記録のために、今、私自身が自覚している弱点というか、修行が足りない部分を書き出してみたいと思います。これは、あとでわが身を振り返った時に「あの時は、こんなことに悩んでいたんだー」と笑い飛ばすネタ作りのためです。
さっそく弱点を列記をしてみます(自虐)。
外国語が苦手
もっとも、英語はソコソコできます。でも、ここで言う外国語と言うのは、声楽で頻繁に使う、イタリア語とかドイツ語とかです。でもね、イタリア語もドイツ語もまともに勉強したことがないんだから、仕方ないです。それに声楽では、頻度は多少下がるにせよ、その他にも、フランス語とかスペイン語とかロシア語とか、なんかたくさんの言語を使い分けます。困ったものです。
でも、歌で一番難しい言葉は、実は、日本語だったりします。いやあ、これも困ったことです。
とりあえずは当面は、意味は分からずとも、なんとなくソレっぽく聞こえるようなカタカナで乗り切ります(ハナモゲラ語?)が、本当は、歌に困らない程度にはしゃべれるといいなあと、思います。もちろん、努力せずにしゃべれるようになれたらいいなあという世界です。
テノールなのに高音が苦手
言わずもがなです。ま、とにかく今は高音Gを確実にしたいですね。それと発声練習だけであっても、高音Aを攻略し、高音B、高音H、高音Cと高音を我が手にしたいですね。テノールなんて、高音さえ叫べれば、それでいいんでしょ(って、偏見ですね)。
絶対音感がない、相対音感もない、スケール感に乏しい
絶対音感については諦めているというか、望んでいません。でもね、相対音感は欲しいですね。スケール感というものを身につけたいですね。なので、毎日ゲーム感覚で「音感・リズム感トレーニング」を練習してます。多少は進歩したかなって気がします。同時に自分の音程上の弱点も何となく分かってきました。
私はどうも、下降音形が鈍いですね。と言うか、結構不正確。下がる感覚がだいぶいい加減です。あと、長二度と短二度の区別が結構危ない…というか、半音の差と全音の差で迷います。あと短三度と長三度の区別もどうもね。どうにも音程に対する閾値がまだ鈍いですね。でも、やっているうちにきっとマシになってくるはずだから、頑張っていきましょう。
初見が通らない
つまり、譜面が読めないんです。リズムは十六分音符とかシンコペーションとかが出てくると、お手上げ。四分音符と二分音符だけでできていたら…たぶんOK。音程もいわゆるペンタトニックだったら、たぶん大丈夫だけれど、それよりも細かい音程が使われていると、もうお手上げだな。つまり、童謡程度の譜なら初見ができそうだけれど、それよりも面倒な譜面は読めません。
これも譜面を読む訓練をしていないからダメなんだろうね。ま、フルートを習いながら、アルテをチマチマやっているので、以前よりも多少は譜面が読めるようになってきたなあという感覚はありますが、どうだろ?
声が美しくない
うーん、困ったことに、私の地声はあんまり美しいないんですよ。ならばせめて、たっぷりと響きを付け加えないといけないのに、どうにもこうにも、日本人発音で平べったい声なんですね。オッサンなのにアニメ声? オレは萌えキャラか?っての!
冗談はともかく、声をできるだけ、深くて響きのある声にしたいですね。作り声ではなく、体のアッチコッチを開ききって、共鳴を深くすることで、外人っぽい声になりたいです。あ、外人ってのは、白人たちね、中国人のような声じゃないよ(あれでは、方向がまるで逆だよね)。
無駄に声がデカい
そう、無駄に声がデカいんですね。これは地声が大きいので、そこに響きを載せると、やたらとデカくなってしまうんですよ。「大きいことは良い事だー」ですが、美しくて大きいならともかく、汚くて大きいのはダメですね。
私の歌声は、おそらく胴間声って奴かなって、時折思います。だから、意識をしている時は、そうならないように気をつけています。もっとも声そのものはつぶれていませんが(笑)。
妻が言うには「あなたは何事も力付くで解決しようとする悪い癖がある」って言います。まさにその通りで、特に歌に関しては、その傾向が強いですね。力付くでやろうとするから、声が無駄にデカくなるし、胴間声になるわけだ。脱力しつつ、きちんとポイントに当てて、歌えるようになれるのがいいのですが…こればかりは、自覚してても、実践できません。ああ、難しい。
すぐにピッチが下がる
一番最後に書きましたが、私の欠点としては、最初に来るほどのビッグ・トラブルだね。すぐにピッチが下がるのよ。すぐに下がるどころか、最初から低かったりするから、ヤバイ。でも、下がっていても、下がったなりの相互の音程関係はまあまあらしいから、これは音感と言うよりも、体力の問題なのかもしれない。つまり、高い音を出し続ける体力が無いから、すぐにピッチが下がる。
もっと楽に歌えたら、きっとピッチの問題も解決するんだろうなあ…と思います。
私が楽に歌えない理由は…無駄に声がデカいという事があると思います。つまり「無駄に声がデカい事」と「すぐにピッチが下がる事」はもしかすると車軸の両輪みたいなものなのかもしれない。で、この車輪を回しているものはと言うと…喉声? 喉で歌っているから、疲れやすい? 喉で歌っているから、胴間声? 喉で歌っているから、声が美しくない?
それにしても、たくさんの欠点がありますね。まあ、これらを一つずつ解決していきましょう。それに、自覚していない多くの欠点だってあるだろうし、まあ、チョボチョボと頑張っていきますわ。
コメント
そんなに、卑下しなくても頑張れば何事も報われます。地道な努力が必要です。何はともあれ好きな音楽なら一生懸命練習する事す。[E:up]
>はっチャンさん
自虐傾向はあるにせよ、卑下はしてませんって。まあ、正味な話、こんな程度です。ただ、それを放置するつもりは全くなく、いつの日かやっつけてやるつもりではいますが、まあ、記録ですよ、記録(笑)。
>何はともあれ好きな音楽なら一生懸命練習する事です。
楽器ならそうなんだけれど、歌はちょっと違うんですよ。ここが、なかなか楽器オンリーの人には分からない。
歌の場合、常につきまとうのが「どこまで練習するか」なんですね。練習はするべきなんですが、でもしすぎちゃいけない。練習しすぎると楽器が壊れるんですね。
あと、練習をしても上手くなるとは限らず、かえって下手になることもあるし、練習をしない方が上手くなることすらある。不思議でしょ。
練習と結果が全然対応していないのも歌の特徴。さらに、楽器よりも、うんと才能に依存する部分が大きいから、同じ事を努力しなくてもできる人がいる一方で、いくら努力しても全然できないどころか、届かない人もいる。だから常に、どこかで自分の才能に線を引いていく事も大切な事なんです(つまり、諦めが肝心って部分があります)。
だいたい、教則本もないし、決まったメソッドもない。テクニックを学習する順番だって、人それぞれだし。
分かりづらいかもしれないけれど、色々と歌と楽器は勝手が違うんです。でも、基本線は「練習をする」なんだけれど、どうやるか、どこまでやるか、どういうふうにやるか、が難しいです。
楽器演奏は楽器に依存している部分が実はかなりあるんだと思います。歌は、楽器がないため、すべてを自分で引き受けないといけないんです。そこが歌の楽しさであり、難しさだろうと思います。
歌と楽器はほんとうに違いますね。歌は神の采配が・・はじめっからキマッテたんじゃないの?と思うこと、たしかにありますね。
楽器は時間の蓄積と正しい努力をしただけの結果がついてくるとは思いますけど歌ってそうはいかないです。でもやっぱりスキはすきなんですよね、私には才能はないけど「夢見る力」がちょっと多めにあるのかな。
楽器や歌をがんばる後押しをしてくれているのは夢見る力なのかな、と思います。夢は実現しないから夢なんであって。
>ダリアさん
そう…神の采配って、絶対にあると思いますよ。結局、努力よりも才能がモノを言うのが歌の世界ですから。でも、いくら才能があっても、それを磨かないとダメなのも事実です。才能があって、素晴らしい人との出会いがあって、努力を惜しまなかった。この三点が揃った時に、人は歌手として成功できるんだと思います。ま、私はオジサンなので、今更、歌の道での成功は望んでませんが……趣味の世界での「プチ成功」くらいは目指したいかな?
性別・容姿・体格・声の美しさ・息の長さ・明晰な頭脳…どれこれも、努力じゃどうにもならないモノばかりです(笑)。でも、これらは、歌では大切な要素なんですよ。だから『与えられた条件の中で最善を尽くす』のみなんだと思います。
>楽器や歌をがんばる後押しをしてくれているのは夢見る力なのかな、と思います。夢は実現しないから夢なんであって。
「夢見る力」は大切です。確かに“夢”は実現しないものです。ならば、夢を追うのではなく、目標を立てて、そこを目指せばいいんじゃないかな? 小さな目標を立てては、それを達成し、また新たな目標を立てて、そこを目指す。それの繰り返してで、夢に近づくことができるような気がします。
すとんさんの苦手を聞いていて、私の耳が痛かったです
でも!すとんさんのほうがマシですよ
私、英語全くダメですから
本当に真面目にやっておけばよかったと後悔しています
でも、有名な指揮者ですらドイツ語話せないそうです
・・・開き直るなって?(笑)
>橘さん
私も外国語は苦手ですが、別に気にしても仕方ないです。言葉なんてものは、必要があって、真剣になれば誰でもいつでも話せるようになるのですから。問題は「必要があるか」「真剣になれるか」の二点だと思います。私を含め、大半の日本人が外国語が苦手なのは、話せる「必要がない」ことと、たとえ学習の機会があっても、なかなか「真剣にはなれない」からです。ざっくばらんに言っちゃえば、橘さんだって、いきなりアメリカの町に放り出されたら、なんとかしなきゃって思うでしょ。そのまま1年も暮らせば、死なない程度の英語が話せるようになります。そんなもんでしょ。だって、アメリカ行けば、小さな子どもだって英語を話しているんだから(笑)。
>でも、有名な指揮者ですらドイツ語話せないそうです
ドイツに定住して、地元のオケを振らないなら、別にいいんじゃないの? クラシック業界も最近では、ビジネス用語は専ら英語なんだそうですよ。だから、英語が話せれば、とりあえずはOK。その指揮者さんもドイツに定住しない限りは、ドイツ語でOKですよ。以前は、フランスのオケで英語を話すとシカトされたそうですが、今はとりあえず、仕事の現場はOKだそうです。
ちなみに、五月のラ・フォル・ジュルネの公用語はフランス語ですが、どのアーティストさんも英語で受け答えをしてくれますよ。ただし、日本語は不可の方が大半です(笑)。
日常ドイツ語で生活していて、ドイツ語には苦労していませんが、ドイツ語の歌は嫌いです(笑
子音が多すぎだと思います。
テンポの速い曲なんて、子音の発音に必死になっていると、声がちゃんと出る前に次のフレーズに移ってたりして。
それに比べて、ラテン語のなんて歌いやすいことか。
>もりさん
ドイツ語、子音多いですね。そして、子音が強いです。ドイツ語の話せない日本在住の日本人である私が、ドイツ語のマネをして歌うと、必ず言われるのが「子音をはっきり」「子音を強く」「子音を強調して」って決まり文句です。どうも日本語感覚で子音を発音すると弱いみたいです。かなり強めに発音しないとドイツ語っぽくないみたいです。
たしかにドイツ語の曲を歌うと、疲れるし、舌が回りません。おそらくドイツ語って、歌には不向きな言語なんだろうと思いますが…その割には膨大な数の歌曲があるんですよね。つまり、ドイツ人って歌が好きなんだろうと思います。だったら、歌向きに、言葉変えておけよーと言いたくなります。
>おそらくドイツ語って、歌には不向きな言語なんだろうと思いますが…
だから「ドイツ・リート」なんですよ♪
イタリアの歌曲やオペラは「歌う」で
ドイツ歌曲は「語る」なのだと思います。
ドイツは詩人たちの書いた詩(リート)を語るように歌うのだと思います。
ドイツ語をドイツ語に聞こえるように
日本語を日本語に聞こえるように歌うのは難しいですよね。
日本語は母国語のはずなのにクラッシック発声で歌うと日本語に聞こえなくなるのは難しいですよね(しみじみ)。。。
ピッチが落ちちゃうのは自分の声を聞いている「耳」の場所を変えてみるのがいいかと(経験上)思います。
しゃべる時の「耳」の場所で歌っている時の声をきくと音程落ちちゃいます。
兎の耳がついているあたり?まで自分の耳の意識を引き上げて聞き始めると、ピッチが安定してくるように思います。
ピッチは大なり小なり歌い手は悩むんじゃないかなぁと思います。
キング先生と相談しながら頑張ってくださいね。
>みるてさん
なるほど、だから「ドイツ・リート」なのね、納得しました。確かにドイツ・リートには、イタリア的意味での歌の要素は少ないですね。“声高らかに”歌いとばす、と言うよりも“朗読のように”語るがことくに歌ってます。だからかしら、ドイツ・リートって知的な雰囲気が漂いますね。
>兎の耳がついているあたり?まで自分の耳の意識を引き上げて聞き始めると、ピッチが安定してくるように思います。
へー、これは初めて聞きました。うーん、想像もできないですが、声も上に引き上げて歌うわけだし、同様に耳も引き上げるのでしょうね。うーん、でも、話し声用の耳とは別の耳を用意するというのは、納得です。ヒントをありがとうございました。