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レとミとラとシが鬼門(クラリネットが壊れたわけじゃないです:笑)

 フルートのレッスンを受けてきました。H先生の初レッスンって奴です。

 例によって私がお教室に到着すると、前の生徒さんが絶賛レッスン中。今回お稽古していた曲は、楽譜をチラ見したところ、ドヴィエンヌの曲らしいけど…ドヴィエンヌって何者? それって美味しいの? あと、傍らにパガニーニのカプリースの譜面が置かれていたけれど、あれってヴァイオリンの曲じゃなかったっけ? ちなみに使用されていたフルートは、ピカピカの総銀。まぶしいくらいにピカピカで、すごくきれいに磨き上げられています。隣に置くと、アゲハがくすんで見えるほど(笑)。でも、いいの。アゲハは貫禄のサビサビフルートを目指しているのだから、もっと鈍い色にな~れ~!

 彼女のレッスンの終わりに参入して、三人でロングトーンをやりました。先生とお姉様がピタっとピッチを合わせて吹いているので、そこに乗せて吹くって…すんごいプレッシャーです。特に第三オクターブになると、微妙に音がうねるんだけど…きっと、その原因は私(涙)。いかん、いかん…。

 ロングトーンの最後は、やっぱりクチビルがケイレンしました。慣れればケイレンしなくなるんだろうなあ…。

 私のレッスンは、アルテ15課1章のロングトーンから。これはまあ良しです(合格だったのかな? ちょっとはっきりしません)。

 一つ飛ばして、第三オクターブの「ラシラシラシ…」の課題。ここで注意を受けました。それは…私の高音シの運指が正規のものではないって事です。実は私、いままで高音シの時は、疑いもなく、右小指でキーを押していました(つまり開穴していたわけです)。でもそれは“替え指”だから、まずはちゃんとした正規の運指でやってみなさいってわけです。正規の運指は右小指をフルートから離すわけで、そんな事を今までやった事がなかったので、頭の中がこんがらがってワヤクチャになりました。シの時は右小指を離すけれど、ラの時は右小指を使わないと音がスカるわけで、確実に右小指をコントロールしないといけないわけで…いやあ、難しい。自宅でたっぷり、練習しないと…

 次は音階準備練習だけど、ここでは、前回軽く注意を受けた、中音レの左人指し指を何度も注意されました。ううむ、これは完全に癖になっているなあ。それと、どのオクターブでもそうなんだけれど、ミの時に、私はうっかり右小指を離してしまう傾向があります(もちろん、いつもってわけじゃないです)。これも注意されっぱなしでした。ううむ、このレとミは分かっちゃいるけれど、ついついやっちゃってたって奴ですが、H先生曰く「音色がくすむから、正しい運指で吹きなさい」って事です。実際、私が指を間違えると、H先生はよそ見していても、即座に分かるようです(つまり、それくらい音色が違うって事ね)。

 とにかく、レとミとラとシが鬼門です。今更、運指で苦労するとは、思わなかったです。でも、今のうちに直せるものは直した方が後々楽ができるから、ここで頑張っておきます。

 で、ミニオン・エチュードの1番です。

 吹き始めて、最初の二小節でダメが出ました。それは「一つのフレーズは息を変えずに、あたかも同じ音で吹き続けるような感じで吹きなさい」って事です。つまりレガートで吹けって事です。私の吹き方では、リズムが立ち過ぎるのだそうです。もっと、滑らかに、もっと優しく吹け、です。

 ああ、そう言えば、クラシックの基本はレガートだったよね。キング先生にも散々レガートレガートって注意されていたっけ。レガートで演奏すると、なんか、今、クラシックをやっているって感じがして、ゾクゾクしますね。ちなみに、このレガート奏法は、笛先生は嫌いでした。だから、ついうっかりレガートでやると「なんかつまらないですねえ。もっとメリハリをつけてください」って言われました。音楽ジャンルが違うと、こういうところが違うので、おもしろいです。

 レガートは大好物なので、これはすぐに対応可能でした。

 フレーズ末の音処理を注意されました。音価いっぱいまで吹いて、次のフレーズの頭をビチッと吹いたら(いわゆる“羊羹のような音”です)、それはダメって言われました。フレーズ末の音符は音価いっぱいまでビッチリ吹くのではなく、スーと消えるようにフレーズを終わらせて、新たな気持ちで次のフレーズも柔らかくスーと始めるように言われました。言葉で書くとわけ分からないでしょうが、つまり「あまりリズムを立てるな」って事だと思います。あるいは「もっと丁寧に吹きなさい」って事かもしれません。とにかく、やさしく、フワフワした感じで演奏するのです。

 三段目の装飾音符の吹き方も直されました(装飾音を目立たさないように吹くように言われました)。スタッカートやアクセントも「やり過ぎ」って言われました(笑)。とにかく、私の演奏は、全般的にメリハリが付き過ぎだし、ノリが良すぎるようです。あと、すぐに音楽が前のめりになって走ってしまうそうです(汗)。…だって、タラタラした演奏は苦手だもん(笑)。

 しかし、先生が変わって、音楽ジャンルが変わると、注意点もかなり変わります。いやあ、実におもしろい。

 笛先生に習った事は習った事として、とりあえず、ひとまず棚上げにして、今は“どクラシック”をやっているわけだから、H先生のおっしゃるとおり、レガートになめらかに美しくて、たおやかな演奏を目指します(私のキャラじゃないかも…:笑)。

 でもきっと、すぐに慣れると思います。だって、声楽の時にキング先生に言われている事と、H先生がおっしゃる事は、かなり共通してますから。きっと、その共通部分が、クラシック音楽のクラシックっぽいエッセンスなんだと思います。

 最後に「教則本をすぐに進みたがる生徒が多いけれど、ボクはじっくり行くよ。一つの曲から多くの事が学べるわけだし、アルテス1巻をきちんと練習すれば、どんな曲だって吹けるようになるんだからね」とおっしゃられましたが、それには激しく同意している私です。元々、アルテ15課は三年計画で臨む覚悟の私ですから、じっくり行きましょう。

 今回のレッスンは字で書くと、これだけですが、時間にして小一時間ほどでした。しかし、感覚的にはあっと言う間で10分もレッスンを受けていないような気がしましたが…冷静に考えれば、そんなはずないよね(笑)。でも、物足りない感じがしますよ。それだけ集中していたって事でしょうね。

 しかし、クラシック系のフルートって、改めて思ったけれど、お上品に吹くものなんだねえ…。

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