先日、八千草薫さんが亡くなりました。ご冥福をお祈りいたします。
八千草薫さんの代表作と言えば…報道では「岸辺のアルバム」「やすらぎの郷」「男はつらいよ」などと言われていますが、私にとっては圧倒的に「蝶々夫人」なんですよ。
最近のオペラのディスクと言えば、劇場での公演を収録したDVD(またはBlu-ray)が主流です。これは、ハイビジョンが普及して、劇場の暗い照明でも明るく撮影できるようになったからで、ハイビジョンが登場するまでは、劇場でのライブ収録、特にカラー撮影は無理でした(かろうじて白黒撮影は出来たようです)。
なのでオペラのディスクと言えば、その他のクラシック音楽同様、音だけ収録したレコードやCDが主流でした。しかし、音楽だけを聞けばいい器楽曲と違って、オペラは演技や演出が音楽と同じくらい大切なわけで、だから音だけ収録したディスクじゃ、あれこれ物足りなかったわけです。どうしたって、動画が必要だったわけです。
なので、昔は、あれこれ無理をしたり、知恵を絞ったりして、動画を撮影していたわけです。
例えば、劇場に普段以上にたくさん照明を導入して、高感度フィルムを使って無理やり撮影してみたり(カラヤン&シュワルツコップの「薔薇の騎士」がそう)、劇場での撮影は諦めて、テレビスタジオに移動して、そこにセットを組んで撮影してみたり(ボニゾッリ主演の「トロヴァトーレ」が有名ですね)していたそうです。
ボニゾッリの「トロヴァトーレ」は日本語字幕付きのモノをYouTubeで見つけましたので、貼っておきます。実にすごいですよ。特に、1時間27分頃から始まる、ボニゾッリの歌うアリアは絶品です。
いずれにせよ、帯に短し襷に長し…ってわけで、いっその事、映画にしちまえ!って事で、制作費はかなりかかるんだろうけれど、少し前までは、割と頻繁にオペラ映画というのが作られました。かつては容易に入手できたのですが、それでも今でも入手可能なものは、いくつかあります。
例えば、ライモンディ主演の「ドン・ジョヴァンニ」
ミネゲス&ドミンゴ主演の「カルメン」
そしてパヴァロッティ主演の「リゴレット」
他にも、入手はやや困難になるけれど、良いオペラ映画はあります。
例えば、カバイヴァンスカ&ドミンゴ主演の「トスカ」、ストラータス&ドミンゴ主演の「椿姫」ドミンゴ主演の「オテロ」、「道化師」、「カヴァレリア・ルスティカーナ」やストラータス主演の「サロメ」などです。
え? 出演歌手が偏っている? それだけ当時は今と違って、映像化に耐えられる歌手が少なかったという事なのでしょう まあ、あの当時のオペラ映画って言うと、実は、ほぼほぼ主役はドミンゴでした。それだけ、若いドミンゴがカッコよかったって事ですね。
このドミンゴがブイブイ言わせていた時代は、最初にスタジオで音声を収録して、そこから数カ月間、歌手の皆さんにダイエットに励んでもらって(オペラ歌手はたいていデブで、映画の画面には耐えられない体型だったんです)から、映像の撮影をしていたそうです。ああ、面倒くさい。
でも、ドミンゴたちが活躍する前のオペラ歌手は、いくらダイエットをしても、映画の画面には耐えられないほどだったんだそうです。そこで、もっと昔のオペラ映画では、音楽の部分はオペラ歌手が担当し、映像の部分はプロの俳優たちが演じる…という形式がほとんどでした。
そんな時代に作られたのが、八千草薫主演の「蝶々夫人」だったんです。
この映画は日伊合作で、イタリアの映画スタジオで行い、大道具小道具は日本から持ち込んで撮影したんだそうです。アメリカ人役はイタリア人が行い(ま、白人同士ですからね)、日本人役は、東宝の役者さんと宝塚の生徒さんが担当したんだそうです。もちろん、声は本職のオペラ歌手が担当し、八千草薫さんの声はエリオッタ・モスクッチが担当したそうです。
以前は、世界文化社から出ていた「蝶々夫人 – DVD決定盤オペラ名作鑑賞シリーズ」で入手可能だったのですが、今や幻のオペラ映画になってしまったようです。私は、まだこの本が容易に入手可能だった時(ってか、安売りしていた時があったんです)に購入したので、所持していますが、ほんと、運がよかったんだと思います。
そういえば、以前、NHK-BSで八千草薫主演の「蝶々夫人」を放送してくれた(実はそれが私の初見でした)ので、八千草薫追悼として、放送してくれたらいいのになあ…と期待していたりします。
蛇足 同じシリーズに、ソフィア・ローレン主演の「アイーダ」もあるんですよ。こちらの声はテバルディが担当しているんです。黒塗りのソフィア・ローレンもなかなかかわいいですよ。こちらはまだ入手可能のようです。
今月のお気に入り CoCo壱番屋 とび辛スパイス ココイチ秘伝のスパイス
私はカレーライスが好きです。でも好みがあります。
基本的に辛口が好きですが、別に辛ければいいとは思ってませんし、あんまり辛いのは人並みにつらいです。ココイチ的に言えば「4辛2甘」または「3辛」ぐらいが好みです。ですから、純粋な辛さよりも、スパイシーな感じが好きなのかもしれません。
しかし「3辛」程度の辛さであっても、普通の外食では満たされません。外食のカレーって、欧風カレーが大半ですから、全然辛くないし、スパイシーでもありません。なので、外でカレーライスを食べることは(ココイチ以外)ではほぼありません。
やっぱり家で妻が作るカレーが最高です。しかし、家庭用の辛口カレーのルーを使って辛くしたカレーは、ただ辛いだけで、あまりスパイシーではありません。そこで登場するのが、ココイチの「とび辛スパイス」ってわけです。
妻が作ってくれた辛口カレーに、この「とび辛スパイス」をさくっとふりかけて食べると、なんと、辛さとスパイシーさが共存しちゃうのです。これこれ、これが私の好みのカレーなのです。
ってわけで、どうも家庭のカレーにスパイシーさが足りないとお嘆きの諸兄は、騙されたと思って、このココイチの「とび辛スパイス」をお試しあれ。世界が変わりますよ。
今月の金魚
みんな元気です。ヤヨイさんは可愛いですよ。
今月のひとこと
韓国での日本製品不買運動はなかなか終焉しないようですね…ってか、今しばらくは続きそうですね。不買対象となった企業さんたちは大変でしょうが、これもまたお互い様って事だろうと思います。我々だって、あからさまな不買運動こそしないけれど、意図して、特定の国の産物を買わない…って事ぐらい、平気でやるわけでしょ? 例えば、韓国製の乗用車を買う日本人はほとんどいないし、韓国製の食品なんか衛生面での不安があるから、買わない人って多いでしょ? キムチだって韓国製の本格キムチじゃなくて、日本製の“なんちゃってキムチ”を買う人の方が圧倒的に多いわけだしね。まあ、彼らの不買運動が気に入らなければ、不買対象になっている企業の製品を我々が買い支えればいいわけだし、それでも物足りなければ、韓国系企業(実はいっぱいあるよ)の製品をボイコットしたり、韓国からの輸入品を不買すればいいのだけれど、そんな事をしても、誰の得にもならないと思うので、私は別にやるつもりはありません。(2019年9月29日~10月4日)
北朝鮮がまたミサイルをぶっ放しました。私を含めて、日本人はほぼ平常運転で“ミサイルなんて、どこ吹く風?”的状況ですが、たぶんそれって、あまり良くない事なんだと思います。騒ぎ立てる必要は無いにせよ、緊張感は持っていないと、万が一の時に対応できないんじゃないかと思います。北朝鮮のミサイルは、アメリカへのラブコールであって、別にどこかの国に落とそうなんては思っていないだろうけれど、あの国の技術ですから、うっかり私達の家の上に落ちてくる可能性がないわけじゃないんです。身近な人がミサイルで死んでから騒いでも遅いんです。我が国に核兵器があれば、北朝鮮も我が国のそばにミサイルなんて落とさないけれど、核兵器もなければ、北朝鮮を叩く爆撃機もない我が国ですから、ヤラレ放題なんだよね。北朝鮮相手にアメリカが日本を守ってくれるという保証は、たぶん、無いよ。だからこそ、万が一の事を考えて、打てる手は打っておかないと後悔する事になると思うんだよ。(2019年10月4~9日)
台風19号が関東地方に接近しています。最接近の日がちょうどクラシックコンサートなんだよね…。このままでは、クラシックコンサートは中止?になるかも…。またたとえ中止でなくても、出演者が揃わない可能性は…あるよね。停電の可能性もあるし、道路封鎖の可能性もあるし…。ウチの場合も、我々はともかく、ピアニストさんが会場に来られるかどうか…分からないよね。とにかく、予断を許さない状況です。歌の仕上がりは、だいぶいい感じなんだけれどなあ。(2019年10月9~10日)
下のお知らせにも書きましたが、クラシックコンサートは延期になりました。ご期待されていた方、本当にゴメンなさい。2019年10月27日(日)に改めて開催予定なんだそうです。延期しても私達は参加しますが、他の出演者の方々はどうなんでしょうか? 曜日が変わって出られなくなる人もいるでしょうし、隣の大ホールで合唱祭をやってますので、クラシックコンサートを止めて、そちらに出ちゃう人もいるでしょうし、本当にどうなるか分かりません。(2019年10月10~19日)
作ってよかった八ッ場ダム…ってところでしょうね。目先の事ばかり考えて、綺麗事を建前にして、文句ばかり言うんじゃなくて、きちんと物事を考えて、しっかりと公共事業をしていかないとダメって事を、我々は今回の事から学ばないといけない…ってわけです。意識は高くてもいいけれど、地に足をつけて考えることも大切だよね。それにしても、民主党政権って悪夢だったよね。(2019年10月19~21日)
漫画家の吾妻ひでお氏が亡くなった。長くは生きられない人だろうとは思っていたけれど。合掌。(2019年10月22~25日)
野党の政治家さんたちの中には、政治をやらずに政局ばかりをやっている人たちがいます。そんな人たちは“政治家”ではなく“政局屋”と名乗ればいいのに…と私は思います。また、我々有権者も、選挙で政治家を選ぶべきであって、そんな政局屋さんたちを国会に送ってはいけないと思います。与党の政治家たちにきちんとした政治をさせるためにも、ちゃんとした野党の政治家を国会に送らないといけません。政局屋は国会を空転させるだけで、本当に邪魔な存在です。我々の生活のためにも、国益のためにもならないです。(2019年10月25~26日)
本日(10/26)、また記事のアップロードに失敗してしまったようです。申し訳ない。たぶん、寝ながらウツラウツラしつつ記事を書いたので、つまらないミスをしてしまったのだろうと思います。ほんと、申し訳ない。(2019年10月26日)
さて、いよいよクラシックコンサートです。頑張ってきます…よ。で、出演時間は、17時予定となりました。(2019年10月26~28日)
クラシックコンサートは無事に終了しました。今はただ、腑抜けております。(2019年10月28~30日)
今月は以上です。よろしくお願いします。
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