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生声はダメだが、作り声もダメ

 もちろん、これは歌う時の声、つまり歌声に関しての話です。

 生声と言うのは、地声と呼んでも構いません。つまり「何の訓練もされていない声」の事で、分かりやすく言えば“話し声”の事です。

 話し声のまま歌っちゃあ~ダメでしょう。でも、話し声のまま歌っている人、大勢います。だいたい、アイドル歌手の中には、ちゃんと訓練を受けているはずなのてに、話し声のまま歌っている人がいます。だいたい、そういう人は「歌が下手」という評判ですけれど…。

 一方、作り声とは、作為をもって作った声であって、分かりやすく言えば…モノマネの声です。

 いるでしょ? 歌う時に、ついついモノマネしちゃう人って。例えば、サザンの歌を歌う時は、あの桑田佳祐の独特な声っぽく歌ってしまったり、聖子ちゃんの歌を歌う時は、あの独特の舌っ足らずな可愛い感じの声で歌ってしまったり…ううむ、例えば古くてごめん、何しろ、私、オジイサンなんです(涙)。

 思えば、私なんて、かつてキング先生に歌を習っていましたが、その時「好きなオペラ歌手をイメージして、その人っぽい声で歌うと良いよ」と言われて、憧れのマリオ・デル・モナコを意識して、一生懸命、重くて強い声で歌おうとしていましたし、キング先生もそれを奨励していました。

 でも、それって、作り声なんです! だって、私はモナコじゃないし、声が全然違います。私がモナコっぽい声を出したとしても、それはモナコのモノマネでしかないのです。

 じゃあ、どんな声がいいのか? それは“訓練された自然な声”です。

 “訓練された”はわかりますよね? “自然な声”と言うのは、何の作為もなく、一番楽な状態で発せられた、その人が生来持っている声の事です。何しろ、クラシック声楽の発声で一番大切なのは「楽に発声する事」ですからね。自然な声は大切です。

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