お盆休みがやってきました。そこで恒例の「お盆休み、特別企画」を連載します。今年のテーマは「私のスターたち」って事で、子どもの頃に大好きだった、音楽家たちの話を中心に、ぜひ聞いていただきたいアルバムをご紹介していきたいと思います。とりあげた音楽家たちは…偶然、洋楽のポピュラー&ロック系になってしまいましたが、若き日の私の趣向はこんなものだったのですね。いわばこれが私の音楽的なルーツのようなものです。そんなルーツな話をしていきます。
まずは、最初に取り上げるのは、こっぱずかしいくらい、どメジャーなビートルズ。やっぱり、私、ビートルズ大好きなんですよ。ギターを始めたのも、彼らの影響みたいなものですしね。今でも、時々、ギターを掻き鳴らしながら、ビートルズナンバーを歌いますし、カラオケに行くと、真っ先に歌うのもビートルズナンバーです。
そんな私ですが、ビートルズで一番好きなアルバムは何だと尋ねられると…「マジカル・ミステリー・ツアー」と答えます。ちょっと変ですか?
これ、いいと思うんですよ。まさにワン&オンリーなアルバムだと思います。どこまでもサイケで、単純明快なポップから一番遠くにいた、この時期のビートルズでなければ作れなかったサウンドって感じがします。
あえて言えば「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」がこのアルバムにサウンド的には近いと思いますが、楽曲それぞれのパワーがこっちの方が遥かに強いです。「サージェント~」はトータルアルバムとしての統一性を重視したためか、個々の曲が弱いなあ…と思うし、レノン色が薄いですよね。こちらだと「ウォーラス」や「ストロベリー・フィールズ」や「愛こそはすべて」などの、この時期を代表するレノンの曲が入ってます。レノンファンの私としては、当然、こっちをチョイスです。
こんなサイケな曲が好き、っていう下地があったから、やがてクラシック音楽の方に趣味が伸びていったのだと思う。クラシック音楽(特にロマン派周辺)って、結構サイケでしょ。
でも、ビートルズはやっぱり私にとっては、昔のグループでして、私にとっては、解散後のメンバーのソロ活動の方が同時代でした。
そんなソロ時代のアルバムからチョイスすると、まずレノン教信者としては、同時代で楽しんだのは最後の「ダブル・ファンタジー」だったのだけれど、やっぱりハズせないアルバムとしては「ジョンの魂」でしょうね。
これね、とっても“痛い”音楽です。そして、その痛さが心地よいって感じかな。このアルバムは、もちろんポピュラー音楽のアルバムなんだけれど、ポピュラー音楽である事を忘れ、商業行為としての音楽作りを忘れ、ただひたすら私小説としての音楽を作っている…そんな、浮世離れした作曲家の作品がここにあると思います。たぶん、これ、「ジョンの魂」というタイトルの現代音楽(つまり芸術音楽)なんだと思う。
一方、ポール・マッカートニーならば「バック・イン・US」でしょう。やっぱり、ポールはライブだね。ノリノリのライブが最高。これは2002年のツアーの記録です。もう国内盤は廃盤のようなので輸入盤にリンクしました。DVDも持っているけれど、気軽に音楽を楽しむなら、CDの方がいいや。これ以降のライブはDVDのみの発売になってしまったので、とても残念。昔のようなライブアルバムって、もう発売しないのだろうね。
ああ、大好き、ビートルズ。私の音楽の基礎の基礎の一部は、確実にブリテッシュロックで出来上がっていると思う。
あ、そうそう、蛇足だけれど、スマップのソフトバンクのCM。あれって絶対、「マジカル・ミステリー・ツアー」に入っている「Your Mother Should Know」のプロモのパクリと言うか、インスピレーションものでしょう。あと、平成中村座のニューヨーク公演の要素も入っているような…。
それと「マジカル・ミステリー・ツアー」と聞くと、なぜか「マジカル・ミステリー・ウーパー」を思い浮かべてしまいます。ああ、グループ魂、サイコー!
コメント
どなたもコメントされてないのでちょっと恐る恐る…。
私はQUEENに洗礼を受けたタイプです。
LP(!)の名前を覚えてなかったので
ちょっと調べました。
子どもの頃の記憶ですので、
ジャケットの色みや絵を思い出しながら。
「News of The World」でした。
中学1年の時はじめて借りたのがこれでした。
フレディが”あっちの人”と知っても
まったくショックはなかったし(笑)
POLICEも好きだったなぁ。
その後は、マイケル・ジャクソン。
世代が分かっちゃいますね。
>みーむさん
みーむさんは、私のちょっと下くらいの世代でしょうかね。若い頃だったら、思いっきり恋愛対象でしょう(笑)。ベイシティ・ローラーズとかレイジーとかはお好きでしたか?
ポリス…私も大好きでしたよ。今回は、一記事について3組のアーティストに絞ったので、登場しませんが…。ポリスだったら、やっぱり「シンクロニシティー」でしょう。本当に、捨て曲無しのアルバムでした。特に私が好きだったのは、アルバムトップの「シンクロニシティー1」でした。あの疾走感あふれるサウンドは、もう私を一気にどこかに連れて行ってくれる感じで好きでした。
クイーンはMTVで全身タイツ姿を見ていましたから“あっちの人”と分かっても「さもありなん」と思ってました。と言うよりも「やっぱり~!」って感じかな。むしろ、カルチャークラブのボーイ・ジョージが当時“こっちの人”だと言い張っていたのがおかしくて…。結局“あっちの人”だったみたいですが(笑)。
私は、エルトン・ジョンが“あっちの人”と知った時の方がショックでした。今では有名な話ですが、当時のロックスターと言ったら、今で言う“肉食系”でしょ。それが…ねえ。
Satutday Nightとかでしょうか。。
80年代が私のteen ageなので
聴いたことあっても、
夢中になるほどではなかったなぁ。
やはり、健康的な音楽よりも、
変態性の高い方が(汗)興味があったのかも。。
中学生のときのマイケルの「Thriller」が
すっごく印象に残り、
以後、Best Hit USAを眠い目をこすり
夢中で見ていたことを覚えています。
懐かしぃ…。
>みーむさん
>以後、Best Hit USAを眠い目をこすり、夢中で見ていたことを覚えています。
はは、一緒だ。私はそれにプラスして、土曜日の昼下がりはFENのトップ40も聞いていたよ。
マイケルのスリラーの頃は、私は大学生だったよ。家庭教師先の子がマイケルのファンで、よくマイケルの話をしたものです。私も変態系の音楽が好きだったからね。
マイケルが中学生の時だと、ベイシティ・ローラーズとかレイジーとかは、ちょっと上の世代になっちゃいますね。失礼。その頃の子だったら、国内では、シブがき隊とか聖子ちゃんで、洋楽だと、マイケル、マドンナ、ワム、デュランデュラン、カルチャークラブとかの時代ですね。私にとっても、懐かしい時代です。
(笑)大丈夫です、すとんさんと
きっとあまり変わらない目線で
洋楽の歴史(すなわち変態の…)を見ている気がするので。
それにしても、まさに、そういう時代、でした。
iPodにはワム以外はみんな入ってますし。
ワムは、その変態性が超セクシュアル系なので
得意ではないかも、今も、昔も。。
デュランデュランで思い出しましたが、
サイモン・ル・ボンとニック・ウッドが始めた
音楽関係の会社が麻布にあるのですが、
そこの面接でニックと話したことがあります。
社長であるニックの秘書、っていうポジションが公募されていて。
あ、落ちちゃいましたけどね。
それにしても、音楽業界は派手です。。
ビートルズ大好きでしたよ〜。最初は“レット・イット・ビー”でしたか…。『みのもんたのワイドNO.1』(爆笑!古すぎ!)で“ビートルズ全曲カヴァー”というのをやっていてAM波をセッセとエアチェックしますた。基本、ポールの曲が好きな(ハズ)なんですが“ホワイル・マイ・ギター‥‥”とか“ヒカムズ‥‥ドゥビドバー”とか鼻歌で歌ってる自分がいます(なぜじゃろ?)
>みーむさん
え、もしかすると、デュランデュランのニック(キーボードの人だよね)って、今、日本に住んでいるの? ええ? マーティー・フリードマンの件もあるし、何気の向こうのロックスターが日本に住んでたりする今日この頃、大抵の事は驚かないけど、ニックが日本に住んでたら…ぶっとびだな。
うひょひょひょひょ~
>YOSHIEさん
あはは、何気にジョージも好きなんでしょ。私も無意識で「Here comes the Sun」は鼻唄です。なんか、不思議な魅力がありますね。
しかし、ビートルズを語る時、人はなぜ「私はジョンが好き…」とか「ポールが好き…」とか宣言してから、話し始めるのでしょうね? ビートルズをまるごと愛せないのでしょうか? とか言いながら、私はレノン命ですが(笑)。
あ、私もうっかり「ポールの…」(どうしてもメロディメーカーだと思ってしまう)とやっちゃいましたが、ちゃんと丸ごと愛してます
(^_^)
やっぱ、リンゴもいなくちゃね。ふと、中学の頃、でっかいポスターを二枚貼っていたのを思い出しました(四人の顔のと、モノクロのスーツ着ているやつ)すっかり記憶の彼方でした。
>YOSHIEさん
確かにメロディー書かせたら、ポールは一級品ですからね。と言うか、あれだけきれいなメロディーをたくさん書けるなんて、凄すぎだと思うし、もったいないよね。
それと、ビートルズの中で、一番ミュージシャンっぽい人って、ポールだと思う。ジョンはミュージシャンというよりも、アーティスト。生き方とか行動全体で表現活動をする人。ジョージはギタリストで、リンゴは役者。その点、ポールは歌手とかベーシストとか作曲家というよりも、音楽家。ま、私のイメージの話ですが…。
リンゴは…たぶん、みんな好きだよね。リンゴを悪く言う人ってみかけません。あれも不思議です。
私はレノンが好き過ぎて、黒のリッケンバッカーのレプリカモデル、持ってます(笑)。購入当時はオッサンではなかったので、大人買いをしませんでしたが、今ならきっと、本物を買っちゃうだろうね(汗)。
すとんさん、
はい、デュランデュランのニックは日本いいますよ(笑)
もう、10年以上も日本に住んでると聞いてます。
サイモン・ル・ボンも共同経営者だから(あと、日本人女性一人)
たまーに来日するらしいです。
面接当時は発売されたばかりのMac Airを買って
喜んでました。。
小柄な人で、いい感じに歳とってました(笑)
>みーむさん
ぶっとびました! いるんだ、住んでいるんだ!
そうか、今、私は、デュランデュランのニックと、同じ空の下で、同じ空気を吸っているんだ…。なんか、感激。何しろ、デュランデュランは私のアイドルの一人だもん。カラオケに行くと、デュランデュラン(声域がぴったりなんで)歌いまくる人なんだよ。「蛇組合」なんて十八番よ。