私の頭の中では、中学校あたりの吹奏楽部の新入生たちを念頭に置いてますが、高校や大学、あるいは市民の楽団でも同じ事かもしれません。
楽団に入ろうと思った場合、自分の希望と楽団の都合が折り合えば、特に問題はありませんが、そうもいかない場合もあります。そうなると、パワーゲームになります。楽団の都合が優先されるのか、個人の希望が通るのか…です。個人が経験者であったり、親がクレーマーであったりした場合は、個人の希望が通るケースが多いようですが、個人が音楽初心者であったり、管楽器初心者であった場合は、ややもすると楽団の都合が優先されるケースが多いようです。
理由はなんであれ、自分の希望通りの楽器の担当になれれば、幸先が良いです。あとは一生懸命に腕を磨いてください。
問題は、希望していた楽器の担当になれなかった場合です。
まあまあよくあるのが、フルートを希望していたのに、チューバの担当になってしまった…のようなケースです。チューバがトロンボーンであったり、バスクラであったり、ファゴットであったりするケースも多々あるようですし、フルートがトランペットであったり、サックスであったり、クラリネットであったりもするようです。
要はメロディを吹いている主役系の楽器を希望していたのにも関わらず、低音系の楽器(はっきり言っちゃえば音楽の中では脇役です)の担当になってしまったって事です。
あなたの中で優先しているのはどちらかなのかで、答えは自ずと決まります。フルートが吹きたいのか、吹奏楽をやってみたいのか、です。
フルートが吹きたいのなら、今すぐに部活など止めてしまい、個人レッスンでも受けたほうが幸せになれますよ。でも、吹奏楽をやりたいなら、案外低音楽器は面白いですよ。私もバンドをやっていた時は、ギターと持ち替えでベースを弾いたりしていたので、低音の楽しさは理解しているつもりです。
「人間、そんなに簡単に割り切れないよ~」とおっしゃるなら、ひとまず低音楽器をやってみる事ですね。何事も人間「やらずに後悔するより、やって後悔するべき」だからです。何事も食わず嫌いはいけません。
とりあえず、吹奏楽をやってみましょう。低音楽器をやってみるべきでしょう。どうしてもフルートがやりたければ、低音楽器と平行して、どこかで個人レッスンでも受けていけばいいじゃない?
「部活で低音楽器をやって、個人レッスンでフルート…そんな、2つの楽器を同時になんてできないよ」 あなた自身ができないと思うのなら、きっとあなたにはできないのでしょう。ならば、フルートはひとまず諦めて、低音楽器に専念するのが吉です。で、フルートは楽団を止めたり、変わったりした時に始めればいいのでは?
私は、そんなふうに考えるのですよ。要するに「あなたは運命を信じますか」って話になってくるんだと思います。あなたが低音楽器の担当になったのも、ある意味運命なんですよ。だから、その運命を受け入れるか、拒絶するかってだけの話なのです。
なので、フルートを希望していたのに、別の楽器の担当になってしまうのは、不運でもなんでもなく、神様からチャンスをいただいた…と私は思うわけです。チャンスをものにするかどうかは、あなた次第ですけれどね。
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