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カッコ悪くても、仕方ないのです

 まずは業務連絡です。次の本番であるクラシックコンサートに関する詳細を、サイドバーの「お知らせ」にアップしました。WordPressになってから、スマホでもサイドバーが見られるようなったので、詳細はそちらで御覧ください…ってだけで済ませると、不親切かもしれないので、一応「お知らせ」の内容を以下にコピペしておきます。


 さて、昨年は開催される事に気づかずに、申込みそびれて参加できなかった地元のクラシックコンサートに、今年は出演します。

 開催日は2022年10月23日(日)の予定です。場所は茅ヶ崎市民文化会館小ホールです。最寄り駅はJR茅ヶ崎駅です。入場無料です。

 我々の出演時刻は午後4時半前後の予定です。一応トリです。

 ヘンデル作曲「セメレ」より「Where’er you walk/あなたがどこを歩くとも」/ヘンデル作曲「サムソン」より「Total eclipse/皆既日食」/ヘンデル作曲「陽気な人、鬱ぎの人、穏やかな人」より「As steals the morn upon the night/暁が夜に忍び込み」…を歌います。

 応援してくださいますと、めっちゃ喜びます。


 さて、声楽のレッスンに行ってきました。ピアノ合わせの2回目となります。

 その日は大嵐でした。いつもは妻と駅前で待ち合わせをして、軽食を食べてから、てくてくとお教室まで徒歩で向かうのですが、この日は大嵐だったので、さすがに歩いて行くのは無理と判断し、タクシーに乗って行くことにしたのは良いのですが、タクシーは…40分待ちました。別にタクシーが来なかったわけではなく、単純にタクシー待ちをしている人が多かっただけです。まあ、誰だって、こんな嵐の日は歩きたくないよね。

 という訳で、我々はタクシーで行きましたが、ピアニストさんは嵐の中を(近所に住んでいる事もあり)徒歩で向かったんだそうです。はい、かなり濡れたそうです(申し訳ない…)。

 嵐の中の移動…って、なんか疲れますよね。そのせいかどうかは分かりませんが、お教室に着いた時は、なんかもうヘロヘロになっていました。先生からは「全然カラダが動いていない」と言われ、レッスンはいつもどおり、ハミング練習から始めたのですが「ハミングなんてやっている場合ではない!」とでも思われたのでしょうか? すぐにスタッカートを伴う発声練習に切り替わりました。スタッカートで発声練習をすると、強制的に腹筋を動かすので…限界を越えると腹部が攣ったりするんですよね…。今回も、その一歩手前まで追い込まれました(汗)。

 まずは「Where’er you walk/あなたがどこを歩くとも」です。とにかく“支えと響き”を意識して歌うように言われました。

 しっかりと支え、響きを高く保ち続けると、音程がむやみに正しくなります。逆に言えば、日頃の私は、この2点が足らないために、歌っているとすぐに音程がフラットしてしまうわけなのです。特に白玉音符(例えば、二分音符とか…)は支えと響きが足りないと、歌っているうちに音程が下がってしまうのです。かっこ悪いです。

 中~低音を歌う時は、意識してノドを鳴らさないように心がけます。なにしろ中~低音って、歌いやすい音域ですから、無意識にノドを鳴らしてしまいがちなのです。もう、これは私のサガみたいなものです。ノドをしっかり鳴らして、重めの声でババーンと歌いたくなってしまうのです。私の永遠のアイドル、マリオ・デル・モナコを無自覚に意識してしまうのでしょうね、止めようと思っていてもやってしまうので、本当に強く意識をもって軽く歌わないといけないのです。

 いくら憧れていても、私とモナコでは、全然声質も声色も違うのだけれど…ねえ。

 やはり、自分の声でラクラクと歌うのが良いのです。その時は、音程も良いし、声も軽いし、よく響くんですよ。発声に作為が入ると…ダメなんですよね。困ったものです。本来、私の声は軽いし、甲高いのです。そんな自分の声が嫌いだから、真逆なタイプのモナコのような声に憧れるわけですが、いくら憧れていても、そんな声にはならないしなれないと分かっているのだけれど、それでもやはり、無意識にカッコつけて、それっぽい声を出そうとしちゃうところが、私のダメなところです。

 「Where’er you walk/あなたがどこを歩くとも」はダ・カーポアリアなのですが、私のバリエーション(ほぼアドリブです)は、ピアニストさんにはだいぶ不評です(汗)。止めた方がいいんじゃないかとアドヴァイスされてしまった程ですが、私もY先生も「そういうスタイルの曲だから…」という事で、このままバリエーション込みで歌う事にしています。まあ、私も別にカッコいいと思ってアドリブやっているわけではないので「止めたほうがいいんじゃないの?」と言われると、ちょっと心が折れます。

 カッコ悪くても、それが私なんだから、仕方ないんです。

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コメント

  1. 如月青 より:

    >しっかりと支え、響きを高く保ち続ける

    結局これ以外に人に聞かせられる声で歌う方法はない、と実感します。
    先日発表会のDVDが出来たので聞き直してみましたが、きちんと歌えてる人って、喉が自由で横隔膜から深く息が出せるから、響きが深いし音程が乱れない。

    自分のところは、あからさまに外してはいなくても、低音は上滑りするし高音はぶら下がるしで、きちんと中心に当たっている音がほんとに少ない。視覚的にも上半身で歌おうとしているのがよく分かりました(涙)。

    私の場合、憧れのコロラトゥーラは絶対に無理ですが、好きな役はコミカル系なので、響きを上げようとして(逆効果なのに)ノドに力がかかっています。声を軽くするには、どっしり構えるのが大事なのですね。

  2. すとん より:

    如月青さん

    >きちんと歌えてる人って、喉が自由で横隔膜から深く息が出せるから、響きが深いし音程が乱れない。

     そうだと思います。で、そういう方を模範とし真似していきたいと思っても、呼吸筋って見えないから簡単に真似できないんですね。そこが楽器とは違うところです。楽器は演奏スタイルとか、指やカラダの使い方って、ある程度は見よう見まねができるものですが、歌はそれが全くできません。そこが歌の難しさなんだと思います。

    >声を軽くするには、どっしり構えるのが大事なのですね。

     いわゆる“丹田”を意識していく事なのだろうと思います。声を上にも下にも後ろにも支えていかなきゃいけないなんて、そんな難しい事を意識してできるわけないです。つまり、それらが無意識にできるようにならないと、良い歌は歌えないって話になっていくのだろうと思います。

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