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なぜ合唱をやる人はソロでは歌いたがらないのか?

 なぜですか? なぜなんでしょうか?
 合唱と言えども歌です。歌は他人に聞かせてナンボのもんでしょう。だったら、合唱をやりながら、独唱を学んだり、合唱の中にあるソロパートを歌えばいいじゃない?っ思わないでもないのですが、頑なにソロや独唱を拒む人たちがいます。
 私が思うに、歌は好きで合唱はやるのに、独唱をやらない人には、3種類の人間がいるのではないかと思います。
 まずは、群れるのが好きな人たち。逆に言えば、一人で何かをすると不安を抱えてしまう人たちです。まあ、こういう人が独唱をやるとは、私も考えられません。恥ずかしがり屋さんも、ここのグループに入るかもしれません。
 次は、謙虚な人たちです。「独唱はプロの方々がやるものであって、とてもとても私がごときがやるものではありません…」と考えちゃう人たちです。実はかなりの歌の腕前を持っていても、こう考えてしまうようで、私からすれば、なんかもったいない気がする人たちです。
 最後は冷静な人たちです。自分の力量をしっかり把握し、なおかつ、それが自分の基準に届いていないからと、独唱のチャンスを辞退するタイプの人たちです。こういう方は、今はまだ力量が満たしていないだけであって、それが満たされれば、いつでも独唱を歌い始めるはずの人たちです。
 歌う人は全員ソロを歌い、独唱を楽しむべきだ…とは、さすがに私も考えません。独唱を楽しむ人は独唱を愉しめばいいし、合唱を楽しむ人は合唱を楽しめばよいだけです。合唱をやっているからと言って、ソロまでやる必要はありません。
 とは言え、合唱をやりながら、独唱をやれば、歌の楽しみは確実に広がるよねえ…とは思います。

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コメント

  1. オペラ座の怪人の怪人 より:

    その1
    あるセミプロ合唱団がありまして、
    (私の家族が団員で、色々教えてくれまして、
     まあ、確かな筋からの情報ってやつです)
    男性3人、仲良しで、3人とも独身で、
    色々あって、同じマンションで、
    別々の部屋に住んでいるそうで、
    3人とも、合唱の練習には熱心に参加して、
    練習後の飲み会は3人とも皆勤賞だそうで、
    独唱をするつもりは、サラッサラ、ないみたいで、
    人々曰く「合唱と、あるいは合唱団と、結婚している」
    その2
    ひと冬に何度もスキーに行く友人がいまして、
    私「スキーの何が、そんなにいいの?」
    彼「スキーの後の、飲み会が楽しい!」
    私「え!?」
    事実、スキー自体はあんまりやらなくて、
    そこそこで切り上げて、
    飲み会で大発散していました。
    まとめ
    上記の1と2とは、全く別の話ですが、
    何が言いたいのかといいますと、
    1:彼らにとって、たまたま入った合唱団で、
      親友(のようなもの?)ができて、
      友情が人生で一番大事なものになった。
    2:スキー後の飲み会が楽しくて、大好きで、
      スキー後の飲み会のためにスキーに行っている。
    1も2も、合唱やスキーはきっかけというか、
    付属品というか、
    付随品というか、
    副産物というか、
    合唱やスキーから派生する「何か」が好きで、大事なものになっていて、
    1の場合は、独唱というものは、
    そんなの関係ねえ←小昔のギャグ。
    そんなことを思った、本日のすとん様エッセイでした。
    ヽ( ̄▽ ̄)ノ ヽ( ̄▽ ̄)ノ ヽ( ̄▽ ̄)ノ
    (-A-) (-A-) (-A-) ← ざっくぅ
    おしまい

  2. すとん より:

    オペラ座の怪人の怪人さん
     その1の人たちも、その2の人たちも、すごく楽しそうで、私はとてもうらやましいです。真面目な考えの人たちは「合唱やスキーをせっかくやっているのだから、もっと真面目にやればいいのに」と考えがちですが、結果的に楽しいのであれば、素人の趣味としては大成功だと思います。
     合唱やスキー自体が楽しい人もいれば、それに付属するモノが楽しい人もいて、どっちが正しいとか、どっちが間違っているとかはないんだと思います。
     まあ、私などは欲張りですから“歌も飲み会も友情も楽しいみたい!”って思っちゃいますが、それは贅沢な話で、そのうちの一つだけであっても、十分に楽しいなら、人生勝ち組なんだろうと思います。

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