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声をリセットして、グダグダのダラダラで歌ってみたら?

 声楽のレッスンに行ってきました。軽く発声をしてから、コンコーネ50番を歌います。今回も懸案の15番です。この曲、苦手かもしれない(汗)。注意される点は、前回とほぼ一緒。あまり進歩してない私です(汗)。

 歌っていて、五線の真中の「シ」って、色々な意味で注意すべき音なんだなあと思いました。私の場合、大きくわけて「シの上」と「シの下」の二つの声のポジションがあるみたいなんです。で「シの下」のポジションになってしまうと、五線の上の音を出すのに、とても苦労するのです。だから大切な事は、どんな音程で歌っていても「シの上」のポジションのまま歌うことです。あるいは、即座に「シの上」のポジションを取れること…かな?

 階名唱で歌う時「シ」の音を日本語で「シ」と発音してしまうとポジションが下がってしまいますが、イタリア語で“Si”と発音すると、ポジションを上にキープしたまま歌えます。ポジションがキープできていれば、高い音も比較的出しやすくなります。なので、階名唱で歌うってのは、私にとって、とても大切な練習です。

 コンコーネの15番は見開き2ページの曲ですが、実は左ページだけなら、なんとか歌えますが、右ページに入るとと、いきなりグダグダになってまう私です。そのグダグダの原因は…カラダのあちこちに無駄に力が入っているから(涙)。で、スタミナ切れ(涙々)。なので、脱力をして歌うことが大切です。

 その脱力だけれど「アゴが…」とか「クビが…」とか、その部位部位で考えて、うまくいっていない箇所に注意して力を抜いたとしても、その他の部位に力が入ってしまえば同じ事なので、いっその事、全部の力を抜いて、グダグダのダラダラにして歌ってみたらどうでしょうかというアドヴァイスをいただきました。つまり、声を一度“ゼロ”にリセットして、そこから改めて積み上げ直してみるという事です。“ゼロにリセット”と言っても、全く歌えない人がリセットするわけではなく、ひとまず色々な事を全部辞めてみて(これが“ゼロにする”と言う事)、そこに少しずつ足りないものをのせていくやり方で声を再構築する? ま、パソコンの再インストールのような感じかもしれません。しばらく、自宅でグダグダと歌ってみる事にします。それで疲れないで歌えるようになれたら、幸せだもんね。

 さて、二重唱の練習をしました。

 こちらでも、ポジションを落とさないようにと、注意を受けました。音が五線の下に落ちても、声のポジションは常に高めに、気持ち的には常に五線の上で歌うように心がけます。

 “i”の母音に注意です。日本語の「イ」ではなく、イタリア語の“i”で歌うと、ポジションが下りづらいので気をつけること。これは「シ」と“Si”の関係と同じかもしれません。それにだいたい、イタリア語の歌を歌っているのだから、日本語の音韻で歌っちゃダメでしょ(笑)。

 それと、高い音の時、私は結構しっかりと口が開くのだけれど、ノドの奥となると、そこまで開いてはいないそうです。たから、高音に苦労するんだよね。クチばかりでなく、ノドの奥までしっかり開いて歌えるようにしましょう。ボディ・マッピング的には、クチの開き方一つで、奥まで開いたり、むしろ閉じてしまったりとかしますので、クチの開き方にちょっと注意が必要かもしれません。

 まだ、数カ所、音を覚え間違えているので、ちゃんと直しておく事。それと、杓子定規にインテンポにこだわらず、急がずに、ゆっくりとゆったりと歌う事は大切かもしれませんし、その方がピアニストさんも弾きやすいかもしれません。

 二重唱はアイコンタクトが大切ですが、さすがに夫婦でコンビを組んでいるので、相手とアイコンタクトを取るのは自然体で取れます。だいたい、アイコンタクト以前に、なんとなく伝わるものですし(笑)。これが他人同士でコンビを組んでいると、いらない遠慮とか、照れとかが入って、うまくいかないかもしれないので、こういうところは、夫婦で歌う、我々のアドヴァンテージですね。

 次回の練習では、二重唱は暗譜で歌う事となりました。ううむ、だいたい暗譜は完了しているのだけれど、細かいところは、さすがにまだ自信がないです。「だいたいイケたと思ったら、さっさと楽譜を外す事です」と言われました。うん、たぶん、そんなもんなんだと思う。さっそく、失敗する事を前提に、楽譜を外して練習するかな?

 発表会のピアノ合わせは、4月と5月に一回ずつ行う予定になりました。と言うことは、あと2カ月で、一度完成させないといけないわけだ(ピアニストさんにグダグダの未完成品を伴奏させるわけにはいかない…)。ははは、間に合うのか、私(汗)。

コメント

  1. ミルテ より:

    >高い音の時、私は結構しっかりと口が開くのだけれど、ノドの奥となると、そこまで開いてはいないそうです。
    個人差と、男女差があるので意味がないかもしれませんが・・・
    私の場合口が大きくあいちゃうと喉の奥が閉まります。
    喉の奥を開けたいときは口をあける、というより、下あごを落とさない、上あごをあげて口をあける、とイメージするとうまくいきます。
    そうすると口は大きくはあかないけど喉の奥は引き上げられ空間が広くなるのですよ。=喉があく。
    説明ちょっと下手でごめんなさい。わかるかしら?
    口があいちゃうことによって喉の奥が閉まっていたら勿体なのでちょっとアドバイスでした。
    ちょっと意識変えるだけで歌いやすくなったりするので練習頑張ってくださいね。

  2. すとん より:

    >ミルテさん

     口を大きく開けると、却ってノドの奥が閉まるって感覚、何となく分かります。いつもじゃないのですが、時折、口を開けた時に、声にブレーキがかかるような感覚を覚える時がありますので、そんな時は、ノドが閉まっているんだろうなあ…と思います。

     上アゴですか? 時折、そういう話を見聞きしますが、私自身は、この上アゴの感覚って今一つよく分からないんです(汗)。たぶん、上アゴを動かした経験が足りないので、どの筋肉を使うと上アゴが動くのか、よく分かっていないのだと思います。

     ちょっと、上アゴの動かし方の研究をしてみます。

     あと、私的には、下アゴを単純に開くのではなく、意識的に真下とか、斜め前とかに開くと、ノドが閉じずに済むような感覚がありますが…どちらにせよ、要研究です。

     たかが、アゴですが、難しいですね。

  3. そら より:

    すとんさんの発声の内容を読ませていただくと、私と一緒だなぁ・・とお悩みがよくわかります!!

    喉の奥が開く感覚って「あくびのかみ殺し」「重いものを持ち上げる時の軟口蓋の感じ」・・・そんな上あご(口蓋)のストレッチみたいな感じでしょうか・・・♪

    それを形で作るのではなく、すとんさんがおっしゃるようにイタリア語の「si」の息を斜め上(上前歯の隙間)方向に送り続け、そして音程は考えるだけ・・・といいましょうか・・・

    と、わたしは今その方向で練習しています。

    文字での説明はわかりづらいですね!!

  4. すとん より:

    >そらさん、いらっしゃいませ

     「あくびのかみ殺し」って、すごく分かりやすいです。単に「あくびのノド」と言われるよりもずっと分かります(笑)。

     ポジションとか色々言いますが、つまるところは、いかにノドを開けっ放しにして歌えるかってことなんですね。ここが難しい。やはり高い声を出そうとする、人は悲鳴じゃないですけれど、ノドを狭くしようとしがちですからね、それに逆らって、ノドを開くわけですから、上手に省エネで目標達成できないといけません。

    >文字での説明はわかりづらいですね!!

     …ですね。でも、図示して示したところで、それって分かったような気になるだけで、実際のところは、個々人で体内の感覚は異なるので、決して分かるわけではないと思います。だから、文字でも図版でも、一緒と言えば一緒だと思います。

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