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沖縄旅行 その6 気分は罰ゲームでした

 おきなわワールドの次は、知念岬(ちねんみさき)に行きました。雨も止んでいたので、絶景でしたよ。昨日の万座毛に負けずとも劣らずの景勝地です。でも、見ている最中に急に寒くなってきて、雨が振り始め、みんな慌ててバスに戻って雨宿りです。

 次は斎場御嶽(せーふぁー・うたけ)の見学ですが、ここには駐車場が無いために、知念岬の駐車場にバスを停めたまま、約10分の道のり(結構あるよ)を徒歩移動で向かいました。

 雨も横殴りになってきたので、一部の人が「行きたくない」と言い出しました。正直、私も行きたくないです。でも、斎場御嶽には行ったことないし、添乗員さんも「世界遺産ですから、見るだけ見てはどうですか?」と勧めてくるので、行く事にしました。行かずに後悔するよりも、行って後悔するべきだと思ったのですが、正直、行かない方が良かったです(涙)。正直、罰ゲームみたいな感じだったんだもの。

 雨はますます激しくなってきて、傘なんてほとんど役に立たない感じになってきた上に、肝心の斎場御嶽に近づくにつれ、なんかだんだん気が乗らなくなってきました。何となく、行っちゃいけない気になってきたのですよ。

 で、斎場御嶽に到着して知ったのですが、ここは聖地なんですね。沖縄の土着信仰の大切な祭事場であり、神様が降りてくる場であり、神と人が交わる聖なる場なのですよ。そりゃあ、気が引けますよ。だって私はヤマトンチュ(沖縄以外の日本人)だもの、沖縄の土着信仰なんて知らないよ、関係ないよ。私は完全なる異教徒で、よそ者だもの。そんな異教徒に聖地を土足で踏み込まれるのって、神様的に「どうなの?」って感じがするし、こちらもいかにも場違いな感じがするので、今すぐにでも帰りたい気になりました。本当に、いたたまれないのです。でも、一本道なので、仕方なく行きましたが、雨はますます激しくなるし、心は本当に申し訳ない気持ちが強くなってくるし、意味なく悲しくなってくるし…ほんともう罰ゲームを受けているような気分で、もう散々でした。いくら世界遺産とは言え、ここは観光地からは外した方かいいと思うなあ。少なくとも、興味も関心もない人たちの集団である団体旅行のメニューには入れちゃいけないと思いました。

 斎場御嶽から降りてきたら、もうずぶ濡れの濡れネズミになっていました。靴の中には池ができていました。靴は新品を下ろしてきたばかりなのになあ…。なんか、残念に残念を重ねて、残念まみれの悲しい気分になりました。

 心身ともに疲れてしまったので、途中にある道の駅で、雨宿りをしながら、サーターアンダギーと沖縄コーラを買いました。サーターアンダギーとは、沖縄のドーナツで、まあググってください。沖縄コーラは、いわゆるクラフトコーラで、美味しかったですよ。

 そんなわけで、今回の沖縄旅行で、一番印象深かったのは、何と言ってもここ、斎場御嶽なのでした。たぶん、一生忘れないです。

 そんなツラかった斎場御嶽の見学の後は、ようやく本日のお宿に向かってバスが走り出しました。

 那覇郊外は快適に走れましたが、那覇市内に入るとバスは夕方の渋滞に捕まってしまい、途端にノロノロになりました。ようやくの思いでバスのホテルについた時には、次の出発時刻ギリギリになってしまいました。

 急いで部屋にスーツケースを置いて、すぐにロビーに集合しました。今晩の夕食は、ホテルのレストランでのバイキングではなく、那覇の国際通りにある鉄板ステーキ屋さんに出かけての外食なので、ホテルからマイクロバスの送迎でお店に向かう我々なのでした。

 鉄板ステーキ屋さんという事で、我々客の眼の前でシェフがステーキを焼いてくれます。私はオプションでお肉のグラムを増やしました。通常の一人前はサーロイン180gですが、私はサーロイン300gにしてもらいました。

 お肉…とても美味しかったです。やっぱり沖縄は肉食文化の地域ですよね。豚にしても牛にしても、美味しいです。肉も美味しかったけれど、付け合せの玉ねぎの炒めものが美味しくて、この玉ねぎの炒めものとライスの組み合わせが絶妙で、ノンストップでかき込んでしまいました。いやあ、美味しかったのよ。

 肉300gぽっちりでは、やはり足りなかったので、夕食後は一度ホテルに戻ってから、コンビニに出かけて、軽食を買い込みました。

 やはり夕食はバイキング形式に限るなぁ…。

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