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「フルート吹きさんに100の質問」に答えてみたよ その5

 さて、今日で「フルート吹きさんに100の質問」は終わりです。感動のフィナーレです~。ちなみに、質問の全容はこちらのページに載ってますので、ご利用なさりたい方は、ご自由にどうぞ。

 さあ、今日で、ケリをつけちゃうぞ(笑)。

081)はっきり言って、総銀フルートの人って、洋銀系フルートを使っている人を見下していると思いますか?

 どうでしょう。少なくとも、私は、総銀フルートと洋銀系フルートは別物だと思っていますので、用途に応じて使い分ければ良いと考えているので、見下すも何もありません。

 しかし、吹奏楽系のブログを見ていると、洋銀オーナーの人が「威張るなよ、総銀!」とか言って、息巻いてますので、そういう現実はあるのでしょうね。値段の高い楽器を使っている方が、威張って良いのが吹奏楽の世界なのでしょうか?(まさか…ね) 

 楽器の値段や材質で、その楽器の個性が変わってくるのは事実だけれど、だからと言って、それが奏者の人間的な優劣を決めるわけじゃないし、仮に人間的な優劣を決めるものだとしても、そこで他人を見下したり、上から目線で接したりするのは、違うと思うよ。

 どうも、吹奏楽というか、学生吹奏楽出身者と言うのは、すぐに人間関係に上下関係を持ち込むのが悪い癖のように見受けられますね。一見、運動部体質のように見えますが、その中身は運動部のソレとは違うようです。運動部のソレならば、身内は最優先で守りますから、同じパートの後輩(先輩?)を見下すなんて、ありえないもの…ね。ありえない事をやっちゃうのが、一部の吹奏楽関係者たちって事ですわな。

 もっとも、吹奏楽なら、総銀フルートよりも大音量タイプの洋銀系フルートの方が、音楽ジャンル的(つまり、音色的)にふさわしいと、私は個人的に思ってます。それに野外などの過酷な条件での演奏だって多いわけなんだから、高価な総銀フルートを一つ所有するよりも、比較的安価な洋銀系のフルートをドンドン使い潰して、常に状態の良い楽器に買い換えていく方が良いと思う…し、ネ。
 
 
082)Eメカって必要だと思いますか? それとも不必要でしょうか?

 絶対必要ならば、Eメカ無しの楽器なんて、この世には存在しないはずです。しかし、全く不必要ならば、今度はEメカそのものが存在していないはずです。

 あると便利だけど、なくてもかまわない。あった方が色々と都合が良くて楽できるけれど、あると都合の悪い事だってあるよ。…こんな感じの鬼っ子がEメカなんでしょうね。

 個人的な意見を言わせてもらうと、Eメカはあった方がいいと思いますよ。だって、楽だもん。フルート奏者は基本的に自分の楽器しか吹かないのだから、自分の好みの楽器を吹けばいいだけの話で、他人にとやかく言われる筋合いというのは全くありません。ならば、少しでも楽な楽器をチョイスして、音楽表現に集中した方がいいと思います。

 もちろん、Eメカ無しでないと吹けない人は、そういう楽器を手にしなければいいだけの話だと思うし、もうちょっと言うと、フルート奏者は、数本のタイプの異なるフルートを所有して、演奏する音楽ごとに楽器を取り替えるのがいいんじゃないかなって思います(あくまで理想の話ね)。
 
 
083)“音量の大きなフルート”と“音色の美しいフルート”の二つがあります。今、あなたが一つだけもらえるとしたら、どちらを選択しますか?

 もちろん“音色の美しいフルート”ですね。音楽の世界では、音が美しければ、その他の七難は隠せますからね。音量が必要な場面があるなら“音量の大きなフルート”を使用するのではなく“音色の美しいフルート”の音をマイクで拾って使えばいいじゃんと思ってます。

 なので、私は基本的に“音量の大きなフルート”は不要だと思ってます。

 ただし、金管と戦わないといけなかったり、野外での演奏の機会の多い吹奏楽をやっているならば、音色よりも音量でしょうね。この場合は、音量で選ぶのが正解だと思います。
 
 
084)フルートを吹いてる時、どんなこと考えてますか?

 色々(笑)。私は雑念だらけの人なので、本当につまらない事を考えてます。例えば「今晩の夕飯の事」とか「先日見た映画の事を思い出」してみたりとか「次の休みのスケジュールを確認」してみたり、まあ、そういう生活雑事が多いですね。そんな事を考えながら演奏しているので、演奏中に簡単にトチるんだと思います。ああ、集中力に欠ける人間なんだなあ…。

 歌っている時は、不思議と頭の中は空っぽで音楽に集中している事が多いので、歌とフルートでは、脳味噌の使い方が違っているのだろうと思います。
 
 
085)自分の演奏に対して、言われるとうれしい事って何ですか?

 音色を誉めてもらうこと。「チャーミングな演奏ですね」なんて言われたら、天に登りますよ。
 
 
086)逆に言われると、キツイ事ってなんですか?

 「歌より、フルートの方がいいですね」って言われると、なんか人生を全否定されたような気になります。
 
 
087)あなたのフルートの音ってどんな音ですか?

 おそらく、セツナ系のウェットな音が基本になっていると思います。明るい音だけれど、どこかもの悲しいという、オリエンタルな響きじゃないかなって、録音を聞いていると、そんな感じですよ。

088)あなたの理想とするフルートの音色って、どんな音ですか?

 羊羹のような、ドデンとした音。そういう音が好きです。
 
 
089)フルートって、優雅な楽器と思われがちですが、それに関するあなたのご意見をお聞かせください。

 確かに優雅と言えば、優雅なイメージの楽器だと思いますよ。少なくとも、好戦的な楽器ではなく、平和を愛する癒しの音色の楽器ですから“優”とか“雅”がお似合いな楽器です。

 ただ、見かけよりも、演奏自体はハードだと思います。ヴァイオリンの方が、数倍、カラダにかかる負担は少ないです。…でも、声楽と比べたら、フルートもヴァイオリンも楽な事は確かです。声楽はスポーツ並にシンドイですよ(笑)。
 
 
090)フルートって、やっぱり女性専用の楽器かな?

 “専用”とまでは思わないけれど、女性奏者、多いですよね。少なくとも日本では「フルート奏者=女性」と言えるかも。何かの演奏会で、ゲストにフルート奏者が出て来る時など、男性奏者が出て来るとガッカリしませんか?(え、それは私だけ?)

 フルートって『華やかな女性奏者が、ドレスを着て、フリフリで演奏するもの』ってイメージが私にはあります。ま、偏見かもしれないけれどね(笑)。
 
 
091)フルートをやっていて良かったなあと思う事ってありますか?

 楽器が小さいので、持ち運びに便利な点かな? ギターとかベースって、楽器が大きいから、持ち運びが大変なのよ。ドラムスなんて個人じゃ運べないでしょ。ヴァイオリンも楽器は小さいけれど、どうしてもケースに入れて持ち運ぶって思うと、それなりの大きさになってしまいます。その点、フルートは小さくまとまるし、普通のカバンの中にも入れて運べるでしょ。“移動が楽”ってのは、ホント、良いですよ。

 あと、単純に笛が好きなので、フルートを吹いていると、それだけでうれしくなります。昔はリコーダーが好きでしたが、フルートを吹き始めてしまったので、もうリコーダーには戻れません。
 
 
092)フルートをやっていて後悔した事や、やめたいと思った事はありますか?

 後悔…と言うのとは、ちょっと違いますが、困った事として、ネットで変態にからまれるようになった事かな?

 どこの世界にも、変な人はいますが、声楽やピアノやヴァイオリンの人は、いくら個性が強くても、話せばお互い音楽好きですから理解しあえたものですが、フルートに関しては、日本語が通用しない人が、複数います。残念ですが、そういう人を惹きつける何かが、フルートという楽器にあるんでしょうね。

 ある意味“変人変態も魅了する楽器”って事ですね。昔の説話では、笛の音に鬼も涙したそうですから、当然と言えば当然な話です。

 ま、その手の変態さんたちがカラんでくるブログと言うのは、観察していると、たいていが、プロ奏者のブログであったり、素人さんでもおもしろいブログだったり、内容が素晴らしいブログが、ほとんどです。そういう意味では、変態さんがカラんでくるのは“小学生男子のスカートめくり”と同様な、変態さんなりの愛情表現なんだと思います。憎ったらしい事をやって、ブログ主を自分に振り向かせたいって事なんですよ。ああ、ガキの発想だね、行動原理が実に幼稚。

 ま、だから、そういう変態さんにカラまれるのは、ある種の“有名税”なんだと思います。そういう意味では、老犬ブログも出世した、ってわけです。

 あと、そういう変態さんは、目立つ場所で悪さをする事で、人々の注目を集めたいってのもあるでしょうね。犯罪者なら“愉快犯”をする人と、精神構造が同じってわけです。ジャンル分けするなら“劇場型”の目立ちたがり屋さんって事ね。

 変態さんたちが“愉快犯”タイプって事は、彼らは、小心者で劣等感にさいなまれ、嫉妬心に苦しんでいる…そういうタイプの人って事になるよね。 と言う事は、ずばり、精神的に病んでいるわけですネ(そりゃあ、そうだよね。普通の人が、あんな事、できるわけないものね)。

 フルートをやめたいと思った事…それは今のところ無いですね。ただし、目下のところ、モチベーションはダダ下り中でございますが(笑)。
 
 
093)法律の改正で、日本国内でのフルートの所持および演奏が禁止されました(笑)。あなたはその時、どうしますか?

 たぶん、あっさり、フルートを辞めます(笑)。で、歌一本でいきます。法律をやぶって地下にもぐってフルートを続けるほどの度胸なんて持ってませんから(爆)。これでも私、遵法精神に富んでおりますから(劇爆)。
 
 
094)自分がフルート吹きだなあ…と意識するのは、どんな時ですか?

 歌劇団でキング先生に「フルート吹いて!」って言われた時(笑)。でも、先生のご希望どおりにちゃんと吹けなかったので、ちょっと気持ち的にはグチグチしてますが…。

 それ以外の場面で……あんまり自分が“フルート吹き/笛吹き”だなって、意識した事ないっス。

 基本的に私は、自分がテノールであって、アマチュア歌手(それもかなり下手くそ)だという意識は常に持ってますが、フルート吹きという意識は、実に希薄なんですね。
 
 
095)フルート演奏をする上で、大切な事ってなんですか?

 フルートをいつも忘れずに、持ち歩いている事。フルートって、楽器がないと何も始まらないでしょ。

 あと、演奏の際に、音楽を常にリードしていく事かな。セッションなどの時は、フルートはメロディを担当する事が多いので、フルートが他人任せの音楽をやっていたら、バンドの演奏がグチャグチャになっちゃいますからね、しっかり自分をもって、きちんと自己主張をしながら演奏する事、これが大切ですね。
 
 
096)フルートの魅力を思う存分語ってください。

 小さい。繊細。軽い。ピカピカ。貴金属で出来ている。

 地味だけれど心に沁みる音色。主役も出来れば脇役もできる楽器。クラシックもポピュラーもラテンもジャズもボサノヴァも、何にでも対応できる幅の広さ。

 楽器店で普通に買える国産楽器が、実は世界レベルで見た場合、すでに一流品である事(うれしいね)。

 フルート人口が多くて仲間が日本中にいる事。フルート教室も多いので、習うのに困ることはあまりないし、楽器屋に行っても、フルート用の楽譜があふれるほどある事。

 何といっても、演奏していると、気持ちが安らいできて、いつのまにか、気分がホッコリしてくる事。
 
 
097)フルートの変な点を三つあげてください。

 1)息をたくさん使って演奏する割には、音量が小さくて、不経済。

 2)ピカピカで演奏姿は目立つ癖に、肝心の音は、合奏では埋没しがちで、残念。

 3)男性がフルートを吹いていると怪訝な顔される事。
 
 
098)あなたにとって、フルートとは何ですか?

 道楽!
 
 
099)フルートをこれから始めようと思っている人に、一言お願いします。

 気楽に始めるといいですよ。歌の楽譜を用意して、好きなアーティストの歌を吹いてみるところから始めると、いいんじゃないかな? それと、最初は音が出ないだろうけれど、そういう楽器だから、焦らずに頑張ってみよう。
 
 
100)最後に一言、感想をどうぞ(NGワード:疲れた)。

 自分で作ってみてなんだけれど、良くできた“100の質問”じゃないかな? 以前ほど“100の質問”って流行っていないみたいだけれど、これはよく出来ていると思うので、あちらこちらで利用してもらえるとうれしいなあ。マジでそう思います。
 
 
 と言うわけで「フルート吹きさんに100の質問」に答えてみたは、お終い。ううむ、この企画、ホントは、お盆休みにやろうと思っていたのに…、お盆は何やろうか? まだ何も考えてないので、今から考えないと間に合わないわ(汗)。

コメント

  1. でれすけ より:

    ほんとうにおもしろいご質問ですね。さきほど貴ブログを拝見し、あっというまに、直観で、すべての質問に答えてしまいました。以下に、私の回答をコピーペーストさせていただきます。

    001)ハンドルネームと、支障のない範囲で簡単にプロフィールを教えてください。
    「でれすけ」です。中学の吹奏楽部でフルートを始め、高校以降はオーケストラ(部)になりました。今は、中高の教員になり、オーケストラ部の顧問をしています。
    002)ネット歴はどれくらいですか? ご自分のサイトやブログをやっていますか?
    フェイスブックをやっています。
    003)フルート歴は何年ですか? 中断期間はありましたか? レイトスターターですか?
    中1から始めて、今年38歳になりますので、ええと、26年くらいです。中断はしていませんが、最近は、オーケストラ部顧問の仕事が多く、あまり吹いていません。
    004)フルート始めたきっかけを教えてください。
    中1のとき、運動が苦手で、吹奏楽部に入ったからです。
    005)フルート吹きとしての、あなたの目標は何ですか?
    とりあえず、オーケストラ部顧問としての仕事をまっとうできるようになることです。
    006)レパートリー(いつでも演奏できる曲)ってありますか?
    フォーレの「シチリアーノ」かな、、、
    007)あなたの活動の中心は、オーケストラですか? 吹奏楽ですか? フルートアンサンブルですか? それともレッスンオンリーですか?
    ほんとうは、オケと言いたいところですが、いまは、アマチュアソリストです。というか、オーケストラ部顧問の仕事ばかりで、あまり吹いていません。
    008)普段聞く音楽は、どんなジャンルの音楽が多いですか?
    圧倒的に、クラシックの、オーケストラの曲です。
    009)好きな作曲家&曲を教えてください(フルート音楽限定)
    バッハのフルートソナタ全7曲でしょう。フルート音楽に限定しなければ、ブルックナーの交響曲8番と、マーラーの交響曲9番です。しかし、これらの曲も、フルートを用いているので、「フルート音楽」と言えなくもない気がしますが、、、、
    010)演奏してみたい曲って、ありますか?
    ブルックナーの交響曲第5番、8番、マーラーの交響曲第9番、などです(マラ9はぜひピッコロで乗せてください)。無理ですけど。
    011)好きなフルーティストとか、目標としているフルーティストを教えてください。
    好きなフルーティストは、①ニコレ(私の先生の先生)、②デボスト、③パユ、といったところです。オーケストラプレーヤーが好きなわけです。3人とも、ピッコロもうまいですし。
    012)クラシック音楽をほとんど知らない彼氏(または彼女)にフルート音楽の素晴らしさを伝えるとしたら、あなたはどんな方法を使いますか?
    プーランクのフルートソナタのCD(デボスト/イヴァルディ)を貸します。ほんとうは、デボスト/フェヴリエのほうが好きですが、現状ではこれでしょう。
    013)フルートを始めたばかりの後輩に、CDを1枚だけ薦めるとしたら、何ですか?
    ニコレの吹く、モーツァルトのフルート四重奏曲全4曲です。ただし有名なデンオン盤ではなく、テュードア盤です。後者のほうが、ニコレの調子がよいです。
    014)フルートを始めたばかりの後輩に、楽譜を一冊だけ薦めるとしたら、何ですか?
    マルセル・モイーズの、「ビギナーズ・フルーティスト」でしょう。練習曲ですが。「ソノリテ」は初心者向けとは思えません。
    015)クラシック音楽とポピュラー音楽、聞くならどっちが好きですか?
    圧倒的にクラシック音楽でしょう。
    016)クラシック音楽とポピュラー音楽、演奏するならどっちが好きですか?
    圧倒的にクラシック音楽でしょう。
    017)吹奏楽って、クラシック音楽だと思いますか? それともポピュラー音楽だと思いますか?
    難しい問いですね。オリジナル作品はクラシックのような気がしますし、ニューサウンズやミュージックエイトは、ポップスですよね。
    018)フルートって、やっぱりクラシック系の楽器だと思いますか?
    必ずしもそうではないと思いますが、ルーツは、クラシックですよね。(トラヴェルソ)
    019)ブラジル音楽(ボサノヴァ、ショーロなど)にシンパシーを感じますか?
    あまり、、、。しかしヴィラ=ロボスのショーロスなどは好きですね。
    020)ジャズフルート、って聞くと、どんなイメージを持ってますか?
    でかい音で吹く。
    021)ソロで演奏するって好きですか?
    緊張しちゃうので、あまり得意ではないですが、、、、
    022)ソロで演奏するなら、伴奏はカラオケでも平気ですか? それとも、やっぱり生演奏じゃないとイヤですか?
    生ですね。チェンバロの伴奏などで吹いてみたいです。
    023)フルート以外に演奏できる楽器はありますか? 今はできないけれど、将来やってみたい楽器ってありますか?
    フルートの同属楽器ですが、ピッコロは好きです。マイ・ピッコロ、持っています。
    024)リアルな友人たちは、あなたがフルート吹ける事を知っていますか? フルート吹きである事をカミングアウトをした事はありますか? また、その時の反応はいかがでしたでしょうか?
    正直言って、少なくともいまの私はへたなので、あまり知られたくないですね。人に言うときは、「フルートとピッコロを吹いています」と、必ずピッコロを付け加えます。
    025)身近にフルート仲間とか音楽仲間とかは、いますか? 演奏会やセッションなどに定期的に参加していますか?
    オーケストラ部の顧問。および同僚(ピアノ)との初見大会(バロックから近現代まで)。
    026)フルート吹きにありがちな性格ってあると思いますか? あるとしたら、どんな性格ですか?
    あまり書きたくないですけど、ときどき、すごく、いやな性格の人がいると思います。
    027)親友にするなら、次のうち誰ですか?
     1)苦楽を分かち合える…フルート吹き
     2)伴奏なら任せて…ピアニスト
     3)演奏の場ならいくらでも用意してあげるよ…イベント/プロデュース関係者
     4)演奏会には必ず来てくれる音楽とは無縁の友人
    この中なら、ピアニストですが、実際には、オーボエ、クラリネット、ファゴットなどの、木管の仲間、さらには弦楽器など、オケでの仲間のほうが苦楽を分かち合えると思います。
    028)逆に、この人とは組みたくないなあと言うのは、次のうち誰?
     1)同じ楽器が二人いても仕方ないじゃん…フルート
     2)きっとフルート上手なんだろうなあ…サックス
     3)一番目立つの私じゃなくてこの人?…ヴォーカル
     4)きっと、そっちが主役なんだろうなあ…ヴァイオリン
    とくにないです。逆に、フルートをやっていて、「伴奏」できる機会は少ないですので。
    029)定期的にレッスンを受けていますか? それは個人レッスンですか? それともグループレッスンですか?
    学生時代は、とてもいい先生につくことができて、ひんぱんに個人レッスンを受けていました。いまは、レッスンを受けなくなって久しい、、、
    030)今の先生で何人目ですか? あなたの先生ってどんな人ですか?
    1人の先生にしかついたことはないです。朗らかなかたで、ニコレに師事しており、レッスンではよくニコレの話が出ました。膨大なフルート曲の楽譜を持っており、今でも、頼むと、すぐに送ってくださいます。偉大な先生であるのに、謙虚で、すばらしいです。
    031)あなたのフルートの練習時間って、だいたい、どれくらいですか?
    いまは、ほとんど吹いていませんので、、、
    032)普段の練習は、主にどこで練習していますか?
    しかたがないので、勤務する学校の音楽室くらいですね。
    033)あなたの平均的な日課練習のメニューを教えて下さい。
    じつは、エチュードのようなものは、やっていません。私の先生が、少なくとも私には、そのように指導したのです。ですから、いきなり曲をさらいます。
    034)自宅で練習する事ってありますか? 自宅練習は夜の何時まで可能だと思いますか?
    いまは、自宅で練習できません。
    035)いつもどんな服装/姿勢で練習していますか?
    立って練習しています。しかし、オケでは、座って吹くのですよね。
    036)初心者の頃(現在、初心者の方は、現在の話で結構です)は、どのテキストを使ってましたか? アルテス派でしたか? トレバー・ワイ派でしたか? それとも、ヤマハオリジナルテキストを使っていましたか? または別の教則本でしょうか?
    「ガリボルディ」という名前をかろうじて覚えています。
    037)お勧めのフルート関係の本があったら、ご紹介ください。
    ランパルの自伝は、たいへんおもしろいですね。デボストの、エッセイと教則本の中間くらいの本も、チラ見しかしたことないですけど、おもしろそうです。
    038)音楽関係の雑誌(もちろんフルート関係含む)を読んでいますか?
    いいえ。しかし、音楽室においてある、「音楽の友」や、「レコード芸術」は、ちらちら見たりしています。
    039)フルートの音のうち、低音域、中音域、高音域のどれが好きですか?
    どれも好きです。どの音域の音も、良い音質、良い音程、指定されたダイナミクスで吹けなければならないと思います。ピッコロの、低音域、中音域、高音域も好きです。
    040)一曲をマスターするのに、どれくらいの練習期間が必要ですか?
    とりあえず初見で吹けてしまいますので、、、、初見状態よりも上達することが課題です。
    041)フルートはじめたばかりの頃、どんな事に苦労しましたか?
    あまり覚えていません。しかし、苦労は非常にしています。
    042)今、直面している課題とか、ぶつかっている技術的な壁って、何かありますか?
    さらわないので、どんどんへたになっている、ということですね。
    043)フルートを始めて吹いた時、あっさりと音が出ましたか? それとも音を出すのに苦労したタイプですか?
    あまり覚えていません。それよりも、どの音も、良い音質、良い音程、指定されたダイナミクスで吹けるようになることのほうが重要だと思います。
    044)ビブラートってできますか? いつからできるようになりましたか?
    いつのまにか自然にできました。いわゆる、おなかから息がでると、自然にできると思います。逆に、ノンヴィヴラート奏法もできるべきだと思います。(ピリオド・アプローチ)
    045)現代奏法/特殊奏法について、何かできる奏法はありますか?
    フラッテルツンゲぐらいでしょうか、、、あまりうまくないですけど。私の先生は、循環呼吸ができますが、なぜか教えてもらえませんでした。頼めば教えてもらえたでしょうけれども。
    046)フルート初心者さんがワンポイントアドヴァイスを下さいと言ってます。まず何を教えますか?
    いい先生について、レッスンを受けましょう。そうすることによって、自己流に陥ることを防げます。具体的アドヴァイスは、その先生に聞いてください。あえて私からアドヴァイスするとすれば、低音域のロングトーンから初めてはどうでしょうか、ということになるかと思います。
    047)オーケストラや楽団、バンド、アンサンブルなどに所属してますか? その場合は、どこのパートを担当していますか?
    いまは所属していませんが、オケに所属しているときはたいがい、2番、3番、ピッコロ持ち替え、ピッコロ、などを吹くことが多かったです。
    048)ピッコロやサックスなど、他の楽器に持ち替えて演奏しますか?
    ピッコロにはよく持ち替えます。マイ・ピッコロを持っています。サックスは吹けません。
    049)アルトフルートやバスフルートなどの特殊管を演奏してみたいと思いますか?
    ピッコロは好きですが、アルトフルート、バスフルートなどは、触ったこともないと思います。オケをやっていてアルトフルートを使用するのは、「ダフニス」と「春の祭典」くらいではないでしょうか。
    050)楽器の持ち替えで苦労する事ってなんですか?
    とくにないです。しかし、私のある先輩は、合宿などで、朝一番にピッコロを吹かされるのを、「おはようピッコロ」と呼んで、嫌がっていました。
    051)コンクールとかコンテストとか、いわゆる“音楽で戦った”事ってありますか?  その時の成績は、どうでしたか?
    中学のときは、たしかに吹奏楽部でコンクールに出ました。弱かったと思います。
    052)本番では緊張するタイプですか? あがらないために何かやっていますか?
    めちゃめちゃ緊張してしまうタイプです。ホルンの教則本などで、メンタル面の練習も書いてあるのを読んだことがありますが、私は対策は打てないでいます。フルート界全体で、この問題について、もっと掘り下げるべきだと思います(←えらそうに)。
    053)チューニングは、A音でしますか? B音(Bb)でしますか? なぜその音でしますか?
    Aです。オケだからです。しかし、私が人と違うところは、真ん中のAではなく、下のAでチューニングすることです。そのほうが、音程が安定すると思われるからです。
    054)もし自由にフルートライブをしても良いことになったら、どんなライブを企画しますか? 演奏したい曲とか、共演したい人とかいたら、教えてください。
    オール・バッハ・プログラム。職場にいる、通奏低音の得意な先輩にチェンバロを弾いてもらいます。バッハの7曲のソナタのいくつかのほか、ハ短調のパルティータや、音楽のささげ物のトリオソナタ(ヴァイオリンを加えて)などをやってもいいですね。絶対無理ですけど。
    055)あなたのフルートの腕前を教えてください。教本を使っている方は教本のどのあたりですか? また、レパートリー的にはどのくらいの曲に挑戦していところですか? 一言で言えば、まだまだ初心者? もう中級者? すでにベテラン上級者? 失礼ですがプロ奏者の方ですか?
    修士課程の学生のころは、おさらい会で(人づてに聞いたのですが)、非常に辛口な私の先生が、私の演奏を聴いて、「音大を受ける子が、せめてこれくらい吹けたら、、、」と言っていたそうです。そのころが私のピークで、いまはへたになっています。(ちなみにそのときの曲は、ゴーベールの「夜想曲とアレグロ・スケルツァンド」。)
    056)将来、フルート演奏だけで生活費を稼いでみたいと思いますか?
    無理です。
    057)自分の演奏を録音して聞いたことはありますか? それを聞いてどんな感想を持ちましたか?
    上に書いた、ゴーベールの「夜想曲とアレグロ・スケルツァンド」は、我ながらよく吹けていると思っています。大切にとってあります。オケの録音もありますが、たいがい下吹きなので、ピッコロに持ち替えたとき以外は、ほとんど自分の音は聴こえません。
    058)自分の演奏をネットにアップした事はありますか?
    ないです。
    059)あなたのフルート(メーカーや素材など)を紹介してください。また、その楽器を選んだ理由を教えてください。
    フルートは、ヘインズ(アメリカのメーカー)です。総銀製です。番号などは分かりません。ピッコロは、ブルゲローニ(イタリアのメーカー)です。木製です。番号などは分かりません。いずれも、先生に見てもらって、決めました。フルートは、先生が、これ使いたいというほどいいものに当たりました。ピッコロは、たいがい日本の安物は、真ん中のDが高すぎ、上のDが低すぎるという音程上の弱点がありますが、ブルゲローニはこの問題を解決していて、極めて快適に吹けます。感謝です。
    060)好きなフルートメーカー、憧れのフルートメーカーがあったら教えてください。
    今、持っている楽器に満足していますので、フルートならヘインズ、ピッコロならブルゲローニですね。
    061)自分の楽器に愛称とか付けていますか? 付けていたら教えてください。
    ないです。
    062)あなたはリング派ですか? カバード派ですか? その理由も教えてください。
    フルートはリングです。「派」ということはないですけれども。指使いが美しくなるのではないでしょうか。音質も少しだけよいような。ピッコロはカバードです(当たり前?)。
    063)あなたのフルートは、C足部管付きですか? H足部管付きですか? その理由も教えてください。
    C足です。なぜH足でないのか、自分でも不思議です。しかし、カバヤのジューシーのケースを適当な長さに切って取り付けると、立派なローHが出るという裏技を知っています。レスピーギの「ローマの松」で体験しました。しかし、これは、Cの指使いでHが出ますので、Cが出なくなります。
    064)あなたのフルートのトーンホールは、引き上げ式ですか? ハンダ付けですか? その理由も教えてください。
    すみません、意味が分かりません。
    065)次に楽器をグレードアップするなら、どんな仕様の楽器にしますか?
    今の楽器に満足していますので、これを一生、使い続けたいです。
    066)あなたのフルート遍歴について教えてください。
    遍歴の意味が分かりませんが、、、楽器という意味では、ムラマツからヘインズへ。ピッコロは、いわゆる団所有楽器を吹いていましたが、自分でも欲しくなり、ブルゲローニを購入しました。ピッコロを持っていると、なにかと得をするような気がしますね。
    067)今、手元に何本のフルートを所有していますか?
    「手元」ということであれば、フルート1本、ピッコロ1本です。実家には、使われなくなったムラマツがあるはずです。
    068)日々のフルートのお手入れは、どうしていますか?
    掃除棒にガーゼを巻きつけて、中を拭きます。そとは、ネルのようなもので拭きます。ピッコロも同様です。
    069)お薦めのフルートお手入れ用品や練習グッズってありますか? あったら教えてください。
    、、、ちょっと思いつかないですね。
    070)フルートの調整は、どれくらいの間隔でお願いしてますか?
    フルート、ピッコロともに、6年に1度、東京・下落合のテオバルトで、調整(必要ならオーバーホール)。
    071)頭部管だけ別メーカーのものにするなど“私だけ仕様”のフルートにしていますか? それってどんな感じですか?
    前のムラマツは、頭部管だけ銀製でした。いまのヘインズは、総銀で、とくになにもしていません。ブルゲローニのピッコロも同様です。
    072)フルートのケースカバーは、どんなものを使ってますか?
    フルート、ピッコロともに、付属のものです。
    073)洋銀系フルート(総洋銀~管体銀)って、どう思いますか?
    すみません、「洋銀」の意味が分かりません。
    074)総銀フルートって、どう思いますか?
    私のフルートは総銀ですが、少なくとも私の楽器は、快適に吹けますね。
    075)ゴールドフルートやプラチナフルートって、どう思いますか? やっぱり憧れますか?
    いまの楽器に満足していますので、とくにあこがれはないですね。金のフルートで、2番や3番など吹いていると、変に目立つような気がして、気が引けますね。プラチナのフルートは、持たせてもらったとき、重いと感じましたね。
    076)木管フルートってどう思いますか。割れるのは怖くないですか?
    私のピッコロは、木管ですが、快適ですね。割れないですね。
    077)ニュー・ボイス・フルート(総プラスチック製)ってどう思いますか?
    よく分かりません。
    078)メッキのフルートってどう思いますか? メッキは剥がれるのが心配じゃないですか?
    前のムラマツのフルートは、頭部管のみ銀で、あとはメッキだったと思いますが、別に、はがれるのが心配ではなかったですね。
    079)新品同様のピカピカなフルートが好きですか? それとも時代を感じさせる黒錆びフルートに憧れますか?
    どちらでもいいですが、私は手入れがへたですので、今の、総銀製のヘインズも、だいぶ黒ずんでいます。以前のムラマツは、頭部管のみ銀でして、手入れが悪く、真っ黒でしたので、木管分奏に指導に来られた、あるクラリネットの先生に、「木管?」と聞かれました。
    080)フルートに彫刻を入れるって、アリですか? ナシですか?
    なしですね。
    081)はっきり言って、総銀フルートの人って、洋銀系フルートを使っている人を見下していると思いますか?
    「洋銀」の意味が分かりませんので、分かりません。
    082)Eメカって必要だと思いますか? それとも不必要でしょうか?
    私のフルート、ピッコロ、いずれもEメカがついています。たいへん便利ですね。
    083)“音量の大きなフルート”と“音色の美しいフルート”の二つがあります。今、あなたが一つだけもらえるとしたら、どちらを選択しますか?
    うまい人は、美しい音を出しますし、大きな音も、小さな音も、正確な音程で出せますね。ようするに、うまければよいのです。
    084)フルートを吹いてる時、どんなこと考えてますか?
    余計なことは考えていませんね。あえて言うと、「今、どこを吹いているのか?」と、落ちないように、、、
    085)自分の演奏に対して、言われるとうれしい事って何ですか?
    うまい、と言っていただければ、うれしいです。
    086)逆に言われると、キツイ事ってなんですか?
    音程が合わない。弦(など他の楽器)と合っていない。音量が大きすぎる。へたくそ。
    087)あなたのフルートの音ってどんな音ですか?
    うまい人が吹けば、いい音がしますね。ピッコロも同様です。
    088)あなたの理想とするフルートの音色って、どんな音ですか?
    ニコレのような音、デボストのような音、パユのような音。ピッコロは、ヤン・マハト(チェコフィル)のような音。
    089)フルートって、優雅な楽器と思われがちですが、それに関するあなたのご意見をお聞かせください。
    そんなことないと思いますが、そうかもしれません。
    090)フルートって、やっぱり女性専用の楽器かな?
    そうではないですね。ニコレも、デボストも、パユも、ランパルも、ゴールウェイも、私の先生も、私自身も、男です。
    091)フルートをやっていて良かったなあと思う事ってありますか?
    いまのところ、バッハのフルートソナタを、初見大会で遊べることですね。
    092)フルートをやっていて後悔した事や、やめたいと思った事はありますか?
    「未完成」の1番は、難しすぎます。それでオケをやめて、周囲の皆様に多大なご迷惑をおかけしました。後悔することの最大のことは、じつはこの楽器をやる人口は相当多いのに、オケでは、オーボエ、クラリネット、ファゴットとともに、2人くらいしか必要とされないので、なかなか乗り番をつかむことが難しいことですね。よほどうまくないと、オケは続かないです。そもそも、私は、フルートにむいていないと感じることがあります。
    093)法律の改正で、日本国内でのフルートの所持および演奏が禁止されました(笑)。あなたはその時、どうしますか?
    その法律は、憲法違反です。裁判所に訴えます。「法律が憲法違反」という例は、先日ので9例目になりましたが、これが10例目となります。
    094)自分がフルート吹きだなあ…と意識するのは、どんな時ですか?
    それでも、オケでフルートやピッコロを吹いている夢をよく見ることです。
    095)フルート演奏をする上で、大切な事ってなんですか?
    オケ全体を見渡す能力、ですかね。フルートに限りませんが。
    096)フルートの魅力を思う存分語ってください。
    フルートの魅力は、ちょっと保留させてください。ピッコロの魅力は、マイ・ピッコロを持っているだけで、オケの乗り番が増えることと、その圧倒的音量で、トゥッティで「制圧」できることです(←あほ)。
    097)フルートの変な点を三つあげてください。
    1.メジャーな楽器の割りに、オケではそれほど活躍しない。
    2.やっている人が多い割りに、ほんとうにうまい人は少なく、ちゃんとした評価もなされない。
    3.潜在的に、ピッコロを吹いている人はかなりいるはずなのに、ピッコロの正当的な扱いがなされていない。
    098)あなたにとって、フルートとは何ですか?
    自分の一部です。
    099)フルートをこれから始めようと思っている人に、一言お願いします。
    やめておいたほうがいいよ。損するよ。ファゴットとかにしな。(ファゴットは高いけど)
    100)最後に一言、感想をどうぞ(NGワード:疲れた)。
    ありがとうございました。ほとんど直観で、あっという間に全部、答えてしまいました。あえて言うと、ピッコロの質問が、少なすぎると思います。ピッコロは、吹いている人がたくさんいます。もっとピッコロの地位向上を!(あと、私は吹けませんが、古楽器の、フラウト・トラヴェルソも)
    ———-

  2. すとん より:

    でれすけさん、いらっしゃいませ。

     オーケストラ部の顧問さんですか! オーケストラ部があるという事自体がうらやましいような気がします。かく言う私は、吹奏楽の顧問をわずか一年だけやったオトコです(笑)。

     確かに、おっしゃる通り、ピッコロの地位向上は、大切な問題かもしれません。そこは同意します…が、問題は、私自身がピッコロを吹かないって事かな? なので、ピッコロの質問、少なくてごめんなさい。ピッコロ、小さすぎて、私の手では吹けないんです(涙)。

     そうそう、洋銀をご存じないとの事なので、ちょっと解説しておきます。洋銀と言うのは、ニッケル合金の一種で、安価なフルートの材料としてよく使われます。ちなみに、パイプオルガンのパイプは洋銀なので、洋銀という素材は案外楽器向けの素材なのかもしれません。洋銀系のフルートは、値段が安いという事で、良くないイメージがつきまとっているのは否定できませんが、実際に演奏してみると、なかなか普通に良いです。

     洋銀以上にイメージが悪いのはプラ管(ABS樹脂製)ですが、プラ管のフルートって、結構いい感じなんですよ、音色も金属管よりも、トラヴェルソっぽい音色で、ほんと、いい感じなんですって。

  3. でれすけ より:

    すとん様、ありがとうございました。
    洋銀の解説、ありがとうございました。
    じつは、上の私の回答で何度か出てくる、通奏低音の得意な先輩
    という人は、オルガンも得意ですので、パイプオルガンの素材
    について聞いてみたところ、案外知らなくて、ウィキペディアなど
    見ていました。

    じつは、私は、自分の楽器が快適すぎて(フルート、ピッコロともに)、
    他の楽器では、満足に吹けないのでは、と考えていまして、
    人様の楽器は、原則的に、吹かないですね。
    したがって、洋銀も、プラスチックも、吹かないと思われますね。

    私は、上の回答にも出てきますが、20年近く前、「未完成」の
    1番が難しすぎて、オケを降りてしまいました。
    周囲の人に多大な迷惑をかけたことはもちろんですが、
    私自身としても、たいへん悔いが残っております。
    そのときのプログラムは、
    前プロ:大学祝典序曲(降り番)、
    中プロ:未完成(1番)、
    後半:チャイコフスキー4番(ピッコロ)、
    という乗り方で、チャイ4のピッコロは、相当難しいにもかかわらず、
    かなり練習して、何回かに1回は、成功するくらいまでには
    達していました。これも降りなくてはならなかったのが残念です。
    ですから、もし、神さまが、私を20年若返らせてくれて、
    実力を回復させてくれて、学生時代のようにいっぱい時間があれば、
    私の本当の夢は、このプログラムで、以下のような乗り方で、
    リベンジすることです;
    前プロ:大学祝典序曲(ピッコロ)、
    中プロ:未完成(降り番。だったらなんでもいいじゃん。笑)
    後半:チャイ4(ピッコロ)
    こんな、ピッコロばかりの乗り方は、当時はまったく発想できません
    でしたが、これでもいいですよね。フルートは、同輩に、すごく
    うまい人がいたので、その人に、全トップ、吹いてもらいます。

    私は、やりたい曲に、ブルックナーやマーラーの交響曲を挙げさせて
    いただきましたが、実は、ブルックナーやマーラーは
    (へたにベートーヴェンやブラームスより!?)、フルートが
    (マーラーはピッコロも)、「おいしい」のではないか、と
    考えております。なかなかアマオケで、特に両者とも後期の大規模な曲は
    やる機会は少ないですが、、、
    (ショスタコーヴィチの交響曲も、なかなか、5番以外は
    アマオケではやる機会が少ないですが、フルートも、そして、
    なんと言っても、ピッコロが大活躍ですね。腕前さえあれば、
    ショスタコーヴィチの10番のピッコロなど、やってみたいですね。)
    (マーラーの1番なら、やったことあります。4番フルート、
    2番ピッコロ持ち替えで。ほんとうは、3番フルート、1番ピッコロ
    持ち替えが当たったのですが、それは、冒頭のピッコロが難しすぎ
    ですので、かんべんさせていただきました。)

    やりたいフルート・リサイタルとして、オール・バッハ・プログラム
    と書かせていただきましたが、木管楽器で(ほかにオーボエ、
    クラリネット、ファゴット)、「オール・バッハ」のリサイタルが
    開ける楽器は、フルートだけでしょう(笑)。
    (バッハのカンタータをやるなら、オーボエのほうがはるかに
    有利ですし、クラリネットは、バッハの時代になかったですし、、、
    ファゴットは強いですね。通奏低音として、どの曲にも
    もぐりこめますので、、、)
    まずはハ短調のパルティータあたりで始め(私の先生が、ニコレから
    習った最後の曲が、これだと聞きました)、
    バッハのソナタを、偽作・真作取り混ぜて取り上げましょう。
    2本フルートとチェンバロのト長調など入れて、音色的に、
    変化をつけたいですね。最後は、ヴァイオリンを入れて、
    音楽のささげ物のトリオソナタで。アンコールは、バッハの、
    いわゆるオルガンのための6つのトリオソナタの、フルートとチェンバロ版
    がありますよね、それの抜粋を少しと、音楽のささげ物の、
    無限カノンで終わりましょう。
    ここで問題となるのが、いまの聴衆は、古楽器(トラヴェルソ)による
    バッハを聴き慣れていて、ニコレのようなスタイルは、
    時代遅れと思われてしまうことですが、数年前に、パユがCDで
    やってみせたように、モダンフルートを用いながら、
    時代考証派をもうならせるような演奏は、可能ですので、
    そういう演奏がしたいですね。
    (もちろん、チェンバロは、時代楽器で、モダンピッチ。
    通奏低音の曲は、チェリストに加わってもらいます。
    ヴィオラ・ダ・ガンバでなくていいです。古楽スタイルなら。)
    もう、私の腕では、全然無理ですね(笑)。

    それから、「フルートの魅力」について、「保留」にしてしまいましたが、
    あえて言うと、木管楽器のなかで、最も、手入れも、持ち運びも、
    簡単である、ということが挙げられますね。
    オーボエ、クラリネット、ファゴットなどのリード楽器は、
    つねに、リードを削って、リードの心配ばかりして、
    お金もかかるわけですが、フルートおよびピッコロは、その心配がないですね。
    小さい楽器ですので、フルートとピッコロの両方を持っても、たいした荷物に
    ならないですね。リード楽器は、リードの工具一式も、持って歩かなければ
    ならないですしね。ファゴットなどは、楽器が重いだけでなく、
    そもそも、かなり高価ですし、コントラファゴットなどになると、
    もはや人間業では運べないですしね。

    ありがとうございました。

  4. すとん より:

    でれすけさん

     私は一応、クラオタのつもりですが、でれすけさんのコメントを読んで、オーケストラ音楽は弱点だなあって思いました。私の師匠はオーケストラプレイヤーなのにね(爆)。ブルックナーやマーラーは、オケ好きでないと、なかなか手を出せません。私の場合、マーラーと言えば、交響曲ではなく歌曲の方を聞いちゃいますからね(大笑)。

     オール・バッハ・プログラムはいいですね。オケが苦手となると、フルートは、ドイツバロックか近代フレンチしかない(と言うと言い過ぎ?)ので、バッハはいいなあって思います。

     以前、先生に「どうして、ロマン派の時代、ロクなフルート音楽がないんですか!」と抗議した事があります。その時の先生の答えは「ロマン派のフルートが聞きたければ、オーケストラを聞きなさい」でした。フルートを吹く以上“オケの中のフルート”と言うのは、無視しちゃいけないんだろうなあって思いました。

    >木管楽器のなかで、最も、手入れも、持ち運びも、簡単である、

     確かに。そういう点ではフルートって、お気楽に音楽に親しめる良い楽器なんだと思います。そういう部分が面倒くさいと、なかなか演奏者の底辺が広がりませんからね。

    >したがって、洋銀も、プラスチックも、吹かないと思われますね。

     洋銀はともかく、プラスチックの笛は便利ですよ。なにしろ、演奏する場所を選びませんからね。私は、ジャズバーなどの酒の席でのセッションをたまに楽しむ人なんですが、酔っぱらいがウヨウヨする場所では、銀のフルートは怖くて持っていけません。そういう場所では、プラスチックの方が、何か便利です。

     あと、海岸など、野外でフルートを吹く時も、プラスチックはいいですよ。なにしろ、砂にまみれても、水で丸洗いOKですからね。メンテがほんと、楽なんです。

  5. でれすけ より:

    すとん様、

    ありがとうございました。
    いま、実際に演奏する機会がほとんどなく、さらうことも少なく、
    (それで、どんどんへたになっているのですが、)
    かろうじて楽器を出すのは、上のご質問の回答にも書きました、
    職場の先輩との初見大会くらいですので、
    もう、自分の楽器だけで、充分なのですね。
    したがって、やはり、プラスチックを始め、自分の楽器以外は、
    吹かないと思われますねw(きっと、プラスチックの楽器も、洋銀も、
    いい楽器なのでしょうけれども。)

    ロマン派で、ほんとうにフルートの名曲と言われるものは、
    シューベルトのしぼめる花変奏曲と、ウェーバーのピアノトリオの
    2曲しかない、と私の先生は言っていましたが、しかし、
    探せば、ありますよね。クーラウ、モリック、ライネッケ、テュルーなど、、、
    もちろん、同時代の、ヴァイオリンやピアノの超名曲と比較すれば、
    その「名曲度」の差は、歴然としていますが、、、
    これは、すとん様の先生のおっしゃるとおり、ロマン派では、
    フルートに限らず管楽器は、「オケの楽器の一種」ととらえられていて、
    ソロ楽器ではなかったので、むしろ当然の扱いだと思っております。
    例外的に、クラリネットは、ブラームスのクラリネット五重奏曲、
    クラリネットソナタ2曲、などがありますので、うらやましく思いますね。

    バロック時代は、フルートのレパートリーがたくさんありますので、
    とても充実していますね。今年は、オトテール・イヤーだと聞いておりますが、
    オトテールもそうですし、私は、初見大会で、ブラヴェや、クヴァンツや、ベンダ
    (もっともこの3人は、バロックの最後期の作曲家でありますが)などを吹いて、
    楽しんでおります。しかし、私は、時代考証の教育を受けたことがありませんので、
    適当に、モダンフルートの吹き方で、吹いておりますが、、、

    近代に入ると、すとん様のおっしゃるとおり、フランスをはじめ、
    きゅうに、フルート(に限らず、管楽器)のレパートリーが充実してきますね。
    私も、上の回答で書きましたゴーベールのほか、タファネルの
    「アンダンテ・パストラールとスケルツェティーノ」、ユーのファンタジーなど、
    (それにしてもこれらも「業界曲」ですね、、、フルートをやっていない人は、
    知らない曲ですね)
    やらせていただきました。

    これらの近代の(とくにフランスの)フルート作品について、上の回答で、
    フルートを知らない人に、「デボストによる、プーランクのフルートソナタの
    CDを貸す」と書かせていただきましたが、
    この、デボストの、スカルボの、フルート・パノラマ・シリーズの、
    一連のCDは、よいですよね。
    ものによっては、デボストの調子が悪く(お歳?)、全部がいいとは言えませんが、
    最初のほうの、フルートとピアノによる、2枚組×2、および、
    フルートソロによる1枚は、たいへんよいですね。
    ちょっといい加減ぽいところも含めて、好きですね。
    だいたい、この時代の、おもにフランスのフルート音楽については、この5枚で、
    ほとんど網羅できているのではないか、というくらいですね。
    (いま、入手できるのか分かりませんが、ムラマツでは入手できるのでは
    ないでしょうか。ムラマツは、代引きをやってくれますし、、、)
    いい加減な演奏ですので、「お手本」としては、どうかと思いますが、
    「鑑賞用」なら、すばらしいですね。
    もちろん、デボストは、パリ管弦楽団(およびパリ音楽院管弦楽団)における、
    オーケストラ・プレイングがすばらしいわけですが、、、
    これらのデボストのフルート・パノラマ・シリーズは、かなり古い話ですが、
    私自身の、結婚披露宴で、BGMとして、使わせていただきました(笑)。
    ちなみに、教会での結婚式の入場は、ブルックナー交響曲7番の出だしを
    リードオルガン用に私が編曲したもの、退場は、同じくブル7より第4楽章コーダ、
    ホテルでの披露宴の入退場は、バッハの、いわゆるトリオソナタの
    フルートとチェンバロ版(ニコレと小林道夫氏の演奏)を使用しました(笑)。

    ありがとうございました。

  6. すとん より:

    でれすけさん

     『業界曲』という言葉、いただきました。

     その“業界”のみで存在が認知され、その“業界”のみで名曲の誉れ高い曲の事を言うのですね。確かに、フルート音楽には、その手の業界曲がたくさんあると思います。私はフルートを始めて間もないころ、先輩笛吹きさんの会話の中に出てくるフルート名曲を聞いても、全然ピンと来なかったですから(今でも、相当なフルート名曲がピンと来ない私です:笑)。

     私は最初の先生がジャズフルーティストさんだった事もあって、フルート音楽と言うと、ジャズフルート、ボサノヴァ、ショーロが思い浮かぶし、イアン・アンダーソンのようなロック系フルーティストがアイコンだったりします。ロック・フルート、いいですよ。

     とは言え、演奏技術を磨くという観点から考えた場合、やはりモダン音楽よりも、クラシカルな音楽の方が学びやすいし、技術も身につけやすいかなって思います。ってか、モダンな音楽って、いきなり初っぱなから高難度のテクがオンパレードだったりしますからね(笑)。

     それにしても、フルート、上手になりたいです。年齢のせいにしちゃいけないのでしょうが、いくら練習しても、ちっとも上手にならないので、ほんと、イライラしちゃいますよ。年をとってから、新しい事を始めると言うのは楽しいことだけれど、まるで渋滞でにっちもさっちも行かない高速道路を走っているような気分になりますよ。

  7. でれすけ より:

    すとん様、

    ありがとうございます。
    「業界曲」ということで言えば、オトテールも、ブラヴェも、クヴァンツも、
    みんな業界曲と言う事ができるでしょうね。
    むしろ、一般のクラシックファンには、ブルックナーやマーラーの交響曲のほうが、
    よほど、知られている、と言ってもいいかと思いますね。

    ブルックナーの交響曲で、もし私が、初めてブルックナーの交響曲を聴くという
    ひとがいれば、迷わず、「交響曲第5番変ロ長調」をすすめますね。
    入門曲は、傑作のほうがいいですし、とくに、バッハなどが好きな人には、
    おすすめのブルックナー作品ですね。
    この、ブル5は、とくに対位法的にすばらしく書かれていて、終楽章は、
    すごいフーガになっていますね。
    長い曲ですが、感銘の度合いは、ものすごいですね。

    普通の名演、アーノンクール指揮、ウィーンフィルのユーチューブ↓
    http://www.youtube.com/watch?v=sGyBdu3UuWc

    異端の名演、ケーゲル指揮、ライプツィヒ放送交響楽団のユーチューブ↓
    http://www.youtube.com/watch?v=hOZWz1Om8lQ
    (これ、1番フルートの人が、ハイFisを失敗するのがカワイイw)

    マーラーの交響曲で、もし私が、初めてマーラーの交響曲を聴くという
    ひとがいれば、迷わず、「交響曲第9番ニ長調」をすすめますね。
    入門曲は、傑作のほうがいいですね。
    この、マラ9は、およそ「交響曲」という名前の音楽のなかで、
    ブル8と並ぶ、最高傑作だと思いますね。
    (「交響曲」という名前の音楽のなかで、番付を付ければ、
    東の横綱がブル8、西の横綱がマラ9、と感じております。)
    マーラーの音楽は、ときに、とても支離滅裂だったりしますが、
    その、支離滅裂さまで含めて、完璧な音楽と感じさせる、
    そのマーラーの感性が、ものすごいと思いますね。
    長い曲ですが、感銘の度合いは、ものすごいですね。

    普通の名演、ハイティンク指揮、コンセルトへボウ管弦楽団のユーチューブ↓
    http://www.youtube.com/watch?v=q6zVcO3VxVc

    初演者のライヴ、ワルター指揮、ウィーンフィルのユーチューブ↓
    http://www.youtube.com/watch?v=3eUKpw21ASc

    フルートに限っても、フルート、ピッコロともに、聴かせどころ満載の曲ですしね。

    管楽器は、遅く始めても、上達すると思いますね。
    ヴァイオリンやピアノは、3、4歳くらいからやっていないと、到底、
    うまい人にはかないませんが、
    管楽器は、大学生になってからでも、まったくうまくなれますし、
    金管になると、たとえば、ホルンのノイネッカー、同じくホルンのバウマンなど、
    20歳すぎてから初めてホルンに触ったそうですしね。それでも世界的奏者に
    なれるわけですね。ただしセンスが要りますが、、、
    打楽器はもっとその傾向が強いですね。センスですね。
    (私がセンスと言うのは、「これやってごらん」と言われて、何十年かかっても
    できない人と、言われた瞬間にできる人といる、というような意味です。)

    ありがとうございました。

  8. すとん より:

    でれすけさん

     ブルックナーやマーラーは業界曲じゃないですよ。一応、クラオタなら、その名前くらいは知らなきゃ恥です。もっとも、味わい尽くしているかどうかとなると、そのクラオタの得意分野との関係がありますから、なんとも言えません。そういう意味では、ブルックナーやマーラーは、業界曲ではなく、マニア曲とか、踏み絵曲って感じでしょうか?

     確かに弦楽器と比べると、管楽器は遅く始めても上達しますね。でも、それを言い出したら、歌などは、管楽器よりも遅くていいんですよ。社会人になって、普通の職業に就きながら趣味で歌っているうちに、プロのオペラ歌手になっちゃったなんて人はザラですからね。

     歌の場合はむしろ、早く始められないって言えるかもしれませんね。子どもの時に、あまりたくさん歌ってしまうと、オトナの歌手として大成しないっていいますからね(もちろん、例外もありますけれどね)。

     センスか…どの楽器にも言えるだろうけれど。自分にセンスが無いと分かっていながらも、音楽が好きで、楽器が好きで、止められなく諦められなくて続けているような人って、ある意味“上達しない無限地獄”に落ちているのかもしれません…って、それって私自身の話だよなあ(身につまされる)。

  9. でれすけ より:

    すとん様、

    ありがとうございます。

    じつは、私は、「声楽」が苦手なのですね、、、
    私が、純粋器楽奏者だから、というのもあると思うのですが、
    声楽曲で好きな曲があまりありませんね。

    じつは、マーラーの交響曲も、声楽の入らない、純粋器楽交響曲のほうが、
    感動します。具体的には、5番、6番、7番、9番、10番のクック版など
    ですね。しかし、これでは、マーラー・ファンとして、失格でしょうね(笑)。
    2番は、声楽入りのものですが、例外的に、感動しますね。

    ブラームスの、「ドイツ・レクイエム」も、4つの交響曲のすばらしさに比べると、
    いまいち、という感じはしますね。もちろん、ブラームス自身が
    ドイツ語聖書から選んだ歌詞は、すばらしいと思いますけれども。
    (しかも、ドイツ・レクイエムのピッコロ・パートは、同じ作曲家の
    「悲劇的序曲」とならぶ嫌らしさで、やりたくないピッコロ・パートの
    最たるもののひとつですね。)

    まして、シューベルトやシューマンの歌曲などは、とうてい、
    ちんぷんかんです。
    シューベルトの交響曲「ザ・グレート」、シューマンの4つの交響曲などは、
    大好きなのですけれどね。
    シューベルトのグレートのおすすめ、サヴァリッシュ/ウィーンフィル↓
    http://www.youtube.com/watch?v=kNocKxKd8-I
    シューマンの交響曲2番のおすすめ、ガーディナー/コンセルトヘボウ↓
    http://www.youtube.com/watch?v=dYTQm1Tk2qM

    オペラも苦手ですね。学生時代、主要な演目のほとんどを、当時、ビデオで
    見ましたが、到底、ついていけません。ワーグナーの「指輪」など、
    あの価値観についていけませんね。
    じつは、ミュージカルも苦手、映画も苦手、テレビドラマさえ苦手なのです。
    どうも、ストーリー性のあるものが苦手らしく、もう、オペラと格闘するのは
    やめて、大好きな、ブルックナーやマーラーの交響曲ばかり聴いている
    次第です。この偏りぶりは、まさに、アマチュアの特権ですね(笑)。

    しかし、バッハの、カンタータや受難曲は別格ですね。これらは、
    ほんとうに、すばらしい!
    (とくに、「マタイ受難曲」は大好きですね。これも、フルートパートが
    4パートもあって、有名な、フルートがソロするアリアもあり、
    さらってみたけど難しい、、、)
    これも、私の偏った音楽観ですね。

    ありがとうございました。

  10. すとん より:

    でれすけさん

     私は逆で、オペラとか声楽曲ばかり聞いてます。人間の歌声、サイコー!

     オペラのストーリーなんて気にしたことないです。あんなもの、舞台装置の一つですから(笑)。オペラでも演劇性の高いものって、つまらないですよ。近代のオペラやミュージカルがつまらないのも、演劇性が高いからだと思ってます。むしろ、ストーリーは滑稽でも、音楽が素晴らしければ、それでいいじゃない。

     ワーグナーの「指輪」はついてこれませんか? 私はかつて、二期会の「神々の黄昏」を見て、感動のあまり、腰を抜かしてしまい、終演後しばらく立てなかった事があります。後にも先にも、音楽に感動して動けなくなった事は、あの時だけです。

     オケ曲もそうでしょうが、歌ものは、ビデオやCDで聞いても、その魅力の半分も伝わりません。生で聞いて、音波を体感しないと感動できないと思います。結局、音楽って波動なんだと思います。録音だと、波動が伝わらないので、感動が薄くなる…ような気がします。

     まあ、何にせよ、好きな音楽ばかりを偏愛できるのが、アマチュアの良さだと思います。その点は同意します。

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