NHK全国学校音楽コンクール、なかなか暇がなく、この手の長時間番組を放送日に見ることは私の生活スタイルでは無理なので、なんとなくタイムラグのある記事になってしまいますが、そこは勘弁して下さい。
さすがにどこの出場校も上手ですね。
歌声を聞いていると、これらの出場校は、その発声のタイプとして大きく二つに分かれるのではないかと思いました。それは、1)児童合唱発声 の学校と、2)女声合唱発声 の学校、とにですね。
つまり「子ども子どもした線を狙って、多少の響きはあるにせよ、平たい声で、笑顔満面で歌う」学校と「あくまで演奏のレベルアップを狙い、基礎トレーニング重視、落ち着いた暗めの響きでたっぷり豊かに歌う」学校です。
どちらもすごいし、コンクールなんていわば戦争みたいなものですから、勝ちにこだわれば、色々戦略というのもあるわけだしね。そういう音楽も充分ありと思ってます。
でもね、せっかくの小学校の部なのだから、いわゆる「天使の歌声」も聞きたかったなあと思います。児童の頭声って、すごくきれいなのよねえ…。でも、本選のNHKホールもそうだし、それ以前の地区予選の多くの会場がそうだろうけれど、会場自体があまり響かないホールだったりすると、天使の歌声組が予選を勝ち残るのは無理でしょうね。残念、残念。
蛇足。 「なんであの子たち、あんなに上手に歌えるのお~」とは、ウチの学校の合唱部、小学五年生の感想。そりゃあんた、君らとは練習時間と情熱の量が桁違いだからサ(才能の差はあまりない…と思いたい)。
コメント
わかります!!
うちの娘(長女)も4年ほど前にNHKコンクールに出ていました。
以前から日本の児童合唱に「天使の歌声」がないのが不思議でした。
私が以前ちょっとだけついていた先生の関係で小学校の合唱指導者のための講座になぜか参加したことがあって、質問タイムでそのことについて触れたのですが、「自然発声」とかいう言葉が出てきて、私には耳慣れない用語だったので、場違いな質問をしたのでは・・・としばらく思っていました。
その「自然発声」の話をしていらっしゃったのはその8年後くらいに長女がお世話になった音楽の先生でした。
やはり児童合唱は大人の声楽とは違うのだな・・・と思うことにしましたが、大人は特に日本人に合わせたメソードでやっていないのに子供だけどうして西洋の子供とは全く違う響きになるのか不思議で仕方がありませんでした。
しかし・・・!!
長女が伴奏をした時のCDで東京の暁星小学校の「創造の詩篇」を聴いたら「違う!!」と思いました。
「天使の歌声」とはああいう感じかなあと思っています。
うちの娘達の学校は「女声合唱発声」だったかなあ?
いや、「児童合唱発声」・・・という気も・・・。
ちなみに暁星の演奏は「創造の詩篇」で検索するとMBSコンクールのCDが出てきたりするし、学校でCDも出しているようですね。
カトリックなので息子さんの合唱団とも関わりがあるのでは・・・と睨んでいますが。
自然発声とはなんぞやと私も思ったので、さっそく複数の職場の同僚(当然、小学校の音楽の先生たち)に尋ねてみたところ、そんな用語は聞いたことがないと言われました。少なくとも、関東の私立学校の音楽の先生たちの会話の中には上がってこない言葉だそうです。
ちなみに秋の音楽の先生たちの研修会では、暁星の先生を講師に迎えて、児童たちにどうやって頭声を指導するかをテーマに学ぶそうです。私は音楽の先生ではないので、その研修会には行けないのですが、実は興味津々です。
あと、ウチの息子の少年合唱団と暁星小学校聖歌隊は、少年合唱という共通点はあるようですが、特別な接点や交流はないようです。