ヴァイオリン練習日記です。ヴァイオリンは独学なので、いつも一人で孤独にギコギコやっています。「ああ、私ってなんて天才なんだー!」と妄想にひたりながら「キラキラ星」を演奏していたりするわけなんです(笑)。
先日、たまたま私がヴァイオリンを弾いているところを、しげしげと妻が眺めていて、何を思ったか、いきなりボウイングを注意されました(笑)。自分じゃあ、ヴァイオリンに対して直角に弓を弾いているつもりだったけれど、だいぶ違っていたらしい。妻に言われるままに弓を弾いてみると、すごい違和感がありました。でも、そんな違和感バリバリな動きの方が正解らしいです。
妻曰く「ここが独学の限界かもね」「キング先生のおっしゃった事をもう忘れたの」「練習すればするほど、下手になっていくかも…」
とにかく手首を柔らかくする事。奏者側の感覚では、ゆるやかな二次関数の曲線のような手の動きが、実は直線の動きに近い事。ダウンボウは重力に任せて素直に引けばいいけれど、アップはきちんと弓を奏者自身で意識的にコントロールしていかないとダメ…。
常に第三者的な視点で練習していかないと、ボウイングはうまくならないかも…。独学の私の場合はどうすれば良いかなあ…。鏡? 一つの手だけれど、ボウイングを観察できるほどの大きな姿見は持っていないし、購入しても置場所がないし、結局演奏に夢中になったら、鏡なんか見ている余裕ないし…。困った。
まあ、ボウイングはさておき、とりあえず「キラキラ星」と「ちょうちょう」は今回で終了という事にしました。完成したというよりも“飽きた”からです(笑)。今後は「こぎつね」と「むすんでひらいて」と「クリスマスのうた」に集中します。「こぎつね」や「むすんでひらいて」は、それまでの曲と比べて、少々テンポが早いので、早めのテンポに対応する事を主眼としたいです。
全弓を使う練習をしてみました。ま、フルートで言うところのロングトーンみたいなものです。ゆっくりゆっくり弓の端から端までをたっぷりと使って弾いていきます。まずはゆっくり弾いてキレイな音色を作れるようにしておかないと、曲になった時に、美しい音色で演奏できませんからね。地味だけれど、大切な練習だと思います。毎日、少しずつやろうっと。
それに今は一音一音、弓を返して演奏していますが、プロの演奏だと、ワンフレーズを一弓で弾いてますよね(たぶんスラーがかかっているのでしょう)。ああいう事でできるようになる前提練習として、全弓を使えるって大切な事だと思いますし…。
そうそう、ピアノにハノンが、フルートにタファゴベがあるように、メカニカルな練習と言うのが楽器に必要だとは知っているので、なんかそういうドリルっぽいものをヴァイオリンでできるように、ここは一つくらい買っておこうと思いました。
ネットを見ると、有名なのは「カイザー」と「小野アンナ」。どっちにしようか、実物を見て決めようと思って、楽器屋に行った見たら、両方ともかなり難しそう(汗)。こりゃあ、手に負えないと言うので、他の教材もつらつらと見るに、セヴシックと言うのが(難しいけれど)取り組みやすそうな感じなので、これを買ってみました。
で、さっそくセヴシックで練習だ~と思って始めてみたら、最初の三小節で撃沈しました。いやあ、これでもまだ難しいです。指の練習の前に、楽器に慣れるところから始めないといけなかったみたいです。いやあ、お先っぱしりですが…これも独学なので、どの時期にどういう教材を導入するべきなのかが分からなかったための失敗ですね。いやあ、無駄遣いをしてしまいました。反省。
どうにも、ヴァイオリンに対する熱意だけが、空回りをして、何やらわけの分からない迷路に入ってしまったようです。
コメント
私も独習を経て入門した口です。
そこで「目から鱗」があります。
問題:楽音にピアノの音とオルガンの音があるとすると、
ヴァイオリンはどっち?・・・・答:なんとピアノです。
洋楽の歴史は、ピアノとヴァイオリンの歴史です。
歴代の作曲家はピアノで「輪郭」作ったわけです。
話は替わりますが:
鈴木メソッドは「ヴァイオリンで歌え」です。
もしハノンのようなものを併用したければ、
別のメソッドを選びなさいと言われました。
結論:とりあえず、どっかに入門!
>ももねこさん
洋楽の歴史はピアノとヴァイオリン。確かにおっしゃる通り、私はそれに、声楽とギターを加えたいですが(笑)。ま、それはさておき、ドイツロマン派音楽を中心に考えるなら、ピアノとヴァイオリンと言い切っても、間違いじゃないと思います。あの辺の音楽は、ピアノとヴァイオリンで成り立っているもんなあ…。
いつも、傍流とか、マイナーとかを選択している私ですが、思わずヴァイオリンはメジャーな存在か! 選択を間違えてしまったか?
>鈴木メソッドは「ヴァイオリンで歌え」です。
この話はどこかで聞いたことありますが、別にいいんです。私は鈴木メソッドの勉強をしいるわけではなく、単に教材としての鈴木メソッドですから(笑)。そこが独学の自由なところです。それに、どんな教材を使っても、私は絶対に歌っちゃうタイプの人間ですから(笑)。
>結論:とりあえず、どっかに入門!
んぐっ!
教則本をどのように活用したら効率よく上達するのかがわからないのが独学の悲しいところですよね。
カイザーですが、私まともに弾けるのは1番だけなんです。(まともと言ってよいのかも自信がないです。)
購入して何年たっているでしょうか。
ほかのところも少しはやっていますが、結局1番が一番重要なのかもと思っています。
全弓で弾く練習、半弓で弾く練習・・・全部完璧にできるようにするだけでも時間が相当かかりそうです。
ヴァイオリンの先生ももしかしたら適当なところで合格にしているのかもしれませんが。
もうひとつ、クロイツェルというのも買いましたがこちらはもっと弾けません。
やっていて疲れるし・・・。
やっぱり独学者は鈴木メソードの教本が一番やりやすいのでは・・・と思います。
ステップを踏んでいくのも無理がないし・・・。
ただ大の大人が「こぎつね」だとやっぱり飽きますよね。(笑)
私の場合、最初の10年程は、童謡、小学唱歌の類を弾いて居ました。やさしい曲を集めた名曲集を何冊か買って見ましたが、フルートの場合と同じような曲が収録されています。
習い始めてからは鈴木教本です。独学歴が評価されたのか、2巻から始めましたので、1巻の曲は弾けないかも知れません。鈴木教本にも賛否両論ありますが、最初は良いのではないでしょうか。ただ、鈴木教本の全巻を終了した人は少ないのだそうで、半分くらい済んだら、他の教本やその都度選んだ曲を習うのだそうです。
同じ鈴木の「ポジションエチュード」というのを修了しました。これで弾けるというものではありませんが、各ポジションを一応、練習したことになります。「小野アンナ」も最初の方ですが、少しずつやっています。
ボウイングはとても大切なのだそうで、全弓で正しく弾けるかどうかは、バイオリンを触るたびにチェックしています。
習い始めてからは2年足らずですが、ヴィヴァルディのイ短調協奏曲まで来ましたから、やはり習った方がよいと思いますよ。
>Ceciliaさん
そうなんですよ、「こぎつね」だと飽きるんですよ。実際、「キラキラ星」は飽きました。合格したから次に進むのではなく、飽きたから次に進むのでは、本当はいけないと思いますが、だからと言って、飽きてしまった曲をいつまでも練習し続けるというのも、良くないと思うのです。
結局、飽きてしまった曲をいつまでもやっていると、そのうちに意欲というものがドンドン削られて、結局、途中で放り出してしまうことになるのだと思います。
先生がついていれば、たとえ不合格であっても、なぜ不合格なのか教えてくださるでしょうし、そこを乗り越えるためのポイントだって教えてくれるので、飽きずにトライし続けられるとは思いますが、独学では、それは無理ってものです。
合否の判定と教材選びが、実は簡単そうに見えて難しいんだなあと、独学を始めてつくづく思い知りました。
独学には、強い精神力が不可欠…だと思うようになりました。
>エルネスト・アントルメさん
>ボウイングはとても大切なのだそうで、全弓で正しく弾けるかどうかは、バイオリンを触るたびにチェックしています。
でしょうね。どこかのマスタークラス(チェロの先生だったかな?)で「弓使いは声楽のブレスコントロールに匹敵するくらい大切だ」とおっしゃっていたのを覚えています。「声楽のブレスコントロールに匹敵」? そりゃあ、大変じゃない。ここで勝負が決するようなモンです。でも、ボウイングは難しいですし、何が正解だか分からないのが、練習をしていて不安になるところです。
>私の場合、最初の10年程は、童謡、小学唱歌の類を弾いて居ました。
そういう手もありますね。でも、私がそれをやっちゃうと、たぶんダメだと思います。と言うのも、今の段階で曲をやっちゃうと、悪い音程が身につきそうで、怖いです。まずはスケール練習からだと思いますが、そのスケール練習が面倒くさくてねえ…(笑)。
そういう意味では、スズキメソッドってよくできているのかもしれません。
>習い始めてからは2年足らずですが、ヴィヴァルディのイ短調協奏曲まで来ましたから、やはり習った方がよいと思いますよ。
2年でヴィヴァルディですか? 私のフルートも約2年ですが、とてもとてもヴィヴァルディは無理です。アントルメさん、何気にすごいですね。
ヴィヴァルディとか、モーツァルトとか、ヴァイオリンでも、フルートでもいいから、演奏してみたいなあ…。
こんにちは。
鏡は反転してしまうので、慣れないと“鏡酔い”する気がします(や、私の能力が低いとも言う)
演奏中を奥様にビデオ撮りしてもらうといいかもです。
(スポーツのフォームでも何でもそうですが‥‥)
独学で趣味の段階なので言わなくてもいいかと見ておりましたが、一言だけ。
バイオリンの構え方ですが、ボウイングの前にこれを練習します。アゴ(アゴじゃないかもしれないけど)と鎖骨にはさんで左手を離しても落ちない練習と弓の持ち方です。
それからバイオリンは開放弦のボウイングを最初から長い間そればっかり練習するそうです。弓も初めは3分の1に分けた真ん中くらいだけ使うそうです。全部の弓を使うのはもっと後だそうですよ。
つい曲を弾きたくなりますが、それはやはり無謀なことだと思います。音程を取るだけなら弓を使わずピチカートで練習できます。
二言、三言になりましたね。失礼しました。
>YOSHIEさん
鏡の良いところは、リアルタイムで修正がかけられるところです。欠点は…それこそ鏡写しになってしまうところですね。鏡酔いも同様だと思います。
ビデオは…悪くないのですが、私はビデオを撮らないし、見ない人なんですね。なので、アップする演奏も、YouTUBEではなくケロログなのも、そんな理由です。私にはビデオはちょっと壁が高いです(汗)。
でも、何か手を打たないといけないのはいけないです。本当は、妻をつきっきりで横において練習できたらいいのですが…彼女が寝ている時間帯にヴァイオリンを弾いているので、普段はそれも無理って話です。
>ticoさん
何となく、ウスウスとは感じていましたが、まず楽器って、構えとか姿勢とかからですよね。フルートもまず最初に三点支持を散々やったし、声楽だって立ち方の修得に時間をかけました。ヴァイオリンだって同様な事はよく分かります。
ひとまず、ヴァイオリンの構えについては独自に研究を重ね(笑)、現在、ひとまず落ち着いてますが、これが正解なのかは、実は自信がありません。でも、とりあえず、両手を離しても平気だし、演奏も楽なので、当面これで行こうと思ってます。もし、この構えが間違っていたとしたら…いわゆる“悪い癖”がついてしまうことになるのですが…。
開放弦のボウイング練習については…知ってました。知っていましたが、わざとそこは避けました。チェリストであるキング先生は、チェロを習い始めた最初の一年間は、毎日毎日ひたすら開放弦のボウイングに明け暮れ、左手は全く使わなかったのだそうです。それくらい、弦楽器では、開放弦のボウイングには時間をかけて修得するのが本来の話なんですが…それは趣味の独学向きの練習ではないので、勝手に割愛していました。
割愛はしたものの、やっぱりボウイングは難しいです。一年間は無理でも、ある程度の時間は開放弦のボウイングに力を注ぐべきなのかもしれません。
曲をやるのは無謀な事だとは、さすがに分かってます。以前、試しに「イエスタデイ・ワンス・モア」を演奏してみたら、自分で自分の演奏に悪酔いしました。だって、すごく気持ち悪いんだもん。こりゃあ、曲の演奏はまだまだ無理だなと思いました。でも、フロントマン志向の私は、ついついメロディを演奏したくなるものです。
>音程を取るだけなら弓を使わずピチカートで練習できます。
確かに、その手はあります。ピチカートもオツですよね。
うう、やはり、皆さんが口をそろえておっしゃる通り、ヴァイオリンの独学って、難しいのかもしれません…と言うよりも、難しいです(涙)。