大きな音量とか、高い音程とか、声が無くなってきたのに頑張って歌う時とか、私はついつい良くない事だと知りながら、それでも無意識に怒鳴り声で歌ってきました。
怒鳴り声…ノドに力が入って、声帯をむりやり振動させた、特有の音色を持った雑音混じりの声です。他者を威嚇する時に使う声で、感情表現的には怒りを表現するのには適している声ですが、クラシック声楽には向きません。
そもそも、私は普段の話し声ですら、少し感情を荒らげると、本人は無自覚でも、容易に声が怒鳴り声にスイッチしてしまうようです。私の場合、外見も怖い人なので、少しでも大声になって怒鳴り声になってしまうと、とてもとても怖いんだそうです。
私自身は優しい人で、ちっとも怖くないんだけれどね。
なので、別に歌いながら他人を威嚇するつもりは無いのですが、無意識でついついどなり声を使っていました。
でも、それは良くないのです。第一、怒鳴り声は美しくないもの。怒鳴り声で愛を歌っても、説得力ないしね。
そこでなるべく怒鳴り声を使わないように気をつけてみました。そうやって、怒鳴り声の使用頻度が下がるにつれ、高い声が少しずつ楽になってきたように思います。今までは、高い声をむりやりだそうとして怒鳴って歌っていたのですが、どうやら怒鳴ると高音は出づらくなるようで、むしろ怒鳴らない方が高音を出しやすいみたいなのです。
それに気づいてからは、さらに一層、怒鳴らないで歌うように心がけるようになりました。今では、だいぶ怒鳴らずに歌えるようになりつつあります(まだまだ過渡期です)。きっと、完璧に怒鳴らずに済むようになった時、私の歌声は大きく変わるのではないかと…ちょっとだけ期待しています。
うふふ、楽しみ楽しみ。
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コメント
ショウ
僕も怒鳴るような癖あって困ります、、
そうは先生に言われないんですけどね
他のところで自分の声を聞いてもらったら、自分の中で音を聞いてるから、壁から跳ね返った空間の音を聞いた方がいいということでした。
まあそうだよなぁと思いました。
これがなかなかできない、、
すとんさんも同じようなこと言われたことありますか?
ショウさん
大きな声や高い声を出す時、声帯に息をたくさん送らないといけない事は、本能的に知っているわけですが、問題は理想的な息の送り方を我々が知らない事にあると思います。
息だけを大量に素早く声帯に送るのは、実は難しいのです。多くの場合(私もそうですが)息を送る際に、腹筋のみならず声帯周辺にも力を入れてしまう事でしょう。それが結果的に「怒鳴る」事につながってしまうのでしょう。難しいですね。
>壁から跳ね返った空間の音を聞いた方がいいということでした。
キング先生に習っていた頃、よく言われました。
これへの対処方法は、1)広い場所で歌うチャンスを作る 2)空間の音を聞くように自分を意識づける…かなっで思います。
狭い場所では、空間音は聞けませんからね。広い場所で歌うチャンスを作りましょう。自室とかカラオケルームとかでは、まず無理です。
空間の音を聞くためには、自分の中に声を残さないようにする事が最初の第一歩だと思います。自分の中で自分の声が響いていたら、それがうるさくて、空間の音なんて聞けませんからね。自分を抑えて、意識を外に持っていく…それが継続できたら、空間の音が聞こえるようになるんじゃないかな? なんて、私は考えます。