妻が退院しました。そこで入院について考えてみました。で、今回の記事は、あくまでも私個人の狭い体験による私感って事で、よろしく。
人間、生きていれば色々あります。病気になれば、治療を受けます。昔なら、そのまま死んでしまっていたかもしれない病気でも、今は治療すれば治ったりします。ほんと、医学の進歩に感謝です。
その治療も、通院して薬をもらって、病気と付き合っていく慢性病もあれば、短期間で集中的に治療して治さないといけない病気/怪我もあります。
短期集中となると…入院が必要になったりします。
私も妻も何度かの入院経験があります。
昔は今ほどの知識もなかったので、入院となると、何も考えずに、いわゆる大部屋に入院しました。広い部屋に8人程度の患者が入院していたりします。隣の人とはカーテン一枚だけで仕切られています。音はダダ漏れ、プライバシーも何もありません。苦しくてうなっている人もいれば、大きないびきをかく人もいるし、ひっきりなしに見舞客が来て騒がしい人もいます。入院しているのに、正直、心が休まりません。いえ、心なんて、どーでもいいんです。外科で入院している時などは、傷が痛くて苦しいのに、周りが騒がしいと、傷に響くんだよね…。
そんなわけで、大部屋にはあまりいいイメージがありませんが、それでも良い面もあります。実は私、昔、手術後で麻酔がまだ効いていて、ロクに動けないのに、ベッドから落ちてしまった事があります。自分ではナースコールも呼べず、声もあげられない状態で、個室だったら、そのまま床に放置されていたのでしょうが、あの時は同室の方が気づいてくれて、看護師さんを呼んでくれて助かりました。
あの時ばかりは、大部屋で助かったと思いました。
でも、大部屋で良かったと思ったのは、それくらいかな?
年を取ってからは、入院するなら、なるべく個室に入院するようにしています。やはり個室の方が心もカラダも休まるからね。可能な限り、個室に入るようにしています。
個室と言っても、ピンキリです。数年前に私が入院した部屋は、トイレはあって便利だったけれど、シャワーがありませんでした。シャワーは共同だったので、予約制で1回30分と決められていたので、自分の都合の良い時間(で、治療の合間を狙った時間)に予約を入れるのが、ちょっと面倒でした。あと、ネットは1時間ごとに切れちゃう仕様でした。長時間のネット使用はご遠慮くださいって感じでした。
最近入院した妻の部屋にはシャワーがありました。まあ、そうだよね。個室だもん、それくらいの設備は欲しいよね。あと、高速なネットがつなぎ放題でした、うらやましいです。
ちなみに、その病院には、上級国民向けの個室もあって、そっちの部屋は、やたらと広くて、シャワーだけでなく浴槽もあるし、なんと台所もあるし、お付きの人の休憩スペースまであります。また、これは聞いた話だけれど、もっと高級な病院になると、看護師さん以外に、専用のコンシェルジュさんやシェフがいたりする病室もあるそうな。そうなると、病院というよりも、医療サービスが受けられるホテル…って感じがします。
まあ、入院中にあまり贅沢をしたいと思わないけれど、病気治療で苦しいのに、その上、我慢しないといけないという環境はパスですね。そういう意味で、私は次に入院するなら、シャワー付きの個室に入院したいです。別に台所や浴槽はいらないし、付き人スペースもコンシェルジェさんもいらないよ。
とは言え、すべては懐具合との相談になるんだよね、ううむ、世知辛い。
蛇足 20代の頃は、病気をしても「ベッドに空きがない」という理由で、入院させてもらえなかった事が2回ほどありました。1回は外科で、1回は内科でした。外科の時は、今で言う“日帰り手術”みたいな感じで、午前中に施術して、午後は病院の休憩室で休んで、夕方には帰宅し、それから一週間、毎日病院に通いました。幸い腕の手術だったので、移動に問題はなかったけれど、傷が痛くても我慢するしかないのは、つらかったです。内科の時は、毎日通院して、朝から夕方まで点滴されて、それで帰されるという感じでした。なんとも、雑な扱いだなあ…って思いました。当時は入院期間も長く、病院のベッドが足りない事がよく話題に上がっていた頃です。入院させたくてもベッドが無い…は、結構ありふれた話のようでした。「この人は若いから、平気だろ」とか思われたのかな? 実際、なんとかなったし。お金もなかったから、入院しなかったのは、金銭的には助かったんだけれど…ねえ。
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