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帯状疱疹日記 その9 結局、治療とは点滴の事なんです

 さて治験です。治験とは“新薬の臨床実験”の事で、新薬の効果と安全性を調べる実験なわけで、新薬がこれにパスして厚労省から承認されると、正規な薬として認可されるわけです。で、私はその治験に参加協力をしたわけです。

 で、治験への協力とは、具体的に何をするのか…と言うと、アンケートに答え、採血と点滴をしたわけです。

 治験の前後にアンケートに答えて採血をして、実際の治験は点滴なのです。ってか、帯状疱疹の場合、治験であれ何であれ、治療行為とは点滴の事を言います。ですから入院中は、点滴をして、しばらく休んだら、次の点滴をして…の繰り返しなんですよ。点滴、点滴、点滴…。入院生活とは、点滴生活の事なのです。

 さて、治験ですが、まずはアンケートに答えます。今の痛みの種類や程度、生活への影響などを言葉を変えながら色々な角度から質問されますので、それらについて、あまり深く考えずに感覚で即答していきます。

 で、アンケートが終わったら、採血をして、点滴です。どんな薬を入れるのかは、事前に書類で説明されていますが、頭痛できちんと読めなかったのでよく知りません。まあ、内容を理解していても守秘義務があって公言してはいけない事になっていますので、ここには書けません(ごめんね)。とにかく、鎮痛剤ではないけれど痛みを解消する薬(って事は、広義の鎮痛剤)なのです。

 点滴をするために、腕にカテーテルを通します。腕にカテーテルを通すと「ああ、入院するんだなあ」という気がします。通いで点滴をする時は、採血の時と同様に直接注射針刺すからね。入院の時は、そんなに頻繁に注射していちゃあ、青あざになるばかりだから、点滴液の通り道を確保するためにカテーテルを腕に挿入するわけです。たかがプラスチックチューブとは言え、人工物がカラダに装着されカラダの一部になると、なんか特別な気持ちになります。

 さて、点滴で入れる薬剤の量は、あまり多くありません。小さなコップに軽く一杯程度です。それをバイタルを計測しながら、30分程度で入れます。入れ終わった後もさらに1時間半ほどバイタルを計測して、最後にまたアンケートに答えて採血されて、この日の治験は終了です。2時間程チューブやコードにつながれて、じっとしているのは、案外シンドイです。

 バイタルとは、体温と心拍と血圧と酸素飽和度ですね。これらを計るために身体中にセンターとコードが取り付けられます。また点滴の薬液も通常とは異なって、かなり精密に液量をコントロールする機械経由で入れます。なんか、本格的だよね。

 これで痛みから開放される…とワクワク気分でしたが、実際、治験が終わっても、頭痛は全然治まりません(涙)。仕方がないので、手持ちのロキソプロフェンを飲んじゃったくらいです。

 その後、少し自由な時間が出来たので、ここで職場に連絡を入れました。ベテランさん向けには電話を入れて仕事の確認をして、中堅どころにはメールで指示を与え、若い人たちとはチャット(ラインみたいなアプリ)で話をします。入院したからと言って、全然仕事をしないわけにはいかないのです。

 治験が終わって、2時間ほどすると、今度は通常の治療です。こちらの治療は1日に3回点滴をします。こちらも入れる薬剤の量は少なくて、やっぱり小さなコップ1杯分程度を1時間半~2時間程度かけて、ゆっくりと入れます。

 こちらは精密そうな機械は経由せずに、普通に点滴をします。

 点滴と言うと、以前外科系で入院したときは、1回でワイン1本分程度(たぶん750mlぐらいだろうねえ)の薬を入れていたんですよ。結構、大量ですよね。それを30分とか1時間とかで入れるので、いかにも輸液されましたという感じになったのですが、今回はその1/3程度の分量を倍以上の時間をかけて入れています。時代が変わって、点滴のやり方も変わったのでしょうね。

 こちらも点滴前に採血されます。内科系の入院とは、採血の日々と悟りました。

 私は(格闘技をやっていたせいもあって、男としては珍しく)物理的な痛みに強いタイプだし、注射とか全然気にならない人なので、日に何度も採血されて、ブスブス針を刺されても平常心を保てる人だから良いけれど、これ、痛みに弱い人とか、注射が苦手な人には、内科系の入院って、かなりの苦行苦役になるんだろうなあ…って思いました。

 最初の通常治療の点滴が終わると夕食です。YouTubeを見ながらの食事です。

 その後は、次の点滴までの時間までは自由時間になります。頭痛に耐えかねてベッドでうずくまるも良し(実は大半の時間がこんな感じ)、気晴らしにコンビニで買い物して夜食を食べても良し、妻に電話をして入院生活を愚痴るも良し、調子が良ければKindle本を読んでも良し…と、それなりにやることはありました。

 入院初日の今日は、この時間帯にシャワーを浴びました。本当はシャワーは9時~15時までらしいのだけれど、その時間帯は忙しくしていたから仕方ないよね。それにシャワーを浴びてキレイにしないと塗り薬が塗れないし…。

 シャワーを浴びる前に、腕に付けた点滴用のカテーテルを保護するために、ビニールで保護しなければいけません。もちろん、それは自分一人ではできないので、その度毎に看護婦さんにお願いしてやってもらわないといけないのは、ちょっとばかり心苦しいです。

 で、シャワーを浴び終えたら…やっぱり頭痛が激しいので、ロキソプロフェンを飲みました。もはや鎮痛剤中毒かも(笑)。

 で、痛みが治まったらコンビニに行って夜食の購入です。お茶と野菜ジュースとゆで卵と豆腐バーを買いました。

 最後の点滴は、夜の11時からです。終わると日付が変わってました。でもいいんです。入院初日という事もあって、気分はハイなので、どうせ眠れませんから。そうそう、就寝前に治験のアンケートに答えました。

 ちなみに翌日の最初の点滴は、朝の6時からだそうです。ガッデム!

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