ノートパソコンを屋外に持ち出して仕事をする…一時流行ったノマド的な生活を試みるならば、今のノートパソコンは、本当によくできていると思います。私などは「仕事するなら、絶対にタワー形のデスクトップパソコン!」と信じて疑わなかった人ですが、いやまあ、今ならノートパソコン一つあれば、なんとかなりそうですね。
かつてのノートパソコンの欠点の多くが、今のノートパソコンでは解決されています。
昔のノートパソコンは、かなり重くて、外に持ち出して仕事するって大変でした。私がかつて愛用していた当時のThinkPadだって、結構重くて大変だったし、専用ケースに入れなきゃ持ち出せなかったもの。でも、今のノートパソコンは、本当に軽いですからね。普通のカバンにその他の荷物と一緒に入れて持ち運べちゃうんだもの、すごいよね。
昔はノートパソコンと言えば、画面が狭くて使いづらかったのですが、今では画面の高細密化が進んだおかげで、画面の物理的な面積は狭くなっても、電脳的な面積は広くなって、使い勝手が良くなりました。
昔はノートパソコンをネットにつなぐのだって、大変でした。モデム(笑)って知ってる? みんな、必死にモデム経由でパソコンとガラケーを接続して使っていたんだよ。今は、色々な場所に公共Wi-Fiがあるから、ネットなんて無線でつなげちゃうものね。ほんと、信じられない。
私がオアポケ(OASYSポケット3…知らないだろ?)でネットをやっていた時代は、屋外でネットをするなら、ISDN回線の公衆電話(もちろんテレカ使用)を見つけて、そこに有線で接続して使っていたんだよ。まさに、隔世の感ありです。
一番変わったの…価格だと思います。ほんと、昔、流通していたノートパソコンは、ほぼほぼ日本製だった事もあって、高価でした。今はチャイナパソコンが価格破壊をしてくれたおかげで、例えば日本メーカーのブランドパソコンは、やっぱり今でも高価だけれど、往年ほどの高価格ではないからね。私のLIFEBOOKだって、今のノートパソコンの中では高価なパソコンだけれど、昔と比べたら、本当に安くなったものです。
その一方で、昔ながらの相変わらず…って部分が2つあります。それは、ポインティングデバイス問題とバッテリーの駆動時間問題です。
ポインティングデバイス問題は…結局、慣れなんですね。今や、ノートパソコン標準のポインティングデバイスとなったポインティングパッド(スペースキイの手前にある四角と2つのボタン)を、どれだけ使いこなせるかが問題なんです。
ノートパソコンひとすじの方は、問題ないかもしれないけれど、デスクトップパソコンと併用している多くの人は…たぶん、マウスの方が全然便利だよね。私もマウス派です。でも、マウスはノマドには似合わないでしょ? 荷物増えちゃうし…ね。そこが大問題。
あとは…バッテリー問題かな? 結局、屋外でノートパソコンを使うなら、バッテリーの駆動時間次第って部分があるからね。カタログスペック的には10時間のバッテリー性能と謳っていても、実際に使用してみると、各種ソフトが電池を使うのでしょうね、実際の感覚はカタログスペックの良くて半分程度です。その上、バッテリーなんてものは経年劣化が激しいですから、ものの数年で使い物にならなくなります。それでも電源コードをつなげばパソコン自体は全然使えるものの、屋外ではさすがに電源コードをつないで使用するわけにはいきませんから、そこが問題です。スマホやタブレットなら、モバイルバッテリーにつないで使う事もできますが、さすがにノートパソコンだとそうはいきません。かと言って、盗電するわけにもいかないし…ねえ。
そんな事を考えてみると、従来型のノートパソコンには未来は無いのかもね。やがて屋外では“タブレット+モバイルキイボード”というスタイルが普及するかもね(実際、そういうマシンも販売されている)。そうなってくると、その時が Windows の最後の日になったりして…。私的には Windows の時代が終わるのは全然構わないのだけれど、親指シフト入力ユーザーなので、親指環境が無くなるのは、ほんとマジ勘弁なのです。私が今回、従来型のノートパソコンを購入したのだって、結局は親指シフト入力をしたかったわけで、閲覧作業だけなら Fireタブレットで十分だし、実際、入院中のネットサーフィンは Fireタブレット一択だったし。
そんなわけで、親指シフト入力の未来に不安を覚えつつも、私の残った人生を考えれば「たぶん、逃げ切れる」と思っていますので、実はさほどの不安は感じていなかったりしています。
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