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花粉症の時期は…鼻は詰まるし、ノドは腫れるし

 声楽のレッスンを受けてきました。

 「花粉症の季節は鼻がつまりやすいから…」言うわけで、今回のレッスンは、ハミングの練習からです。ハミングをしっかりやって、鼻の通じをよくしておきましょうって事です。ああ、ハミング練習は、本来ならルーチンでやんなきゃいけない練習なのに、ついついサボってしまう練習なので…実は苦手だったりします。では、なぜ、ハミング練習をサボってしまうのかと言うと…ハミングすると、頭の中がムズムズするでしょ? あれが苦手なんです(涙)。

 さて、あまり上手ではないハミングをしている時に、先生から「耳は外の音を聞くように」と注意がありました。「外の音を聞いていると、ちゃんと響いた声になります」 なるほど。ハミングに限らないけれど、発声練習をする時、ついつい私などは、自分のカラダの中の音を聞きがちで「今の声はノドに落ちた」とか「もっと上に響かせて歌わなきゃ」と思って発声していますし、その意識も大切なんだけれど、それよりも大切なのは、自分の声が外にどう響いているのかって事です。だって、お客さんが聞くのは、外の声ですからね。いくら自分の中で響いている声が美しくても、それをお客さんが聞くことはありません。大切なのは、外に対して、どれだけきれいな響く声で歌えるかって事です。

 それにしても、ハミング、疲れた…。一番高いところは高いAsまで行ったそうです。「ハミングでもAsが当たるようになりましたね。もっとも、その際には、声が引っくり返らない様に、しっかり肩を下げて歌いましょう」と教わりました。肩を下げていくと、声が引っくり返りづらくなるって事です。

 「しかし、モーツァルトは偉大ですね…」 ええ、そうですね。モーツァルトの“Dalla sua pace la mia dipende/彼女こそ私の宝”を泣きを入れながら歌った経験が、今に生きているのだと思います。

 とりあえず、高いAsまではどうやら手中に修めつつある私です。問題は、その半音上のAだね。このAが、まだ安定したピッチと声質で鳴りません。まだまだ博打なんです。さらにその上のBに至っては、負けっぱなしの博打状態です。

 「Aまでは今の発声でいいから。そこから上は、また出し方が違うから…」なんだそうです。つまり、今のままでは、高いBから上の音は出せないってわけです。確かに、ミュージカルなどでは“男声の最高音はAまで”と言うのが通り相場ですから、やはりAとBの間には、それこそ、チェンジの箇所(つまり、発声上の壁)があるって事なんでしょうね。まあ、私の場合は、Bを狙うよりも先に、Aの安定化に鋭意努力しないといけませんが…。

 その後、通常の発声練習をした後、ソロ曲である「Music of the night」を歌いました。そうそう、今回、うっかりファントムマスクと帽子を、レッスンに持っていくのを忘れてしまいました。実はマスクだけだと、歌っているうちにマスクがズレてしまって、ちょっと歌いづらいのですが、帽子をカブってみると、マスクが上手い具合に固定されて歌いやすくなるんですね。でから、舞台でもファントムはたいてい帽子をカブっているんだろあ(違うか:笑)。

 この曲はミュージカルソングなので、必ずしも楽譜どおりに歌う必要はなく、実際に、私もだいぶ崩して歌っています。いくら崩しても、歌の心がちゃんと伝われば、それでいいのだけれど、やはり聞かせ所の三ヶ所は、崩さずにキッチリと歌わないとダメなので、そこを重点的に練習しました。その三ヶ所と言うのは、高いAsの箇所二つと、最後のppで歌うDesです。この三ヶ所は「絶対に失敗できない箇所」なんですね。実際、ここは聞かせ所であると同時に、歌う時の難所でもあります。ああ、難しい。

 この曲はドンドン転調していく歌なのですが、私がその『転調している』という認識がどうにも希薄で、何となく、音の流れで歌っている事が、先生にバレてしまいました。転調するたびに、しっかり転調しているという自覚を持って歌わないといけないと注意されました。そりゃあそうだよね。調性が変わるたびに、その調性を確認しておくと、どんなに音程が跳躍しても、あわてずに済むそうです(特に高いところ)。

 本番まで約二カ月となりました。現在の状況は…暗譜は6~7割ぐらいかな? 早く、きちんと暗譜しないといけません。とにかく、歌は暗譜しないと何も始まりませんから。それに、暗譜してから、演技の練習に入るわけだし。意外と本番まで時間がありそうでなかったりするわけです。

 レッスンの最後に、ガラコンサートに向けての、ムフフな企てを相談しました。ああ、やっぱり、アレって、考えとかないとダメだよね。

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コメント

  1. operazanokaijinnokaijin より:

    ファントムの、あの帽子、いいですよね。
    でも、2004年のジェラルド・バトラー主演の映画版では、
    ファントムは、確か、帽子、
    全然かぶってないんじゃないかしら、どのシーンでも。
    って、あの映画は、ま、明らかに今一でした。
    と言いつつ、映画館で15回見たけど。
    ( ̄▽ ̄;)

    舞台でも、ミュージックオブザナイトでは、
    仮面はつけているけど、確か、帽子はかぶっていない、ですよね。
    本番で、どうなさいますか? ご思案のしどころ、ですね?
    (^◇^)

  2. いがぐり より:

    花粉症つらいですよね。私はお医者様のお薬のお世話になってます。
    この時期、フルートを吹くのも辛いので、手っ取り早く解消したいと思っちゃうのです。
    粘膜が乾いて余計に辛くなってるのかも?と思ったりもするのですが(笑)
    一番身体に合っていたのが霊芝でしたが、お高いのでね^^;

    で、のど飴(あまり関係ないかな^^)
    ボイスケアを探してみましたがなかったので、龍角散が好きな私は
    薬局で見かけた「のどすっきり ゆず味」というのを買ってみました。
    まっず~~~~~~い(涙)なんというか、なかから出てきたパウダーとゆず風味の混沌とした味。きつい体臭のような・・・。残りをどうしましょう・・・。

    マスクをつけての舞台って大変そう!
    コスプレ大好きなので、同じような趣向の人とアンサンブルをするときは
    衣装でも目立ちましょう!(笑)と盛り上がります。
    失敗したなーと思うのは帽子です!
    彼は執事、私はメイドでアンサンブルしたときですが、執事って言ったのに紳士のような帽子で現れた彼をみて吹き出しそうになるし、本人も演奏中落ちないかと気にしてるようだし^m^
    まぁ、30超えてのメイドも相当な破壊力があったと思います。

    ベルトミューの猫を猫耳でしたいなぁと目論んでます。

    歌の方はいろんな人になれて楽しそうですね(コスプレじゃないか)

    ひとこと返信

    桜は山桜が好きです♪
    むせかえるようなピンクの桜の集団は息苦しくて疲れちゃうんです。
    山に一筆さっと引いたように霞んで見える桜は落ち着きます。

  3. すとん より:

    operazanokaijinnokaijinさん

     帽子の件ですが…ファントムの衣装は基本的にホワイトタイだったと思いますが、すでにそれに関して妻から「ホワイトタイでなく、ブラックタイにしなさい」という厳命が下っていますので、今更、映画や舞台のような衣装にする事は、諦めざるを得ません。なので、帽子も、ファントムがかぶっている“あの”帽子ではなく、シルクハットにしました。ま、ファントムってフォーマル着ているってイメージがあるから、それでも良しですよ。

     本当はホワイトタイを来たいのですが、この春は、息子君をヨーロッパに送り出し、冷蔵庫を買い換え、掃除機を買い換え、各種お祝い事に散財していますので、エンビを新規購入するわけにはいかないのですよ。残念。

  4. すとん より:

    いがぐりさん

     花粉症つらいです。花粉症が発症している間は、ノドが常時腫れ上がっていますので、気をつけないと、ノドを壊してしまいます。歌手にとっては、鬼門の季節ですよ。

     龍角散はコンビニなどで買える、パウダー無しのタイプはなかなか良いと思いますが、薬局で売っている、パウダー入りのタイプは好き嫌いがあるかも…。あのパウダーが踏み絵になってますよね(笑)。

    >なかから出てきたパウダーとゆず風味の混沌とした味。きつい体臭のような・・・。

     ははは、なるほど、そういう形容の仕方もありましたね。

    >マスクをつけての舞台って大変そう!

     マスクに限らず、役に合わせて、衣装を着たり、カツラをかぶったりする事もあるわけなので、歌の舞台はそれなりに(楽しいですが)大変です。まあ、慣れるしかないので、私は練習の時から、なるべくマスクを付けて歌うようにしています。女性の場合、舞台ではヒールを履く事が多いので、歌う時はかならず室内でもヒールを履きます…って人もいるくらいですからね。

     そうそう、お気づきのとおり、コスプレじゃないですよ(笑)。役作りね。

     山桜は確かにキレイなピンク色ですね。ただ、こちらだとなかなかお目にかかれないんですよ。どこかで山桜咲いてないかな?

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