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ヴァイオリンの試奏に行ってきました その4 大好きな楽器屋さんに行ってきました

 いよいよ、ある意味、本命の大好きな楽器屋さん、銀座山野楽器にヴァイオリンの試奏に行ってきました。ここでは4梃のヴァイオリンを試しました。

 事情を話して、お薦めをお願いしたところ、真っ先に持ってきてくれたのが、ハンガリーのフィレンツ・ベラ・ヴァーチのCDM-Rという楽器。とてもキレイな楽器です。オープンスペースで、ポンと手渡されて「弾いてみてください」ってモンです。いやあ、私は全然平気だけれど、これって引く人は引くぞ~。だからかあ~。フルートサロンにいると、よくヴァイオリンの素晴らしい演奏音が聞こえたけれど、あれってこういう事だったのか~。何気にハードル高いぞ、山野楽器。

 それはともかく、フィレンツ・ベラ・ヴァーチのCDM-Rです。大柄な印象の楽器です。音が大きめで、音色も柔らかくて深くて、女声っぽい艶やかな音がして、実に私好みの楽器です。ただ、手に持った感じにちょっと違和感がありました。なんか???なんですよ。楽器に拒否されているというか、イヤイヤされていると言うか…。「私はあなたに弾かれたくない」って言われているような感じがしました。「ヤダ~、アタシをショーウィンドウに戻して~」って言われているような気がしました。こういう感覚は始めてです。…なんか悔しいです。

 拒否感たっぷりだったので、次の楽器です(涙)。次は、アントンプレルの#2というドイツの楽器でした。これは元気の良い音がしました。ドイツの楽器なのに、なんとなくアメリカっぽいです(このニュアンス、分かりますか?)。好みとは違うけれど、こういう音も嫌いじゃないです。手に持った感じは、人懐っこい感じがしました。この娘となら楽しくやれるかなって気になりました。

 日本の楽器も弾きたいですと言ったら「スズキはお取り寄せになります」って速攻で言われました。やはり、日本のヴァイオリンと言うと、スズキなんですね。そう言えば、今まで、どのお店でもスズキは出てこなかったです。20万の予算なら、スズキがお薦め楽器としてチョイスされていもいいのにねえ…、意外です。

 スズキの代わりに、ピグマリウスのシンフォニアという楽器が出てきました。おお、ピグマリウスかいって感じですね。アドヴァンスは気に入ってますからね。ピグマリウスには期待しちゃいます。

 このピグマリウスのシンフォニアという楽器、価格的にはアドヴァンスと同じくらいの楽器です。で、結果としては、悪くないです。すごく響きのよい楽器でした。音色は元気いっぱいだなあと思いました。ただ、音色は女声と言うよりも少年って感じですか。それも、変声期が近づいた円熟味の増した少年の声って感じで、いいですよ。持った感じも手になじむんですが…弓が難しいです。ヤマハでの試奏でも感じたけれど、ピグマリウスって、弓との相性が難しくねえ? こいつに合う弓って、どんな弓なんですか? 少なくとも、セットで付いている弓だと、かなり弾きづらいし、別売品と言っても、私が買える程度の値段の弓だと、弾きづらくってたまりません(涙)。

 これで終わりって思ったところで、ショーウィンドウの中に、憧れのカールヘフナーを発見。カールヘフナーですよ、カールヘフナー。あの、ポールマッカートニーが(ベースギターで)ご愛用のカールヘフナーですよ。もう、ワックワックです。

 お願いをして、#201という、完全に予算オーバーの楽器でしたが、憧れのメーカーなので、弾かせてもらいました。

 …シックで柔らかな音でした。なんか木っぽい音がします。これは…好き。でも、音の立ち上がりがやや柔らかすぎるような気もします。もう少し立ち上がりが鋭い方が私は好きだけれど、これは弾きこんでいくと変わるかな? そうそう、カールヘフナーはケースが標準装備なんだそうです。だから、お値段的には高く見えても、実はケース代分、お得なんですね。そりゃ知りませんでした。もしかして、予算内に下りて来る…かな?

 そう言えば、カールヘフナーって、量産品のヴァイオリンなんですよね。量産品と言うと、ちょっと格下に扱ってしまいますが、これ、そんなに悪くないですね。というか、量産品って、ソツがなくて、好ましいかもしれません。予算的に考えるなら、こういう良質な量産品にするというのも、一つの手段かもしれません。

 まとめ。ここで手にしたヴァイオリンは、みんな良いです。元気いっぱいです。…好きです。

 もしもここでヴァイオリンを購入したら、同じフロアにフルートサロンもあるので、フルートの調整とヴァイオリンの調整が同じフロアでできて、すごく便利です。そういう意味では、ここでヴァイオリン、買っちゃおうかな~なんて思っちゃいました(いや、決めたわけじゃないです)。

 ピグマリウスは、シンフォニアよりもアドヴァンスの方が私好みです。予算が許せば、カールヘフナーも捨てがたいですが、何と言っても気になるのは、あの、わがまま放題ので気位の高そうな、フィレンツ・ベラ・ヴァーチのCDM-Rという娘。ハンガリーのくせに、客を拒否するなんて、生意気です(笑)。私が思うに、この娘は…ツンデレだな。私はツンデレには弱いからなあ…。ああ、困った。

コメント

  1. フェレンツ・ベラ・バーチはハンガリー産のせいか、お買い得価格だと思います。
    量産品は分業で効率よく作っていますが、作り方は同じです。ただ、ドイツの場合は合理的なお国柄なので、かなり機械化が進んでいるらしいです。お値ごろで手作りを求めるなら、中国か人件費の安い東欧と言われています。

  2. すとん より:

    >エルネスト・アントルメさん

     やっぱり人件費が安い、東欧とか中国にお値頃のものがあるんでしょうね、分かります。

     ヴァイオリンって、見た目では、生産国とかお値段とか手作りかどうかなんて分かりませんから、私は全然、気にしてません(笑)。私が気にするのは、見た目と音色です(爆)。見た目と言うのは…やっぱり虎杢は譲れません(大笑)。音色は言わぬもがなですね。これらの二つの条件を満たした上で、予算内の買えるヴァイオリンを探しています。

     なので、どこの国で作られていようと、たとえ安物と言われるような価格帯であろうが、手作りであろうか量産品であろうか、そんな事はどうでもいいんです。つまり世間的な評価なんてどうでもいいんです。私が気に入れば、それでいいんです。

     まあ、そんな都合のよいヴァイオリンなんて、簡単には見つからないでしょうが、でもでもゆっくりと時間をかけて探していきたいと思ってます。

     でも、イタリアンとかフレンチをあきらめたわけじゃないです(お値段次第ですが…)。

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