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ラ・フォル・ジュルネに行きました(最終日:5月6日の話 その4)

 キッズプログラムの後、もしも早く終わったら、丸の内合唱団の演奏が聴けるなあと思いながらも、おそらく時間的には厳しいだろうから、その時にはセカンドチョイスも考えておかないといけないなあというわけで、マスタークラスに行くという選択肢も考慮しておきました。

 で、案の定、丸の内合唱団には間に合いそうもなかったので、マスタークラスに行くことにしました。

 そのマスタークラス。事前のお知らせでは、古典四重奏団(この前、テレビで拝見し、一昨日エレベーターのところですれちがったアーチストさん)のマスタークラスの予定でしたが、当日の朝、インフォメーションで講師の先生の交替が掲示されていました。古典四重奏団さんからトリオ・ヴァンダラーさんに変更。室内楽には暗いので、トリオ・ヴァンダラーって誰?って状態です、私。

 後で調べたら、古典四重奏団はその日の4時半までコンサートです。4時半までコンサートして、同じ時刻からマスタークラスは、そりゃ無理だね。先生の交替もやむをえない話ですね。

マスタークラス(ピアノ三重奏:トリオ・ヴァンダラー)

 今年三回目のマスタークラスの先生はトリオ・ヴァンダラー(ピアノ三重奏団)のチェリストの方とピアニストの方のお二人でした。場所は前2回と同じコンヴィクト。曲はベートーヴェンの「ピアノ三重奏曲第3番第1楽章」です。生徒さんは…若い女性三人組でした…と言うのも、前のキッズプログラムが延び延びで、マスタークラスの方は遅刻&満員(!)のため、なんと、会場に入れなかったんですよ。本当なら、この段階で諦めて、サードチョイスに行くべきところだったのですが、音楽の神様のご加護でしょうか、結果として、途中から入場することができました。感謝。しかし、入場がかなり遅くなってしまったため、先生の紹介も、生徒さんの紹介も、生徒さんたちの演奏も、全く聴いてないんです。

 最初から聴けなかったという負い目と自分自身に対する怒りで、なんか心が落ち着かず、誰のせいでもなく自分が悪いのですが、なんとなく楽しめなかったマスタークラスになってしまいました。

 なにしろ今回のマスタークラスは、若いトリオのアンサンブルの修正のようなところに力点をおいて指導されていたのですが、私はこのトリオの演奏を聴いていないのだから、何かワケワカメで…。ああ、なんで遅れてしまったのだ~! と心の中で叫んでいました。プンプン。

 とにかく、キッズプログラムが終わって「これはもう急いでマスタークラスに行くしかない!」ってなわけで、速攻で行ったのですが、移動に時間がかかって、会場にたどり着いたのが開始三分後だったのです。もうすでにマスタークラスは始まっていて、おまけに満席で、入り口の係員の方から「満席なので入れません。立ち見もいっぱいです。後は、途中で退出した人がいたら、その分の人数だけ入れますが、どうしますか?」と尋ねられました。わざわざマスタークラスを見に行って、途中退席する人っているの? そんな私たちの後からも、わらわらと人が集まり並び始めました。ここであきらめてしまっては、なんかなあ…でも途中退出者なんているの? などと思いながら、入り口付近でなんとなくグズグズしていると、中にいる係員さんが「三人分の余裕があります」と連絡。入り口付近の係員さんが「では、今は演奏中なので、演奏が終わり次第、中の係員の指示に従って入ってもらいます」とのこと。いいでしょう。待ちましょう。

 待ちました。10分ほど待ちました。たった60分のマスタークラスなのに、10分遅れですよ。ああ、なんとこの10分の長かったことか…。

 最初で最後の演奏が終わって部屋の一番奥、アーチスト札をぶらさげた大勢の人の前を通って、奏者が全く見えないとこに案内されました。生徒さんたちは若い女性の三人組のようですが、ほとんど見えません。先生の顔もよく見えません。まあ、顔が見えなくても、音さえ聴けるなら…演奏会なら仕方無いのですが、マスタークラスがこれではねえ…。マスタークラスは遅れていくものではありません。

 ちなみに途中退出する人って…案外いるものですね。とは言え、4~5人程度ですが…。色々な理由があって退出するのでしょうね。そんな気楽さもラ・フォル・ジュルネの魅力かな。

 おもむろにクラスは進行していきましたが、肝心の手元が見えず、気分もイライラしていたので、あまり内容はピンときませんでした(ゴメンなさい)。それでも何点か記憶に残っていることがあるので、書きます。

 まず、トリオ・ヴァンダラーはトリオですから、メンバーは3人のはずですが、なぜか先生役としていらっしゃったのは、お二人だけでした。どうやら、チェロとピアノの方です。メインの先生はチェロの方のようです。バイオリニストはお休みのようです。

 妻が「あの先生たち、屋台村でよく見かけるわ」だって。そう言えば、確かに屋台村に行くと、いつもいるよ、あの二人。私たちと気が合うのかしら?

 ええと、レッスンのこと書きます(謝)。どんな状況だったのがよく分からないままメモしたので(だって見えないんだもん)、印象に残った先生方のセリフの羅列で勘弁してください。

 「ベートーヴェンの先生であったハイドンは、この曲のことが嫌いでした。なにしろ風変わりな曲ですから。ですから、この風変わりな曲は、風変わりなまま演奏してください。普通の曲のように演奏しないでください」

 「ベートーヴェンって下品でしょ(会場がちょっとどよめく)失礼、でもそういうところがあるでしょ、この曲は、ベートーヴェンのそんな部分が表現されているのだから、そこを表現しないと…」

 「楽譜どおりに弾いてください。pはpとして、ppはppとして。自分勝手にではなく、ベートーヴェンが書いた通りにまずは弾いてください。まず、四分音符も八分音符も楽譜通りの長さ(もっと長めにという意味)で弾いてください」

 「室内楽と言うと、お金持ちのサロンで、素人のプレイヤーたちが集まって、なんとなく弾くものというイメージかあるかもしれないけれど、私たちはプロなんだから、室内楽とは言え、もっときちんと楽器を鳴らさないと…。ホール演奏なら、もっともっとすごい音を出さないといけない(そう言って生徒さんの楽器を借りて弾くと、確かにチェロもピアノもすごい音がしました。会場ざわめく)。みなさんはこれがすごい音だと思うかもしれないけれど、私たちがホールで弾く時は、もっとすごい音を出します」

 「今の音楽は音量重視だけれど、当時の楽器はもっと色々な音質や響きが出せた。だからこの曲を演奏する時は、音質や響きにもっと気を使って(と言って、先生がチェロを取り上げて、ひと弓ブンと弾くと、音の響きが部屋中に広がる)。このように部屋に広がる響きを聴きながら演奏してください」

 「弦は歌手のように弾いてください(と言って、そのフレーズを歌う)。電子楽器のような音は出さないように。ピアノは弓をマネして演奏してください。弦はもっと自由に弓を使って演奏してください」

 こんなところでしょうか。演奏上の注意が多かったので、ブログで書くと「なんのこっちゃ」って感じになるでしょうが、それでもなんとなく先生のおっしゃること、分かりますよね。

 ああ、遅刻せずに時間通りに入室して、たとえ立ち見でも正面の席からクラスを見たかったなあ…。残念です。なんか消化不良でした。今まで、マスタークラスで取り上げた曲って、たいてい好きになったのですが、今回のベートーヴェンのピアノ三重奏はなんかお友だちになれないような気がします。最初の出会いが悪かったのね…。

 今日はここまで。時間的には5月6日の4時半から5時半までの話でした。遅刻はいけません、遅刻は。そう、固く心に誓った私でした。では、続きはまた明日。

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