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2024秋 黒部&立山に行ってきた その6 日本最後のトロリーバスに乗ったよ

 黒部平駅からはロープウェイに乗りました。ここのロープウェイは駅と駅の間に、何の支柱もありません。ただ、駅から駅へと、1本のロープでつながっているだけのロープウェイなのでした。もちろん、ロープが弛まないような仕組みがあって、そのためにロープウェイから見る景色は、本当は空を飛んでいるような感じで見ることが出来るのでしょうが、何しろロープウェイの車両に詰め込めるだけの人(約100名程度)を詰め込んで行くので、景色なんて見られない人が大半でしょう。私は幸いにも窓にベタっと張り付く感じで立って乗れたので、私の前の風景だけば見ることが出来ました。たぶん、ラッキーだったんでしょう。ただし、その窓ガラスも車内の一息ですぐに曇ってしまうので、ガラスをキュッキュッと吹いていかないとダメでしたけれど(笑)。あと、車窓の風景的に、私の反対側の風景の方が絶景だったと思います。私は高くそびえる山肌ばかりを見ていたのですが、反対側は山以外にも、空とか黒部湖とかが見られたはずですから。

 ここのロープウェイは絶景ポイントとして有名なんだそうですが、今回はただの輸送装置に成り下がっていました。実に残念です。

 ロープウェイが到着したのは大観峰駅です。ここも絶景ポイントです。展望台に行って、ロープウェイでは見ることの出来なかった、空とか黒部湖とかを眺めました。実に絶景でした。山は高く、空はそれ以上に高いです。そして地の底かと思うほどの下に大きな黒部湖があるんです。こんな上下に広い世界なんて湘南にはありません。いやあ、不思議な光景です。ロープウェイで見ることができたなら、とても幸せな気分になれたかもしれません。うむ、残念です。

 大観峰駅からはトロリーバスに乗ります。この立山トンネルトロリーバスは、日本唯一の現存するトロリーバスで、今年(2024年)限りで廃止される予定となっています。その最後のトロリーバスに私は乗りました。

 トロリーバスは“バス”という名称で呼ばれていますが、実は電車の一種で、正式には“無軌条電車”と呼ぶのが正しいそうです。つまり「線路のない電車」ってわけです。線路がないので、道路にゴムの車輪で走っているだけで、電車同様に電線があって、そこからパンタグラフで給電して走っているわけで、電車同様に決められたルートしか走れない交通機関なのです。つまり、バスの良いところを取り入れた電車ってわけです。

 「なら、バスでいいじゃん」ってわけですから、来年から電気バスに置き換わってしまうわけです。

 トロリーバスの利点は電車同様に電気で走り、排ガスを出さないところです。少し前まではバスはディーゼルエンジンで走っていましたので、排ガスをバンバン出していたわけで、トンネル内で排ガスを出しまくって走れば…そりゃあヤバいわけで、だからトロリーバスが運行されていたわけだけれど、技術の進歩は素晴らしく、今や電気バスも実用化され、実際この立山黒部アルペンルートでも、関電トンネル部分は、トロリーバスだったものを2018年に電気バスに移行したわけです。こちらの立山トンネル部分だって電気バスに置き換わるのは、ある意味、仕方のない話なのです。

 トロリーバスは、電気バス同様に5台のバスが同時に運行されました。ただ、電気バスの時は、ぎゅうぎゅう詰めの満車で走りましたが、こちらのトロリーバスの時はスカスカで、余裕を持って座って行けました。おそらく、ちょっとしたタイミングの違いで、混雑の程度に差が生まれるのでしょうね。車内では電気バス同様に、モニターによる観光案内がありました。

 で、バスは室堂駅に到着したのです。

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