“合唱声”という言葉は、私は嫌いなのですが、でもまあ、いわゆる“合唱声”というのは存在しますし、多くのアマチュア合唱団では幅を利かせている発声です。
ちなみに現時点の私が考える合唱声ってのは、次のような声です。
・声量は話し声レベルで側鳴り。
・声質はかなり白くて、個人差はあまり無い。
・音域は狭い。特に高音はかなり低い。
・舌が奥に引っ込んでいるような感じ。
・男声の高音は基本的に裏声。
その特徴を一言で言っちゃえば「未訓練な声」です。それも“鍛えられた未訓練な声”って感じかな? でもまあ、ちゃんとしたヴォイストレーニングを受けられない環境で歌い続けているわけだから、未訓練でも仕方ないと思いますし、そんな環境でも長年歌っていれば、筋肉は付いてきて鍛えられた声にはなると思います。。
なので私は、合唱声で歌っている人々を見ても、別にどうとも思いません。「人は人、吾は吾なり」です。他人をとやかく言えるほど、私は立派な人間ではないしね。
ただ、そんな合唱声が幅を利かせているような合唱団(これが結構あるんだな)に、今後私が入る事は…無いだろうなあ。これは別に私が拒否っているわけでもないし、彼らを見下しているわけでもありません。ただ、彼らに受け入れてもらえないだろうなあという諦めの気持ちが、そう言わせているわけです。
私はもはや合唱声では歌えないもの。私の声は、とても大きいし、声の通りがよくて、かなりの遠鳴りの声だもの。声質は、たまに白くなる事はあっても、基本的にはそれなりに密度のある声だし(個人の主義として)高音でも決して裏声で歌わずに実声でイッちゃうし…合唱声が幅を利かせているような団体に混じったら、即日で団から放り出されてしまうでしょう。それくらいは分かります。
第九合唱団のような臨時の合唱団とか、オペラ系の合唱団ならともかく、普通に常設の市民合唱団とかには、絶対に声が合わないよねえ…。かろうじてワンチャンがあるとするなら、宗教曲系の合唱団かな? ただし、今よりももっとずっとテクニック的に上達して、宗教曲が歌えるようにならないと、まだまだ無理だけれどね。
そう考えると、たぶんもう合唱には戻れない…かもしれない(涙)。
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コメント
>合唱声
10代半ばから10年ほど宗教曲メインの合唱団にいましたが、曲の性質からして、確かに細く子供っぽい声になりがちですね。ただ、宗教曲というのは基本的に音域や音程は各パートの特質を生かすように作られている、と思うので、独唱に比べて声量がないとか、人数頼みで発声のツメが甘いということはあれ、基本が独唱と違う、というのは感じませんでした。
>常設の市民合唱団
これもピンキリで、合唱コンクールで優勝するような学校のOBが主体で作った団体と、定年になって「何か趣味を」で始めた人々が主体の団体ではまるで違うと思います。
今の合唱教室は後者に近いですが、経験者が多いせいか、声質に違和感はありません。問題は選曲ですね。「初心者向き」の曲を作る作曲家の姿勢の問題かとも思いますが、とにかく音域が低いほうに狭い。どのパートも8割の部分が基本ドから1オクターブの範囲に収まっていたりする。で高音部は突然最後でf2やg2に飛んだりします。低声が続いたあとでこれはかえってキツイ。
私もそう高音が出るほうではありませんが、平均の音域を上げてくれ!と叫びたくなります。
如月青さん
宗教曲って、クラシック系の場合、大半が洋物になるので、音域は広いし、技巧的にも難しいし、合唱と言えども声に力がないと歌えません。ただ、オペラと違って、全般的に軽い声質の方が良いので、そういう意味でも上達したら歌ってみたいと思います。あと、オペラと違って、独唱ではなく合唱の方がメインだったりして、合唱を歌うなら宗教曲だよね…と個人的に思うわけです。ま、思うだけで、歌うに足るだけの必要な技量になかなか達しないだろうなあという、絶望的観測はあるのですが。
初心者向けの合唱曲は、おっしゃるとおりに音域が低い方に狭いですね。私はそういう曲を歌っていると、リアルにノドを痛めてしまい、歌いながら咳き込んでしまう事もたびたびです。カラダに良くないです。
ノドへの負担が少なく、楽に歌える曲がいいですが、合唱では自分の声に合わせて選曲するってわけには、当然、いきませんから、そこがつらいですね。