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疲れた状態でレッスンに行くのは、本当に良くない

 声楽のレッスンに行ってきました。実はこの日の私はへとへとでした。肉体的に疲れていたというよりも、精神的にヘトヘトになっていました。仕事で(信じられないような)ヘマをした部下の対応とか、そのリカバリーとか調整とか「ごめんなさい」とか、とにかく一生懸命に脳みそに汗をかいてしまい、へとへとになったところでレッスンに行きました。
 肉体的にヘトヘトになった時にレッスンに行っても、あまり良い学びはできないのですが、精神的にヘトヘトになった時も、同じくらいに、良い学びはできないものです。ふう。
 まずはハミング練習からです。真っ先に先生に言われた事は「鼻の響きを意識しすぎて、声が前に出ちゃっています」との事です。声をいきなり前に出すのはご法度でして、必ず一度後ろに回してから前に出さないといけません。で、前に出す過程で、鼻の響きを声に乗せていくわけです。
 前回のレッスンで、鼻の響きを意識するように言われましたが、だからと言って、鼻の響きばかりに意識が行って、他のことがおろそかになってしまってはダメなのです。同時に幾つものポイントに意識を分散して注意できるようにならないといけないのです。シングルタスクではなく、マルチタスクでないといけないのです。
 発声練習です。まずは軽くハミングをして、響きを確認してから声を出す習慣を確立する事。腹筋は常に動かし続ける事。
 ところが、今回はその腹筋を動かす事が、いつも以上にできませんでした。頭では「腹筋動かさなきゃ」と思っているのだけれど、同時に「腹筋を動かすにはどうすればいいんだっけ」と悩む自分がいました。なんかねえ、腹筋にまで神経が行き届いていない感じがしていたんだよね。行き届いていないというよりも、途中で神経が切れているような感じ? 後から思えば、精神的な疲労が原因なんだろうけれど、その時は何がどうなっているかも分からず、どこかで心が冷めているような、ダメな自分を受け入れてしまっている自分がいました。
 「全然腹筋が動いていない。こりゃダメだ」という思いはあるし、だから「腹筋を動かそう!」とする自分がいるのと同時に「でも腹筋動かないんだよね。ま、動かないものは動かないんだから仕方ないよね」と思っている自分もいるんですよ。いつもなら、思った以上に腹筋が動かなければ、焦ってどうにかしようとする自分がいるのですが、その焦りが今回はなくて、あっさりと諦めちゃっているわけなんです。
 腹筋が動かないので、その分の仕事を無意識でノドとか胸とかがやろうとしてしまうのですが、それは余計に良くない事なので、ダメダメの螺旋階段に突入しちゃうんです。
 疲れた状態でレッスンに行くのは、ほんと、良くないですね。

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