さて、ヴァイオリン独学練習報告なのですが…今回は…と言うか、今回も…ですが、まったく前に進んでおりません(涙)。相変わらず、スズキ教本の9番「むきゅうどう」で停滞しております。ううむ…。
結局、まだまだ、あの速度に指がついていけず、どうしても、数ヶ所、ミスタッチしてしまうのです。おそらく先生についていたら、大甘で合格をもらえるレベルだろうと思いますが…自分で決めたルール(模範演奏CDときちんとデュエットできたら合格)を曲げちゃいけませんね。もう少しがんばりましょう。
それに、左手はそんな状況なのですが、右手も実はまだダメなんですよ。変奏B(十六分音符主体の変奏)が全然追いつきません。つまり、弓をあの速度で折り返して演奏していく筋力が足りていない(涙)って事なんです。こちらも、場数を踏んで、筋肉を作っていくしかありません。
ふ~、「むきゅうどう」難しい。
と言うわけで、今回はヴァイオリン関係のエッセイを書いて、お茶を濁します(笑)。
「むきゅうどう」は進まない私ですが、それでも日々の基礎練習だけは、割とマメにやれてますよ。チューナーを見ながら、きちんきちんと練習をしているせいか、最近はかなりヴァイオリンの音程も良くなってきました。
ヴァイオリンって、自分で音程を作っていく楽器なんですが、ヴァイオリンの音って、音程のちょっとした違いが分かりやすいような気がします。自分で弾きながら「これ、ちょっと違うような…」という感じがする時って、たいてい違ってます。で、「うん、これはいい感じだね」って時は、たいていチューナーがグリーンランプです。
…なに、当たり前の事を書いてるの?
そう思われる方もいらっしゃると思いますが、自慢じゃないですが、私は“音感を持っていません”! なので、音程の正否なんてまったく分かりません。普段は「ちょっと違う」とか「これはいい感じだね」なんて感覚は持ってません。基本的に「たぶん…あっているよなあ…?」という気持ちでやっております。少なくとも、歌とかフルートはそう。で、結果は、無情にも私の感覚とチューナーの表示はいつも違っていたりして悲しいのですが、ヴァイオリンに関しては、私の感覚とチューナーの表示が一致することが多い…と言いたいわけなんです。
つまり、どういう事なのかと言うと…ヴァイオリンの音色は、音程の違いがとても分かりやすい音色だ…という事です。少なくとも、私のような絶対無音感の持ち主にでも分かりやすいって事です。すごいでしょ。
これは…ヴァイオリンを練習していると、ヴァイオリンと一緒に、音感も育つんじゃねえ? なんて、淡い憧れを持ってしまいかねないくらいの感覚です。
そう言えば、以前、某ヴァイオリニストさんが「どうして、フルートの人って、ああも音痴なのかね?」と言ってた事を思い出しました。その時は「この人、すごい暴言を吐くなあ…」と思いましたが、今思うに、おそらくフルーティストよりもヴァイオリニストの方が音程にシビアなだけなのかもしれない。フルーティストにとってOKな音程でも、ヴァイオリニストにとっては『…ううむ?』な音程なのかもしれませんね。まあ、プロともなると、そんな事は無いのかもしれませんが…。
歌は…自分が楽器になってしまうわけなので、器楽演奏者よりも音程に甘いのは仕方ないと思います(が、それが許されるとは思ってませんが)。
音感を鍛えるには、ヴァイオリンをたくさん弾くのも、良い方法なのではないかと思った…という次第でございます。
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コメント
すとん様を刺激しようと、コメントします。 ももねこは、
60歳を期にヴァイオリンを始めて、2年半ほどになります。
2年ほどで、鈴木の4巻の最後まできました。
今度発表会で、モンティのチャルダッシュをやります。
プロより高速のスピカートをめざします。 でも、
すとん様は、仮想ライバルです。 私は自営業なので、
すとん様が 定年になったら、2ヶ月ほどで、頭の上を
大股で駆け抜けて行くだろうと思いますので、
今の内 と思ってます。 一つ質問があります
時々すとん様のいう「ギターはプロ」と言うのは、
どんなギターを どの程度なのでしょう?
ももねこさん
>時々すとん様のいう「ギターはプロ」と言うのは、どんなギターを どの程度なのでしょう?
さて、文脈が分からないので、一体何を指していらっしゃるのだろうかと、老犬ブログを一生懸命検索してしまいましたが、それでもももねこさんのおっしゃる事が分からなかったので、もう少し言葉を足してくださると、適切なお答えができると思いますので、申し訳ありませんが、私の何を尋ねたいのか、もう少しヒントを下さいませ。
私は学生時代、結構真面目にギターを弾いてましたが、腕前がプロ並とは(たぶん)どこにも書いていないと思います。もしそう思われたなら、他のどなたかと勘違いされたのかもしれません。
ギターはロックやフォーク、歌謡曲にJ-POPなど、私の年齢が普通に嗜む音楽を個人的に弾いてました。バンドはロックバンドやゴスペルバンドに参加し、サイドギター&ヴォーカルをやってました。で、たまに、そのサイドギターをベースギターに持ち替えたり…とかね。使用楽器は、普通に使うのは、フォークギターとかエレキギターだし、曲によってはクラシックギターを使ってましたが、これらは欲しい音色によって使い分けていただけの話で、奏法的には、普通にピッキングでストローク奏法を中心に、たまにアルペジオ奏法を交える…と行った程度でした。
>すとん様が 定年になったら、2ヶ月ほどで、頭の上を大股で駆け抜けて行くだろうと思います
無い無い(笑)。きっと私が定年になったら、犬でも飼って、毎日犬のお世話に時間を使ってしまって、別に音楽の時間が増えるとか、そういう事はないような気がしますよ。
すとんさん、こんにちは。
私は今遊びで二胡を弾きます(バイオリンは10代の終わりに1年半くらい習って環境的に続けられなくてやめました)。
フルートは習ったことありませんが、横笛はあります。
で、私の先生方を見ているとやはり明らかに二胡の先生の耳はとてもいいと思います。
チューナー見るとだいたい合っているにもかかわらず、微妙に数セント狂っているだけで、ちょっと合っていないとおっしゃるのは二胡の先生です。
私は今、三弦(三味線の祖先とでも思っていただければいいです)も弾くのですが、こういう弦が数本ある楽器(バイオリンもそうですよね)は、今弾いていない弦も同時に鳴ったりするので、和音の響き(音がちょっと濁っているなぁとか、音が澄んでいるなぁという結構あいまいな感覚)で、音程のずれが分かりやすいのではないでしょうか?
私自身は多分、こういう感覚をたよりに音程を判断していると思います。
で、二胡の場合、2つの弦を同時に押さえてしまうので、弓を当てていない方の弦の開放弦が鳴っているわけではなく、どこまでいっても完全5度の音が同時に響くことになるので、上記が通用しない(泣)
曲の途中で出てきた開放弦の音をずっと記憶しつつ(開放弦との音程差)、前の音との音程差を考慮して弾けばいいんですが、数分たつと開放弦の音なんて忘れてしまうので(笑)、あらら~なんです。
もっとも、だいたい合っている音を出すのは手の感覚でなんとかなるでしょうけど、結局最後は数ミリの差なので、やっぱり耳なんでしょうね。
上記は私が感じていることで、科学的根拠があるのかどうか分からないので、何か間違っているところがあったら、スミマセン。
我らが吉田雅夫さん、ご著書(というか、植村さんとの対談集)の中で、
ピアニスト出身の指揮者は、オーケストラに対する音程の要求が、やや甘い、
というご主旨のことをおっしゃっていたような記憶があります。
ピアノは、自分で音程の作りようがありませんからね。
バイオリンは、自分で音程を作るしかない。
さて、フルートはどうか?
全くのアマチュアレベルなら、自分で音程を作りようもありませんが、
上達してくると、かなり難しいですが、同じ「ド」でも、
高めの「ド」、低めの「ド」などなど、自分で作っていかねばなりませんよね。
歌はもちろん、自分で音程を作っていくわけですが、
先日、NHKで、懐かしの山根なんとかさんが、かの名曲「Get Along Together」を
熱唱されていて、声は出ているのですが、音程が、、、、、
音程が明らかに、微妙にずれていて、、、、、どうしちゃったの?
というわけで、音程に関して、少し、書かせていただきました。
おしまい
游鯉さん、いらっしゃいませ。
>今弾いていない弦も同時に鳴ったりするので、和音の響き(音がちょっと濁っているなぁとか、音が澄んでいるなぁという結構あいまいな感覚)で、音程のずれが分かりやすいのではないでしょうか?
そうですね。あと、弦の共振による“うねり”も生じますので、それでも音程のズレは分かりやすいと思います。私はギターをチューニングする時は、もっぱら“うねり”の感覚を利用します。
>もっとも、だいたい合っている音を出すのは手の感覚でなんとかなるでしょうけど、結局最後は数ミリの差なので、やっぱり耳なんでしょうね。
手の感覚と耳の感覚の合わせ技というのは納得です。あと、音程のズレ具合と指板上の指の位置のズレ具合が比例しているのも、分かりやすい所だと思います。
やはり弦楽器は発音体(つまり弦の事)が複数あるので、他の発音体の響きを利用することで、音程感をつかみやすいというのは、あるのかもしれませんね。なので、弦楽器の方は音程にシビアな方が多いのかもしれません。
しかし、二胡は難しそうですね。
operazanokaijinnokaijin さん
>ピアニスト出身の指揮者は、オーケストラに対する音程の要求が、やや甘い、というご主旨のことをおっしゃっていたような記憶があります。
一般論としては分かる気がします。ピアノは平均律ですが、オーケストラは純正律で、音程の取り方が違うので、ピアノ出身の方だと、そのあたりで多少気持ち的に引いてしまうのかもしれませんね。あるいは、純正律の響きに自信がないとか?
フルートでの音程の作り方は…私は先生の方針だったのかもしれませんが、ごく初歩の時から自分で音程を作るように指導されました。いわゆる“音曲げ”のテクニックですね。おそらく、ジャズフルートで使うブルーノート音階は、平均律とも純正律とも違った、独特の音程の取り方をするので、その下準備のために、初歩の初歩から、高めの「ド」とか低めの「ド」などを作ってました。なので、音程を楽器に任せっぱなしにして吹いている人を見ると「どうして自分で音程を作って演奏しないのだろう」って思うほどです。ま、私は特殊事例なのかもしれませんが(笑)。
今もH先生の元で、ロングトーン練習の時に、バシッと音程を合わせるために、音を曲げ曲げしながら吹いてます(笑)。だって、音程を楽器に任せっぱなしでロングトーンをしていると叱られるんだもの。ちなみに、H先生は、オーケストラのフルート奏者だからでしょうか、音程にはかなりうるさい方です。
>声は出ているのですが、音程が、、、、、音程が明らかに、微妙にずれていて、、、、、どうしちゃったの?
これは私は理解できます。自分では合っているつもりでも、ズレてしまう時って、あるんですよ。主に疲れていたり、発熱していたりなどの、体調不良だと声のチューニングがズレてしまうのです。
筋肉系が疲労していたり、睡眠不足だったりすると、自分で「ああ、音程がズレている~」と分かっていながらも、どうにも手が打てずにズレたまま歌ってしまいがちです。また、神経系が疲労していたり、発熱していて感覚が鈍くなっている時は、耳の感覚がおかしくなっていますので、自分では正しい音程で歌っているつもりでも、結果的に音痴になっている時ってあります。
歌は…自分が楽器ですから、自分の体調次第で楽器の調子が悪くなるんです。ですから、歌手が、人一倍自分の体調に気をつかうのはそういう事です。