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フルバヨのアンサンブル会に行きました

 フルバヨとは、フルートとヴァイオリンの事で、そのアンサンブル会とは文字通り、フルートの人とヴァイオリンの人が集まって、一緒にアンサンブルをしましょうって会のことです。笛先生がいらっしゃった頃は、よく笛先生とヒイロ先生が共同で企画してくれた“アレ”のようなものです。もっとも、今回、私が参加したのは“おとばよ”系の方が主催してくださったもので、笛先生のジャズ系のアンサンブルではなく、おそらく“おとばよ”寄りの企画ではなかったかなって思います。あ、“おとばよ”と言うのは“大人からバイオリン”コミュの方々が主催する、初心者向けのヴァイオリンのアンサンブル会の事です。

 今回、フルバヨアンサンブル会が立ち上がったので、その第1回目のオフに、さっそく参加してきたわけです。だから、私は、一応…創立メンバー?って奴になるのかな?(ちょっと違うか?:笑)。

 実は私、日本各地で行われている“おとばよ”のアンサンブル会には、以前から参加したかったのですが、場所や日時の都合がつかず、ずっと見送っていたのですが、今回のフルバヨの会は、たまたま色々な都合がついたので、思い切って参加したってわけです。もちろん、私はフルーティストではなく、ヴァイオリニストとして参加です。えっへん!

 いやあ、フルートはきちんと毎週レッスンに行っているし、フルートのアンサンブルって、あまり魅力を感じない(ごめんなさい)のですが、ヴァイオリンって、本来的にオーケストラを見ても分かる通り、群になって演奏する楽器じゃないですか。やはり、ヴァイオリンを学ぶのだから、やっぱり群に入って演奏するって経験は必要だと思うですよ。それに最近、私のヴァイオリンのモチベーションも下がっている(涙)事だし、ここらで一発、キッキングしないとねえ~ってわけで、ヴァイオリニストすとんとして参加してきました。

 フルバヨで使用する楽譜は、スズキの1巻と2巻です。スズキ? はい、そうです。ヴァイオリンの教則本である「鈴木鎮一ヴァイオリン指導曲集」の事でございます。つまり『みんなでヴァイオリンの教則本に載っている曲を片っ端から演奏しちゃおう』という企画で、フルートの参加も可だけれど、やっぱりヴァイオリン寄りのアンサンブル会でございました(だから、ヴァイオリニストとして参加したんです)。

 参加メンバーも2/3はヴァイオリニストさん(どうやら大半が顔見知りのようです)で、残りの半分がヴァイオリンとフルートの両刀遣いの方(私はこのジャンルの人ですね)で、その残りがフルートオンリーの方と言う内訳でした。フルートは少数民族でございました。

 ま、使っている楽譜はスズキなので、どの曲も♯系の曲ばかりで、フルートにはあまりやさしくなかったかな? 一応、フルート用の曲も一曲用意されていた(「赤とんぼ」でしたが、フルート用の曲はやっぱりフルートで吹くと吹きやすいです)けれど、今後の課題としては、もう少しフルートに配慮して、C-durとかフラット系の曲もあるといいかなって思います(エラそうでごめんなさい)。…ってか、フルートアンサンブルの曲をみんなで演奏してもいいかも? あ、そうすると、今度はヴァイオリンが難しくなるかな? だって、フルート用の楽譜でヴァイオリンを弾こうとすると、どうしても第3ポジションとかそれ以上の高いポジションを使わないといけないからねえ…。

 まあ、フルートとヴァイオリンのアンサンブルって、簡単そうで、実は色々と難しいんですね。ま、それはすでに私の場合、笛先生のところで経験済みですが…。

 会場は銀座のこじんまりとしたジャズバーを貸し切って行いました。へえー、銀座にもジャズバーがあるんだねえ…。

 アンサンブル会は、本当にアンサンブルを楽しむ会で、練習時間とかは特に無くって、とにかく教則本の曲を次々にガンガン合わせていくというやり方で、1~2回通したら、すぐに次の曲って感じで、実に初見演奏力が試されるアンサンブル会でした。練習をして、じっくり曲を作っていくのが好きという人には向かないかもね。私は笛先生のところで、こういう形式のアンサンブル会によく参加していたので『質より量』を求める演奏って、実は大好きだったりします(笑)。もっとも、使っている楽譜はスズキなので、スズキでヴァイオリンを学んだ人にとっては、初見でもなんでもないんですけれど…。私は、ふだんは篠崎を使っているので、当然、初見でございました。フルートの人も、もちろんスズキは初めて見るわけですから、初見ですね。

 とにかく、主催者さんのリードで、ガンガン合わせていきます。オフの時間は4時間ほどでしたが、たまに短い休憩時間は入りましたが、それ以外の時間は、特におしゃべりもせず、ほとんど演奏していました。たぶん、あれだけ長い時間ヴァイオリンを弾くなんて、私にとって、始めての経験だったと思います。

 私は「この曲はフルートだけで演奏してください」って言われない限り、基本的にずっとヴァイオリンを弾いてました。で、フルートの出番の時と、短い休憩時間の時だけ、フルートを吹きました。ほら、だって、ヴァイオリンの練習のために参加したオフだから、ヴァイオリンを弾かないとモッタイナイでしょ。

 しかし、初心者向けのアンサンブルとは言いながら、参加メンバーには上手な方もたくさんいらっしゃいました…と言うか、そういう人がいないまま、本当に初心者だけでアンサンブルをやったら、そりゃあ、アンサンブルとして成り立たないよね(笑)。フルートにはプロ奏者の方が混ざっていたし、ヴァイオリンはプロの方はいらっしゃいませんでしたが、すっごく上手な方が数名いらっしゃいました。私なんかは『まだまだだなあ…』って思っちゃいました(当たり前か)。

 アンサンブル会自体の感想は…楽しかったですよ。すごく楽しかった。

 でもね、アンサンブルって、自分がきちんと演奏できなくても演奏できた気分になってしまうので、危険だなあって思いました。自分の腕前上達のためには、この種のアンサンブルに通うのではなく、真面目&地味にじっくりと孤独に練習を重ねる事が大切だなって思いました。もちろん、おとばよ系のアンサンブルではなく、アンサンブル団体として活動しているようなトコロ(アマオケなどですね)は、また話が別だと思いますが…。

 私がなんとかついて行けたのは、1巻の真ん中あたりまでで、1巻も後半になると、だいぶ怪しくなったし、2巻の曲は弾けていない方が多かったくらいで、これをアンサンブルでなくソロで演奏していたら、そうとう凹んでしまう状況ですが、アンサンブルだと、自分が弾けなくても、周りが弾いてくれるので、なんか自分が弾けたような気がするんだよねえ、これって危険だな。罠だよ、罠。気をつけないと…。

 さて、アンサンブル会は、オフ終了後に宴会があったそうだけれど、私はそんな事を露とも考えなかったので、オフが終わったら、妻と映画に行く約束をしていましたので、宴会に出ずにさっさと帰っちゃいました。ううむ、せっかく新しい人たちと出会えたのだから、宴会にも顔を出したかったなあ…とちょっぴり思いました。まあ、また次の機会があるか(笑)。

 帰りに、一緒に演奏してもらったフルート奏者の方の最新CDを、自分へのお土産として買って帰りました。日本の曲を演奏されたCDで、いい感じでした。

 アンサンブル会の時に『この会の事をブログに書きますよ~』って許可を皆さんにもらうのを忘れちゃったので、なんか色々と書けない事があるけれど、今回のアンサンブル会、私はとても楽しかったです。変な音ばかり出して、アンサンブル会の方々にはご迷惑をおかけしたかもしれませんが、そこは勘弁してください。それと、こんなステキな会を主催してくださった主催者さんに感謝感謝でございます。

蛇足 しかし、皆さん、ご立派なヴァイオリンをお持ちでした。おそらく、最安値なヴァイオリンは私の楽器でしょうね。なにしろ、弓と楽器で合わせて7000円だもん。安さ爆発だね。でも、そんな楽器でもアンサンブル会には参加できたわけで、まあまあだな。

コメント

  1. わか より:

    すとんさんとはホントに共通点がいっぱいです。
    ジェネレーションもわりと同じっぽいですね。

    我が家でも今週末フルバヨやります。
    フルは私ひとりだけ。
    ヴァイオリンは夫、山野楽器の仲間たち。
    ピアノニストは初参加者が対応できれば生で、
    ちょっと無理かな~の場合は電子ピアノが愛想なく参加する予定。

    曲は「歌の翼に 幻想曲」でドレミ出版のものです。

  2. すとん より:

    わかさん

     確かにジェネレーションもフルートの腕前も似たような感じみたいですね(笑)。友人招いて、アンサンブルできると言うのは、ちょっとうらやましいなあ。家も新築だし。

    >曲は「歌の翼に 幻想曲」でドレミ出版のものです。

     ちゃんアレンジされたアンサンブル曲でなく、こういう旋律一本の曲を、斉唱ならぬユニゾンで演奏しちゃうアンサンブルって、やってみると楽しいんです。それに、万が一の時は電子ピアノが対応って…それは素敵ですね。

     楽しそうな週末ですな。私の週末も楽しい事が多いけれど、わかさんのようなお楽しみはちょっと無いです。ウチも、妻が何かの楽器ができればいいんだけれど…。ザッフーンを購入したのはいいけれど、最近は、全然練習してないみたいだし…。

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