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吹奏楽部の顧問になりました

 私は某教育系の研究所で、他人に説明するのが難しいタイプの仕事をしております(笑)。おそらく外部の人からは、いや、同僚たちからも「毎日毎日、パソコンで遊んでいる」としか見られていないであろう職種です。まあ、実際、遊んでいる時もあるというか、遊んでいるのも仕事なんですが(笑)、それを理解していただけない他人様の、冷たい視線に堪えられる、タフな精神が必要とされる仕事をいたしております。

 とは言え、元々はガッコの先生なので、関係諸学校から要請があれば、授業をしに行ったり、引率業務を引き受けてみたりと、本業に差し支えない程度に“ガッコのセンセ”っぽい仕事もしてます。いや~、本当はそんな“ガッコのセンセ”っぽい仕事など、しなくてもいい立場なのですが、私、教える事が大好きだし、ガッコのセンセという仕事も好きなので、上司にお願いして、授業などの“ガッコのセンセっぽい事”をやらせてもらっている部分があります。…ってか、授業をさせてもらえる事を条件に、現職に赴任したという経緯がございます。

 ですから、小学校で手が足りないと言えば、小学校教諭の真似事をし、中学校で人手不足だと聞けば、中学教師のフリをし、高校で先生がいないと聞けば、高校の先生のような事をします…って感じでお役にたたせいただいております(笑)。

 で、先月、某関係学校の校長先生がわざわざ私の所にやってきて、諸般の事情で音楽系の教員の手が足りなくなったので、ぜひすとん先生に吹奏楽部の顧問をお願いしたい…と言われちゃいました。

 おぉ、部活の顧問ですか、ひさしぶり。そう言えば、かれこれ十数年前に、軽音楽部の顧問をして以来かもしれない。

 正直言うと、部活に関われるほど時間の余裕があるわけじゃないし、それなのに吹奏楽部って奴は、部活動の中でも半端なく忙しい部活だし…。しかし仕事に呼ばれたなら、お引き受けするのが、一人前の職業人ってもんです。

 でもね、顧問を引き受けるには、多少なりとも躊躇する気持ちが無かったとは言いません。そこで、色々と条件を付けさせてもらって、吹奏楽部の顧問を引き受ける事にしました。

 その条件とは、簡単に言うと“私はあくまでもサブ的な顧問であって、本業優先、部活は二の次でもOK”“演奏の指導はもちろん、生徒の生活面などに直接関わる教職員やコーチを、他に用意する事”って事です。つまり、まあ、割りとお気楽な位置取りでの部活顧問です。家庭に例えると、普通の部活顧問がオトウサンやオカアサンなら、私はオジイチャンぽい立ち位置って事です。

 そんな部活顧問なんていらない…って思うでしょ。私もそう思わないでもないのですが(笑)、若い教師や外部コーチ(あ、私も外部の人間だよぉ)ばかりに部活を任せてはいられないって事らしいんです。ま、実際は、直接生徒たちと関わる若い先生たちの相談役…みたいな立ち位置ですかね。ま、オッサンにはオッサンなりの仕事ってのがあるわけです。

 おそらく、音楽の神様が、そろそろ私に吹奏楽と関わりを持たせようと思ったのかもしれません…ってか、それしか理由が考えられません。だって、私は自分から率先して吹奏楽に近づこうなんて思わない人だからね。あっちからやって来ない限り関係なんて持つつもりはなかったのに、あっちからやってきたので、関係を持つことになりました。まさに“音楽の神様の企み”でしょ?

 と言うわけで、吹奏楽部の[ゆるゆる]顧問になりました(笑)。
 
 
 で、部活初日、顧問着任の挨拶として、名刺代わりに、一曲、クラシック系の曲を無伴奏で吹いてきました。『こちとら素人じゃないからな、なめんなよ』って感じでハッタリをかましてきたわけです。とりあえず、ツカミとしてはOKでした。いや~、フルートちゃんたちの心に火をつけちゃったみたいで、特にフルートのパートリーダーちゃんは、対抗意識がメラメラになりました(オッサン相手にマジになって、どーする?)。

 生徒たちの演奏指導に直接関わる指導者さんからは、さっそく一枚の楽譜を渡され「明日リハで、明後日本番なのでよろしく」って言われました。見れば、パーカッションの楽譜です。さっそく、打楽器奏者として演奏に加われって事のようです(その指導者の方には、私が吹奏楽で打楽器のトラ経験がある事は伝えてあります)。おもしれーじゃん、試されるわけじゃーん、受けてやろうじゃーん。

 …で、リハ、欠席(爆)。

 だって、本業が忙しいんだもん。学生のように、時間が有り余っているわけじゃないのよ。と言うわけで、いきなり、ぶっつけ本番。ほぼ初見(大笑)。曲はアニソン。当然、知らない曲。とりあえず(多少誤魔化したけれど)足は引っ張らなかったと思うよ。 なにしろ、こういう状況は、笛先生とのセッションレッスンで散々鍛えたからねえ。とにかく『音楽を止めない』『他人の演奏を邪魔しない』『でもやるべき事はやる』って奴を散々訓練しました(笑)。吹奏楽の本番って考えると緊張しますが、ビッグバンドとのジャムセッションって思えば、別にどーって事ないです(なんてね:笑)。

 と言うわけで、期せず、吹奏楽と関わる事になりました。吹奏楽って私にとっては、未知の世界なので、色々と思うことや感じる事があると思うので、まあ、そんな事をたまにエッセイ風に書けたらいいかなあ…なんて思ってます。

 よろしく。

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コメント

  1. おぷー より:

    すとんさんの職業が前から気になって仕方がなかったんですが、
    この日のブログでも、まだよく分かりません。
    どんなお仕事なんだろう?と頭に???マークがいっぱい浮かんでます。

    花粉症なのに、生徒を驚かせるなんてスゴイです。
    頑張って下さい!

  2. すとん より:

    おぷーさん

    >すとんさんの職業が前から気になって仕方がなかったんですが、

     たぶん一番正しい言い方は『業界系シンクタンク(ただし零細)に勤務』でしょう。じゃあ、どの業界?って言うと教育関係の業界なんですが(笑)。取扱い内容は(公的に)内緒の話も多いので、他人に説明するのが難しいんですよ。なので、面倒くさい時は前職である『ガッコのセンセしてます』って答えてます。まあ、今もガッコのセンセっぽい事も(笑)してますので、満更嘘でもないし…。

     もっとも『ガッコのセンセ』の先を突っ込まれると…また言葉に窮するんですよね(爆)。ガッコのセンセ時代も、普通のセンセたちとは全然違った働き方をしていたので、そっちの話をしても「???」になっちゃうんですよ。まあ、昔から説明しづらい仕事ばかりしてきた人なんです(爆)。センセとして教えていた教科にしても、国語を教えてたり、音楽を教えてたり、理科を教えてたり、情報を教えてたり…って、ほら、もう分からないでしょ?

    >花粉症なのに、生徒を驚かせるなんてスゴイです。

     たぶん、生徒たちには私が楽器を演奏するというイメージが無かったから、余計に感心したんだと思います。生徒たちにとって、私は“ガチ受験系教師”ってイメージでしょうから(爆)、まさかフルート吹けるなんて思っても見なかった事でしょう。

     つまり、謎のオッサン、なんです。

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