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どうしてミュージカルは、映画版になると残念な感じになるのか?

 どうしてなのでしょうね? もちろん、すべての映画版が残念だ…とまでは言いませんが、いくつかのミュージカル映画って、音楽面とか歌唱面とかで、ほんと、残念になってしまうのです。
 パッと思いつくだけでも…新作旧作ともに「ウエスト・サイド・ストーリー」は残念ですね。あと「オペラ座の怪人」もちょっとなあ…。「マンマ・ミーア」には頭を抱えてしまいましたよ。「キャッツ」は音楽以前の段階で拒否感が…。
 ミュージカルって、元々が舞台作品でしょ? それも成功した舞台作品で、舞台で客が呼べたという実績を以て、映画化されるわけです。で、映画版の製作の時に、あれこれ色々な要素が加わって、結果的に残念になるんだろうと思うんです。
 例えば…舞台って、何をどうやっても、お芝居にしかならないわけで、何をどうやってもリアルにはほぼ遠い、作り物の世界にならざるを得ないし、観客はそれを承知の上で、あれこれ想像力で補いながら、舞台を楽しむのだけれど、映画って見せ方によっては、限りなくリアルな世界として観客に提示できちゃうわけです。
 作り物だから輝くもの…ってあると思うんだよね。下手にリアルに寄せてはダメって部分もあると思うんだよね。舞台だから許される、大げさなアクションや台詞回しや歌い方もあって、だからGoodって事もあるんだと思うわけです。
 舞台って、一発勝負だし、ごまかしが効かないから、ある程度は力のある役者さんを揃えていかないといけないけれど、映画って、取り直しも効くし、編集もできるし、代役だってたてられるし、コンピューターの力も借りられるわけで、ある意味、なんとでもなると言えばなるわけで、その辺の諸々が積み重なると、残念になってしまうのかなあと思わないでもないです。
 制作費の違いも大きいのかもしれません。ミュージカル映画は、どうしても大作にならざるをえないわけで、制作費がかなりかかります。映画会社としては、なんとしても制作費を回収したいわけで、そうなると、客を呼べる俳優をキャスティングしたくなるわけだけれど、その俳優さんがミュージカルに適性があればいいのだけれど、そうでないと…そりゃあ残念になるしかないよね。
 だから、下手に映画化するのではなく(オペラの話になってしまって恐縮だけれど)メトのライブビューイングみたいに、舞台上演をまるまる収録して、それを映画にしてしまった方が良いというのもあります。
 あるいは、成功した舞台作品の映画化ではなく、ディズニーアニメのように、最初っから映画としてミュージカルを製作してしまうというのもアリなんだろうね。
 とりとめのない話で、ごめんなさい。

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コメント

  1. オペラ座の怪人の怪人 より:

    オペラ座の怪人、のミュージカル版は、
    計50回(=ニューヨーク+ロンドン+劇団四季)見ている私です。
    ジェラルドバトラーの映画も10回以上、映画館で見ましたが、
    まあ、くだらない映画でした。
    最後の方の、ミュージカルでは、誰が出ているの? っていうか、
    ファントムが入れ替わっているってことが、分からないのですが、
    (ああ、ネタバレをお許しください)
    映画版ではバレバレで、正直、呆れました、
    けど、音楽聞きたさに、10回以上、映画館に行きましたが。
    マンマミーア、私はニューヨークで1回見ただけですが、
    客席(観客)も一体になって、大いに楽しんで、
    終演後、ほとんど踊りながら劇場を出ていく(外国人の)ご夫婦に、
    私「You can dance!」と声を掛けたら、奥様が大喜びで、
    「Yes, I can!」とか返してくれて、ほんと、素晴らしい。
    そこ行くと、映画版は、悪い映画じゃあなかったけど、
    ほんと、ミュージカル版とは比較になりませんなあ。
    でも、でも、私としては、映画版の方が優れている!と思えるのがありまして、
    今では、ほとんど、ミュージカル版を見ることができないのですが、
    「サウンド・オブ・ミュージック」
    これも、ニューヨークで短期間上演されていて、
    ほんと、たまたま見る機会がありまして、
    狭い舞台でのミュージカル版よりも、
    広いスクリーンの映画版の方が、
    あの、広いアルプス(?)が「リアル」に表現されていて、
    素晴らしかったように思います。
    そんなことを思った、本日のすとん様エッセイでした。
    ヾ(・◇・)ノ ヽ( ̄▽ ̄)ノ ヽ(・∀・)ノ
    (-A-) (-A-) (-A-) ← ざっくぅ
    おしまい

  2. オペラ座の怪人の怪人 より:

    あ!
    思い出した、
    美女と野獣!
    ミュージカル版は、
    「人間がここまでできるのか!」
    「人間には限界はないのか!」とビックリで、
    かつ、感動の物語でしたが、
    映画版は、
    CG使いまくりの、
    CGに頼りまくりの、
    なんだかなあ、でした。
    ガストン(という敵役)も、
    ほんと、嫌な奴に描かれていて、
    ちょっとかわいそう過ぎました。
    (/_\;) (/_\;) (/_\;)
    (-A-) (-A-) (-A-) ← ざっくぅ
    おしまい

  3. すとん より:

    オペラ座の怪人の怪人さん
     確かに、サウンド・オブ・ミュージックは、映画版が秀逸ですね。私は、舞台は劇団四季版で見てますし、劇団四季版も良かったのですが、あの、アルプスの雄大さは映画には敵いません。もちろん、あの映画版の演奏も歌唱も舞台に負けず劣らずのクオリティですし…ねえ。
     美女と野獣…は、まだ舞台を見た事がないんですよ、私。映画版も…実はアニメ版は見てません(笑)。見たのは、映画の実写版の方だけなので、何とも言えないのですが、これは一度、ミュージカルの舞台版を見てみたいものだなと思わされました。
     そのためにも…コロナ退散!

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