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最近は出しっぱなしです

 …ヴァイオリンの話です。そうなんですよ、私、もう最近は、ヴァイオリンを片づけるをやめました。ミヤマちゃんとカヅノちゃんは、お出かけの時以外は、ずっと部屋に放置されています。まるで、野良楽器のような扱いです。いや、ポケモン的に言えば、ピカチュー的扱いというべきか? とにかく、ヴァイオリンを片づけるのを止めた私です。

 それはなぜか? 別に面倒くさいわけじゃないですし、片づける手間を惜しんでいるわけでもないです。いや、むしろ、本音ではヴァイオリンをきちんと片づけたいです。ちゃんとケースにしまいたいです。だって、いつ何どき、どんな事が起こるか分からないじゃないですか。楽器を部屋に放置していたら、壊れてしまう事だってあるじゃないですか?これから乾燥の季節を迎えますが、おそらく室内はケース内よりもずっと乾燥しているはずですし、危険がいっぱいです。

 カヅノは初心者が持つには高価な弓ですし、ミヤマは世界に一台しかない私が手作りした楽器なんですよ、壊れたら悲しいです。……でも、ヴァイオリン、出しっぱなし(笑)。

 その理由は…ヴァイオリンの練習時間を少しでも確保するためです。いやあ~、とにかく、ヴァイオリンの練習ができないのが悩みなんですよ。

 あっちこっちのヴァイオリンの初心者ブログを読んで分かった事。私はずばぬけて、ヴァイオリンの進歩が遅いという、悲しい現実。私と同じキャリアで、すでにオケでブイブイ言わせている人もいるのに、アタシはスケール練習すらロクにやれない(涙)。で、その原因はと考えてみると…単純に練習時間不足。だって、ブログをやっているような初心者は、皆さん、マジメ。実にいっぱい練習をします。はっきり書いちゃうと、ヴァイオリンの人って、フルートの人よりもストイックなのね。なので、我彼の違いは、練習時間にありと思ったわけなんです。で、練習時間を(ちょっとだけ)増やそうかなって企んだわけです。

 しかし、一応、私、これでもマトモな社会人なので、実は普通に忙しい生活を送ってます。普通に忙しい毎日の中から時間を工面して、月に9回のレッスンと1回のサークル活動と複数回の観劇(映画含む)を行ってます。その上、毎日、歌やフルートの練習時間を捻り出しているわけで、本当にヴァイオリンに時間を裂く暇がありません。

 私の音楽の練習に関しては、優先順位があって、一位が声楽、二位がフルート、三位が歌劇団(だって団長だもん)、四位がヴァイオリンとなっております。つまり、声楽は毎日かかさず、フルートもほぼ毎日、歌劇団はなるべく、ヴァイオリンは時間を見つけて…という感じで練習しています。

 そう、ヴァイオリンは「時間を見つけて」なんですね。なので、時間を見つけないと、練習できません。ぼけーっとしていると、練習しないままに、無為に日々が過ぎてしまうのです。だから、練習時間が少ないんです(涙)。

 ヴァイオリンは基本的に、就寝時刻を遅らせて、睡眠時間を削って練習してますが、やはりそれだと、1回の練習は30分がせいぜい(それも弱音器付き)で、とても十分とは言えません。そこで、たとえ断続的になっても、トータルの練習時間を増やせないものかと思い、空いた時間が5分あったら、その5分間だけでもヴァイオリンを弾いてみよう。そんな、ちょっとした練習でも積み重ねていけば、それなりになるんじゃないですか? その5分を活用するために、ヴァイオリンを出しっぱなしにする事にしました。つまり、ケースにしまってあると、ケースから出して、スタンバイをして、チューニングを確認して…なんてやっているうちに5~10分過ぎてしまいますが、出しっぱなしにすることで、その辺りをショートカットして、ヴァイオリンを手にしたら、いきなり練習しちゃうおうと決めたわけです。え? チューニングはどうするのか? …とりあえず忙しい時は、とりあえず“パス”って事で(笑:だって、毎日弾いていると、そんなに音って狂わないものよ)。

 ヴァイオリンを出しっぱなしにする事で、就寝前の時間は、まとまった時間として、基礎練習を、それ以外の時間(出勤前の5分間とか、帰宅後すぐの10分間とか、歌やフルートの練習の合間とか、ブログをしてて飽きた時とか)は、軽く曲練習をしてみようかと思ってます。

 それに、朝、出勤準備を整えて、ほんの5分だけ、ヴァイオリンを弾いてから出勤するって、これはこれでなかなか精神的にリッチな生活習慣じゃないかなって思えるようになりました。

 ああ、人生が充実しまくっているなあ(笑)。

 おまけ。私の中でのヴァイオリンの位置づけって「フルートの持ち替え楽器」なんです。普通、フルートの持ち替え楽器って、クラシック系だと“ピッコロ”、ジャズ系だと“サクソフォーン”って相場が決まっていますが、そこへヴァイオリンだよ。一体、何系なんだか(笑)。

コメント

  1. ももねこ より:

    私も出しっぱなしです。本体も弓も 3本ずつ壁に並んでます。
    渦巻きに紐をかけて、ぶら下げて置くのが いいようです。
    地震があっても、ネコやハタキにも大丈夫です。
    バイオリン始めて まだ1年経ってませんが、
    鈴木の3巻に入りました。私も1日30分の練習です。
    アルタスも4本出しっぱなしです。ガラスケースに並んでます。
    1日前の記事にアルタスは人を選ぶっていう事ですが、
    私の1本は、どんな下手糞な入門者でもプロの音がします。
    カバード オフセット C足 管体プラチナ メカ銀の自慢の品です。

  2. すとん より:

    >ももねこさん

     おぉ、ももねこさんも“出しっぱなし”派ですか。ご同輩がいるとは、心強いです。「渦巻きに紐をひっかけてぶら下げる」と言うのは、私もミヤマを製作していた時は、そうやってました。今は紐を片づけてしまったので、私の座席のすぐそばの手の届くところに、ヴァイオリンスタンドを立てて、そこに置いてます。スタンドなので、楽器&弓以外にも、松脂・消音器・チューナーなどが置けて便利です。もちろん、肩当ては付けっぱなしです。…ウチはネコいませんから(笑)、たぶん、これで普段は支障がないはずです。

    >バイオリン始めて まだ1年経ってませんが、鈴木の3巻に入りました。

     私は始めて、だいたい三カ月ですが、スズキなら、1巻4曲目の「むすんでひらいて」止まりです。いや、その「むすんでひらいて」だって、かなり怪しいです。スズキは皆さん練習をしていらっしゃるようなので、私も時間がある時に見るようにしていますが、3巻ですか? 私の場合、何年先の話になるんだろ? ちょっと気が滅入ります。

    >カバード オフセット C足 管体プラチナ メカ銀の自慢の品です。

     そりゃあ、ご自慢の品でしょう。私も憧れますよ、その笛。…管体プラチナかあ。一体どんな感じだろ?

     プラチナはゴールドよりも重くてシンドイ素材だと聞いています。総24Kフルートと言うのを試奏した事がありますが、あれよりもヘビーなタイプだとしたら…そりゃあ「どんな下手くそな入門者でもプロの音がする」はずですよ。だって、その楽器、本当の下手くそでは、たぶん、音が出ないと思います。いや、下手くそでなくても、普通にいらっしゃる“軽く吹ける洋銀”系のフルート愛好者さんだと、カラダができてませんから、そのフルートでは、一曲吹くのが大変なくらいの手強い笛だと思います。つまり、そんな立派なフルートで曲を演奏している段階で、そこそこの腕前だと思いますよ(笑)。

     それにプラチナ(メッキ)のフルートを試奏した時に思ったのですが、プラチナって、素材の音がかなり強いんじゃないかなって思います。銀と比べて、奏者の違いが出づらいような気がします。

     プラチナは…いつまでもピカピカ鏡面仕上げなんですよね。あの独得のピカピカ感は、見ているだけで、ワクワクしますよね。ううむ、あの高揚感は、ちょっと不思議な感じがします。

  3. ダリア より:

    バイオリンを出しっぱなしにしておくデメリットとメリットと、天秤iにかけて、メリットのほうを取られたってことのようですね。なるほどー。
    私も考えてみました。そういえば、フルートをケースにしまうメリットといえば、色が変わらない、メカをアクシデントから守れる・・・・で、デメリットといえば、フルートをそのつどケースから出し入れしているときにちょっとぶつけたり、うっかりキーの上を押さえてしまったりの不調がよく起きる・・・。ですよね。一方、組み立てて出しっぱなしにしておくデメリットは、色が変わってしまう?ことと、落下とかものが落ちてくるとか同居人が間違ってさわったりする、結果どこかおかしくなる・・・。

    でもメリットはすとんさんのバイオリンと同じくたしかに細かい練習時間を繋げますね。
    私の場合はラクに一時間くらいは増やせそう・・・。これはすごいメリットがありますね。
    楽器の大切をとるか少々安全性が心配でも練習時間増をとるか、これは悩みますね。

  4. すとん より:

    >ダリアさん

    >楽器の大切をとるか少々安全性が心配でも練習時間増をとるか、これは悩みますね。

     そうなんですよ。で、ヴァイオリンの場合は、泣く泣く練習時間増を選択したんです。ちなみに、フルートはしっかり、毎回磨き上げてから、ケースにしまってます。絶対に出しっぱなしにはしません。やっぱり、フルートは楽器としては脆弱だからね…。ちょっとぶつけたりしただけで調子悪くなって、調整をお願いしないといけなくなりますから。

     その点、ウチのヴァイオリンは、調子悪くなったら、自分で修理しちゃいますから(笑)。場合によっては、彫刻刀で削ったり、ボンドで貼り付けたりなんて荒技も辞しませんし(爆)。なにせ、ウチは“すとんヴァイオリン工房(笑)”でもありますので、怖いもの、ないんです。

     フルートも自分で調整できるなら、私の事だから、案外、出しっぱなしにしちゃうかもしれません。フルートの調整を勉強するチャンスになかなか巡り合えなくて…残念なんです。フルートの調整の勉強をして“すとんフルート工房(笑)”を開設したいですよぉ~。

     それはともかく、ほんと、出しっぱなしにすると、練習時間が増えますよ。

  5. アンダンテ より:

    ん~、人生が充実しまくってるとなかなか時間のやりくりがたいへんですよねぇ(^^;;

    私も、最近はバヨ一時置きを使っていますが、これは、練習の合間に鍋の具合を見に行くのに、バヨ連れたまま危険な台所に行かなくていいように。一日の終わりにはちゃんとしまってます。余裕あるでしょ(笑)

    もともと、大人になって音楽を再開するとき、それがピアノだった理由の大きなものは、ピアノなら蓋開けたまま楽譜たてとけば、たった五分の空き時間でもフルにさわれるから。

    バイオリンはなかなか、やっかいですね~
    出しっぱなしでいいと決めれば、メリットはけっこう大きいですね。

  6. すとん より:

    >アンダンテさん

    >ピアノなら蓋開けたまま楽譜たてとけば、たった五分の空き時間でもフルにさわれるから。

     あ、なるほど。それは確かにそうですね。

     バヨはピアノほどじゃないけれど、割と短時間でも触れる楽器だと思います。これがフルートとなると、余人はともかく、私はちょっと無理です。音出しなしでフルートを吹いちゃうと、あっと言う間に音を壊しちゃうので、かならず、ソノリテっぽい事をしてからでないと、怖くてフルート吹けません。単なる習慣の問題かもしれませんが。

     同様に、歌もすぐには歌えないです。発声練習を軽くでもしないと、ノド壊しそうで、怖いです。

     本当は、バヨも準備運動の類が必要なのかもしれませんが、フルートや歌ほどの切実感を感じてません。

    >一日の終わりにはちゃんとしまってます。余裕あるでしょ(笑)

     ありますねえ~。私はきっと、バヨを一度しまったら、2~3日はケースのフタを開けないかもしれません。下手すると、レッスン終了後、次のレッスンまでフタが開かないかもしれない(汗)。それはさすがにマズイですね(大汗)。

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