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酸欠で、目の前が暗くなりました

 声楽のレッスンの続きです。曲の練習に入りました。まずは、ジョルダーニ作曲の「Caro mio ben/いとしい女よ」です。高声用の楽譜を使用して歌います。

 この曲は以前にも何度か(中声用の譜面で)レッスンをしていただいてますので、一通り歌えるので、まずは通して歌ってみて、発表会本番でのテンポを決めることにしました。

 割りとゆっくりめなテンポと、それなりに速めのテンポと、続けて2回歌ってみました…が、いやあ、結構キツかったです。歌っているうちに、どんどん視界が狭まり、目の前が暗くなっていくのが分かりました。酸欠です(汗)。

 別に歌っていて息が足りない…という事は特にありません。いやむしろ、休符が無さすぎて、息を十分に吐ききれなくて、そのために酸欠になるみたいです。

 普通に歌っている時、私は休符があると、そこで急いで深呼吸を1往復以上して、体に不足分の酸素を補いながら歌うことが多いのですが、この曲は、その深呼吸のタイミングが特に無く、歌唱のための呼吸しかできず、そのために息を常に吐きっぱなしなってしまい、あまり息が吸えず、そのために酸欠になってしまうようです。

 いやあ、キツイです。

 それを回避するためには、こまめにブレスを取れば良いのですが、曲の構成がそれを許しません。調性を低めに転調すると体への負担がだいぶ変わりますが…私が原調歌唱にこだわっているので、それは無しです。

 結局は、歌う前にたっぷり深呼吸をして酸素を事前に取り込んでおく事と、早めに曲を切り上げる事が肝心と判断したので、本番でのテンポは、若干速めに設定する事にしました。

 テンポを速めに設定した理由は、呼吸の問題もありますが、ゆっくりしたテンポの方が、歌唱のアラが目立つので、私の未熟さを隠蔽するためにも、テンポは速い方が良いのです。

 それにしても、初心者が手始めに学ぶ事が多い曲なのに、酸欠と隣り合わせとなりがちなのはなぜ?という質問を先生にしてみたところ、初心者には、そこまでの厳密なブレスコントロールを求めない事と、使う譜面が中声用か、人によっては低声用を使うので、そこまでキツくはならないのだそうです。うむ、確かに私も最初は中声用で学んだな…。

 でも今となっては、中声用で歌うよりも(正直)高声用で歌った方が気持ちいいし、声的には楽です。ただ、声は楽でも、息が苦しいのです。もっともっとブレスコントロールが上手にならないといけない…という、現状における私の課題を突きつけられたような気がしました。

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