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たぶん、そこはパッサージョではなく、限界なんだと思います。

 パッサージョと言うか、チェンジと言うか…歌っていると、ある音程から急に声が出づらくなります。しかし、その箇所を過ぎれば、再び声が出てくるので、その出づらい箇所をパッサージョと呼びます。そして、それを克服するのが、声楽の勉強の目的の一つだったりします。

 さて私の声が出づらくなる音程って、どこだろう? ううむと考えてみると…たぶん、高いラだよね。ラ♭までは、まあ、危機感無くピヤっと出せるのだけれど、そこから半音高くなったラは、ほんと出づらいです。出ても音色は悪いし、音程もフラットしてしまいますし、下手すると、声がひっくり返ってしまいます。…てか、正直な話、ラは出ない時の方が多いです。

 だから、私のパッサージョ点は、高いラです…なんて事は、さすがにありえません。人類なら、パッサージョはド~ファの間にあるはずだからです。本当にラがパッサージョなら、私は人類では無い事になります。

 私のパッサージョは、どこだろ? 記憶を遡っていくと…キング先生に習っていた時は、Fまで楽勝で、F♯が出づらくて、Gは出ませんでしたから、私の本来のパッサージョは、たぶんF♯で、それはテノールとしては、典型的なパッサージョ点だったわけです。

 それがY先生の指導になって、知らぬうちにパッサージョを乗り越えてしまい、何の苦もなく、F♯を出せるようになったのでしょう。で、現在、Aを乗り越えられないのは、パッサージョの問題ではなく、おそらく、そこに私の高音の限界があるからだろうと思われます。

 残念だね、Aが楽々発声できれば、テノールとしては一人前なんだけれど、その半音前までしか出せないというのでは、典型的な“高音のない”テノールってわけです。

 ああ、残念だ。ほんと、残念です。

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コメント

  1. ショウ より:

    わかります、、最初ファがきつかったけど、今はラ♭がうまく出ないです、、先生がピアノを弾いて発声する時はヌルッと出ることもたまにありますが、一人で出そうとするとやたら高く感じます
    徐々に伸びていくよとは言われますがどうなんだろう、、
    そこら辺の高音の技術はあまり言われないんですよね、、

  2. すとん より:

    ショウさん、

     先生の助けがあると、難しいこともできたりしますが、自分ひとりだとそう簡単にはいきません。そこが難しいところです。

    >そこら辺の高音の技術はあまり言われないんですよね、

     私もそんな感じですが、おそらく、そのあたりのところは“技術”ではないのかもしれません。「出来る人は出来るけれど、出来ない人はまず出来ない」という世界であって、小手先の技術でどうにかできる問題ではないのかもしれないなあ…とうっすらと思っています。だって、小手先の技術でどうにかできるなら、世界中の人がみんな出来ますって(笑)。現状、決してそうではないところを見ても「出来る人は出来るけれど、出来ない人は出来ない」領域の問題なんだろうなあと思ってます。

     では、それが出来るようになるにはどうすればよいのか? 私は神様に愛される事だと思ってます。

     結論、音楽の神様(または歌の神様、あるいはテノールの神様)に認められて、ひいきにしてもらうとできるようになれるんじゃないか…と思ってます。

     では、どうすれば神様に認められるか? そこが問題なんだよなあ…。

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