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梅雨明け前なのに気温30度越えは反則だと思う[2011年6月の落ち穂拾い]

 はい、タイトルは単なる“愚痴”です。しかし、愚痴りたくなるほどの暑さだとは思いませんか? せめて、夏やせでもしてくれればよいのですが…そうは問屋が卸さないのが、厳しい現実って奴ですね。
 
 
フルートの相場

 フルート初心者の方で、自分のフルートが欲しいなあと思う方は多いと思います。そこで、楽器店に行ってみたり、人づてに話を聞いてみたりすると、フルートの価格ってピンキリでよく分からないって思われる方、多いと思います。実際、楽器屋のショーウィンドウに並べられている手前の10万円のフルートと、その奥の100万円のフルートの違いなんて、見ただけじゃあ、どう違うか、分からないですよね。

 フルートなんてものは、楽器である前に、手工芸品ですから、自分のお財布の許す限り、贅を尽くしたものを買うのが正解だと思いますが、日々の営みを考えれば、そんな事も言えないのが人生です。良いものは欲しいけれど、良過ぎるものはいらないし、かと言って、安物買いの銭失いもイヤ…というのが本音でしょう。それに、フルートは決して安い楽器ではないので、一度買ったら、なかなか次を買うわけにはいかないでしょうから、フルートを買うとなったら、色々と決断やら覚悟やらをしていかないといけません。

 そんな方の参考になるといいかなってわけで、フルートの価格帯を、ごく大雑把にまとめてみました。フルートの値段って、材料で値段が決まる部分があり、大雑把に言えば、こんな感じで、ランク付けされてます。お買い物の際は、このあたりのことを頭の片隅に入れておくといいですよ。
 
 
総洋銀(白銅)フルート 7~10万円
 フルートの最低価格帯はここだと思ってください。すべてをニッケル合金(+銀メッキ)で作られたフルートです。具体的には、ヤマハのYFL-221とかYFL-211などを想定しています。ここより安いものは、楽器のカタチをしたオモチャと思った方がいいかもしれません。私が最初に買った楽器は、さすがに1万円でしたので、実にオモチャでした(笑)。
 
 
頭部管銀フルート 13~20万円
 頭部管と言って、息を吹き込む部分の管だけが銀で作られ、後はニッケル合金で作られているフルートです。フルート経験者が初心者に、まず最初に薦めるのは、このクラスのフルートですし、ここからフルートを始める人はたくさんいます。また、ジャズ系フルーティストの中には、プロでもこのあたりの楽器を使う人がいます。ま、初心者さんが購入するなら、無難なレベルの楽器と言えます。実際に、楽器屋で一番売れるフルートは、この“頭部管銀”のフルートだそうです。つまり、このクラスが、一番の売れ線フルートってわけですね。
 
 
管体銀フルート 25~35万円
 管体すべてが銀で、キーがニッケル合金で作られているフルートです。このクラスのフルートを購入するなら、もう少し頑張って、総銀フルート[標準タイプ]を購入した方がいいかなって思います。
 
 
総銀フルート[標準タイプ] 40~60万円
 すべてが銀で作られたフルートです。フルートはすべてを銀で作るのが標準仕様なので、お金に余裕があるなら、ここから始めるのも一つの入り口です。このクラスの楽器あたりから上が、いわゆる“一生もの”の楽器になります。このクラスの楽器の寿命は一般的に、調整さえきちんとしていけば、私たちの余生よりも長いです。ちなみに、私のフルートはこのランクになります。
 
 
総銀フルート[高級タイプ] 70~100万円
 材質的には上記の標準タイプと同じですが、製法などが若干違っていて、より職人さんの手間がかかっているタイプのフルートです。さすがに、ここからフルートを始める人は、まずいません。クラシック系のプロ奏者が使っている銀のフルートは、このクラスのものがほとんどです。
 
 
ゴールドフルート[9K] 130~160万円

 金で作られたフルートです。アマチュアさんは9Kのフルートを使っている方が多いですが、プロになると、14Kとか18Kのフルートを使う方が多いですね。ちなみに金は24Kが純金ですから、9Kって言うと、その40パーセント弱が金で、60パーセントが銀とか銅とかの他の金属から作られている、金合金の事を言います。金属化学界では18K(75パーセントの金含有量)以上の物でないと金扱いしないそうですが、フルート界(アクセサリー界も同様らしいです)では、9Kから金扱いをします。この9Kのフルートと言うのは、実に吹きやすいフルートで、総銀フルートなどよりも、ずっと吹きやすいので、たまに、いきなりこのクラスのフルートを購入しちゃう初心者さんもいないわけではありません。
 
 
 というわけで、フルートの価格帯という意味では、初心者さんは、まずは頭部管銀で検討し、余裕があるなら、総銀[標準タイプ]を検討し、神様の声が聞こえたら(笑)、ゴールドフルートを考えるといいんじゃないかなって思います。
 
 
レッスンとおしゃべり

 先生との“おしゃべり”って、実は、皆さん、口には出しませんが、悩まれている方、多いですね。「まずは一通り、先生とおしゃべりをしてからレッスンに入るので、いつもレッスン時間が決められた時間の倍ぐらいになってしまい、申し訳ない」とか、「レッスンが終わった後、先生と延々とおしゃべりをしてしまい、レッスンの後の予定が立てづらい」とか、「レッスンの合間合間に入るおしゃべりで、レッスンがダラダラになってしまって、イヤ」とか、「先生、私には全然話しかけてくれない、嫌われているのかな?」など、おしゃべりは、してもしなくても、色々と悩みがあるようです。

 その中でも一番深刻なのが「レッスンの終わる時間がきちんと決められているのに、レッスン時間の最中は、おしゃべりばかりになってしまい、レッスンをちゃんとやってもらえない」という悩み。こういう方の主張の一つに「おしゃべりはレッスンではないのだから、おしゃべりのためにレッスン時間が減ってしまうのは、おかしい。おしゃべりはおしゃべりとして、レッスンはレッスンとしてやってほしい」という意見、こういう意見は、女性の方に多いかな?

 レッスンとおしゃべりの問題って、色々ありそうですね。

 私は複数の先生に習いましたが、レッスン中のおしゃべりの扱いって、先生によって様々です。

 レッスンを受ける立場の私としては、レッスンとおしゃべりの問題に関しては、おしゃべりがあろうがなかろうが、レッスンは決められた時間分を決められた時間内にやっていただければ、それでOKだと思ってます。時間や内容を多めにやっていただけた時は、先生/教室の好意として受けとめ、感謝をしています。逆にレッスン時間が短めで内容が薄くなってしまった時は…契約不履行!…と言うわけで、文句を言う事もあります。

 文句を言うのは、前の生徒さんのレッスンが押してしまって、私のレッスン時間に食い込んでしまったにも関わらず、私の次の生徒さんがやって来たからと言って、そそくさと早めにレッスンを終えようとした時などですね。

 ですから、30分のレッスン時間のうち20分雑談してしまったため10分しかレッスンを受けられなかった場合(よくあるパターンですね)は、私は文句を言いません。なぜなら、そのおしゃべりが内容の無い雑談であっても、私のために先生のお時間をいただいているという点(先生方は時給で働いています)では、おしゃべりもレッスンと同様と心得ているからです。

 ちなみに、おしゃべりとは違いますが、その日にやるべき課題をすべて見てもらって、それでもレッスン時間が余ってしまって早めにレッスンが終わってしまった時は、私は文句を言いません。「時間が余ったんだから、余計に教えてください」と言ってもいいのでしょうが、私は、やるべき事をやったなら、それで良しにしちゃいます。だから、やるべき事をやって早めにレッスンが終わった時は、さっさと帰る時もあれば、残り時間で雑談をして、先生とコミュニケーションを図ったりしています。
 
 案外、先生とのおしゃべりって、勉強になる事が多いので、私は好きですよ。
 
 
フルートの音程

 フルートの音程って、高くなりがちですね。特に初心者のうちは、たいていそう。なので、大概の初心者さんは頭部管をたっぷりと抜いて、それに対応しがちです。しかし、元々の楽器が音痴なら仕方ないのですが、普通によく作られた楽器であると、フルートって頭部管を抜くのは3~5mm程度と想定されて設計されているので、それを1cm程度抜いてしまうと、チューニングした音(AとかBbとか)はバッチリ当たっても、フルートそのもののバランスが崩れてしまって、その他の音が今度は音痴に陥ります。

 つまり、頭部管の抜き差しでチューニングをしてしまうのは、実は良いことでないのです。頭部管の抜き差しは、あくまで気温/室温の変化に対応するためであって、きちんと設計されたフルートは、本来、チューニングの必要はないのだそうです。

 では、本来チューニングの必要のない楽器、つまり音程がピッタリと合いやすい楽器のはずのフルートが、現実問題としては、うわずる事が多いのかと言うと……私も以前は散々先生に注意されたのですが…フルートに吹き込む息が強すぎたり、息を吹き込みすぎていたりするからなんだそうです。

 息の吹き込み過ぎには二つの理由が考えられます。

 一つは奏者のテクニック不足。きちんと息をコントロールする事ができず、結果として息を強めの多めに吹き込んでしまい、フルートの音程がうわずってしまうため。

 またもう一つの理由は、フルートに限界以上の大音量を求めてしまい、その結果、音がうわずってしまう事。フルートは元々が室内楽用の楽器なのであって、大きな音を出すのが構造的に苦手な楽器です。小さいけれど、よく響く美しい音で演奏するのが、本来のフルートなのですが、合奏などをやっていると、他の楽器との兼ね合いもあって、ついつい音量を求めがちになってしまう事が多いでしょう。そのために息を強めの多めに吹き込んでしまい、音程が高くなってしまうのだそうです。

 もっとも、強めの多めがダメだからと言って、弱めの少なめが良いかと言うと、実はこれもダメ。適量の息を適切な速度でフルートに吹き込むのが良いのだそうです。

 第1~2オクターブはまあまあだけれど、第3オクターブの音程がうわずり気味だなあと思っている人も、吹き込む息の強さと分量をチェックするとよいそうです。

 と、まあ、何事も理屈が分かっても、実行はなかなか難しいのですけれどね。
 
 
今月のお気に入り  ウェスト・サイド・ストーリー(ヘイリー&グリゴーロ盤)

 今回、お気に入りとしてご紹介するディスクは、ウェスト・サイド・ストーリー50周年を記念して製作されたCDです。実は私、このCDが発売された当時は、このCDを馬鹿にしていました。「50周年? アニバーサリー・イヤーに載かった企画モノ? ロクなもんじゃねえだろうなあ」「マリアは…え? ヘイリーじゃん。あんな発声でマリアを歌えるの?」「トニーは…ヴィットリオ・グリゴーロ? 誰、それ? 」「指揮者…ニック・キングハン? 知らないなあ…」「オケは…ロイヤル・リヴァプール・フィルハーモニー? 上手いんだろうけれど、ローカルなオケだな…」って感じでした。それにジャケットがオシャレすぎるのも、なんか、クラシック・クロスオーバーっぽくて、ひいたのも事実です。

 そんな理由で避けていたこのCDですが、先日“ウェスト・サイド・ストーリーのCD、大人買い”というのを決行して(と言っても三枚のCDを買っただけですが:笑)買い求めたCDを片っ端から聞いてみて、驚きました。このヘイリー&グリゴーロ盤、めっちゃくちゃいいんですよ。

 私が今までリファレンスにしていた「ウェスト・サイド・ストーリー」は作曲者であるバーンスタイン自身が指揮をしている、バーンスタイン自演盤(テ・カナワ&カレーラス盤)だったのですが、このヘイリー&グリゴーロ盤は、それよりもいいかもしれない。いや、少なくとも、マリアとトニーは、テ・カナワ&カレーラスの大物カップルよりも、ヘイリー&グリゴーロのヤング・カップルの方が、声がキャラクターに合っていていいです。

 心配されていたヘイリーの歌唱ですが…すごく線が細くて、弱々しくて、おそらく舞台では聞けたものじゃないでしょうが、CDで聞く分には、むしろこの声の方が、マリアの悲恋ヒロイン性(か弱さ/痛々しさなど)がよく表現されて、かえって良いかも。アニータとの二重唱では声の対比がよく出ていて、アンサンブルとしても、おもしろいです。少なくとも、オバサン声のテ・カナワの数倍良いですよ。

 一方、グリゴーロですが、こっちは手放しで称賛しちゃいます。素晴らしい歌手です。実にちゃんとしたクラシック系の若々しくて美しい声でトニーを歌いあげています。CDで聞けるトニーの中のベスト歌唱が、このグリゴーロかもしれません。トニーを聞くなら、このCDですよ。

 ちなみに、マリアだけを聞くなら、93年にイギリスで製作されたボニー&ボール盤でしょうね。とにかく、バーバラ・ボニーのマリア、最強ですよ。さすが、NHKスーパー・オペラ・レッスンの先生だけあります。実に見事で美しくて、キャラに合った歌唱をしています。しかし、残念なのは、このボニー盤は、すでに廃盤となっていて、売れ残りか中古でしか入手できない事です。おまけに、トニーを歌っているボールが、ちょいともの足りないです。

 ま、ヘイリー&グリゴーロ盤はかなり品薄になっていますが、探せばまだ購入できそうですし、バーンスタイン自演盤は、市場に潤沢に出回っているので、いつでもお買い求めできます。そうそう、バーンスタイン自演盤は、以前のものは二枚組(私が所有しているのはこのタイプ)でしたが、今はそれが一枚にまとまっていて聞きやすくなっているのが良いですよ。なので、テ・カナワのオバサン声に我慢できれば、こちらの選択も十分アリアリです。

 映画のサウンドトラック盤とか、ブロードウェイ・オリジナル・キャスト盤は「ウェスト・サイド・ストーリー」をポピュラー音楽だと割り切れるならば、これはこれで面白いのですが、私のようなクラヲタには物足りなくて仕方ないです。
 
 
今月の金魚

 みんな元気ですよ。特に動きはありません。
 
 
今月のひとこと

 関東、梅雨入り? なんか、早くねー??(2011年5月28日~6月1日)
 
 
 六月になったので衣替えをしようと思ったら…涼しいじゃん。この陽気なのに上着を着ないで歩いたら、絶対、風邪ひくなあ…。つい先日は、暑くてこりぁあタマランと思っていたのが、嘘のようです。(2011年6月1~2日)

 国難だなあ…。これで、災害復興も原発事故の対処も、遅れに遅れ、延ばしに延ばされて、津波被災者の餓死が増え、日本経済は凋落の一途を辿って、失業者が山のように増えるでしょう。かろうじて定職を保っている人も、収入が減るのに増税されて、苦しい日々になりそう。これでまた夏になると東京周辺で(無)計画停電が行われる事になりそう…。無能なリーダーならいない方がいいのに「嫌われっこ、世にはばかる」ってわけだ。ああ、国難だなあ…。(2011年6月2~5日)

 不二家のネクターロール、うまっ! (2011年6月5~7日)

 仁先生の安道名津、うまいっ!(2011年6月7~11日)

 今年はビワが豊作。(2011年6月11~21日)

 暑いですね…。暑いけれど、“節電モード”って奴でしょうか、どこに行っても暑い。カラダを冷やせる場所がない。もはや私は“歩くスチームアイロン”状態で、指先まで熱々になってます。脳味噌が煮えてしまいそうだ…。(2011年6月201~24日)

 そう言えば、最近“オール電化”のコマーシャルを見なくなったような気がします。以前はあれだけバンバン流していたのに、やはり、節電節電と呼びかけている手前「今更“オール電化”もないでしょう」って事なのかな? しかし、現在、オール電化の家にお住まいの皆さんにとっては、この節電をあおる風潮って、うれしくないでしょうね。自分の家のエネルギーの一切が止まるって…ちょっと想像したくないですよ、私。電気が止まっても、水とガスが確保されていれば、最低限の煮炊きができるけれど、オール電化だとそうはいかないでしょうから。…頑張れ、オール電化人。(2011年6月21~26日)

 昨年は行われた、東劇でのメト・ライブビューイングのアンコール上映、もうすぐ7月だと言うのに、ネットに情報が上がらない(涙)! もしかして、今年はやらないの?? 実は、どうしても見たかった「ワルキューレ」を発表会ウィークという事で断念した私でした。アンコールで見よう…そう思っていたのに(涙)。来シーズンには、その続編の「ジークフリート」と「神々の黄昏」をやるわけだから、ぜひ、アンコールで「ワルキューレ」を見ておきたいのに…やっぱり東劇ではやらないのかな? 東劇でやらないなら、横浜か川崎でやらないかな? とにかく、どこかで「ワルキューレ」のアンコール上映、やらないかな…。日帰りで行けるところなら、行っちゃうよ。(2011年6月26~28日)

 美味しいものって、大抵、健康に良くない。健康に良いものって、大抵、不味い。食の喜びと健康の清々しさと言うのは両立しえないものなのだろうか? あ! 健康に良いものが美味しく感じられるように、自分の味覚をマインドコントロールすればいいのか!?(2011年6月28~29日)
 
 
 今月は以上です。よろしくお願いします。

コメント

  1. Yテノール より:

    私の場合、先生とのおしゃべりは、ほっとすることが多いですね。

    レッスンの目的は、こちらの技量に最も合った情報、課題、技法伝授して頂くことだと思っております。
    教授頂いた内容は、単なる知識として頭で解っただけでは駄目ですから、体で解るまで家でさらわなければなりませんよね。
    いっぺんに多くのことをご教授頂くと、家でさらえるキャパシティーを超えてしまいます。
    一回のレッスンで頂く課題は一つくらいが好いとこで、二つとなると、かなりプレッシャーを感じます。
    今日、これ以上教わったら私の理解力と練習能力超えちゃうよなという緊張感が高まってきたあたりで、雑談がはいると、本当にほっとしちゃいます。
    おお助かったってぇ感じです〜笑

    キング先生は、その辺の緊張と弛緩をちゃんと計算して下さっているみたいですね〜♪

  2. すとん より:

    >Yテノールさん

     たぶん、教師も生徒も男性の場合は、基本的に無駄口をたたきませんから、おしゃべりが問題になる事って、少ないんじゃないかな~って思います。それにキング先生のおしゃべりでは、たとえ内容が雑談的であっても、いつも、どこかでレッスンの内容とリンクしていて、勉強になります。

     それに30分のレッスン時間って、楽器でも短いなあと思いますが、声楽では本当に短いですね。その短い時間にみっちりとレッスンするわけですから、無駄口たたいている暇がない、というのも事実でしょうね。

     だいたい、声楽のレッスンは、教則本があって、それを頭から順番にやれば良いというものではなく、生徒一人一人の合わせたカリキュラムを先生ご自身で考えてご指導なさるわけで、キング先生に限らず、声楽の先生って大変だなあって思います。

  3. Yテノール より:

    >30分のレッスン時間って、楽器でも短いなあと思いますが、声楽では本当に短いですね。

    ストンさんもですか!
    他の声楽の生徒さんも、そう言う方が殆どで、皆さんの学習力のキャパの大きさに感心します。

    実は、私自身は、個人レッスンの場合、30分でもかなり長く感じ、それ以上はちょっとご勘弁と言った感じなのです。

    例えば発声練習で、一項目、チェックというか注意点を頂いたとしましょう。
    その場では、上手くいかない場合が多く、上手くいったとしても体のレベルでちゃんと定着したという感じが持てないことが殆どです。
    次のレッッスンまでに家で、そこをできる限りちゃんと定着しようと考えると、もう後はコンコーネや課題曲のチェックだけで目一杯と言う感じになってしまいます。

    コンコーネと課題曲のおさらいに、さらに、姿勢,呼吸,発声に関する課題も頂くと、家で練習できる時間、精力,集中力の限界いっぱいいっぱいになってしまいますね。

    しかもですよ、我々にはフィガロ歌劇団の宿題もありますよね〜汗

    これって、学習能力の差としか考えられないのだけど〜?
    皆,凄いな〜!!

  4. すとん より:

    >Yテノールさん

    >これって、学習能力の差としか考えられないのだけど〜?

     いやあ、そうじゃなくて、たぶん性格の違いじゃないのかな? Yテノールさんは生真面目で求道者タイプなんだと思います。だから、一つの事を与えられると、それを熱心に極めていこうとしてしまうのではないでしょうか? それも一人でコツコツと。

     私の場合、レッスンは、学習の場であると同時にトレーニングの場であるとも考えています。つまり、レッスンでは、学びながら、同時に練習もしているのです。練習を家でしないという意味ではなく、家でも練習はするけれど、先生と一緒に、先生に見てもらいながらする練習もあるわけです(つまり、家で一人ではできない練習ってわけね)。その手の練習の時間を含めると、レッスンが30分では、とても足りないって事です。

     発声練習なんて、私の場合、家で一人でやると、ドンドン悪くなってしまうので、先生のチェックを入れてもらいながらやらないと、全然前に進まないのですよ。つまり私は、暴走列車のような人間で、バババ~と突っ走ってしまうので、先生のチェックが細かく入らないとダメになるタイプなんです。だから、レッスンが毎週入っているのは、学ぶだけでなく、練習するためだから、というわけです。

     練習するなら、30分のレッスン時間では、短い短い。

     

  5. おざっち より:

    わあ! またまた月に一度の具だくさんのコーナーですね。
    全部面白いネタですが、中でも「レッスンとおしゃべり」のコラムに興味を持ちました。

    私の場合は45分のレッスンでお願いしているのですが、いつも90分くらいやってもらっています。しかし実際に吹くのはその半分で、あとはおしゃべりタイムとなっています。
    レッスンへ行く日は、たいてい仕事でバタバタしていますので、まずはおしゃべりすることで、頭を転換できていいのです。プロならではの貴重なお話も聞けますし。
    ヨーロッパが長かった先生なので、ゴールウェイにレッスンを受けた話とか、日本人留学生の裏話とか、あれやこれやと面白い話が盛りだくさんです。

    楽器の演奏というのは、その人の表現ですし、表現というのはその人そのものですから、こうしておしゃべりすることも演奏の幅を広げることに役立つと思っています。

  6. Yテノール より:

    流石ストンさん、明解な分析ですね。よく解りました。
    学習能力の問題ではなく、学習パターンの違いなんですね。

    アメリカでは、人によって5種類くらいの学習パターンがあると考え、それぞれ人によって教育方法を変えると言うことを聴いたことがあります。

    そう言えば確かにキング先生も生徒の学習パターンによって、教授法を変えていますよね。

    もし、レッスンが学習の場であると同時にトレーニングの場だとすると、1時間のレッスンを週3回くらいしてもらってもまだ足りないかもしれませんね。

  7. すとん より:

    >おざっちさん

     いやあ、具だくさんと言っても、すべて余所んちでコメントした小ネタの再利用と言うか、リサイクルと言うか。「落ち穂拾い」って、そういうリーズナブルなコーナーですから(汗)。あ、「今月のお気に入り」だけは、一応、書き下ろしです。

     先生とのおしゃべりって、まわりまわって、良い勉強になると私は思います。音楽と直接リンクしている話もあれば、一見、関係なさそうだけれど深いところでつながっている話とか、色々ありますよね。私も、先生と話をして、色々と学びますよ。音楽に対する姿勢とか、ちょっとしたコツとかね。おざっちさんのおっしゃるとおり、先生とのおしゃべりは演奏の幅を広げるのに、絶対に役立っていると思います。

     だから、私は、先生とのおしゃべりは、好きです。一見、無駄に見えるようなところに、案外、深いものが隠れていたり…するんじゃないかな、でしょでしょ。

  8. すとん より:

    >Yテノールさん

    >そう言えば確かにキング先生も生徒の学習パターンによって、教授法を変えていますよね。

     そうですよ。私は妻とカップルレッスンを受けていますが、先生は私に対するのと、妻に対するのとでは、やり方を変えていますよ。妻の方ができる人なので、同じ事を同じように要求したら、私が落ちこぼれてしまうという事情もありますけれど(笑)。例えば、コンコーネの宿題も、私は1度に2~3曲であっても、彼女は一度に10曲程度出ちゃうし、合格レベルも彼女の方が高いです(笑)。でも、それでいいのよ。それぞれの才能も能力も学習力も違うんだから、それでちょうど良いんです。

     だから、先生は、きっと、生徒さんの数だけ、教え方が違うだと思いますよ。それって、ある意味、とっても大変だし、それをやっている先生は、声楽教師としては、なかなかの腕前だと思いますよ(お世辞でなくマジでね)。だいたい、声楽家なのに、あれだけピアノが弾けるなんて、実はすごいなあと関心してます。それも我々にレッスンつけながらだからね、ありゃ、すごいよ。うん、すごい。

    >もし、レッスンが学習の場であると同時にトレーニングの場だとすると、1時間のレッスンを週3回くらいしてもらってもまだ足りないかもしれませんね。

     いや、それはホントで、時間とオカネと先生の都合が許せば、毎日、先生にレッスンつけてもらいたいくらいですよ。それが理想です。

  9. くろねこ より:

    音程の問題。。。
    チューナーを前にあぁでもないこうでもない…とジタバタしてます(笑)
    頭部管の抜きは5mmくらいで1~2オクターブは大体大丈夫になりました。
    が、3オクターブ目はダメですねぇ(汗)
    特に一番高いA・B・Cが高すぎる。
    4Cなんて針が振り切れて4C#状態ですよ~。

    でもこれ…色々試してみたけど下がりません(泣)
    出来る限り弱い息でも、目いっぱい内側に息を入れてもダメ。
    一度でも音程を合わせられれば次からはそれを目標にすれば良いのでしょうけど、
    一度も合わないって、どうすれば良いのでしょうね。
    悩みは尽きないです(笑)

  10. すとん より:

    >くろねこさん

     音程、とりわけ第三オクターブの高い方はやっかいですよね。私の場合、3Bまではなんかなりますが、やはり4Cは音痴です。でも、その音痴具合も徐々におさまるようになりました。以前は確かにほぼ4C#でしたが、今はそこまではいきません。

     音程のうわずりを押さえる、ちょっとしたコツのようなものがあって、それで3Bまでは許容範囲に入れられるようになったのですが、4Cはまだ無理ですね。このあたりになると、個体差のようなものが大きく影響するのかもしれません。ならば、楽器ごとの癖に応じた替え指を使うべき?と思う時もあります。

     ところで、フルートの音域、それも高いところって、どこまでが実用範囲なのかな? よくブラバンでは4Dまで使うよって聞きますけれど、笛先生は3Cまでしか使わないって言って4Dは練習させてくれなかったし、今のH先生のところでは3Hまでしか練習しません。

  11. くろねこ より:

    フルートの高い音域…今、参加させていただいているアンサンブルでは、
    本当に普通に使ってます。
    なので泣いているんですけどね(笑)
    4Cだってバンバンでてきますよ~。
    数小節間、ドシドシドシドシ…って4Cと3Bを八分音符で繰り返しとか。
    こういうのって合奏ならでは、ですよね。
    普通に1人で演奏する分には、ここまでの連続技はあまり無い気がします(^^;

  12. すとん より:

    >くろねこさん

     あー、フルートアンサンブルだと、高い方はかなり使いますよね。

    >数小節間、ドシドシドシドシ…って4Cと3Bを八分音符で繰り返しとか。

     そういうアレンジをした方って、自分は実際にフルートを演奏するのでしょうか? きっと、ピアノの鍵盤たたきながらアレンジしているんですよ、たぶん。でなきゃ、そんなフレーズは書かないよね。

     それはともかく、確かにアンサンブルやる人には、高音のピッチって大変な課題ですよね。そうでなくても、高音自体が出しづらいのに、その上、ピッチが狂いやすく、それでいて目立つと来たものですから、困りものです。どうしたらいいんでしょうね、簡単な解決策って…なかなかないのでしょうね。地道な努力あるのみ? やっぱり、そうなるのかな。

  13. keyaki より:

    はじめまして。
    ネットでヴィットリオ・グリゴーロの情報を収集しているグリゴーロマニアのkeyakiです。すとんさんのブログとても面白いです。
    最近、グリゴーロはずばり「The Italian Tenor」というアルバムをリリースしましたので、こちらもぜひ聞いてみてください。

  14. すとん より:

    >keyakiさん、いらっしゃいませ。

     グリコーロの「イタリアン・テナー」は、アマゾンの「ほしい物リスト」に入ってます。実は買おうかどうか迷っていたんですよ。なにしろ、今月、ピンチだから(笑)。でも、背中押されちゃったなあ~、きっと、近いウチに、ポチッとしちゃいそうです。

  15. keyaki より:

    すとんさん
    今は音楽の聞き方はいろいろ、CDを買ってちゃんとしたCDプレイヤーで聞かなくちゃ….という方も多いようですが、ネットでポチッとダウンロードできちゃうんです。
    このアルバム、CD発売前から、ソニーのサイトで全曲ダウンロードできるようになっていますので、よろしかったらどうぞ。
    http://www.musicpenclub.com/world-201107.html
    私は、グリゴーロコレクターですので、外国版2種類と国内盤も買いました。

  16. すとん より:

    >keyakiさん

     音楽はiPodで聞く人なので、別にCDにこだわるつもりはありません。ネットでも結構音楽購入していますよ。ただ、どちらかと言うと、人間が古いので、CDの方がなんとなく安心ってのはあります。

     リンク先に跳んでみましたが、よく分かりませんでした。ソニーのサイトに行ってみましたが、もうダウンロードできないみたいですね。残念です。まあ、欲しいものはお金を出して買えばいいと思ってますので、気が向いたら購入することにします。

  17. keyaki より:

    すとんさん
    完璧間違ったアドレスでした….ごめんなさい。
    下記アドレスで全曲聞けます。最初の数秒ではなくて、全曲ってすごくないですか。
    http://www.sonymasterworks.eu/vittoriogrigolo/dpp4/tracklist.html
    ダウンロードは数日間無料でできたところもあったのですが…..
    ここでは、ダウンロードはリストだけですが、ただパソコンで鳴っているものは、録音できますので、iPodでもお楽しみいただけると思います。

  18. すとん より:

    >Keyakiさん

     全曲聞けるサイトをご紹介くださり感謝です。別にダウンロードはできなくていいじゃないですか。少なくともパソコンでは自由に聞けるのですから、私はそれで満足。

     音源が欲しくなったら、手間隙かけて流れているものを録音するよりも、さっさとCD買います(笑)。いやあ、年を取ると、手間をかけるくらいなら、お金で解決したいなあ…と思うようになりました(イヤラシイ大人ですね)。

     しかし、改めて聞いてみると、グリゴーロは、いいイタリアの声をしてますね。うっとりしちゃいますよ。

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