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私のちょっとしたこだわり

 私には、ちょっとしたこだわりがあります。それは「歌曲は原調で歌いたい」というこだわりです。

 もちろん、歌曲は作曲家が書いたままの原調で歌わなくても良い事は知っていますし、世界的な歌手たちも、歌曲に関しては、割りと自由に移調して歌っているという事実もあります。

 なので「歌曲は原調で歌いたい」というのが、つまらないこだわりである事は、百も承知の上でこだわっています。

 このこだわりはなかなか理解されません。まあ、理解されなくてもいいし、私も他人にこのこだわりを押し付けるつもりは全くありません。ただ、私個人は「歌曲は原調で歌いたい」と思っているだけなのです。

 理由ですか? たぶん、この曲を書いた作曲家は、その調にこだわって作曲したんじゃないかって思うからです。だから、その曲を歌うなら、作曲家がこだわって作曲した原調で歌いたいと思うからです。

 おそらく、その曲を低めに移調して歌うなら、私が作曲家なら「ちょっと待って。だったら、低い声に合うようにメロディを手直しするから。伴奏のピアノだって書き換えるからさあ~」と言うと思うんだよね。調性が変わるって、音楽の色合いが変わるわけで、作曲家としては、それなら微調整したいと思うんじゃないかと思うわけよ。

 だったら、最初の意図どおりの原調で歌うのが良いなあ…と個人的に思うし、原調のままでは歌えない曲ならば、別に歌わなくてもいいやと思うんです。だって、私が歌える名曲なんて、この世に掃いて捨てるほどあるわけだからね。私に合わない曲を無理して歌う必要なんて、全く無いわけです。

 なので、私は「歌曲は原調で歌いたい」と願っています。重ねて書くけど、べつにこのこだわりを他人に押し付けるつもりはないので、皆さんは歌曲を歌う際には、ご自由に移調して歌ってください。ほんと、私個人のつまらないこだわりなんです。

 あと、作曲家…と言うか、作詞家の意思を尊重するなら、明らかに女性が主人公の歌詞の歌(女性歌手が歌うことを念頭に置いて作曲されている、フェミニンな歌)も歌うのは…やっぱり避けたいかな? 歌曲なんだから、性別は関係ないと言えば、その通りなんだけれど、作詞家が“女性が歌う”前提で書いた曲を、男性である私がわざわざ歌う必要はないかな…というこだわりも私、持ってます。

 蛇足 たまたま初演歌手が女性だっただけの、別に性別にこだわりがない曲は、むしろ積極的に歌いたいです。歌詞ではなく、メロディが女性向きの曲って、歌っていて勉強になるんだよね。

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