そうこうしているうちに、アシカショーの時間になったので、ショーを見ました。これはイルカショーと違って、なかなか面白かったです。とにかくショーの構成がいいんですね。
ショーの前座は、なんと、アザラシのショーでした。芸をするアザラシって…初めて見たかもしれません。
アザラシって、動きがにぶくて、カラダが重くて、何をやらせても鈍臭くて…でもそれが味になっていて、かわいいんですね。でも、確かにこのレベルの芸しかできない動物なら、よその水族館ではショーにはならないよなあ…。何しろ、ショー会場がとても小さいので、すごく近くでよく見えるから、そんな鈍臭いアザラシでも可愛く見えて、それでショーとして成り立つわけで、遠目で見たら単純にショボいだけの芸です。
一方、後から出てきたアシカのショーは絶品ですよ。うまい具合にアザラシの芸が引き立て役になって、何とも素早く身軽で軽快で、おまけに芸達者で、うんうん、これぞアシカのショーだよねって感じでした。時間としては短かったけれど、良いものを見せてもらった感じがしました。
アシカショーの次は、少し離れた場所にある、カエル館に行き、カエルの展示を見ました。展示されていたカエルたちは見事で素晴らしかったのですが、ここは水槽が小さいのは…まあ良いとしても、それらの水槽が縦と横に並んでいるんですよ。正直、見づらいのです。
水族館と同じように横にだけ並べて、移動しながら見られればいいのですが、縦にも水槽が並んでいるので、立ち止まって上の水槽、下の水槽って見ないといけないのは、少々キツイです。いやいや2段展示なんて可愛いもので、3段展示すらありました。腰より下の位置とか、膝より下の位置とかにある水槽なんて、かごんだり、しゃがんたりしないと見られないじゃん。それは勘弁ですよ。
展示内容は素晴らしいのに、展示方法に大いに問題がありました。これじゃあ、水族館ではなく、ペットショップだよ。それもホームセンターなんかにある、ツメツメのペットショップだね。
このカエル館は、カエルの種類も多く、展示内容が良いだけに、実にもったいない展示方法だなって思いました。他にもカエルを展示している水族館ってあるけれど、ここほどの規模は珍しいよ。なんかモッタイナイです。せっかくの良いコンテンツを、こんな適当に展示ししちゃって…さあ。
いっそ、水族館を半分に縮小して、水族館の2階全部をカエルにしちゃった方がいいんじゃないのかな? で、「我々はカエルの水族館です」って言い切っちゃうわけよ(笑)。それくらい清々しくても良いと思いました。
なんか、モッタイないんだよねえ…。自分たちの武器の使い方を分かっていないって感じなのですよ。
カエル館の後は、さらに離れた場所にあるペンギンとカワウソの展示を見に行きました。入口近くのペンギンの水槽はとても良くできていましたが、こちらのペンギンは…開放的なプールにいたので臭くて(ペンギンって、かなり臭い生き物なんですよ。だから大抵の水族館では臭くならないように、様々な工夫があります。島の入口のペンギン水槽は全然臭くないのだけれど、こちらの展示場は、特にそういう工夫はなくて昭和チックでした)、カワウソは(展示場が日陰なので)寒いせいか、屋内にいて見ることができませんでした(これは仕方ないです)。ペンギンとともかく、カワウソは日なたに展示しないと可哀想だね。
これで一通り見たので、船に乗って本土の方に戻りました。うまい具合にバスの時間だったので、さほど待つこと無く、沼津行のバスに乗れましたし、混雑していましたが、うまい具合に座れました。実にラッキーでした。
で、あわしまマリンパークの感想ですが…次に沼津方面に遊びに来て、水族館に行くなら、やはり三津シーパラダイスかな?って思いました。水族館として楽しいのは、あちらです。こちらは1回来れば、もう満腹って感じかな?
こちらは、全体的に施設の老朽化が激しいし、水族館としてのエンタメ性に乏しいです。何とも昭和チックというか、場末な感じは否めません。ラブライブ!頼みなのは、むしろ一般客を遠ざける要因かな?とも思いました。だったらいっそ、定期的にローカルなアイドルのライブショーとかをやって、エンタメ施設として、舵をアイドルとかアニメとかに振り切った方がいいかも? とにかく、近くの三津シーパラダイスとの棲み分けをやらないと生き残れないのではないか…と余計な心配をしてしまいました。そのためには、魚の水族館にこだわっちゃダメかもなあ。
あと、三津シーパラダイスに勝っている部分としては、食事関係かな? レストランにしても軽食コーナーにしても、そこに関しては、こちらの勝ちです。あっちは、食事関係が弱点だからなあ…。でも、船に乗ってやってこないといけないという立地条件を考えると、食事に特化しても…どうなんだろ? わざわざ食べたいと思わせる料理が無いと、結局は厳しいだろうしね。海鮮料理は、沼津ならどこでも食べられるから、それじゃあ勝負はできないだろうし…。
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(追加事項 2025年2月19日)事実誤認がありましたので、訂正しました。本文中に書かれた「オットセイ」は「アザラシ」の間違いでした。さっそく本文を訂正しました。
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