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中東問題について、ちょっとだけ勉強してみました

 連日、テレビでガザ地区の惨劇状態が放送されています。はっきり言っちゃうと、中東問題って、分からない事だらけなんだよね。なので、分かる範囲の事を調べてみたら、色々と興味深い事を知れました。

 まず、パレスチナ人についてです。そもそもパレスチナという国家はありません。パレスチナとは、本来は地域名で、現在のイスラエルがある周辺地域を指します。つまり、今のイスラエルが有る地域に住んでいた先住民たち、及び先祖がパレスチナに住んでいた移民たちをパレスチナ人と呼ぶわけです。

 パレスチナ人は、人種的にはアラブ人であり、言語はアラビア語を使い、宗教的にはイスラム教を信じている人が大半です。

 現在は、イスラエル国内に、ヨルダン川西岸地区とガザ地区の2箇所にパレスチナ自治区があるので、そこに住んでいる人たちをパレスチナ人と呼ぶ事が多いです。

 で、この2つの自治区は一枚岩か?と言うと、どうやら違うわけです。今、攻撃されているガザ地区はハマスという政党が実効支配をしている地区で、このハマスが反イスラエルなので、イスラエルと折り合いが悪いわけです。ただし内政は頑張っているようで、ガザのパレスチナ人には歓迎されているようです。

 一方、ヨルダン川西岸地区にはパレスチナ人だけが住んでいるわけではなく、むしろ、イスラエル人たちが住んでいるところに、ところどころパレスチナ人が集落を作って住んでいるという感じだし、行政や警察もパレスチナが担当している地域とイスラエルが担当している地域が混在して、なかなか複雑な様相となっています。

 このヨルダン川西岸地区は“パレスチナ自治区”となっているけれど、イスラエルが実効支配をしているようで、パレスチナ人たちは肩身の狭い思いをしているようです。こちらの地区はファタハと呼ばれる政党がパレスチナ人の代表として活動しています。このファタハは、あのアラファトがいたPLO(パレスチナ解放機構)の直系のグループで、現在のパレスチナ暫定自治政府大統領であるアッバースはこの政党の人です。一応、国際的にはアッバース大統領がパレスチナの代表という事になっていて、国連などで活動しています。

 一方、ユダヤ人とは、もっと定義が曖昧な存在のようです。もちろんですが、イスラエルという国家は存在していても、ユダヤという国家は存在しません。

 でもユダヤ人って、昔からそう呼ばれているし、実際、世界の各地にいるわけです。一体ユダヤ人の定義って何でしょうか?

 どうやら、ユダヤ人の条件というのがあるようです。

 1)ユダヤ教徒である
 2)ユダヤ人の家庭(つまり父親がユダヤ人)に生まれ育った
 3)ユダヤ人の母親から生まれた

 という3つの条件のうち、1つを満たし、なおかつ「私/あいつはユダヤ人である」という自覚/他者から認識されれば、ユダヤ人なのだそうです。

 つまり、ユダヤ人の定義の中には、居住地域とか人種とか使用言語とか文化背景なんてものは無いのです。なので、ざっくり言えば「ユダヤ人とは、ユダヤ教徒とその関係者」という程度の意味なのです。

 ですから、イスラエル人はユダヤ人ですが、別にユダヤ人そのものは、イスラエルだけでなく、アメリカにもロシアにもヨーロッパにも大勢いるわけです。

 例えばの話、日本生まれで日本育ちで先祖からずっと日本人だった女の子が、ユダヤ教に改宗すれば、日本人である事に変わりはないけれど、彼女は同時にユダヤ人にもなるわけです。その彼女が、日本人と結婚して子どもを産んだなら、その子は、日本人だけれどユダヤ人にもなるわけです。ユダヤは国ではないので、二重国籍問題とかは発生しないわけです。何とも不思議な話です。

 実際問題、アメリカの元大統領であるオバマ氏は、黒人初のアメリカ大統領として有名ですが、実は彼の父親はユダヤ人だし、多くのユダヤ人からは「オバマはユダヤ人である」と認識されていたので、彼自身はキリスト教徒であったけれど、立派なユダヤ人だったりします。そう、ユダヤ人って、ユダヤ教関係者であって、ユダヤ教徒そのものでなくても全然構わないみたいなのです。ううむ、定義が曖昧すぎるよねえ…。実際、アメリカにはユダヤ人が700万人いるという統計がネットにあるので、ユダヤ人から大統領が出ても不思議ではないわけだし、ユダヤ人の票田としては、かなり魅力的なわけです。

 さてさて、まとめです。私が理解した範囲ですが、いわゆる中東問題ってやつは、元々はパレスチナ人たちが暮らしていた土地に、第二次世界大戦後、世界中からユダヤ人がドッと集まってきて「ここは我々が神様からいただいた土地であり、ここに我々の国を作る」と宣言して、武力で国家を設立し、先住民であるパレスチナ人を虐殺し、殺しきれなかった人たちをパレスチナ自治区に閉じ込めた事に端を発するわけです。

 つまり、現在のイスラエル人がやっている事って、新大陸に上陸して国を作ったアメリカ人がネイティブアメリカン(かつてのインディアン)にやった事と同じなんだよ。

 もっとも、宗教革命で迫害を受けた人々が、自分たちの信仰と安全を守るために、新大陸に移住して自分たちの国家を作ったように、ホロコーストを経験したユダヤ人たちが、自分たちの安全と自由を手に入れるために、聖書の記述を根拠に、先祖の土地(と呼ばれる場所)に集結して、そこに国家を作ったわけです。

 その前段階から見てみれば、アメリカ人やイスラエル人を責めることも難しいのです。彼らは自由に安全に生きるために国家を立ち上げたわけですから。いわば自衛のために国家を作ったわけで、歴史的に見れば正当な行いとも言えるでしょう。

 だから言って、ネイティブアメリカンの人々や先住者であるパレスチナ人がどうなってもいいとも思わないわけです。ただ、世界は残酷だし、武力の弱い者が滅びるのは、歴史の必然なわけです。

 だから問題は根深いのです。極東アジアの日本に住んでいる身としては、どちらにも肩入れできない感じです。どちらの行動にも納得できる部分はあるけれど、両方とも間違っているのです。ひとつ言えることは、現状として、人命軽視が甚だしいし、人権無視にもほどが有ると思う次第なのです。

 言えることは「私は現代日本に生まれ育って、本当によかったな。恵まれているな」ってことです。

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