゃいます」って人の対極にいるのかもしれませんね。

     それにしても、私は軽い気持ちで考えていましたが、リズムを取る/取らないって、実は結構深いテーマだったのかな?

  9. シャロン より:

    こんにちわ(o^-^o) 
    以前製造番号のことで書き込みさせていただいたシャロンです。
    といってもだいぶ前ですが。。。

    今日・明日と楽器フェアに行ってきます!
    ずいぶん待ちました、この時を。

    私はクリスチャンなんですが、すとんさんもなのでしょうか
    昔の日記に息子さんへ聖書をプレゼント、ってあったので。

    私にぴったりのフルートに出会えるように どうか祈っててください。

    では、試奏に行ってきます。 ドキドキ。。。。

  10. すとん より:

    シャロンさん 大丈夫です、覚えてますよ。

    >今日・明日と楽器フェアに行ってきます!

     お、それは楽しみです。私が行った楽器フェア(横浜パシフィコで行われた奴)は先週終わってますので、別のフェアですね。でも、フルート吹きまくりなんでしょ? 楽しみですね。シャロンさんがぴったりのフルートと出会えますように。

    >私はクリスチャンなんですが、すとんさんもなのでしょうか

     ここは音楽ブログですので、信仰の話は遠慮してますが、そうですよ。ただし、立派な信仰は持ってません。自他ともに認める不良クリスチャンです(笑)。

  11. おざっち より:

    レッスンがなくても、ちゃんと興味深くて楽しい話題を提供してくれるのがすとんさんですね。
    さて、リズムをどこでとるのか、ってことですが、私は左のつま先です。なぜ右足じゃないかというと、バスフルートを座って吹く時、補助のバーの先端が、右ふくらはぎの上に乗っているので、そこが動くとまずいからです。
    でも、足の動きは目立たないようにごく小さくするようにしています。できれば足を動かさないのがクラシック流かもしれませんが、アンサンブルなどではどうしても動かさないと、拍オチすることがあるからです。特に長い休符が続く時は、しっかり数えないと分からなくなってしまうので、頭と体を使って数えるようにしています。
    つま先というより、親指を靴の中で動かす感じでしょうか。

  12. すとん より:

    おざっちさん

     素晴らしい! つまり、おざっちさんは、外見でリズムを取っている事が分からないように、靴の中で巧みに親指を動かしてリズムを取っているわけですね。おぉ、そういう手がありましたか!……私にはマネできない(汗)。

     私が思うに、クラシック系の音楽では、本来リズムをとる必要はないのかもしれませんね。なぜなら、指揮者がいるから。楽器の出入りを師事するのは指揮者の仕事ですから、フルートの出番の指示など彼に任せておけばいいのです。実際、アマオケなどを振る指揮者だと、そのあたりは実にきちんとしている人が多いですね。

     しかし問題は室内楽系の音楽で、おざっちさんのフルートアンサンブルなどがそうで、そういう団体には指揮者がいない事もあって、大変ですね。でも、クラシック系の音楽だから、あからさまにリズムは取れないわけで…。そうか、靴の中の足指でカウントするのか…。すごいなあ。

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