最近はキング先生直伝の声楽体操(勝手に命名しました!)をしているせいか、色々と調子がいいです。気のせいか、少しずつ歌うのが楽になってきたような気がするし、高い声も、気のせいか、以前よりも、だいぶ楽になってきたような気がします。あと、声も心なしか太くなってきたような気がします。ま、あくまで感覚の問題であって、当社比にすらなっていないかもしれませんが、すごぶる、精神的な満足感は高いです。
特に思うのが、楽に歌えるというか、意識的に脱力ができるようになってきたこと。「歌う時は脱力」と言うのは世界常識ですが、分かっていても、なかなかできません。今だって、まだまだ本当の脱力からは、ほど遠いでしょうが、それでも「あ、ちょっと力が抜けている!」と感じる場面が多々あります。
で、おもしろいのは、脱力できていると思える日ほど、腹が痛みます。歌っていても、キュ~と痛くなります。なんか、お腹が絞れる様な感じがして、丹田の当たりがピンポイントで痛くなります。
最初は訳が分からず、痛くなってくると、傷みを分散させるために、力を抜いてみたりしていたのですが、ある時、ふと気がつき、傷みに逆らうように、さらに痛む場所に力を入れて歌ってみました。当然、傷みはターボのように加速しましたが、声にとっては、音量的にも、音質的にも、音程的にも、いい感じになってきました。
ああ、つまり、痛くなっている部分を使うと声にいいのだな…と思いました。
最近、脱力ができているような気がしていたけれど、それはここの部分(丹田周辺です)を使っていたからなんだと思いました。そして、そこが痛いのは、そこの部分が筋肉痛を起こしているわけで、つまり、今まではそこを真面目に使っていなかったから、筋肉がビックリしているんだなあというふうに理解しました。
これもおそらくはキング先生の「声楽体操」のおかげでしょうね。あれをやっているので、基本的な筋力が付き、その基本的な筋力で今まで微動だにしなかった筋肉を動かす事ができるようになり、それが声に良い影響を与え、さらに良い声を出そうとして、筋肉に過負荷がかかった結果の筋肉痛だと理解しました。
傷みに負けずに、こらえて歌っていけば、きっと、いつでも良い声で歌えるようになれるんじゃないかと期待しています。
やっぱり、声楽は、体が楽器だね。だから、まずは、楽器をきちんと作らないとダメだね。その点、フルートは最初に良い楽器を買ってきちゃえばいいんだから、ずいぶんとスタート時点で楽をしている…と思います。
フルートはズルイ…とは思わないものの、声楽は大変だなと思います。健康でないと、とても歌は歌えないと思いました。
コメント
こんばんわ。
アレクサンダー・テクニークのグループレッスンに初参加してきました。
感想は…う〜ん、やっぱ、一回出たくらいではわからない??…って言うこともないんですが、要は「正しい体の使い方」を学ぶので、太極拳・ヨガ・ピラティス・気功・etc…、案外、辿り着くところは同じかも(微妙な誤差はあるでしょうが)
アレク…では首から尾てい骨を一塊と考えて動くらしいのですが、
それって〈背中〉?
背中って大事なんですね。腹式呼吸とか肺とか、ついつい眼の付いている、体の前面に気が行きますが、見えないとこほど大事、というか、
丹田や大腰筋などのインナーマッスル…
高い声を出すときは声帯ヒダが長くなり、甲状軟骨が下に傾く(たぶん、すとんさんのブログのどこかにも書いてありますね)
こういうことを“思いながら”DOするとよいそうです。
“思う”“意識する”が大事なんだそうです。
どこが動いているかをきちんと意識しながらすると、(何気なくやらない、漫然とやらない、ということ?)余分な力を使わず(無駄な部分が緊張しないということ?)、リラックスできるということでしょうかね。
>YOSHIEさん
アレクサンダー・テクニークは私も興味ありますし、正しいカラダの使い方って、すごく興味あります。アレクサンダー・テクニークに関する、薄っぺらい本も二冊ばかり持ってますよ。
たしか、アレクサンダー・テクニークでは『腰』という概念はなかったと思います。『腰』という概念がないので、必然的に『背中』が注目されるんだろうと思います。ちなみに『丹田』という概念はありましたか?
私はアレクサンダー・テクニークの本を読んで、肋骨の関節というのを意識するようになりました。この関節の存在を知り、意識的に動かすことで、呼吸の仕方も若干変わったような気がします。アレクサンダー・テクニークって、なかなか有益な考え方を提供してくれるメソッドだと思いますよ。
でも、自分自身ではなかなか、その手のレッスンに行こうという気にはなりません、忙しくってね(笑)。
なにやら続いてスミマセン。
そうでした、すとんさん、本読まれていたんでしたね。
私は「本を読んだだけではわかんないよー、実践受けなくちゃー」
みたいな前評判を鵜呑みにして、あまり知識なしで行きました。
でも、太極拳を長年やっている友人が『音楽家なら〜』を太極拳の先生から勧められて読んだところ
「いつも先生に言われているようなことが書いてあるな、合理的な体の動かし方は共通しているんだな」
と思ったそうで、
すとんさんも柔道でしたっけ?
ある程度、そういったフィジカル(でいいのかな?)な知識のある人なら、
本を読んだだけでも
「ああ!」と納得することがあるのではないかと思います。
“丹田”の概念というか話はなかったです。
丹田はお腹にある気の道の関門(チャクラと言える?)と思いましたが…
(ちょっとウロ覚え、頭にあるのが百会で…)
最初に人体骨格・筋肉図を渡されました。
アレクサンダーで大事なのはあくまでも、正しい関節・筋肉の動かし方で、〈気〉がどうのこうの…みたいなのは無いのかな、と思いますが、一度出ただけので、
えらそうなことは書けません。
正しい体の使い方を考えたり・覚えたり・実践したりするのに
アレクサンダー…的な骨格・筋肉の知識を持って、
太極拳・気功…等をやると
日本人には良いかもしれないなぁ、と思いました。
物事を頭で理解するのではなく体得するとき丹田は大切と思います。
>YOSHIEさん
やはり、腰という概念のない、アレクサンダー・テクニークでは丹田という概念もないのですね。なんか、納得。もっとも、アレクサンダー~は、外国(ってアメリカ?)の考え方なので“腰”ではなく“ウエスト”なんだよね。ウエストは服の寸法を決める時には必要だけれど、だからと言って、彼らはそこを特別に意識しないんだ。だから、体の動かし方を考えるときに、ウエストを否定するんだね。
確かに私は柔道ですが、思い出せば、白人さんが柔道に限らず、武道をやると、必ず変な感じになるんだけれど、あれは“腰”の概念がないからなんだと思う。“腰”の概念がないので、腰を入れることができず、結果としてへっぴり腰になるわけよ。
>丹田はお腹にある気の道の関門(チャクラと言える?)と思いましたが…
あ、なるほど、ヨガ系だとそう考えるんだろうね。
人間の体の筋肉って、かならず表裏になっているんですよ。だから、伸びたり縮んだりできるわけで、具体的に言えば、手のひらに対しての手の甲とかがそう。そして、胴体も、腹に対して背中があるわけよ。で、腰に対しては…下腹、つまり丹田でしょ。だから私的には、腰と丹田で一対になっているんです。だから、腰を否定するなら、当然、丹田も否定するんだろうなあって思っただけです。
>いつも先生に言われているようなことが書いてあるな、合理的な体の動かし方は共通しているんだな
実は私もそう思いました。だから、すご~く興味はあるけれど、自分で積極的に学びに行こうという気にならないのです。きっと、レッスンに行っても、知っていることばかり聞いてくるはめになるから(笑)。柔道は動的で外面的な動きをたくさんやりますので、同じ学ぶなら、静的なヨガとかピラティスとか、深い筋肉を多用するバレエとか日本舞踊とかを学びたいです。私、実際、そっち方面の筋肉が弱いんですよ(笑)。