ひとことで言えば「日本人である事を止める」のが、一番手っ取り早い方法でしょう。でも、それはあまりに屈辱的な方法なので、日本人でありながら、外国人たちのような声で歌うためにはどうしたら良いか? という視点で考えていきます
まず、日本人特有の発声方法の特徴を書きます。
1)母音のバリエーションが少なく、またその差も少ない。
2)ノドが上がりやすく、苦しそうな声に聞こえがち。
3)鼻声要素が強い
4)感情を抑える傾向があるので、棒歌いになりやすい。
5)いわゆる“ドイツ唱法”的である。
6)カラダが小さくて、薄っぺらいので、低音に深みがなく、声も薄っぺら。
まず1)の克服方法は、外国語をネイティブレベルで身につけることです。クラシック声楽ならば、イタリア語やドイツ語等をネイティブレベルで身につけるわけで、そのための手っ取り早い方法が、留学する事でしょう。留学して、その国の言葉をべらべらにしてくればいいのです。頑張れ。
留学できない場合は…死に物狂いで勉強でしょうね。留学ほどではないにせよ、死ぬ気でやったらマスターできるかもしれません。
2)は…徹底的に発声練習をして、ノドを下げたまま歌うという基礎的な技能を身につけることで回避できます。
3)は…これも徹底的に発声練習をして、鼻声でなく、鼻腔共鳴の強い声で歌えるようにすればいいのです。もっとも、鼻声と鼻腔共鳴の強い声の区別を付けられるようにするのが、先決かもしれませんが(笑)。それくらい、日本人は鼻声信仰が強いみたいです。
4)は…メンタルだよねえ。性格改造をして、オープンマインドで生きていけるようにしないといけませんが…どうやればいいのでしょうね?
5)は…徹底的に発声練習をして、ベルカント唱法を身につければいいんじゃないの?
6)は…諦めましょう。これは生物的な特徴なので、どーにもなりません。いくら努力をしても、小さなカラダは小さなままですし、薄っぺらなカラダは薄っぺらなままです。こればかりは、どーにもなりません。
結論、日本人特有の発声方法を克服するためには、外国語を学び、徹底的に発声練習をする事で、ある程度は克服できますが、肉体的な変化は望めないので、完璧に克服する事はできません。また、メンタルの問題も無視できません。
生物的な特徴にメンタル問題があって、克服する事でできないのならば、日本人特有の特徴を個性に変えて歌っていくしかありません。
自分たちの欠点を個性に変えていくには、前向きなメンタルで試行錯誤を重ねていくしかないでしょうね。あれ、ここでもメンタルが重要になってしまいました。結局、人間、何をするにしても、メンタルが強くないとダメみたいですね。
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