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フルートを吹くために生まれてきました(爆)

 フルートのレッスンに行ってきました。発表会後、初めてのレッスンです。

 レッスンに行ったら、先生が悩んでいらっしゃいました。実は、先生のフルートが壊れちゃったんですね。D#トリルレバーのバネが曲がってしまって、いくら直しても、すぐにバネが外れてしまい、D#トリルホールが開きっぱなしになって、全然音が出なくなってしまうのです。

 まあ、私のレッスンごときは良いのですが、先生、毎日のようにライブのお仕事があるので、フルートを修理に出している暇がないそうです。なにしろ、私のレッスンの翌日もステージを三つかかえていたそうです。一日に3ステージもやっていれば、そりゃあ、修理に行っている暇ないね。

 他にも数本のフルートを持っているわけですから、サブのフルートはいかがですか?と尋ねたところ、やはり、今使っている楽器がお気に入りなので、仕事はこのフルートじゃないとちょっと…と言うわけです。ま、プロは道具を選びますからねえ…。

 どんな職業であれ、商売道具が不調ってのは、困りものです。そう言えば、去年の今頃は、私の職場のパソコンが大破したんだっけ? あの時は、仕事が止まってしまって、大変な思いでしたよ。ああ、思い出したくない。

 と言うわけで、今回は先生のフルートが絶不調のため、アンサンブルは無しでした、ちょっと残念。

 さて、久しぶりのアルテは14課です。14課の3番と5~7番を見ていただきましたが、みな合格です。8番のカンツォーネ2曲が次回の宿題となりました。

 3番は合格はしたものの、一発合格というわけではなく、ちょっと苦労しました。やはりアルペジオがねえ…苦手なんです。最終的にはなんとかできたわけですが、安定性に欠けるよねえ。

 5番は後半のフレーズに大苦戦。何がダメって、このフレーズ、私、オンビートで吹けないんです。なぜか、気持ちよく吹くと、オフビートになっちゃうんですよ。だから、意識してオンビートで吹こうとするのですが、吹いているうちに、いつのまにかオフビートになっちゃう(涙)。どうしても、このフレーズはオフビートで吹きたい私らしいんです…。いつもは、オフビートで吹かなきゃいけない曲も、ついついオンビートで吹いて、かっこ悪くしちゃう私なのに、ほんと、困りました。出だしがオンでも、いつのまにかオフになっちゃうので、仕方なく師弟で笑っちゃいました。

 最終的には、力業で無理やりオンビートで吹き通しました。大甘のおまけで合格をいただきました(汗)。

 6番は比較的スムーズに合格です。自分的には、ちょっとブレスの位置とかを気にして吹いてみました。

 7番は、自宅では楽勝だったのに、なぜかちょっと苦戦しちゃいました。魔が差したのかな? でも合格です。

 で、最後が8番のカンツォーネ。もちろん、これは全然仕上がっていないので、とりあえず譜読みのミスがないかを確認していただきました。本当だったら、先生とアンサンブルをして確認してもらうのですが、今回は、先生のフルートが故障しているので、ソロで演奏してみました。

 いやあ、止まるねえ(笑)。いつもは先生とのアンサンブルで譜読みの確認をしてもらっているので、絶対に音楽を止めずに最後まで通しちゃいますが、一人だと、ちょっとヘマっては音楽を止め、指が転べば止め、息が足りなくなっては止め、そして止めては吹き直しをし、吹き直しちゃ止めて…って感じ。

 ダメだね。第一、効率的じゃないし、音楽的でもない。私の場合、伴奏者(つか、セカンドを吹いてくる人)とか、カラオケ伴奏とか、最悪でもメトロノームとか、とにかく隣でペースを作ってもらっちゃえば、なんとか止めずに吹いちゃうんだけれど、何も無しで一人きりの演奏だと、無意識に音楽を止めちゃいます。

 音楽って、止めたら、死んじゃうんだよね。音楽を生かす為にも、最後まで止めずに演奏しきってあげないといけない…って、私は思うんですよ。

 さあて、年内のレッスンはあと、二回。うち一回はセッションレッスンなので、アルテはあと一回です。ああ、年内に14課を卒業したかったけれど…ちょっと無理っぽいです。

 先生との雑談の中で「すとんさんのフルートは、実によく鳴りますね」と言われました。これは、発表会の記事の中で(この記事です)「フルートの音出しにほとんど苦労しないことも、私のアドヴァンテージかな? 」って書いた事の先生の感想でした。

 実際、私も記事で書きましたが、多くの方はフルートの音を出すのに苦労されるのだそうです。その点、私は、フルートをバッとつかんで、適当にクチに当てて、息を吹き込めば、それでフルートが鳴るんです。初心者であったほんの一時期を除き、アンブシュアがどうとか、リッププレートがどうか、腹式呼吸だなんだとか、とにかく、そういう息関係で悩んだ事無しです。とにかく、フルートをクチに当てれば鳴る…そういう世界の人です。

 私がフルート鳴らす事に関して悩み無しなのは、先生がおっしゃるには“クチがフルート仕様になっている”からなんだそうです。私のクチビルの厚さ、形、大きさ、歯並びやクチ周辺の筋肉の発達具合が、フルートを吹くのに、とても適しているのだそうです(ちなみに自覚はありません)。だから、苦労知らずなんだそうです。

 何はともあれ、先生に誉められて、とっても、うれしいです。クチビルの形なんて、生まれついてのものだし、私の手柄ではないけれど、それでもやっぱり誉められると、うれしいです。

 もっとも、どんなクチビルの形の人でも、クチ周辺の筋肉が発達して来ると、必ずフルートが吹けるようになるそうです。なので、別に私のアドヴァンテージは、入門期のほんの一時的なアドヴァンテージにしか過ぎないわけです。うむ、ちょっと残念。まあ、ゴルフのハンデのようなものだね。

 んー、つまり、フルートを学び始めて日が浅い人で、フルートの音出しに苦労している人は、クチビル周辺の筋肉が鍛えられていないって事なのかもしれません。めげずに毎日フルートを吹いていれば、やがて筋肉が発達してきて、楽に鳴らせるようになるのでしょうし、逆に言うと、場当たり的に、アンブシュアがどうとか、フルートのあて方がどうとか、そんな小手先の事を色々やっても、短期間でフルートが鳴らせるようにはならない…って事かな?

 それにしても、最初から楽々とフルートを鳴らせる人と、音を出すのに延々と苦労される人では、色々と違うわけで、私はその点、かなり恵まれていたのだと思います。

 …もっとも、フルートを鳴らすのは得意でも、指は動かないから(笑)。それに楽譜読めないし(涙)、音感ないし耳悪いし(汗)。ま、フルートを鳴らすのに苦労しない分、別の苦労をするわけだから、トータルでは「結局、みんな同じ」って事になるんですがね(爆)。

 あと「音が出る/フルートが鳴る」と「美しい音で響かせられる」は、ちょっと違うと思います。せっかく楽にフルートを鳴らせる才能(?)があるのなら、それもステップにして、いつも美しい音でフルートを響かせられる事を目指したいです。そして、それを自分の特徴とかスタイルとか得意技にしていたいです。

 朗々と優しい音色で響きわたるフルートが、私の理想のフルートスタイルかな。そのためには、もっと基礎テクニックを固めていかないとね。せっかくのアドヴァンテージは、楽するためにあるのではなく、更なる高みに到達するためにあるもの…そう思いたいです。

コメント

  1. ぽう より:

    キャー!!すとんさん素敵です♪
    私はアンブシュア改造中で、と~っても苦労してるのよ。
    すとんさんは元々フルート口なのね。それにくわえて、声楽で腹式呼吸が身に付いてるので、オニに金棒?!・・・あらら・・・すとんさんはオニではありませんね。
    私もフルート筋を鍛えるべく日々精進しま~す♪

  2. すとん より:

    >ぽうさん

    >声楽で腹式呼吸が身に付いてるので、オニに金棒?!

     声楽からの技術流用は腹式呼吸だけじゃないですよ。実はクチビル周辺の筋肉(フルート筋?)も声楽で鍛えました。何しろ、日本語と違って、イタリア語で歌うと、クチビル動かす動かす(笑)。実際、フルートと声楽は共通テクニックが多くて、中高時代にフルートをやっていた人が音大受験のために声楽に転向するというケースはザラにあるそうですから。

     私の場合、アンブシュアは、習い始めて、そろそろ1年になるってくらいの時に「もっと先になってから教えるつもりだったけれど」という前フリで“門下のアンブシュア”を習いました(逆に言うと、それまではアンブシュアについて習っていなかったわけだね)。時々思い出してますが、普段は意識してません(笑)。

     おそらく「理想のアンブシュア」->「理想の音」ではなく、「理想の音」->「正しいアンブシュア」なんだと思います。つまり、どういう事かと言うと「キレイな音が出てる時のアンブシュアが(結果として)正しいアンブシュアであって、理想のアンブシュアなどと言うものは無い」と思ってます。

     早合点しないでね。別にアンブシュア改造にどうこう言うつもりはなく、むしろ、試行錯誤は大切だと思ってます。ただ、演繹的に考えるのではなく、帰納的に考えないと迷い道に入るよって言いたいだけです。だって、人それぞれ、クチビルの厚さも歯並びもアゴの大きさやかみ合わせも違うんだから、Aさんにとっての正解であっても、Bさんにとっては間違いだったりするでしょ。「教科書どおりの正しいアンブシュアをしっかりすれば、良い音が出る」ではなく「良い音が出たから、今のアンブシュアで正解なんだ」って考える事です。

     と言うのも、アンブシュアって、本当に色々なやり方や作り方があるし、プロ奏者でも、実に個性的なアンブシュアの人もいるしね。基本は押さえつつも、他人のマネではなく、自分のアンブシュアにしないと、イカンです。そのためには、先生にしっかりとダメ出しをしていただかないと、ネ。フルートの音の善し悪しって、案外、自分じゃ分からないものだからです。

     アンブシュア改造、がんばってください。

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