ふと気づくと自分が年寄なんだなあ…と思うこの頃です。それで目につき出したのは、老人文化…と言うか、老人向けサービス…と言うか、趣味の世界でも老人をターゲットにした各種催し物だったりします。
そんな中、割と目立つのが、世間にたくさんある、童謡を歌う会とか、唱歌を楽しむ会とかです。あれ、どうなっているんでしょうね?
先日見てきた、カンツォーネ&シャンソンの会も、純粋にカンツォーネやシャンソンを歌っている人たちばかりではなく、かなり多くの人がオールド・ポップスを歌っていました。もっとカンツォーネやシャンソンが聴けるものと思っていましたが、内実は決してそうではなかったのです…が、カンツォーネやシャンソンを楽しんでいた人たちの世代って…考えてみると、80代オーバーですよね。さすがに老人の趣味のグループとは言え、80代オーバーの人たちは、さすがに趣味の世界やこの世から引退されている方が多いわけですから、カンツォーネ&シャンソンの会と言っても、設立当初はそうであったのかもしれないけれど、現状ではカンツォーネやシャンソンを楽しむ人は減り、オールド・ポップスを歌う人が多くなっていても、当然と言えば当然です。
歌は世に連れ、世は人に連れ…ですから。
で、話は戻って、童謡や唱歌の会ですが…こちらもやはり80代オーバーの世代の方々が楽しんでいた音楽ですよね。私は60代ですが、もはや学校で童謡とか唱歌とか習いませんでしたし、楽しく歌ってもいません。上の世代の人たちが懐かしがって歌うのは聞きましたが、自分たちはそれらを歌っても、別に楽しくもなければ、懐かしくもないわけです。むしろ懐かしいと思うのは、昔のアニソンとか、当時の流行り歌だったりします。
カンツォーネとかシャンソン、童謡に唱歌…これらを楽しんでいたのは私の親の世代か、もう少し上の世代の方々で、この下の世代の人たちが演歌を楽しんでいた世代で、それよりも下の我々がフォークソングやニューミュージックの世代になるのかな?って思いました。
もっとも、私はフォークソングも歌謡曲も聞かずに、ビートルズやカーペンターズ、ビリー・ジョエルやクイーンとかの王道洋楽ばかりを聞いていましたけれど(笑)。日本のバンドなら、サザンではなくゴダイゴだね。ちょっとへそ曲がりな子だったのかもしれない(笑)。
閑話休題。だから、今現在は、年寄向けの歌の会として、カンツォーネとかシャンソンとか童謡とか唱歌とかはぎりぎりアリなんだろうけれど、でももう世代的には厳しいのかな?って思います。もう少しして、我々の世代が老人界(?)の中心になったら、誰もカンツォーネもシャンソンも歌わないし、童謡とか唱歌にも心惹かれません。そもそも知らないし。
だからと言って「昔のアニソンを歌う会」とかあったら楽しいだろうけれど、まずできないよね(笑)。フォークソングも…音大卒の指導者がギターを弾けなきゃ楽しめないから、できないだろうね。
ちょうど我々の世代あたりで、歌の伴奏楽器が、それまでのピアノやアコーディオンから、ギターに変わったんだよね。我々の世代の音楽って、ギター音楽が主流なんだよなあ…。で、もう少し下の世代になると、伴奏がカラオケになって、打ち込み音楽が主流になってくるわけだ。ほんと「歌は世に連れ」だね。
そう言えば、かつての音楽喫茶の時代。みんなで歌っていた、ロシア民謡(と言う名のソ連の歌謡曲)も、いつしか耳にしなくなりました。時代は移り変わっていくんだね。なんか寂しいなあ…。
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