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上手にお尻も使ってみよう

 声楽のレッスンに行ってきました。こんなご時世だから、気合を入れて歌ってきました。

 いつも通り、発声練習から始めます。まずは、ジラーレに注意をしましょう。そのためには、声を軽く軽く出すこと。声が軽く出せないと、うまくジラーレできません。なので、なるべく重い声は出さないように心掛けたいです。なにしろ、ジラーレがうまくいかないと、高音は出ないからね。そのためにも、重い声は厳禁です。

 巻き舌の練習もしないと…。私は巻き舌が出来ると言えば出来るのだけれど、音楽的なレベルで言うと、私程度の巻き舌ではちょいと不足なのです。だから、もっと練習をしましょうという事になりました。

 確かに私の巻き舌は、出来る/出来ない程度のもの。しかし、巻き舌にも色々あるわけで、固い巻き舌、柔らかい巻き舌と、その巻き方にも程度というのがあります。私の巻き舌は固い巻き舌なんだそうですが、アリアで歌うネモリーノ君は、その性格から考えて、巻き舌はかなり柔らかくしないといけないのです。だから、柔らかい巻き舌もできるように練習練習です。

 さらに、以前も注意されましたが、私の場合、巻き舌に音程が乗っていない(つまり、打楽器のようにいつも同じ音程の巻き舌になっている)ので、巻き舌部分にも、しっかりと音程を載せて歌いましょうと言われました。はい、すぐにはできないので、自宅で練習しておきます。

 ちなみに、巻き舌は関東人よりも関西人の方が数倍得意なんだとか? 理由は…関西弁のら行は“R”の要素が強いから…うむ、確かにその傾向はあるかも。

 さて、アリアの練習です。

 アリアの出来は…当然、まだまだです。それでも少しずつは前進しているのです。

 一度、通して歌ったところ、先生が大きな姿見を持ってきました。「それ見ながら歌ってごらん、すごく前屈しているよ」 …確かに私、まるでお辞儀をしているかのように前屈して歌っていました。なぜ前屈しているのか? それは背中を使っているからです。背中を思いっきり使おうとして、そのためについつい前屈してしまっていたのです。そして、背中しか使わずに歌っているから前屈しているのです(涙)。

 「そんなに前屈みになって歌っているオペラ歌手っている?」

 「…いません(涙)」

 私の場合、どうやら背中が使えているようだけれど、その他の部位、特に臀部が全く使えていないので、カラダが前屈みになってしまっているのだそうです。というわけで、今回は臀部の使い方の勉強をしました。

 臀部の使い方…簡単に言うと“尻を絞って歌う”わけです。よく「肛門をギュっと閉めて歌え!」って言うじゃないですか? あれです(笑)。

 正直、かなり難しいです。もちろん、臀部にだけ注意すればいいなら簡単ですが、当然、注意するべきは臀部だけはありません。しっかり背中も使わないといけません。腹筋も当然使います。息も声も支えていかないといけません。その上で軽く軽く歌っていかないといけません。それらを同時に行うのは、一朝一夕ではできないので、少し自宅で研究する必要があります。もちろん、具体的なカラダの使い方は、人それぞれですから、私は私のやり方も探さないといけないし、そのためにカラダも作っていかないといけません。…時間がかかります。しかし、ヒントだけでもつかまないとね。

 最近「テノールは命を削って歌うもの」という先生の言葉が少しずつ分かるようになりました。歌を一曲歌うと、リアルに体温がグイグイ上昇します。全身の筋肉を絞りに絞って歌っているからなんですが、体中の筋肉を使って、全身で発熱しながら歌うのがテノールです。そういう意味では“命を削って”いるんですよ。やはり、テノールが歌う高音域って、人間業じゃないんだなあって思いますもの。先生は“命を削る”と言いますが、私の感覚では、どちらかと言うと“命を燃やして”歌っていると思います。ま、どっちにしても、命を大量消費している(ような感覚)は同じですが…。

 とにかく、カラダが頑丈でないと、歌と言うのは歌えない…そんな気がします。まずは健康だよ、大切なのは。

 効率の良いカラダの使い方を早くマスターしないと、いつまで経っても高音が出ないだけでなく、私のカラダも壊れてしまうような気がします。老体には高音はかなりシンドイのよ。

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