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すごい歌声を見つけてしまいました

 先日、アマゾンをウロウロしていたら、こんなものを見つけてしまいました。それはFlorence FosterJenkins(フローレンス・フォスター・ジェンキンス)が歌う「The Glory (????) of the Human Voice(人間の声の栄光????)」というアルバム。

 米アマゾンで試聴できるので、とにかく1曲目を試聴(←ここをクリックしてね)してください。曲目はモーツァルトの魔笛より「夜の女王のアリア」(Die zauberflote: der holle rache  )です。

 聴きましたか? すごかったでしょう。いやはやスゴイのなんのって、本当に凄い。日本盤も発売されているので、悪趣味な方のためにリンク貼っておきます。ちなみに日本のサイトでは試聴はできませんので、あしからず。

 アマゾンの商品説明によると「大石油会社の社長夫人だったフローレンスは、ひどい音痴であったにもかかわらず、オペラの夢を捨てきれず、1944年、遂にカーネギーホールでリサイタルを開いた。これはそのときのライヴ」とあります。

 誰か本人に教えてあげなかったのかい? あなたはひどい音痴ですよって!

 この歌声を笑い飛ばすのは簡単だけど、実は私、この歌声を聞いて笑うことができなかったんですよ。

 音痴の悲しいところって、実は自分が音痴であることに気づかないことなんです。それは自分の歌声は自分では聞けないということと、正しい音程感覚を持っていなければ、音を外していることに気づかないということ、この二つの事柄が原因となって、音痴は自分の音痴に気づかないのです。

 キング先生について、ぼちぼち1年近くになる私ですが、最近ようやく自分の(録音した)歌が我慢できるようになりました。まあ、まだまだ色々欠点はあり、とてもレコーディング・アーチストのようにいかないので、不満だらけですが、それでも頭を抱えるような事は、あまりなくなりました。

 つまり、以前の私の歌声は、頭を抱えるしかないほどの愉快な(泣)歌声だったというわけです。まあ、ここのジェンキンス女史ほどではない(と信じてます)が、プリマヴィスタの判定でオール○が取れない程度の実力だった事は認めざるを得ません。つまりは彼女と「目クソ鼻クソな」立場です。

 ここに歌の落とし穴があるんだよなあ…。ジェンキンス女史は、(ウィキペディアに拠れば)歌手になる前はピアノ教師だったそうで、音楽の専門教育も受けたそうなので、もしもこれが楽器の演奏だったなら、自分の下手さ加減を十分理解できたはずだろうに、なまじ声楽だったために、自分の本当の姿を自分で知ることもできず、周りの甘言にウカウカと乗っかって、こんなものを出してしまったのでしょう。

 裸の王様は本当に悲しいです。

 でもこの人、この録音の一カ月後に亡くなられているんですよね。録音は嘘つかないからなあ…。ああ、悲しい。でも、(不謹慎だけど)おもしろい。

 こんな彼女にはもう一枚のアルバムがあって、そのタイトルは「ハイCsの殺戮」だって。ブラック・ジョークって奴だな…。外人って、時々、こういうキツいジョークを言うんだよね。

コメント

  1. Cecilia より:

    これがCDになるというのも何ですが・・・(やっぱりお金の力?)
    でも誰もがこの音域に挑戦できないので、頑張っているんだな~と思えます。(いわゆる音痴じゃないですが、私が歌ったってこうなると思います。)
    亡くなる前にレコーディングできて・・・悔いは残ってないかもしれませんよ。

    自分も音程が不安定になることはよくあるし、録音で聴くと「あああ~~」と頭を抱えたくなることもしばしば。
    自分こそ音痴では・・・と思ったりします。

    声はイマイチでも音程の良い人の歌はうまく聴こえますね。

  2. すとん より:

    >Ceciliaさん

    確かに「夜の女王のアリア」は難曲であり、歌いこなすのは難しいでしょうが、ジェンキンス女史の他の曲を聞くと、あまり擁護できないなあ…と思います。と言うか、このCD、ホームレコーディングではなく、カーネギーホールに人を入れてやったリサイタルのライヴ盤ですから、始末が悪い。

    私も人前で全く歌う機会がない人間ではありません。この人の歌声は、大きな「他山の石」として、私の心の引き出しにしまっておく事にします。

    でも、やっぱ、金の力ってスゴイや。

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