スポンサーリンク

なぜ私は今、音楽を頑張っているのか?

 私は一介の平凡なオッサンです。音楽の専門教育は受けたことはありません。

 元教師なので、教員免許は複数持っています。小学校の教員免許は「全科」を持っていますので、小学校限定ならば“音楽の授業”が形式上はできますが、やった事はありませんし、たぶんできません(汗)。

 それでも、小学校の音楽の免許を取るために、大学で、講義として「音楽概論(1年かけてモーツァルトの勉強をしました)」と「初等音楽科教育法(何をやったは覚えてません)」を受講し、実技科目として「ソルフェージュ」「ピアノ」「声楽」をグループレッスンでやった程度です。それに中学高校での音楽の授業、これが私の受けた音楽教育のすべてです。

 それよりもむしろ、高校生の頃にロックバンド(サイドギター担当)をやっていた事の方が、音楽経験としては大きいかもしれません。

 ま、そんな感じの、普通にいる、音楽好きな若者だった私です。

 就職して、しばらくの間はペーペーで大した仕事もしていなかったし、体力も余っていたので、合唱をやったり、声楽の個人レッスンを受けたりと、今に通じる趣味を始めたのですが、やがて仕事が忙しくなって、それらは立ち消えになってしまい、いつしか音楽は聞くだけの趣味になりました。

 20代、30代は、本当に仕事の虫になっていました。本当によく働いたと思います。

 40代も半ばを過ぎ、職業も変わり、自分の仕事もある程度は自分でコントロールできる余裕も生まれ、やがてやってくる現役引退とその後の年金生活(目下のところ、人生の最大の楽しみ~です:笑)を考えた時に「このままではヤバいかも…」と思うようになりました。

 何がヤバイのかと言うと、引退後にやってくる人生の残り時間をどうやって過ごすべきかという大問題に対して、何の目算もなければ、目標も、目安も見つけていない事に気付いたのです。

 もちろん、年金生活になっても、小遣い稼ぎ程度の労働はするだろうけれど、ガチのフルタイムで働くことはないだろうし、したくないです。私はマジメにご隠居になりたいんです。隠居生活を心ゆくまで楽しみたいのです。

 だから、引退後の労働時間はウンと減るでしょう。では、今まで働いていた時間は何をする? 有り余る時間を持て余して、何もせずにのんびりとしているだけなら、あっと言う間にボケてしまうでしょう。それは、なんとしても避けなければ…。

 さっそく、何をするべきか考えました。

 ボランティア活動? サークル活動? ちょっと調べてみましたが、どれもこれも、実は素人が簡単に手を出せるものではなく、若い時からの経験が問われていました。

 ボランティア活動は、持っている資格や現役時代の職業で出来る事と出来ない事があります。私はとりたてての資格は持っていないですし、ボランティアに役立つような職歴もありません。学生の頃もボランティア活動はかなり熱心にやりましたが、あれは若さがあったので、体力系の奉仕活動を中心にやってましたが、さすがにジイサマになって、体力系の奉仕活動は無理でしょ。かと言って、資格も能力も経験もなければ、一体何ができるというのでしょうか?

 やりたいという意欲はあっても、自分ができる事が無い事だってありえます。いや、そりゃあ、贅沢言わずに探せば、何かあるでしょうが、それがやりたい事とは限らないわけです。出来る事が、実はあまりやりたくない事ばかりだったら、やりたくない気持ちを抑えてボランティア活動をする? いやいや、それはさすがにダメでしょう。いくらジイサマで時間が野放図にあるからといって、イヤイヤな気持ちでボランティア活動なんかしては、する方もされる方も不幸せになるだけです。それは絶対にダメです。

 その点、サークル活動は遊びだから、OKでしょう、と軽く考えてみましたが、実はこちらも、若い時からしっかり遊んでいた人でないと、なかなか難しそうです。

 と言うのも、たかが趣味であっても、今の老人たちは、結構レベル高いんですよね。当然、私の世代が老人になる頃は、もっとレベルアップしているはずです。それなのに、本当の老人になってから、習い事を始めても、とても楽しめる域にまでは、なかなかいけないでしょう。いやいや、一般化して話してはいけませんね。本当の老人になってからでも、十分、間に合う人もいるだろうけれど、少なくとも私の場合は無理、無理、無理、無理~です。だって、不器用だし、何より短期集中ってのができない人だから、短い期間で実力アップ~なんてできないもん。

 ちょっと、この現実を知った時は、クラッときましたし、正直、ビビったもんです。このままでは、ジジイになった時に、誰にも相手にしてもらえないかも…。できる事はパソコンだけで、老人版ネット厨房になるしか道がない? ええ! それじゃあ、単なる家庭の粗大ゴミになっちゃうかも…。これは…かなり…ヤバい??

 そう思った私は、中断していた趣味を再開する決意をしました。時間は逆さまに流れません。過ぎてしまった時間を悔やんでも仕方ないです。これからの人生の中で、今が一番若い時なのだから、今からでも始めないと、到底間に合わない! 本当に年金生活になった時には、趣味としてちゃんと楽しめるレベルにまで、自分を高めておかなければいけない! そのためにも、まだ若さの残骸が多少なりとも残っている今のうちに、身に付けるべきことは身に付けておかないといけない! そう決心したんですよ。

 あと、今の私は健康バリバリ(ちょっと体力は不足気味なのが残念…)なんですが、私の家系は短命の家系なので、ある日、いきなりポックリ逝っちゃうかもしれません。天国に召される事は、それはそれで、まあいいのかもしれない。なぜなら、それなら、引退後の生活の心配なんかしなくてもいいのだから。考え様によっては気楽な話です。

 でもね、そうなると、私の人生、働きづめで終わってしまう事になります。それって、かなり残念かな。ならば、今のうちから、少しずつ、人生を楽しんでもいいんじゃないか…とも思いました。老後の準備&今を楽しむの、一粒で二度おいしい趣味生活のリスタートです。

 そんなわけで、一番好きな趣味が音楽だったので、まずは音楽から頑張る事にしました。

 もしも、ずっと健康でいられたとしても、現役引退まで、さほどの時間はありません。『光陰矢の如し、老人老いやすく、芸成り難し』です。一刻の猶予もありません。本当の老人になった時に、趣味として、ぜひとも、音楽が楽しめるようになっておきたいのです。いわゆる、初級・中級・上級なんていう、大雑把なレベル分けをした時に、なんとか中級者レベルに達しておきたいんですよ。それが私の願いであり、人生の(ひとまずの)目標です。

 だから、今から、音楽、頑張ってますよ。私の夢は「歌って、踊れて、笛吹いて、毎日を極楽トンボで暮らすジイサン」ですからね。そうなれるように、今から頑張ってます。

 …って、そう言えば、踊りの練習は全くしていないぞ! このままでは「踊れるジイサン」になれない…、ううむ、ちょっとマズイかも。音楽の時間を減らして、踊る時間を作るべきだろうか? ううむ、悩む悩む…。ファイヤー!

 P.S. 踊りは社交ダンスをやりたいです。ワルツとかをクルクル踊りたいんですよ。

コメント

  1. ひょっとこ より:

    リタイア後は、音楽療法士(Music Therapist)って手がありますよ。
    民間資格ですけど。
    こうなると、ボランティア・サークル活動の域を超えると思いますね。

    あと、踊りはギックリ腰にご注意。

  2. すとん より:

    >ひょっとこさん

     音楽療法士…かっこいいなあ。でも、それができるほど、音楽に堪能なわけではないです。そっち方面は、やはり専門教育を受けた方々の領分でしょ(笑)。それに、引退後はマジでご隠居がしたいんです(爆)。音楽療法士になったら、半分現役みたいなものでしょ。

    >あと、踊りはギックリ腰にご注意。

     ギクッ(爆)。

  3. 山栗 より:

    すとんさん、お早うございます。

    私は、今年の3月末に無事退職を迎え、晴れて、一切の仕事から解放されて自由奔放に生きています。

    そうですね、退職10年ほど前から、退職後はどう暮らそうかと、いろいろ、あらぬ夢を見ていました。5年前から始めたフルートもその夢の一つ。その時はすとんさんのように「中級」などとは思わず、せめて人から「趣味はなんですか?」と聞かれたときに、「フルート」と言えるレベルにはなっておきたいと思いました。
    が、現実は厳しく、なかなか大きな声では言えませんね。

  4. すとん より:

    >山栗さん

     私の考える初級・中級・上級と言うのは、だいたい、次のような感じです。

    初級…先生に手取り足取り指導をいただきながら楽しむ[半人前]
    中級…自分一人で工夫をしながら楽しむ[一人前]
    上級…他の人や団体を指導する[教授・師範クラス]

     こんな感じです。だから「中級者になっておきたい」というのは、だいたいのことが一人でできて、一本立ちできているって事です。実際、色々なサークルなどに参加するには、そのサークルがグループレッスンの形を取っているところは別として、普通は、自分が一人前でないと、他のメンバーに迷惑をかけてしまいますからね。そのためにも、引退する前に、なんとか一人前になっておきたいんです。

     とは言え、決して道は平坦でないし、自分もズンズン進めるわけではなりません。私も「趣味はなんですか?」と聞かれると「声楽です」とか「フルートです」とか、まだ胸を張っては言えません。一応、言いますが…何というか、後ろめたさがありますね(汗)。
     ちなみに、口が曲がっても「趣味はヴァイオリンです」とは言いません(涙)。

  5. アンダンテ より:

    そうですかそうですか。
    つまり、すとんさんの目指すところと、私の目指すところはおんなじですね!!

    私も、ハッピーな引退生活を目標に、今も楽しむってことで一粒で二度おいしい…言い方もそっくりだわ。

    三十代はピアノ、四十代はバイオリン、ときて、五十代は「管」か「打」かな?? と目論んでます。私の場合、踊りは狙ってませんが(^^;;

    > 老人老いやすく、芸成り難し
    ウケた~
    お互い、がんばりましょ♪

  6. すとん より:

    >アンダンテさん

     お、同志ですか。お互い、頑張ってゆきましょう!

     ご隠居になるのも、どうやら大変らしいです。そのために、趣味が充実していないといけませんが、何よりも健康第一です。病気がちでは趣味生活も成り立ちませんからね。小さな病気はすぐに治療すること。大きな病気は、上手に付き合っていく事。ストレスはため込まず、睡眠時間をきちんと確保すること。暴飲暴食を避け、タバコとヤクからは遠ざかり、酒もほどほどにし、肥満を避ける。…ううむ、睡眠時間と肥満ができていないなあ(涙)。

     仕事・健康・家庭・趣味…この四つが今の私の生活の柱かな?

  7. かのん より:

    ああ、それはいいですね。

    たまに、なんでフルート習って、続けていくんだろうって思うことがあります。好きだから、なんですが、いままで一つのことを継続してやったことってなにも無いのでとにかく続けてみようって思ってました。三年もすれば進歩もしてるだろうと。

    ここからさきあと20年も続けたらって考えると、
    何だか楽しくなってきます。いまも楽しいけど、この先の楽しみのためって、ますます楽しくなってきます。

  8. Rio より:

    すとんさん

     ご無沙汰しております。アントルメ改めRioです。環境が悪いため、引っ越しました。

     私の引退時のヴァイオリンのレベルは鈴木教本の1巻終了程度、フルートは例が適当では有りませんが、ヴァイオリンの鈴木教本の3巻終了程度でした。これだと、教室に行った場合に、全くの初歩からではなく、もう少しマシなことを教えて貰えるレベルです。

     私の場合の音楽の目的は自分で楽しむことで、アンサンブルへの参加とか、人前での演奏は全く考えていません。音楽を選んだのは一番関心のあることだからであり、他に取り立てて趣味が無いという理由にもよります。とりあえずの目標は、ヴァイオリンなら鈴木教本の5巻くらいまでの終了、フルートなら「フルート名曲31選」と「同26選」を一通り終了することですが、目下、事情により、いずれも中断しております。

     客観的に言えば、多少の素地が有ると言っても、引退後に到達できるレベルは知れていて、小学生でも既にはるかにうまい人が居ますから、そういう意味での勝負は意味が有りません。残るは大げさに言えば自分との闘いであると思っています。

  9. すとん より:

    >かのんさん

     うわっ、20年ですか。いいなあ、それだけ時間があって、もしも集中的に取り組めるなら、かなりのところまで行けますね。

     私が思うに、長年練習をして、楽器が上達するというのは、自由になるためだと思ってます。未熟なうちは、やりたい曲もできず、思うように吹けず、アンサンブルだって苦痛だったりしますが、上達してくれば(それなりの悩みはあるにせよ)、自由に選曲できるし、自分の思いもある程度表現できるようになるし、アンサンブルだって楽しくできるわけで、そういう自由を獲得するために、練習ってするものだと思ってます。

     20年、集中できたら、かなりの自由が得られるねえ…。

     でも、人生、山あり谷ありだし、かのんさんは、これから出産子育てが待っているだろうけどね。たとえ、一時期、中断したり集中できなくても、また再開すればいいんだから、気楽に考えましょう。

     しかし、人生の残り時間が多いということは、可能性がたくさん残っているって事なんだよ。人生は、自分が思っているよりも短く、時は容赦なく過ぎていきます…とオッサンは忠告しておきます。やりたい事は、ドンドンやっちゃった方がいいよ。

  10. すとん より:

    >Rioさん

     ん? もしかすると、Rioさんは、最初の頃は、フルートをスズキ教本で練習していたと言う事でしょうか? フルートとヴァイオリンは音域がだいたい一緒なので、曲集などが共通に使えますから、ない話ではないですね。

     ヴァイオリンならスズキ教本の5巻、フルートは31選と26選と言うのは、よく分かります。私も、そうでありたいですし、そのくらいを目指したいです。

    >残るは大げさに言えば自分との闘いであると思っています。

     ちっとも大げさではなく、まさにそれだと私は思います。「昨日の自分に今日は勝つ」の精神で、日々を過ごしています。大切な事は「他人と比較しない」事ですね。比較したら…その途端に楽しくなくなりますからね。趣味の音楽に、勝負は持ち込まない事が肝心だと、私は思ってます。

  11. Rio より:

    >最初の頃は、フルートをスズキ教本で練習していたと言う事でしょうか?

    書き方が拙くて済みません。フルートの独習時には教本は何も使っていません。ヴァイオリンでいえば、それくらいに相当するのではないかというと言う、あくまでも推定です。

  12. すとん より:

    >Rioさん

     そう言えば、Rioさんは以前、童謡などを中心に好きな歌をフルートで吹いていたとおっしゃってましたよね(違っていたらごめんなさい)。ただ、フルートなら、スズキ教本の曲集を利用して練習できるなあ…と思ったもので、もしやと思っただけです。こちらこそ、早とちり、申し訳ない。

  13. YOSHIE より:

    あまり的を得たコメントになりませんが、雑誌サラサーテの読者ページって「バイオリン歴〇年‥‥」とか、4〜60才代(もっと上の方も)の方がそれこそ4〜5年とかで投稿しているでしょ?
    あれ見ると「よしっ!」って元気が出ます。

    そんだけなんデスケド…すんましぇん。

  14. すとん より:

    >YOSHIEさん

     今号の「サラサーテ」、実は買ってません。いやあ、先号と先々号は買ったのですが、結局読みきれなかったので、買うのを辞めちゃったのですが…おもしろそうな特集ですね。次のレッスンに行く途中で楽器屋に寄りますので、そこで購入してみます。情報感謝です。

     スロースターターで経験4~5年とは、たしかに親しみやすいところですね。私はフルートもヴァイオリンも、まだまだその年月に達していないので、よくは分かりませんが、きっと、そこまで続けられると、世界が変わるんだろうなあ…って思います。声楽がちょうど4年目で、まさに次のステージに上がる最中って感じですからね。

     まだまだ先ですが、10年やると…だいぶ違うんでしょうね。

  15. YOSHIE より:

    後ろの方の読者の投稿ページなので、先月号にも先々月号にも、って言うか、毎号ありますよーー(^^)v

  16. すとん より:

    >YOSHIEさん

     読者のページでしたか? そんなページがある事を今、知りました(笑)。それくらい、全然、読めてないんですよ。だから、買っても無駄だなあと思った次第です。雑誌そのものは、よくできていると思うんだけれど、私に時間がないんですよ。

     雑誌に限らず、読書量そのものがだいぶ減りました。原因は視力と体力の低下かな? 老眼で活字を見るのがイヤになって来た事と、昔は夜更かししてでも読書をしていたのに、今はとにかく眠い日々が続き、とても読書どころではない事です。

     「勉強は若いうちにたっぷりしておけ、年を取ると勉強どころじゃないぞ」と若い時に、人生の先輩に言われました。今、その言葉の意味を痛感しています。

  17. YOSHIE より:

    そうでしたか〜(;^ロ^)

    アンケート葉書が付いてるページなのでパッと開くところですが、無理ムリ読むこともないです〜、

    ちょっと拾い書きしますね。

    「アマチュア奏者に役立つ記事が充実していて良いと思います。名器の写真や製作者についての情報、現在所有しているプレイヤーなどのエピソードも読んでみたいです。」(愛知県・男性・65歳・ヴァイオリン歴7年)

    「2月から意を決して、アマチュア・オーケストラに参加しています…」(大阪府・男性・61歳・ヴァイオリン歴4年半)

    こんな感じです。バックナンバーも在庫があるようだし、急いで買わなくても(わー、営業妨害!!)

    すとんさんは、何種類も練習しているので、雑誌読む時間はもったいない…うん、そうですわ。

    “たまに自惚れることでもなければ、この世にそう楽しいこともあるまい”
    そんな気持ちで中年期を乗り切りましょう。

  18. すとん より:

    >YOSHIEさん

     60代のお兄様方も頑張ってらっしゃいますねえ…。負けちゃらんねえな! って、別に勝負をするつもりはありませんが。

     でも、隠居した時に、このお兄様と同様に、アマオケに入りたくなるかもしれませんよね。その時に、実力不足で入れなかったら、悲しいものね。だから、その時が来る前に、実力をつけておかねば。

    >“たまに自惚れることでもなければ、この世にそう楽しいこともあるまい”

     そうそう、自惚れは大切ですよ。モチベーション・アップの立役者です。ただし、あくまで“自惚れ”であって、ベクトルは自分に向けてないとね。オジサンって種族は、これを往々にして間違えやすくって、時々、外向けに自惚れ光線を出しちゃって、“上から目線”でエラそうに振る舞ってしまい、若い連中から総スカン喰らうんですよ。クワバラ、クワバラ。

     でも、年を取った時に、趣味でさりげなく、音楽をやっているって、素敵だよね。特にクラシック系の楽器だと、ほどほどに枯れた雰囲気もあって、いいよね。

     そうなると“オジサン”じゃなくて“オジサマ”だな。目指せ、オジサマ? まさか~(笑)。

  19. ことなりままっち より:

    すとんさんのパターンはかなりいいパターンだと思いますよ。
    若い頃やっていたものに回帰するということ。スポーツでもそういうパターンがありますが、モノによっては本当に歯がたたないという場合がありますしね。

    オジさんアマチュアバンドとか、ママさん吹奏楽団とかって、レヴェルはともかく初心者の方はいませんよね、そういえば…
    そして、オジさんバンドの方って自営の方とか、時間に都合がつけやすい職業の方が案外多い・・・。やっぱり、30代、40代の特にサラリーマンの方は、皆さんお忙しいので、せっかくやってきたことを中断してしまう方が多いんですね。というか中断せざるを得ない。これはすごく残念なことです。ママさんたちのほうがその点、お金はないけど時間は取りやすいので、うちの近所でもママさん吹奏楽団とかコーラスとかが多いです。

    >引退後にやってくる人生の残り時間をどうやって過ごすべきかという大問題に対して、何の目算もなければ、目標も、目安も見つけていない

    あ、これ、多くの方がそういう状態だと思いますよ。
    この点は私ちょっと、専門なので、いろいろと知っていますが、要するにまず、目先の仕事、先のことは考えられない、引退なんて先の先でしょという方が非常に多いのではないかと。
    よく聞く話が「自分の好きなことが分からない、やりたいことが、ない」ということ。
    中学高校時代の部活は?とか、若い頃何かやってませんでした?子どもの頃は?なんて尋ねても、「部活ではもう燃え尽きたからやりたくない」「子どもの頃は親にやらされていたから」など、悲しい返事が返ってきます。

    だから、好きなことが分かっている人は幸せですよ。すとんさんも、私も、ここの読者の皆さんも。

    …もっとも、私は好きなこと=仕事になっちゃってますので、生涯現役が目標です。あ、でもね、老後にやりたいことはあるんですよ。子どもの頃習っていたお習字をまたやりたいなとか、いろいろね。

  20. すとん より:

    >ことなりままっちさん

    >若い頃やっていたものに回帰するということ。

     そう言われれば、そうですね。これは無意識でした。私の場合、声楽はまさにそう。もっともは、フルートとヴァイオリンはオトナになってから始めましたが…フルートは元々が笛吹き小僧だったから、リコーダーからの横滑り。ヴァイオリンはギター小僧だったから、弦楽器つながりでギターからの横滑り、と考えられなくもないです。

     確かに、オトナになってから、本当の本当に、全く新しい事を始めるのでは、膨大なエネルギーが必要だし、達成の目安も立ちませんから、そりゃあ大変ですわ。

     スポーツも、再開するなら柔道をやりたいと思ってますが、これも若い時にやったモノなんですよね。もっとも、柔道はかなり危険ですから、現実的な選択ではないですね(笑)。

     日本は長寿社会ですね。健康に問題さえなければ、引退後の膨大な時間が多くの人に残されています。その最後の時間を個人的/社会的に有意義に過ごす事、これがこれからの日本社会に与えられた課題だと思います。ま、私は趣味に生きて、趣味を通して、社会に参加していきたいと思っておりますが…。

     それにしても「老齢化社会で年金がパンク~する」と言うのは心配な事としても、大勢いる老人たちの社会参加が可能な社会を構築することが、日本の未来を多少なりとも明るくする事だろうと思います。政治家、がんばれ。

     それにしても、皆さん普通に使っているけれど「老齢化社会」って言葉は嫌いだな。私は「長寿社会」と言いたいですよ。言葉には魂があるんだから、その辺の言葉の使い方が気になります。

     お習字、いいですね。心が鍛えられるような気がします。私もちょっぴりやりたいです(が、これ以上、趣味は広げられませんね:笑)。

  21. ひょっとこ より:

    ついでに

    >「自分の好きなことが分からない、やりたいことが、ない」

    教育、育て方に問題があると感じます。
    いつからか、サラリーマン(的)にでもなるのが
    普通の生き方になった風潮があるわけで。
    普通の学校に行って、それ以外の生き方って何か教えられたっけ?
    自分で「何か」を切り開く、って感覚が欠如させられている。

    例えば、学校でそもそも自営として生きること、教えませんよね。
    ミュージシャンになりたいって子がいても、
    音楽以外に、それで生計を立てるためのことや、
    稼いだら確定申告してどうのこうのとか、
    ビジネスとして起業してみるとか。
    結局は人脈が重要だとか。
    そんなことの欠片すら教えない。
    そもそも先生自身が自営の経験ないから無理だよね。
    軍拡反対とかは、そんなことやってもいないのに、
    やけに熱心な人はいるけどね。

    なので、ラインというか枠から飛び出すと何もできない。
    どうして良いか分からないのでアタフタする。
    日本という国家自体がそうですから。
    つまるところ、そこで暮らしている人々がそうだから。

    仕事が好きで、引退してもほかに何もやることなければ、
    起業するとか、若い人のスポンサーになってサポートしていくとか
    すると良いと思うけれど。

    日本人みんながそんなことではないけど、意識を変えないとダメだと思う、
    日本の上から下、右から左まで。

  22. すとん より:

    >ひょっとこさん

     教育の問題、子育ての問題、日本が抱える問題の多くは、まさにそこに帰結するかもしれません。

     私は教育現場にいた事もあるので、醒めているのかもしれませんが「皆さん、学校教育に期待しすぎ」と思ってます。とりわけ、多くの公立校の教育なんて、必要最低限の内容を、役人(教師も公務員ですよ)が杓子定規に伝達しているだけの話です。

     昔は兵卒を作るため、今は質の良い労働者を作るための教育を施しているのが、学校教育です。もちろん、自営業とか起業家などは、最初から蚊帳の外ですよ。だから、考える事や、行動する事は教えません。労働者階級の人間に、そんな事を教えたら、ややこしくて仕方ないじゃないですか。だから、自分の好きなことが分からなくても、仕方ないんです。

     おっしゃる通り、日本の国力低下の原因の一つは、教育の質の低下、ひいては学力の低下があげられますが、そのためには、まず、教育公務員たちの質の向上が急務です。「軍拡反対」と叫ぶ前に、教材研究やれよ!と私は言いたいです。

     あるいは、身分制度を復活して、エリート教育をしっかりやれるようにした方が、手っとり早いかもしれません。

     生きるために必要な事は、残念ながら、学校では教えません。

    >仕事が好きで、引退してもほかに何もやることなければ、起業するとか、若い人のスポンサーになってサポートしていくとかすると良いと思うけれど。

     私のように早く隠居したい人間もいれば、いつまでも現役で頑張っていたい人もいるわけで、そのどちらにも対応できるような社会に、現代日本はならないのかな?

タイトルとURLをコピーしました