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とにかくダメすぎて、注意のしようがない(笑)

 声楽のレッスンに行ってきました。お教室に行ったら、前の時間の姉弟子が、最近入会したばかりのグループレッスンの生徒さん相手に、ちょっとしたミニリサイタル(?)をやってたみたいです。壁越しにビンビン聞こえます。どうやら「さあ、グループレッスンの皆さんも、張り切って発表会に参加しましょう」キャンペーンだったようです。そのキャンペーン、実を結ぶといいですね。それにしても、いい声しているなあ。

 で、時間になって、私がお教室に入ったところ、私と先生が、ほぼ同じ衣装を着ていました。まるでペアルック。なんか不思議。知らない人が見たら、熊タイプのゲイのカップルに見えるかも(笑)。

 さて、レッスンです。今回はコンコーネは無し。軽く発声をしたら、いきなりアリアです。もちろん、ちゃんとは歌えないし、それどころか、まだ譜読みも完璧ではありませんが、とにかく通しました。

 先生の感想は…「撃沈しそうになったけれど、どうにか持ち直しましたね」「あっちこっち、力押しをしているから注意。もっと楽に歌って」「fで歌いたい気持ちは分かるけれど、それをやっていると体力がもたないから、力を入れずに歌いましょう」との事です。

 ちなみに、発表会の出演順では、私は二曲連続でやるそうです。つまり、先に二重唱(10分あります)をやったら、そのまま続けてアリア(5分あります)をやるそうです。「同じオペラの同じキャラだから…」というのが、その理由なんですが、それだけ歌うためにも、体力を温存しながら楽に歌えないといけないのです。

 …それにしても、発表会で、私に連続で15分もくれるとは、先生、太っ腹だね。ちょっとした、コーナーじゃん(笑)。

 1回歌ったのでヘトヘトです(情けない)。ちょっと休憩して、今回は二番の練習です。転調するところ(前回のレッスンで撃沈したところ)を重点的にやりました。

 注意は以下のとおり。とにかく「落ちついて歌うこと。絶対に焦ってはダメ」「ポジションを守る事」「きちんとブレスをする事。要所要所でブレスをしていかないと、この曲は歌えない」との事です。

 あと、数カ所リズムを間違っている箇所があるので修正すること(つまり、譜読みをちゃんとしようって事です)と、音程も高いところは出ていないわけではないけれど、ジャストミートではなく、かろうじてひっかかっている程度の精度なので、もっと音程の真ん中に当てて歌っていきましょうって言われました(つまり“ぶら下がっている”って事でしょう)。

 転調のところ(~sospir! Cielo~)ですが、Fのロングトーンを伸ばしたまま転調してGのロングトーンになります。ここは色々な歌い方があるのですが、一つの歌い方として、転調する直前で、すでにGに上がって、そのまま転調するという歌い方があるので、それでやってみますか? というアドヴァイスをいただきました。

 うんうん、この歌い方は私のイメージと同じです。これ、採用です(後で色々な歌手の歌唱を聞いてみたら、ドミンゴがこの歌い方でした)。ただし、この歌い方での注意は“r”なんだそうです。この“r”をきちんと高いポジションのまま巻かないと、転調に失敗してしまうのだそうです。だから、高いポジションのまま巻くようにします。ちなみに“Cie-”の部分がGなんですが、Aのポジションで歌うつもりで行くと良いと言われました。つまり、それくらい思いっきり高いポジションで歌えって事です。

 カデンツァの部分は、一緒に歌ってもらいました。一緒に歌うと、リズム・音程・抑揚…色々な事が分かるので良いです。

 とにかく、アリアは年内のうちに暗譜だそうです。で、お正月になって暗譜ができたら、床に寝っころがってアリアを歌う練習をするように言われました。この“寝っころがって歌う”と言うのが、なかなか大切な練習なんだそうです。つまり「しっかり支えないでもちゃんと歌う」「無駄な力を入れずに、脱力したまま、歌い切る」を目指すのに、寝っころがって歌うのは良いのだそうですよ。実際、オペラのアリアですから、直立不動で歌うと言うことは、なかなか無いわけで、この曲なんてウジウジした歌ですから、実際のオペラの舞台でも、歌手が身をよじっりながら歌ったり、うつむいたまま歌ったり、壁にもたれながら歌ったりとか、ヨロヨロふらつきながら歌ったりと、とにかく“恋に悩める(ちょっとおバカな)青年”になりきって歌うのですよ。つまり、元気一杯に歌いとばす曲ではないわけで、どっちかと言うと“溜め息まじり”な歌なんです。どんな姿勢であっても、ちゃんと歌えないとね。そこが合唱やリートとは違うのです。

 アリアをやっても、まだ時間がちょっと残っていたので、二重唱をとにかく合わせてみました。と言っても、今回のパートナーは先生(まだ妻と二人での二重唱は無理です)。先生が女声のパートを歌うので、それと私が歌ってみました。

 もちろん、グダグタ。何度も音楽を止めちゃいました(涙)。

 先生の感想は…「とにかくダメすぎて、注意のしようがない(笑)。でも、先が暗いわけでもなさそう」との事です。いやあ、アリアは難しいけれど、二重唱はもっと難しいと思う(涙)。そりゃ……ねえ。現時点では、まるっきり歯がたたないっす。

 そう言えば、私の前の時間の姉弟子は、もう発表会の曲は完成していて、歌い込みの段階なんだそうです。きっと、半年も歌い込めば、かなり歌も磨かれますよね。私も早いところ、歌い込みの段階まで仕上げていきたいです。

 次回のレッスンは、アリアはちょっとお休み。代わりに真面目に二重唱のレチタティーヴォ部分をやります。しっかり予習しておかないと。

コメント

  1. Cecilia より:

    頑張っていますね~。
    私も例の声楽講座の2回目が終わりました。
    最後の発表会では皆で合唱もしますがソロも歌います。(ソロは希望者だけ)
    またたぶん二重唱もすると思います。
    風邪ひかないようにしなくっちゃ・・・。
    それからこの前はストレッチにかなり時間をかけたのですが、とても効果があるなと思いました。
    完璧にはできなくてもやめないことが大事だと言う話でした。
    また先生によって違う指導もあるだろうけれど、自分にとって良かったものを選択していけばよいと言うことでした。
    松尾さんの「美声学」も参考資料になっていました。

  2. すとん より:

    >Ceciliaさん

    >完璧にはできなくてもやめないことが大事だと言う話でした。

     そうなんでしょうね。人生が忙しくなっても、細々と続けていけば、いずれ再開の目処がたつ…って事ですね。スッパリ辞めちゃうと体が忘れちゃうんですよね。体が忘れないためにも、続けていくことが大切ですね。

     発表会では、合唱にソロに二重唱ですか。盛りだくさんで楽しそうでね。歌は、人前で歌ってナンボって部分がありますから、チャンスが多い事は良い事です。頑張ってください。

    >それからこの前はストレッチにかなり時間をかけたのですが

     Ceciliaさんは、どの辺を重点的にストレッチしますか? 私は背中と言うか、肩甲骨付近や腰回りを重点的に動かしているかな?

    >松尾さんの「美声学」も参考資料になっていました。

     そう言えば、出る出るという評判の「実用美声学)はいつ発売なんでしょね。

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